・歩行者の死亡事故ダントツの日本、ドライバー厳罰化で解決できない理由(ダイヤモンド)
非常に痛ましい大津の交通事故に関する報道の中で目を引いたのが上の記事です。にしてもダイヤモンドは普段の記事はとんでもないのばかりだが、こちらの莫邦富氏の記事など、いい記事が突然出てくるので波がありすぎ。
話はリンク先の記事に戻りますが、なかなか興味深い指摘というか、交通事故死因で見ると歩行者の死亡率が意外に高いというデータは新鮮でした。この指摘に私も思い当たるとこがあるというか、中国で暮らしている身からしても確かに日本は歩行者の立場が異常に弱いように感じるところがあります。
具体的には歩道の整備具合です。都市中心部などは比較的整備されていますが、少し地方に行くと極端に歩道が狭くなる傾向があり、所によっては車道の片側端に一人しか通れなさそうな狭いスペースを白線で区切っているだけというのも珍しくありません。中にはそれすらなくて車道と歩道の区別すらされず、車二台がすれ違うとなるとギリギリのようなスペースでも何故か道路となっています。
個人的に非常に不思議なのは、そうした非常に細い道が車道となっている点です。はっきり言えば通行止めにして車が入れなくしてしまえばいいと思えるのに、何故だか通行を許可して、その結果歩行者が割りを食うだけでなく通る車すらも通行に難儀するなんて果たして誰得です。
また二輪乗りの立場から言わせてもらうと、やはり路側帯の整備は日本は非常に悪く、はっきりいって中国よりもひどいとすら思います。これのせいで自転車乗りは自分の身の安全を守るため一部箇所で段差のついた歩道に乗らなくてはなりませんが、これはこれで歩行者と自転車の接触リスクが高まるし、歩行者の立場からすると自転車が怖く感じるのもわかります。
一方、自転車に乗る方も歩道は怖く、無駄に波のある段差だったり、変なブロックが中途半端に置かれたりしていて乗ってて結構苦しいです。ただ歩行者を怖がらせてはならないと私が乗る場合は速度を早歩き並みに落としますが、中には歩道の上をロードで非常に速い速度で走り続ける輩もいて、これに関しては自転車乗りが嫌われる要因になっていると思え、見ていて気分が悪いです。
話を歩道全体に戻すと、なんか車道は非常に整備されるくせに歩道は極端に細く狭かったり、場合によってはなかったりして、私自身も日本は歩行者が軽視されていると思います。先程述べたように極端に狭い道路であればこの際車の乗り入れ自体を禁止したほうがいいとすら思えるのに、そうした措置は実質私道以外見当たらず、この点に関しては日本の道路行政に強い疑問を覚えます。
なお中国の話をすると、電動バイクに乗る人も多いことから歩道と区切られた路側帯が割合整備されており、自転車に関しては非常に乗りやすいです。また歩道も大通りなどは非常に広く取られているのはいいのですが、その歩道に平気で四輪自動車が乗り上げてくるのはいいかげんにしろよとよく思います。そのせいでよく歩道のひび割れとか起こるし。
またあとネットのコメントで見たのですが、今回の事故に関してはガードレールがあればというコメントとともに、今政府が進めている電柱の地中化が進めば、こうした事故がもっと増えるのではないかというコメントが印象に残りました。私自身はかねてから電柱を維持すべしという立場ですが、こうした交通事故などの際の歯止めとしての役割を電柱がよく果たしている(京都のてんかん患者暴走事件など)と聞くだけに、ガードレールを置かないのならやはり電柱は地中化すべきではないと改めて思います。
最後に思い出話というか、私が高校生だった頃に同級生が信号待ちしていたところ、事故で衝突したバイクが吹っ飛んで来て、近くにいた友人が巻き添え食って死にかけた事がありました。幸い九死に一生を得たものの、この影響で斜視になるなど友人はハンデを負いましたが、今ちょうど某国立大学医学部の最終学年で、去年に国家試験も通過しており来年から臨床に入る予定です。
なおなんで医者になったのかと言うと上記の事故は全く関係がなく、大学の理学部を中退した後で企業に勤めて働いた際、早稲田閥が強い会社だったとのことで「やっぱ学歴って重要なんだな」と思ったらしく、「じゃあ医学部に行こう」と考えて進学したそうです。元々会話とかも脈絡のない事をよく言い出す友人で行動面でも突飛なことが多かったのですが、以前も久々に電話かけたら、
「俺モテたいんだけど(´・ω・`)」
とか言い出して、「知るかアホ!自分で努力しろ(# ゚Д゚)」と伝えてあげました。
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