2013年2月5日火曜日

合肥旅行~包拯と李鴻章

 昨日に引き続き合肥の旅行記です。昨日は動物の写真ばっか載せて「合肥関係ないやん」と自分でも突っ込みたくなる内容でしたが、今回は合肥出身の有名人二人こと、包拯と李鴻章を中心に書いていきます。


包拯(Wikipedia)

 包拯(包公)というのは北宋時代に活躍した官僚で、日本ではあまりなじみがありませんが裁きが厳正だったことから悪人からは恐れられ、善人からは親しまれるという絵にかいたような名役人で、死後は講談などにも取り上げられてますます人気となっていった人物です。この人物、日本風に言うならば「大岡越前」に当たる人物で、講談などではよく裁判シーンが取り上げられて名裁きを下す人物として描かれております。
 先にも書いたようにこの人は合肥出身で、市内には彼を祭った祠、そして併設する彼のお墓があります。友人の上海人は包拯のことはもちろん知っておりましたが、彼が合肥出身だとは知らず墓を訪れた際は非常に驚いておりました。なおこのお墓ですが、案内書きを見てみるとつい最近までどこにあるのかでもめていたそうです。恐らく合肥にあるのだろうとは考えられていたものの確証がなく、20世紀に入って発掘調査が行われ、彼の遺骨を納めた石室が見つかったことからはっきりしたそうです。この石室ですが小さなトンネルとなっており入ることも出来るのですが、さすがに罰当たりだと思って写真は撮りませんでした。


 何故か包拯の祠の前の水がめにはコインだけでなく紙幣が投げ込まれておりました。ここはコインだけにすませばいいのに。


 上の写真の胸像は包拯と同じく合肥出身で、日清戦争で北洋軍閥を率いて明治の日本軍と戦った李鴻章です。日本史だと清側の敗軍の将で下関条約(中国では馬関条約としている)の代表として人物名は覚えるもののあまりパッと書かれてはおりませんが、実際の中国史では自らの民兵組織を元に北洋軍閥を起ち上げて、西洋技術の導入を目指す洋務運動を推進するなど超重要人物です。私個人的にも興味のある人物で彼の住居跡が博物館になっていると聞いて今回訪れてみたのですが、何に一番驚いたかっていうと招商局を作ったのがこの李鴻章だったということです。

 招商局というのは現在は香港系コングロマリット(複合企業)で、海運から不動産、金融まで幅広くやっている企業団体です。中国本土なら招商銀行というATMが充実した金融機関が一番目につくかと思いますが、中国本土以上に香港での影響力は半端じゃありません。香港で開かれる国際見本市にはほぼ必ずここが協賛しており私もよく見ていたのですが、この招商グループを李鴻章が作っていたというのは正直言って意外でした。調べてみると官営海運会社としての位置づけで作られたようですが、設立から地味に100年を既に越しております。

 この日はその後、宿泊先のシェラトンホテルへと向かったのですが、捕まえたタクシー運転手に「シェラトンだ」と伝えると、我々が予約した本物のシェラトンではなくみんな偽物のシェラトンホテルへと行こうとするので、住所を何度も説明させられる羽目になりました。それにしても、偽ブランドなのにこうもみんな信じるのだからやっぱり効果はあるのだろうな。
 そのシェラトンですが、合肥駅の近くにあるものの道路が一部修理中のために大回りをさせられる羽目となり、また渋滞がひどくてなかなかたどり着かず6時半くらいになってようやく着くことが出来ました。そして次の日は午前中はぶらぶらし、午後一の列車で上海へと帰ったわけです。

 ざっとこんな感じで合肥旅行を終えたのですが、昨日にも書いたように交通事情は最悪といってもいいほどでした。同じ内陸部でも合肥以上に日本から遠い武漢や重慶と比べても日系企業の進出は少ないのですが、あの交通の悪さを見るにつけ、自治体のガバナンスが弱いというか外資誘致の仕方とかがうまくないのではないかと思わざるを得ません。断言してしまうと、合肥に進出するくらいなら武漢や重慶へ行った方がマシです。
 ちなみに合肥の交通ですが地下鉄はなく移動は基本タクシーかバスしかないのですが、タクシーが全然少なく待っても待っても来ません。その一方、正規に営業許可を取っておらず違法にタクシー業に従事する、通称白タクは跋扈しており、ただ路上で信号待ちしているだけでも「どこ行く?」って車を止めて聞いてくるので、友人の「無秩序な場所で秩序に従ってはいられない」という言葉の元に大いに活用しました。意外に料金もリーズナブルだったし。

 ただ一回えらいことがあったというか、自分と友人の二人を既に乗せているにもかかわらず別の歩行者にも「どこ行く?」とさらに乗っけようとする白タクがいたのですが、まさにその現場を警察官が見ていて、そのまま運転免許証を取り上げてしまいました。「免許証ないからここで降りてくれ」と言われてそのまま下りてまた別の白タクを捕まえましたが、二兎を追うものは一兎をも得ずを間近で見ることとなりました。

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