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2018年12月30日日曜日

広州の街中で感じた点

 シャワー浴びて元気になったので三本目。先週行った広州旅行についての追記です。


 さていきなりの写真ですが、注目すべきは手前のなんだこの赤い柵はではなくその奥のこの木なんだか気になる気になるです。見てもらえばわかる通りに根本付近でぐにって折れながらその後歪にまっすぐに伸びていますが、何故か広州市内はこの木だけでなくあちこちにこうした折れ曲がってまっすぐ伸びた木がたくさんありました。
 意図的に枝切りしない限りはこのように伸びるとは思えず、恐らく広州市の環境局がわざとやっているのではないかと思え、実際に歩道の左側にある木は左へ、右側にある木は右へと折れ曲がっており、何らかの美学めいたものを感じます。

 なお木に関してですが、どれもめちゃでかかったです。恐らく広州が熱帯地域に属し冬でも気温が10度を超えるのがざらなため一年を通して成長し続けるからではないかと思いますが、上海と比べるとやたらぶっとい木が多く、なんか見ていて新鮮でした。

北京路歩行者天国にあるお寺 

 1日目に友人に案内して北京路歩行者天国を夜に歩きましたが、この時点で夜10時ですが人が多く歩いていることが私にとっては意外でした。大分前にも書きましたが上海の夜は早く、9字を過ぎるころには繁華街であっても人通りが一気に少なくなるのに対し、広州はこの北京路に限らず割と夜遅い時間帯でも人が多く出歩いていました。友人によるとこれくらいがいつも普通だそうですが、高校生とかでもこういう時間帯に出歩いているのを見て中国にもこんな都市があったのかと驚きました。
 なお上海の地下鉄は最近は営業時間を以前と比べ延長していて11時台でも走っていますが、広州の地下鉄は終電は12時前くらいまでで上海より営業時間が長く、これも夜の人通りに影響しているように思えます。
 逆を言えば終電が遅いから夜が長くなるわけで、日本は過重労働を是正するためにも終電をもっと早めるべきだと個人的に思います。


 上のは二日目に友人に連れて行ってもらった日本の漫画を数多く取り揃えている本屋の一幕ですが、何故ほかの本ではなくこの伊藤潤二氏の「猫のよん&むー」を平置きしているのかと思って写真撮りました。
 この本屋のラインナップは香港から直輸入されたものも珍しくなく、やはり広州市は中国よりも文化、空気的にも香港に近いものを感じました。市民もみんな当たり前のように広東語を話しており、地下鉄アナウンスも英語、普通話(北京語)、広東語の三つで同時アナウンスするし。


 なんかきわどい構図になっていますが、広州市内の「アニメストリート」なるところで見かけたのでていくあぴくちゃーしました。割とマニアックなキャラのフィギュアもたくさんあったのですがこの際に友人と、

花園「To Heart2の向坂環ってキャラクターは一時期、毎月フィギュアが発売していて、『月間向坂環』と呼ばれた時期があったらしいぜ」
友人「あれって先にPS2版出してからPC版が出たゲームですよね」
花園「そうそう。っていうか今思うとあれ凄まじい売り方だと思う。PC版も買うしかないじゃん」

 というマニアックな会話をしていました。っていうかなんで友人は中国人なのにそんな事実知ってたんだろうかと不思議でした。


 上の写真は市内の博物館にあった写真で、フランス滞在中の鄧小平だそうです。今まで自分も鄧小平の写真は年取った後の姿しか見たことがなく、こんな若い頃があったんだと思いながら記念に取りました。結構丸顔だったんだなという印象です。


 上の写真は地下鉄構内にあった二次喫煙は良くないという啓発ポスターです。顔の部分の禁煙マークはシールを貼っているわけではなく初めからこうした図柄したもので、なかなかに面白いと感じました。

 このほか広州市内を歩いてて感じた点としては、上海と比べると歩道が広く歩きやすいと思う反面、夜の遅い時間帯でも人通りが多く、また地下鉄に関しては上海とは比べ物にならないくらい混雑するなど、人口密度は非常に高い都市でした。

 あと、さきほどさらっと触れましたが、街中に中高校生らしい若い少年少女がよく歩いているのが自分には意外でした。というのも上海は小学生のころから勉強漬けのために塾通いしており、休日でも街中でこれらの年齢層が歩いているのを見かけることがほとんどないからです。
 おまけにその服装も、何故か学校指定のジャージ上下が多く、割と日本の光景に近いものがありました。てっきり中国の中高生はどこも勉強漬けで街中にいないと思っていたのですが、必ずしもどこも上海のような光景をしているわけではないと認識を改められました。

 あと広東語について、学校ではやはり普通話を教えられるそうですが、各家庭では家族みんなで広東語を話してて、口伝で代々受け継がれているそうです。
 前回の記事にも書いたように辛亥革命当初は広州市に元帥府という政庁が置かれるなどして首都機能も一時持ったのですが、その後の混乱を経て中国の首都は北京に落ち着くこととなりました。仮に広州が首都のままであれば中国語の標準語には広東語が採用されていた可能性は高いのですが、正直に言えばそれは実現しなくて本当に良かった気がします。というのも広東語はただでさえ難しい北京語ベースの中国語に輪をかけて難しい言語で、これが標準語となっていたら外国人の中国語取得はさらに困難となっていたでしょう。

今年JBpressで書いた記事

 カレー(ごはん1合)食べて元気になったので二本目。

【年末特別編】2018年によく読まれたのはこんな記事(JBpress)

 さていつものように今朝JBpressを覗いてみたところ、こんな記事がアップされていました。このランキングに私の記事は15位に日本初の中華料理について書いた記事が入っていますが、正直に言うともっと上位狙いたかったし、複数ランクインも果たせなかったのはやや残念でした。自分の実力が足りないだけなだけに、もっと頑張らないといけませんが。
 ランクインした記事については単独で今年一番アクセス稼いだのは恐らくこの記事で間違いないと私も考えていたので、他の記事ではなくこの記事というのは非常に納得感があります。ただ、今年通年でアクセスを稼いだのはこの記事と、日本のサービス業を中国と比較した記事で、どちらも年初に出した記事でした。今年はこの二つを筆頭に今年は年初にヒット記事が集中していまい、実はこれが頭の痛いところでした。

 というのも前半にヒットを飛ばしてそれ以降はあんまっていう右肩下がりな反応で、見てくれとしてはなんか格好悪いというかイメージが悪い気がしてなりません。むしろ年末にヒット出た方が前向きな感じすらします。
 今までそんな意識はしてませんでしたが、やっぱり前半に活躍するより広範に活躍する方が印象としてはいいです。プロ野球でも8月、9月に活躍した選手の方が「シーズン終盤を支えた」みたいに書かれて活躍したように見える一方、4月、5月に活躍した後で怪我で出場しなくなった選手は「惜しいシーズンだった」なんて書かれてしまい、活躍してるのにむしろ悪いイメージになってしまいがちです。最後に勝てばいいとは言いますが、やはりどうせ頑張るなら前半より後半、最後の方が絶対的に有利でしょう。

 話は戻りますがJBpressのランキングを見ると、上位の記事は韓国系の記事に多く占められています。個人的には「ずるくね?(´;ω;`)ウッ…」とか少し思ったりしますが、やっぱこういう煽り系の記事の方がアクセス面では有利であることには否めません。度々このブログでも書いていますが、私も書こうと思えばいくらでも中国批判記事を書くことが出来るものの、そういうの書くくらいならもっとあまり注目されない、他のライターが書かない中国の一面を書くのが自分の仕事だと思っているので、敢えてそういう記事は自ら避けています。でもま、さすがにアクセスに困ったらちゃんと検証した上でそういう記事も書くかもしれません(ΦωΦ)フフフ…

 話は変わって、今までJBpressで書いた記事はきちんと関連資料や写真とともにPC内に保存していますが、各フォルダ名を並べると下記の通りとなります。

01サービス
02タケコプター
03マージン率
04和風中華
05またEV
06高級車
07フィンランド
08アプリ開発
09玩具
10戦闘機
11旅客機
12またラーメン
13ダニ
14中国自動車
15上海事変
16ウェヒヒヒ(注:上半期中国自動車業界統計)
17一向一揆
18※※(事情により検閲)
19えあー
20パーツ
21小売
22自動車
23携帯
24悪代官
25チャイナリスク

 自分さえ分かればいいのでどれも咄嗟に浮かんだキーワードをフォルダ名にしていますが、「タケコプター」については最初なんだっけとわからず、しばらくしてドローン市場について書いた記事だったことを思い出しました。

 先ほどにも述べたとおりに今年のヒット記事で言えば「04和風中華」と、「01サービス」が圧倒的で、連載で且つ関連記事へのアクセス誘発で言えば「17一向一揆」が良かったのではないかと思います。なお厳密なアクセス数については私は知らず、記事のネット上の反応や当日のランキングなどから以上を判断しています。
 逆に失敗したのは「09玩具」で、アクセス数もあんまよくありませんでした。私自身、この記事に関してはテーマの絞り方が悪くまとまりの悪い記事だったという自覚があり、もう少し着眼点なども工夫すべきだったと反省しています。

 ただこの反省から次に書いた「10戦闘機」の記事は今年書いた中で一番楽しかったというかやってやったぞ的な感覚のある記事でした。本来は中国プラモ市場みたいなテーマを考えていましたが、あまりにも日中プラモ市場に関するマクロデータが手に入んなくて、それならこの記事書くまでに「J-20」のプラモ作ったからこのままプラモを使って中国の戦闘機を紹介しようと思い、そのまま「J-31」のプラモを買いに行ったという思い出が強いです。
 なお「J-31」のプラモは割とステレオタイプな形状していて見た目的にもよくマジおすすめです。

 この戦闘機に続いてどうせやるなら今だと思ってその次に中国製旅客機についても書きましたが、割とこの記事も気に入っていて航空ビジネス市場について知見が広がるとともに、いい業界紹介ができたと思っています。
 ただ両方の記事で惜しかったのは、どちらも書き上げた後で上海市内の航空・宇宙博物館に行ったことです。この博物館にはC919、ARJ-21の小型模型が展示されているだけでなく、C919の実寸大内部再現模型もあり、先に来ていれば必ず写真を撮って記事に使っていました。それにしてもこの博物館は入場料が7元(約42円)という上海人もびっくりな料金設定の方がニュースな気もします。

 あと2018年を振り返ると、2017年と比べてライバルが極端に増えたという印象が強いです。2017年はサイト内アクセス上位も頻繁でしたが2018年は他のライターさんもいい記事書くようになってきたし、舛添要一氏や大西康之氏といった大物ライターも続々参入してくるなど、以前と比べると恐ろしいくらいにJBpressの執筆陣が強化されランキング上位が狙いにくくなってきました。
 実際に話を聞いたらこのところアクセス数は増えており、二次配信先(Yahooなど)も増え続けているようです。逆を言えば、2017年の私は井の中の蛙であったと認めるべきでしょう。なお執筆ライターの中で私が一目置くのは先の大西康之氏と、最近書くこと減ってきたけどアン・ヨンヒ氏で、特にアン氏に関しては理想的なコラムの書き方をする人だといつも見習っています。

冬支度

 今週水曜から木曜にかけて風邪を引いたのか布団の中でもずっと悪寒がして、さすがに春布団に限界を感じたので今年は使うつもりはなかった冬布団を昨日ようやく出しました。知ってる人には早いですが私は寒さには極端に強く、現在も出勤時にスーツの上にコートを着ることはなく、っていうかそもそもコート自体もっていません。
 さすがに休日は上着を着るというか、ヨーカドーで買っためっちゃ薄いウィンドブレーカーを着ています。っていうか厚着し過ぎると自転車乗っててヒートアップし過ぎるため、これくらいがむしろちょうどよくて、また風に対する遮断性が桁違いに良くて非常に気に入っています。ただ手足だけはどうしても庇えず、手に関してはこれまで工具用手袋を使っていたものの、先月にユニクロで厚手の手袋を買いなおしてこちらに結構満足しています。一方、足の方は靴自体が通気性を重視したスニーカーとあって、自転車乗るたびにめちゃくちゃ寒いです。靴を変えるよりも靴下を変えた方がいいと思って今日ユニクロを探しましたが、あんまいいものはなかったです。

 その代わりというか、今日はユニクロで長ズボンを買いました。最近ユニクロが推している耐風ズボンではなくむしろ通気性のいい奴で、これも夏場とかだと耐風ズボンは自転車乗っててめちゃ暑く、暑さで死ぬからです。冬場でも私なら通気性の良いズボンでも耐えられるし、尚且つ記事が薄い方が着ていて楽というのもあります。
 で、何故今回急にズボンを買ったのかというと、これまで使っていた通気性の良いズボンを今朝履こうと朝日に照らしたら、光が透けて見えたからです。何かというと単純に擦り切れてスケスケ状態になっている箇所があり、具体的にはお尻と太腿の付け根、多分自転車漕ぐ際に擦れたのだと思います。

 今日初めて気が付きましたが一朝一夕でできるものではなく、多分これまで以前もこのスケスケズボンでお尻と太腿の付け根を世間に晒しながら履き続けていたのだと思います。なおこのズボンは6年間に渡り履き続けていたもので、ケチで無駄に物持ちのいい私ですらさすがに今回は捨てようとすぐに決断しました。
 このズボンを残すと前に買ったユニクロの耐風ズボンと、しまむらで買った裾丈すら合っていない超安物の部屋用ズボンしかなく、さすがにまずいと思ってケチな私にしては珍しくさっとユニクロでまたズボン買ってきました。なお決してユニクロ信者ではないものの、確実に裾合わせしてくれるということからここで買っています。日本だったら多分ヨーカドーで買ってるでしょう。

 このほかというか、最近は年末ということもあって消費が激しいです。今、DMMではほぼすべての書籍に対して半額ポイントが付くもんだから毎日何かしら買っているし、プレステオンラインでもたくさんのソフトが年末割引キャンペーンがやってるので「ソウルサクリファイス・デルタ」と、「VA11HARA」というレトロ風アドベンチャーを先日購入しました。でもって今やっているのは「アクシズの脅威」です。
 明日は夜に友人と夕食を取る予定ですが、上海は昼から雪が降るなど寒い日になっており、あまり外に出たくないのでもうカレー作って籠城戦の準備を進めています。また年末とあって掃除も今日念入りに行いましたが、先週は広州に旅行して掃除しなかったのもあってあまりの埃の量にちょいビビりました。

 あと書き忘れましたが、中国は今日から年末年始休暇です。昨日は土曜日でしたが、明日31日月曜日を休みとするため、振替休日ならぬ振替出勤日とされて私もモチベーション低かったけど普通に仕事しました。中国で年末年始でお休みになるのは1/1日の元旦だけで、正月休みは毎年変動型の春節の時期に一週間となっています。
 ちなみに今の室温は11度です。さすがに13度切ると寒いなと感じますが、自宅で暖房はここ数年一度もつけたことがないし今後も予定はなく、っていうかリモコン自体しまっています。さすがに二桁切ったらきついかもなと先日同僚に話したら、「13度でもかなりきつい」と言われました。

2018年12月28日金曜日

韓国艦艇の火器管制レーダー照射事件について

 事件内容についてはもはや説明は不要でしょう。本日日本政府は見出しに掲げた韓国艦艇の自衛隊哨戒機への火器関税レーダー照射事件について、事件当時の機内映像と音声の一部を公開しました。各所で分析記事が出ている通り、今回の映像では機密保持の観点から一部音声が伏せられているものの、公開されていた映像は韓国側のこれまでの主張とは異なる内容が見られます。具体的には

・捜索中の北朝鮮漁船が目の前にいる
・荒れていると言った波は穏やか
・哨戒機から韓国艦艇へ伝えた通信内容の一部は韓国側が主張するCoastという単語がない

 そもそも、発覚当初に「火器管制レーダー打った」と言っていたのにその後で「実は打っておらず打ったのは光学カメラ」と言いなおしている時点で嘘八百ついていることは百も承知でしたが、どうしてまたすぐわかる嘘をつくものだとみているこっちが呆れてきますし、現状の双方の主張を見る限りだと贔屓なしでも私は日本の主張に真実性を感じます。
 それにしても今回の騒動は見ていて腹立たしいことこの上なく、多少過激な主張で実現は不可能だとはわかってはいながらも、この際断交するのて手かとよぎりました。少なくとも軍事面で今後、このように問題をいたずらに大きくしながら関係者の処分、再発防止策を取らない韓国には後ろから銃を撃たれるような事態も想定されるだけに、米国の機嫌を損ねてでも軍事協力だけでももはや立つべきではないかと感じます。

韓国国防相の更迭もありうるレーダー照射事件の報い(JBpress)

 今回のこの問題で私の根城ことJBpressでいい記事が出ていたというか、2013年の中国艦艇による火器管制レーダー照射事件が振り返られています。詳細は読めばわかりますが、当時も中国贔屓の私ですら危険極まりない行為で腹立ちましたが、今回の韓国の対応を見ると、まだ中国は話し合える相手だったなと思えます。

 当時のレーダー照射、特に二度目の照射に至った背景については上記記事によく描かれていますが、自分が当時の状況で未だによく覚えているのは中国報道官の発言です。具体的には、「中国政府としてはレーダー照射を把握していない」という内容でした。
 当時、中国としては既にレーダーを照射したことは半ば認めていたのですが、敢えて報道官は上記のような発言を取ったと思われます。是の言わんとするところは、善意で受け取るなら、

「今回のレーダー照射は現場の軍関係者が独自に行ったもので、政府が指示したものではない」
「中国政府としては抑え込みたいが、海軍らが政府方針の妨害を考えている可能性がある」
「日本政府に置かれては、この問題を煽らずなるべく穏便に対応してほしい。煽られると中国政府も抑えきれなくなる」

 というメッセージだったのではないかと私は見ています。実際にあの時のレーダー照射は現場の独自判断だっと見て間違いありません。
 よく誤解されがちですが、中国政府と中国軍こと人民解放軍は決して仲がいいわけではありません。むしろ軍縮に積極的(研究予算とかはバリバリ増やしているが)な中国政府に対して解放軍の反発心は強いとされ、習近平もSPを軍縮対象の陸軍から空軍所属者に切り替えたとすら言われています。

 そうした背景から言って当時の中国報道官の発言は、偉そうな言い方だとは感じるものの、「レーダー照射による紛争拡大は中国も望んでいない」というメッセージ性が感じられました。少なくともその後、中国艦艇からの同様なレーダー照射事件は起きてはいません。

 それに比して、というよりも中国の時にあれだけ大きな問題にもなったにもかかわらず、今回の韓国政府の対応はわざと火に油を注ぐような行為で、ひたすら頭に来ます。一部韓国よりの論者が日韓関係を考慮して日本が折れるべきだという主張をしていますが、この火器管制レーダーは一歩間違えれば攻撃に直接つながる行為であることを考慮すると、その意見には首肯できません。
 仮にここで日本が折れ、韓国側で何の綱紀粛正や対策が取られなければ調子に乗って同様の行為が再発、頻発化する恐れがあり、実事故に発展するリスクは確実に高まります。中国のように、暗に今後はこうした行為は控えるようなメッセージが込められているならともかく、今回の韓国政府の態度を見る限りでは無反省、居直りしか感じられず、むしろ日本に責任転嫁しようとするその態度に対しては、日本が強硬な立場をとることが今後の韓国軍にとってもプラスだとすら思います。

 今まで韓国政府に関しては正直あまりいい印象を覚えていませんでしたが、今回のこの火器管制レーダー照射事件を受け、自分の中で一気にその印象が悪化しました。無論だからと言って韓国人個人に対して差別的感情を持ったりするのは良くなくそうしたことはしてはならないし、やっている人がいたら注意しなければとは思いますが、国としての付き合い方についてはやはり大きな距離を置くべき相手、言ってしまえば利に聡い中国の方がまだ話ができるという気がします。

2018年12月27日木曜日

広州と孫文

 友人から「広州ネタはよ(´・ω・`)」と急かされたので仕方なく書きます。

 先日にも書いた通り、先日広州にいる友人を訪ねる形で旅行してきました。これまで中国の南方都市は香港に割と長く滞在し、その間に深圳とかも尋ねてはいましたが、これまで広州は中国の主要都市でありながら一度も訪れたことはなく、どんな感じなのかなと興味はありました。
 ただ訪れるに当たってあまり前準備はせず、都市としてのイメージも工業都市であってあんま歴史とかないかなと思っていましたが、本当に行く前日になって調べ始めたら辛亥革命以降の時期は文字通り革命の中心地であったことから、国民党関連の史跡とかが残っていることがわかりました。特に孫文の出生地である中山市と広州市は接していることもあり、孫文関連については盛り沢山でありました。


 上の写真は市内中心部、具体的には広州市政府官庁の目の前にある孫文記念館です。この日はたまたま地元の小学生の何らかのイベントがあったせいで敷地内は小学生でごった返していましたが、とりあえずでかい施設であることはよくわかりました。

記念館敷地内にある孫文の銅像



 記念館のほかに、「第元帥府」というかつて孫文が臨時大総統であった頃に広州市に置かれた政庁跡地があり、こちらの方がパネル展示などが充実していました。


大元帥府近くの住宅。こんなんありなの?


 この大元帥府内の展示には孫文ゆかりの品物も多くあり、中でも目を引いたのはこの手紙でした。下に見える解説文によるとこれは孫文が日本の犬養毅に送った手紙だとのことで、孫文率いる国民党、中華民国を日本側からも支持してほしいという意思を伝える者だそうです。
 文字がやや古く達筆すぎることから細かくは読めませんでしたが、よくよく子細に見てみると「頭山先生」、「渋沢先生」といった単語が出てきており、これはそれぞれ頭山満と渋沢栄一を指しているとみられます。

 知ってる人には早いですが孫文の日本政財界におけるコネクションは強く、上記の二人以外にも孫文を熱烈に支援した日本人は多いです。ただ残念ながら、現在の日本市ではこの時期、具体的には辛亥革命による清朝崩壊から中華人民共和国成立までの時代が取り上げられることは少なく、この時期の日中偉人同士の交流はあまり知られていません。
 もっとも、この自分をもってしてもこの時期の中国の流転ぶりにはついていくのが難しく、それほど理解していないのが本音です。今回広州を回って一部キーワードとかは頭に入れてきたから、腹くくって今度調べなおすのも手ですが。


 同じく大元帥府には、意外と日本ではお目にかかることの少ない若い頃の蒋介石の写真があり、珍しいのでわざわざ写真に撮りました。なんていうか髭がないと「誰こいつ?」と、元プロ野球選手の小笠原選手みたいな印象を覚えました。


 同じく展示されていた上記写真の人物は馮玉祥(ふうぎょくしょう)という革命期から二次大戦終結まで活躍した軍人ですが、こちらは一目見て、「あれ、クロちゃん?」と思って思わず写真撮ってしまいました。つぶらな瞳がやけに印象的ですが、実際この人は牧歌的な人物で部下たちからはすごく慕われた人物だったそうです。
 っていうか最近こういう歴史人物の写真見ると、どのお笑い芸人に似ているのかとか考えてしまうことが増えてきました。

2018年12月26日水曜日

自動翻訳に見る日本語の可能性

アマンヤンユン(トリップアドバイザー)

 上のリンク先は上海のリゾートホテルの予約ページですが、何気なくこの前レビューを見てたら、恐らく外国人が書いたレビューが日本語に自動翻訳されてて、以下のような文言が書かれてありました。

「しかし、23日に私たちをFour Seasons Pudongに連れて行った運転手はひどかった!私が見た最悪の運転手!彼は他のドライバーと非常に失礼だった、それらを切って、彼のライトを点滅させ、ドライバーが遅すぎると、彼は遅いドライバーを通過したとき、彼はいつも何かをかき鳴らし、イアホンで大きな音を聞いていた。二度彼はそれを止めた。彼はまた、連続的かつ嫌なことに、非常に大声で粘液を咽喉に引き寄せて嚥下させた。彼は加速しすぎて早すぎた。」

 ホテルは良かったけどタクシー運転手が悪かったという感想なのですが、黒字の部分はいわゆる「カー、ペッ」っていう痰吐き行為のことを言っているんだと思います。私が驚いたのは、一見ぎこちない日本語ながら上記の黒字部分を読むだけで痰を吐いている光景がまざまざとイメージできたことです。しかもやけに印象に残るし。

 自動翻訳というとキチンと訳してくれないイメージの方が強いですが、上記の通り時と場合によっては既存の日本語表現を上回りかねない、非常に的確な表現を生み出すこともあるようです。ちょっとこれで私も見直したので、今後機会があれば研究してみようかと思います。
 ちなみにもう一つ気になったレビューはこちら。

「1泊の滞在と1200ドルで、私たちは最高の高価な部屋を確保しました。アフタヌーンティー、サラダ、炭火焼き鳥などのサービスは、復活の価値はありませんでした。しかし、少年はそれが豪華です!」

 なぜ炭火?

2018年12月25日火曜日

コメダ珈琲での電子決済返金の顛末

 先日、買い物の帰りに上海市内にあるコメダ珈琲に寄って、まとめ買いした「煉獄のカルマ」という漫画を読んでいました。知ってる人には早いですがこの漫画、今度アニメ化する「五等分の花嫁」の作者が作画しており(原作は別の人)、内容も自殺という重いテーマであることから一時期話題になった打ち切り作品です。個人的には好きだし絵柄も作画している春場ねぎ氏にとって五等分より雰囲気も合っているように思えるので、また機会があれば短期集中連載で復活してくんないかなとか思っています。
 それにしても巻末のおまけ漫画が面白い。

 話は戻りますが漫画数冊分を読むためブレンドのラージ(32元=約510円、ちょい高いような(;´・ω・))を頼んで読み終えスマートフォンで電子決済し、家帰ってウキウキワクワクと昼寝しようと思ったらなにやらスマホがチカチカ。何かと思ってみたら、先ほど支払った32元の代金が返金されていました。
 この時点で恐らく、コメダ側が何らかの操作ミスによって自分に間違って返金したのではないかと思い、面倒だけど明日になったらもうわけわかんなくなるだろうから、もう一度お店に行かなくてはと考えました。ただ昼寝が最優先であったために2時間ぐっすり昼寝した後、起きたら小雨が降り始めていて嫌だなとか思いつつ、自転車に乗って再びコメダまで行ってきました。

 店に着くと幸いなことに、会計した人とは別ですが昼間の時点にいた店員をすぐ見つけられ、さっそくスマホの電子決済代金確認画面を見せながら、「代金を支払ったのに何故かその後返金された」と伝えたところ向こうもすぐ合点がいき、「すいません、こっちの操作ミスで返金してしまいました」と、自分の思った通りの事態が起きていたことを明かしました。
 それならばとその場でもう一度代金32元(ちょっと高いような(;´・ω・))を支払って、お礼言われて帰りましたが、電子決済だとこういう操作ミスが今後も起こりうるかもなという風に思います。

 何気にというか今回すぐに事態が把握できた理由として、最初の代金決済を行った店員があまりこうした処理に慣れていないように見えたからです。採用されたばかりだったのかもしれませんが、電子決済用のコード読み取り機の操作に少し戸惑っており、返金が通知された時点ですぐに不慣れな操作からミスったのではということが予想出来ました。
 こうした場合、代金の決済の間にはアプリ会社、若しくは金融会社自体が挟まるため、当事者同士で直接やり取りすることが実は難しかったりします。現に私もコメダ珈琲の店舗に直接連絡とろうかと思いましたが決済確認通知からは連絡を取ることが出来ず、直接店舗に赴くしかありませんでした。

 現金での支払いなら釣銭間違えとかは起こりうるでしょうが、まさか代金丸ごと返金みたいなミスはまず起こりえません。一方、電子決済の場合は操作ミスによってはこういうことも今後起こりうるだけに、そうした場合にはどんな対処をするべきなのかとかも考えておくべきかもしれません。