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2025年12月6日土曜日

書評:カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」

カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」(集英社新書)

 以前にこのブログで外国人犯罪に関する報道が増える中、何故かネパール人による日本での犯罪事件報道をあまり見ないことについて触れました。在日ネパール人口は年々増加しており、その規模は既に大きな比率を占めるにもかかわらず実際に犯罪認知件数は他の外国人と比べ低く、いい感じに面白いデータに気づけたと思いました。
 この記事を出した後に友人から、「いいブツがある……」として紹介されたのが上記リンク先の「カレー移民の謎 日本を制覇する『インネパ』」でした。結果から言うと今年読んだ中で一番面白い本で、そのまま社会学の授業の教本にしてもいいくらい着眼点、取材、文章のすべてで素晴らしい本でした。日本にいるネパール人について知りたいなら、この本を読むだけでほぼすべての疑問が解けるでしょう。

 それで簡単にこの本の内容を紹介すると、タイトルの通りにカレーを中心テーマに置きながらどうしてネパール人が日本で増えているのか、そして彼らの日本での生活や今後についてが詳しく書かれています。
 特に面白いのがやはりの増えたきっかけなのですが、何でも1980年代に外交官向けレストランを皮切りにナンカレーを出す本格インドカレー店が現れたことで、日本で本格インド料理店が増えてき始めたそうです。それまでの日本のカレーは英国経由で伝来してきたライスカレーで、カレーにパン(ナン)をつける文化もなければ味付けもインド本国の物から遠ざかっていたようです。それが本場のインド料理が登場したことと、カレー自体が日本人の生活に浸透していたこともあって、インドカレーブームが起きることとなります。

 当初、日本で増え始めたインドカレー店では日本での成功を聞きやってきたインド人らの手で広がっていき、折も折で技能職を持つ外国人へのビザが日本で下りやすくなっていたことが後追いとなりました。こうして順調に日本全国でインドカレー店が増えていく中で、インド人経営者はお店の従業員として本国からインド人を連れてくるのではなく、徐々にネパール人を採用して連れてくるようになったそうです。
 ここが自分にとって一番面白いと感じたところなのですが、何でもインド人はカースト制の影響からか、調理なら調理、掃除なら掃除で、決まった仕事以外の仕事は暇でも一切手伝おうとしなかったそうです。そのため空いた時間に掃除させようとしても、「俺の担当は調理だから」と言っては断わるインド人従業員が多く、店長自らが掃除などの雑務をやる店もあったそうです。

 それに対しカースト制の縛りがほとんどないネパール人はきちんと指示を聞き、臨機応変に立ち回るという点で従業員としての価値が高かったそうです。元々、ネパールは海外出稼ぎ者が多い国でインドにも普段から大量に来ており、言語や文化面でもインド人に近いため「だったらネパール人に来てもらおう」と、インドなどから大量に日本へ連れてきたことが日本におけるネパール人社会が作られるきっかけだったそうです。
 この際、日本に入ってくるネパール人はほぼ例外なく「調理師」の技能職ビザで入ってきていましたが、現実には日本に来るまで料理なんて一度もしたことがないネパール人が多かったそうです。ただ受け入れ先の職場とインドカレーという独自性の強みからか、日本の生活への定着性は比較的よく、また日本での成功例が伝わると後を追う人が現れ、定着した人の中には家族も呼び寄せるなどして、どんどん拡大していったそうです。それからさらに年月が経つと、日本のでの生活方法やインドカレー店の経営を学んだネパール人の中から独立して店舗を構える人もどんどん合われるようになり、現代のようにネパール人によるインドカレー店が大量に存在するに至ったそうです。

 以上の流れがこの本の中では非常に整理されて説明しており、一読するだけで深い合理性を感じるとともに、実際に独立して日本で店を構えるようになったネパール人らのインタビューも載せられていて、疑問を挟む余地は一切ありませんでした。むしろ、よくぞここまで取材したものだと恐れ入る情報量でした。
 ただいいことばかりではなく、家族移住を果たすも子女教育を受け入れる施設が日本だとまだ少なく、今後在日ネパール人二世、三世が在日中国人子弟のようにマフィア化することは避けられないとする意見も載せられています。その上でこうした言語、生活教育面での受け入れ施設の拡充などの問題点も提起されています。

 読んでみた私の感想としては、やはりネパール人は日本との相性が比較的いいのではないかという印象を覚えました。話を聞いてると「日本で働いていてお金も自然にたまっていったから、じゃあ独立しようかと思った」というセリフがよく見られ、何となくコツコツ働く真面目な人が非常に多い印象を受けました。
 またインド人従業員との比較にもあるように宗教にまつわる文化的衝突も日本人とは少ないように見え、教育問題こそ残されてはいるものの日本に来てもらって定住してもらう移民としては、まだ定着可能性が高いバックグラウンドを持つようにも見えます。

 また別に記事を書くつもりですが、外国人移民の受け入れに対して今日本人はややピリピリしているというか非常に警戒しています。ただその議論を見ると基本的に0か1かという話で、フルオープンかフルクローズかという極端な意見同士を無駄にぶつけ合っています。
 私個人の意見としては規模や地域、職業を限定して移民を受け入れることで、移民受け入れによる犯罪や摩擦はかなりそぎ落とせるという自信があります。その上で受け入れる移民に関してはあらかじめ出身国や民族を絞る、つまり日本人と親和性の高い人たちをあらかじめ選定してきてもらうだけで、懸念される問題の大半はクリアできるはずです。もちろん、教育施設などの投資も必要になりますが。

 そうした目線で見ると、やはりネパール人なら日本との親和性も高いと思え、何よりカレー文化で共通している時点で自分もめっちゃ身近に感じます。まぁタンドリーチキンをはじめとするインドカレー屋のメニューをネパール人は実際にはあまり食べないそうですが。
 逆を言えば、今日本で起きている外国人犯罪問題の諸悪の根源はやはり外国人技能実習生に端を発するとしか思えません。これがあるせいで変な斡旋屋に引っかかり、渡航前から莫大な借金を持ってしまって犯罪に走りやすい人を招いている節すらあり、移民議論以前に早くこれを廃止することこそが日本の治安問題、外国人に対する偏見の撲滅につながるでしょう。その上で、双方が得をする、納得のできる透明な移民受け入れ政策をもっと議論すべきというのが私の意見です。

2025年12月4日木曜日

この際、高市首相はもっと中国を怒らせた方がいいかも

 いくつか書きたいネタがありますが基本的にいつもその時に一番書きたいネタを書くようにしてこのブログのモチベーションを高めているので、今日は若干自分でも書き過ぎじゃないかと思っているまた中国ネタです。

 かねてよりこのブログで私は、日系メディアの中国経済に関する悲観的報道は間違っているということを主張してきました。どう間違っているのかというと、彼らが報じている以上に今の中国経済はずっとヤバく、その危険性や問題性をきちんと伝えきれていないと感じるからです。
 何気に凄いおいしいネタだと思うのにどこも取り上げないなと思う点として、中国は四半期ごとにGDPを発表して順調に数%ずつ成長していることをアピールしていますが、その一方で税収はこのところ右肩下がりに減少しており(非税収入を含む歳入はプラス)、GDP成長しながら税収減も果たすノーベル賞級な奇跡を実現しています。狙ったって普通出来ないだろうこんなの。

 一応言い訳としては減税しているからなどといえますが、この2年くらいは大規模な減税政策はなく、一応控除しきれなかった税金資産を期末とかに還付する政策の範囲を広げてはいますが、この政策自体は以前からやっており拡大範囲もそこまで広くなく、単純に既存税制の収入が落ちているだけです。

 こんな点一つとってもかなりヤバいのですが、それ以上に問題なのがかねてから主張しているように不動産業界の不良債権です。ここで正直に書くと、私は今年初めくらいに覚悟きめてこの不良債権処理に本気で取り掛かっていたら、まだ3、4年くらいの不況で何とかなるという希望を抱いていました。
 しかし今年も既に年末に至っていますが、現時点においても不動産業界の不良債権対策は何一つ実施されませんでした。日本人にもわかる恒大不動産の問題が明るみに出た2020年から既に5年も経過していますが、問題ある大手不動産会社の破綻処理は一つも行わず、また抜本的制度改革も実施しないまま無為に時間を過ごすだけでした。この間、恒大だけでなく碧桂園や万科などのほかの大手不動産会社でも社債償還が期日通り果たせなくなるなど債務懸念が拡大しており、事態は刻一刻と悪化しています。

 前述の通り、私は今年がある意味中国にとってラストチャンスの年だと考えていました。しかしここに至っても中国は何一つ対策を打たなかったことから、中国経済の完膚なき破綻はもうほぼ確定したと考えています。本気で対策すれば3、4年の苦境で済んだ問題を放置した結果、最低でも10年以上の不況期をこれから迎えることが今年にほぼ確定したようなものだとみています。
 何故放置したのかというと、恐らく中国人は「不況」というものを体験したことがなく、実感が湧かないからだと思います。実際、「恐らく今年が中国人が笑っていられる最後の年だ」と友人の中国人に話しても、「これ以上失うものなんてないじゃないか。既にもう不況の底だよ」と言われました。悪気はないというのはわかりますが、恐らく本当の意味の不況を体感したことがないからさらに底が割れるという事態を想像できないのだと思います。こんな具合に、どれだけ経済がおかしくなるかが理解できなかったからこそ放置したと私は見ています。

 その上で話を高市総理にもっていくと、このところずっとワイドショーを独占しているように中国は高市総理に対し「嫌なこと言った(# ゚Д゚)」と難癖付けて日本にたくさん嫌がらせしています。ただこの際だし、高市総理はもっと中国を逆なでして、それこそ頼清徳総統を日本に招待するくらいしてもっと中国に対日制裁や在中日系企業への嫌がらせを増やしてもらうように仕向けた方がいいのではないかと思うようになってきました。
 このような嫌がらせをされれば言うまでもなく在中日系企業の業績は悪化し、ここで働く私の仕事や給与にも影響しますが、これから底なしの不況に沈む中国から今のうちに離れた方が、死ぬ人間は少なくて済むのではと思う節があります。中国事業の縮小や撤退は確かに大きな痛手を伴いますが、このまま下手に中国事業を残すよりは総合的に見てマシじゃないかと本気で思っています。よほどの奇跡でも起きない限り、今後中国は製品ではなく不況を輸出する立場になると思え、中国と関係が薄いほどその影響も薄められると予想しています。

 その中国の不況が本格化するのは来年か再来年かと私は見ており、そのきっかけは日本と同じく証券会社を含む大手金融機関の破綻か増税かのどちらかだと思っています。可能性的に高いと思うのは増税で、冒頭にも書いたように既に中国の税収は落ち込み始めているのに対し、年金を含む社会保障費用は今後ますます増大ペースを歩むことから、早く増税しないとこっちでもヤバくなります。何か象徴的な一手がきっかけとなってダムが崩壊するような事態が来ると予想しています。

2025年12月3日水曜日

歴史に人間臭いエピソードを挟む価値

 「ようけん」と言っても、多分普通の日本人で誰を指すのかわかる人はまずいないでしょう。ただ「隋の煬帝のパパ」と言えば、反応できる人は増えると思います。煬帝は言うまでもなく日本の聖徳太子が送った小野妹子を含む遣隋使に対応した皇帝で、その影響もあって日本でも知名度が高い人物です。もっとも中国でも彼は知名度が高く、暴君として名高いのですが。
 そんな煬帝のパパの楊堅(隋の文帝)は隋朝を切り開き、長く混乱の続いた五胡十六国時代を終わらせて数百年ぶりに中国全土の統一王朝を築いた偉大な皇帝で、その優秀さから歴代皇帝の中でも特に評価が高い人物です。大運河や大遠征を繰り返して金遣いの荒い煬帝とは対照的に、非常に質素で自ら倹約に努めて清廉さで知られています。

 そんな楊堅ですが、彼に負けず劣らず有名なのがその夫人の独孤伽羅という人です。男顔負けの胆力を持っていたと言われ、旦那の政治を横で聞いてはガンガン口を挟んでくるのですが、自分の従兄が法を犯し処刑されることとなり、さすがに妻に悪いと思った煬帝が罪を許そうとしたところ、「そんなことしたら示しがつかなくなる」といって、逆に従兄の処刑をプッシュしたそうです。ただ単にその従兄が嫌いなだけだったかもしれませんが。

 こんな具合に横から口を挟むけど判断は比較的的確だったことから、当時の宮廷には「皇帝は二人いる」とまで言われたそうでした。ただそんだけ気が強いこともあって嫉妬心もすごく、旦那の楊堅に「よそで女と遊んで来たら殺す(^ω^)」とマジで常日頃から言ってたそうです。
 実際、楊堅が内緒で別の女性と浮気したことがばれたことがあったのですが、独孤伽羅は刺客を差し向けてその浮気相手の女性を殺したそうです。さすがにこの処置には楊堅も怒ったのですが嫁には逆らえず、やり場のない怒りからなんと一人で家出して、山の方に行ったことがあったそうです。多分、在任中に家出した皇帝はこの楊堅くらいでしょう。しかも迎えに来た家臣が「一緒に謝ってあげるからそろそろ帰ろうよ(´・ω・)」と諭してようやく帰ってきたそうです。

 自分はこの楊堅の家出エピソードが好きで、彼がどうして隋朝を開いたかは覚えてないけど「家出した皇帝」としてははっきり覚えています。なんでこんなに覚えられるのかというとやっぱり人間臭いエピソードだからで、このエピソードから楊堅のことを一人の人物として捉えられるようになったからだと思います。

 前回の記事で私は伊能忠敬が17歳にして年上の子連れシンママと結婚したエピソードを紹介しましたが、多分こういうエピソードがある方が歴史上の人物について覚えやすくなると思います。偉人についてただ功績だけ書き連ねたとしても、学ぶ側からすればそれはただの記号に過ぎず、教科書の上に乗った文字の羅列にしか見えません。しかしひとたび人間臭いエピソードが入り込めば、その瞬間から歴史人物は人格が形作られ、記憶にも定着しやすくなるものだと私は考えます。
 そういう意味では歴史の授業においてはこういう人間臭いエピソードをどんどん盛り込む方が、情報量が増えるけどもかえって覚えやすくなること間違いなしでしょう。ただ実際にこれをやるとなると教師の負担は増えるし、授業時間も足りなくなることから、現実的ではないと私自身思います。

 それならば歴史人物のなるべくくだらない、人間臭いエピソードを箇条書きにした副教材とかを用意してみるのもありかもしれません。1人1ページくらいで何らかのエピソードを読み物風にまとめ、暇な時間に読んでおけという風に渡せば教育効果も上がるんじゃないかという気がします。それこそ時間があれば私が書いてもいいですし。

 仮に戦国武将で書くなら、

徳川家康:三方ヶ原の敗走中にうんこ漏らした
武田信玄:「浮気してごめん、でも本当に好きなのは君だよ」と高坂昌信に手紙送ってた
日笠陽子:ゴムホースでカレーうどんを食べたことがある

 こんな具合でエピソードを紹介していくことでしょう。

2025年12月1日月曜日

伊能忠敬の結婚がカオス過ぎ(;´・ω・)

 大分昔にタモリが好きな偉人はと聞かれた際に伊能忠敬と答えて妙に渋いなと感じましたが、あまりまとまりのない千葉県の中で唯一胸張って出身偉人と呼べるのはこの人くらいだったりします。実際、自分も小学校の頃に千葉出身の偉人として社会科で教わっており、「なんで武田信玄みたいな戦国大名はいないんだろう」と当時不満に思ったのも覚えています。

 そんな伊能忠敬について今日通勤途中にまた「風雲児たち」を読み返してたら、彼の結婚に至る過程がかなりカオスだったことに気が付きました。伊能忠敬は元々伊能家の出身ではなく別の有力町人の一族だったのですが、少年時より聡明であったことから親戚を介して紹介される形で、伊能家に婿入りすることとなりました。ただ、その婿入りの経緯がかなりカオスだったりします。

 というのも伊能家では何故か男ばかり次々と亡くなり、先代の一人娘のミチが迎えた跡取り予定だった婿も結婚後にすぐ亡くなりました。そこで新たな跡取りとして白羽の矢が立ったのが忠敬だったわけですが、その指名時の忠敬の年齢はなんと14歳という、現代では中二という年齢でした。
 しかもお気づきでしょうがその相手はミチで、この時は忠敬より三つ上の18歳でいて未亡人という設定てんこ盛りな相手でした。ところがこれだけではなく、なんとこの時ミチは前の夫の子供を身ごもっていたということでした。

 以上のような経緯から、さすがの忠敬も「いやこれ無理だって(;゚Д゚)」と言ったこともあり、結婚自体は3年置いてから執り行うこととなりました。そのため、忠敬が17歳、ミチが21歳、でもって前の夫の子供が2歳半くらいの時に正式に結婚して伊能家の跡取りとなりました。っていうか17歳で子連れの年上シンママ娶るなんて、この時点で忠敬は偉人じゃんとか思ってしまいます。

 その後、忠敬は周囲の期待に見事にこたえて伊能家の事業を拡大させ、飢饉が起きるや迅速に食料を買い集めて周辺に安く供給し、あまりにも有能で地域の顔役にもなったことから名字帯刀も許されるなど完璧超人かのように活躍します。その後、妻ミチとは死別し、二人目の妻を取るもその人もすぐ亡くなり、三人目の奥さんも迎えていますが、生前のミチとは非常に夫婦仲が良かったと伝えられています。

 伊能忠敬というと「老いてますます盛ん」とばかりに年取ってからのことばかり取り上げられていますが、若い時からも地元佐原で多方面で活躍しており、そこら辺を取り上げられないのは若干不公平な気すらします。そもそも、上記の結婚の経緯そのものの方が面白く、もっとこういうエピソードをみんな発信すべきでしょう。

2025年11月29日土曜日

最近における中国の一般人の対日感情



 今日はこちらのKV-2という戦車のデフォルメキットを作ってました。デフォルメキットではあるものの、実寸と寸法比率は実はそんなに変わらない超絶2頭身な戦車だったりします。異形さで言えば、史上最高ではないかと思って前から作る気満々でした。

 さて本題ですが今日なんかやたらとほかの人にも説明する機会が多かったので、最近の中国人の日本に対する反応というか日本人が大好きな空気感を書いてきます。説明するまでもなく、最近中国政府は高市政権に対してはっきりってヒステリックなくらいに批判を繰り返しており、そのやたら激しい情熱は収まる気配すら見せません。なんでも今日なんか、上海で開かれていたアニメイベントで歌手の歌唱中に突然機材や照明を消したとのことです。

 そんな具合に歴代で見てもかつてないほどの反応を中国政府は見せていますが、一般人はどうかというとぶっちゃけ冷めてます。もちろん高市総理に対していい感情はみんなあまり持っていないですが、かといって反日デモを起こしたり、日本人を見かけたら襲い掛かったり、罵倒したりと言ったりすることは少なくとも上海では見られません。実際職場でも自分たち日本人は肩身の狭い思いをすることないし、政府同士の関係は悪くなってはいるけどだからと言って中国人全体で対日感情が悪化しているようには全く見えません。

 最低限としてはっきり言えることは、かつての2012年ごろの尖閣諸島問題の頃と比べると現在は全く状況が異なっています。当時は一般中国人も日本への怒りをむき出しにしていたし、日本車を中心に襲撃もよく行われていました。それと比べると現在はそうした行動で示すこともなければ、自分たちが率先して日本を批判しようという素振りすら見えません。

 以上を踏まえて述べると、このところ日系メディアが報じている中国人の日本旅行予約のキャンセルについても、旅行者個人がキャンセルしているわけじゃないのではと思う節があります。じゃあ何なのかというと、政府に言われて旅行会社がツアーを全部取りやめているように私には見えます。全部が全部とは言いませんが。


 またそのキャンセルの影響についてですが、はっきり言えば日系メディアの報道は全く信用できません。というのも観光地や施設によって中国人への依存度はそれぞれ異なり、依存度が高いところに聞けば「大きい」と答えるのは当然だからです。それこそこれまで中国人と欧米人が半々な宿泊施設とかなら、キャンセル後にこれまで受け入れきれなかった欧米人を入れられる可能性もあるのだし、そうした立場によるゆがみがどの報道見てもあまり反映されていない気がします。

 敢えて言えば、日本にある中国系観光会社や宿泊施設、それに白タクは確実に影響を受けていると断言できます。もちろん中国でも日本国内をメインとする観光会社も打撃を受けているであろうし、そう考えると中国政府のセルフ経済制裁のように見える節すらあります。

 私の個人的見解としても、かつてと比べると日本に来る観光客は多様化しており、また先日奈良を回った時も中国人の数は少なかったもののそれ以外の国からの観光客はめちゃ多かっただけに、今回の中国の対日批判で日本の観光が受けるダメージなんて微々たるものというか、無視できるくらいな気がします。
 日本人自身ももう忘れているでしょうが、ほんの10年前の爆買いブームでは日本製の炊飯器や紙おむつ、粉ミルクが売れに売れて、ベビー用品に至っては日本人が国内で買えないくらいの状態でした。しかしこの三商品は既に日本ブランドは中国でも凋落しており、以前のように中国人がこぞって買うような商品ではなくなっています。まぁ中国で出生児数が減っているのもありますが。

 もちろんこれらベビー用品を売ってた日系メーカーや象印とかは以前より中国で稼げなくなっているのは事実であるものの、それはついさっき起きたわけではなく数年前からの話です。爆買い時代に中国が日本観光を制限していたら話は別だったでしょうが、今現在でこういうことしてもそこまでの影響はもはやないとしか言いようがありません。それだからこそ、「お前ほんま何がしたいねん」と中国に政府には言いたくなってきます。

 その上で日本政府には、中国人は煽らずに、中国政府のみを煽り続けるという戦略が一番功を奏すのではないかと言いたいです。まぁ無視することが一番ですし、尖閣に何かしてきたら米軍艦と一緒にあの辺り回れば大体収まるでしょう。
 っていうかこの一連の流れ、トランプ大統領が「台湾問題に米国は係わらない」と言ったと習近平が誤解したことにすべて起因しているのではないかという気がします。本当に言ったかもしれないけど、米軍部は別の見方を持っているとは考えず短絡的に日本を追い込めると思っていろいろ失敗しているように見えます。

スマホを持つ手が震えた……

 昨日の会社からの帰り道、いつものように物欲を刺激するためスマホで淘宝のおすすめ商品一覧を眺めていました。自分の購入する商品の傾向からおすすめに出てくるのは主に、

・PCサプライパーツ
・小物家具
・ミッフィー
・腕時計
・茶器
・手袋

 などが多いのですが、やはり一番よく見るのはプラモ商品だったりします。

 とはいえ、既に山ほど作って家に置き場がなくなっているうえ、戦闘機に至っては現行機はほぼ全て作りつくしており、以前と比べるとモチベーションも下がっています。なので最近は戦車、それもデフォルメ化した小さな戦車キットばかり買っては作っており、若干プラモ熱は下がっています。
 なので淘宝で検索する回数も減りおすすめに出てくるのも減っているのですが、週末に直接自転車でよく見に行くプラモ屋のオンラインショップはお気に入りにいれており、たまに新作がないかを見に行ってるのですが、昨日はとんでもないのを目にしました……。





















ハセガワ商品ページより引用)

 知ってる人には早いですが、ゲームの「エースコンバット」に出てくる架空の自衛隊機ことASF-X 震電IIです。

 マジでこれ見たときは目を疑いました。というのもかつてハセガワが作って発売していたのは知ってたけど、実在機ではないし出荷量も少なく、また発売したのも大分前だから興味はあるけど手に入ることはまずないと思っていたからです。ましてや上海でなんて。
 改めて調べてみたところどうも今年の7月に再販していたそうで、恐らく中国のショップがその再販分を仕入れて売り出したのだと思います。

 この機体、「エースコンバット7」で自分もかなり使い込んだ機体で、そのデザインに心打たれただけでなく優遇されててマジ強く、しまいには強すぎてなんか敵に悪いと思って途中からあんま使わなくなりました。代わりにホーネットをメインで使って「松戸のホーネット」と名乗るようになりましたが。

 以上のような経緯から自分にとって夢のようなキットであっただけに、商品ページに表示されたときは動悸を感じました。まぁ商品名は「真伝Ⅱ」だったけど。
 なもんで急いで買おうとスマホを握りなおしたのですが、マジで購入ボタンを押す指が震えました。本当に震電Ⅱ買えんのかよと半信半疑のような状態であったのでしょうが、今までのスマホでの注文でこんなの初めてでした。まぁすぐ注文したけど。

 一応、商品は明日届く予定ですが、まだ作ってない溜めキットがいくつかあるのと、震電Ⅱは心して作りたいのでしばらく時間おいてからやろうと思います。もっとも塗装とかしないので上の写真みたくきれいに作れることはないのですが、今からスタンド置きにするか直置きにするか、尾翼を立てるか下げるかなどとどう組むのか考えるだけでマジ楽しいです。

2025年11月27日木曜日

香港の高層ビル火災を見て思い出す2010年の上海マンション火災

 昨日に続きなんか妙に見出しが長いですが、日本でも香港の高層ビル火災が大きく取り上げられているかと思います。中国でも反応は大きいです。

2010年上海マンション火災(Wikipedia)

 この火災のニュースを見て真っ先に思い出したのが、上の2010年に上海で起きたマンション火災です。何故私がこの事件を思い出したのかというと、この上海での火災が起きる少し前、中国への転職活動で上海に自分が滞在していたからです。しかも火災事故現場から比較的近いホテルで滞在していて土地勘も少しあっただけに、発生当時は既に上海を離れていたもののこの時の火災は強く覚えるようになりました。

 そうした経緯もさることながら、今回の香港の火災と同様に上海での火災も外壁にめぐらされた竹の足場が火回りを早めた原因として指摘されている点も共通しています。香港の火災では竹の足場のほかにも防護ネットも可燃性であったと報じられていますが、日本ではまずないでしょうが、中国ではこうした竹の足場はよく使われています。
 ただ今回の火災のように、かねてから火事になった場合は炎を広げるとよく指摘されていました。実際に2010年の上海での火災でこの点が大きく取り上げられ、私自身の実感で話してもこの2010年は上海の街中でこうした竹の足場があちこちに見られたもののその後は徐々に減っていき、今ではもはや鉄骨の足場の方が多くなってきています。ただそれでも街中を走っていると、たまにまだこの竹の足場を見ることはあります。

 私の予測で述べると、恐らく今回の香港の火災を受けてさすがに中国もこの竹の足場の使用をそろそろ禁止するのではないかという気がします。竹だったら原価も安いし使用後は燃やせばすぐ処理できるメリットは確かにあるものの、こうも歴史に残るような大規模火災を引き起こしているとなると、高層ビルに関しては規制が必要なのではないかと私も思えてきました。
 前述の通り、上海ではすでに鉄骨の足場が主流となりつつあります。鉄骨は鉄骨で重いけど別の現場での再利用は可能であるだけに、今後転換が進んでこうした火災が減ることを切に願います。