・中国艦、海自艦に火器管制用レーダー照射(読売新聞)
もう今日は合肥の旅行記事だけで終わりにしようかと思っていましたが、大きなニュースが飛び込んできたので簡単に現地の報道などを紹介しようと思います。
まず上記ニュースの内容を簡単に説明すると、尖閣諸島付近に出張っている中国の軍艦がミサイルなどの火器照準用レーダを日本の海上自衛隊の護衛艦に照射してきたと日本側は主張しています。さすがに根拠もなくここまで日本も主張することは考え辛く、実際に中国側は照射してきたのだと私は思います。そしてこの行為はいくら示威行為だとしても、軍事関係に疎いのでどうかはわかりませんが、やっぱり極端な行為だと思え日本側が取った抗議も正当なものだと考えています。
それで今回のこの事件、中国ではどのように報じられているか調べてみました。新華社の記事を見る限りではレーダを照射したという上記の日本側の主張と、その行為に日本が抗議したという事実だけを簡潔に報じており、特に解説とか反応に関しては何も報じておりません。明日、どのように書いてくるかが注目でしょう。
・安倍晋三の苦しい踊り(人民日報 日本語版)
少し気になったので人民日報の日本語版も見てみたのですが、レーダー照射に関しては何も書かれていなかったものの、上記の安倍政権を批判する論説記事が載っておりました。中国メディアが安倍政権を批判するのは何も今に始まったことではないのですが、今回のこの内容はかなり過激にかつ強力に批判しており、考えすぎかもしれませんが掲載タイミングにきな臭さを覚えます。
ちょっとこれだけでは短いので少し私見を加えると、何故このタイミングなのかというものを感じます。というのも先日、公明党の山口代表が習近平総書記と対談するなど去年9月に冷え込んだ日中関係は回復の兆しを見せており、日系自動車メーカーの販売台数などもまた盛り返してきております。政治的、経済的にも雪解けが起こり始める中でどうしてすべてを無碍にするような今回の行動を取るのか、勝手な推論を書けばこの行動は習近平総書記をはじめとする共産党幹部が承認しての行動なのか、人民解放軍が独自に行っての行動なのか、ここが気になります。また中国は今週末から旧正月こと春節が始まり経済はおろか政府機能がほぼ停止します。そうしたことも考慮されて今回のような行動を取ったのか、考えればきりがありません。
どちらにしろ、相手がどのような反応をするのかを見極める必要があり、余裕があればまたこの件で続報を書いていきます。
おまけ
今回の記事を書くに当たって新華社のサイトを見ていたら、「日本の”変態的”女子相撲文化」という記事が目に留まり、思わず見入ってしまいました。その内容、相撲は女性禁制で太田房江元大阪府知事が土俵に上がれなかったことやら、相撲の歴史は日本書紀に遡るとかやけに詳細に書いており、明治や大正時代の女子相撲の写真やポスター、この前青森で開かれた女子相撲の世界大会の写真など驚くくらいに充実しており度肝を抜かされました。それにしても「変態的」と書かれても強く言い返せないなと素直に感じます。
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