今日ビザの切替えで浦東エリアにある出入境管理局に行ってきた際、そこの目の前でこんな感じの工事していたので写真撮ってきました。この工事は恐らく地下鉄工事のものですが、この工事場面を見て何を思ったのかというと、10年くらい前の上海は本当にあちこちでこういう大きく掘り返すような工事が上海の至る所で行われていたけど、最近はあんま見なくなって久しいなと思ったわけです。でもって、浦西と違って浦東はまだこういう工事が多いんだなと思ったわけです。
軽く上海の地理について説明すると、上海市は中心に黄埔江という長江支流に当たる川が流れており、この川を境目に東側を浦東、西側を浦西と呼びます。上海の玄関口に当たる上海浦東空港はその名の通り浦東にあり、海側に近い場所に設置されています。
こういうと浦東の方がさも発展しているかに見えますが実際は逆で、上海と呼ぶ際は通常、浦西エリアのことを指します。浦東エリアは1990年代に入ってから開発されたエリアで、それまでは東京で言えば多摩や八王子みたいなエリアでしたが、開発が進んでからは川沿いの部分は新宿みたいに高層ビルの集積地となりました。とはいえ、古くからの上海の街はやはり浦西に集中しており、浦東エリアも川沿い部分以外は荒涼とした更地が続くなど、まだまだ八王子っぽい雰囲気があります。
浦西エリアの開発がほぼ済んだ、っていうか開発余地がなくなったこともあってこのところ上海市政府は浦東エリアの開発に力を入れており、官公庁の事務所などを浦東エリアに移しているほか、大手国有企業などにも恐らく半強制でしょうが、浦東エリアに本社社屋などを移すよう誘致しています。
そうした背景から、十年くらい前まではまだ浦西エリアで見かけたあちこちで工事しているという風景が浦東エリアだとまだまだ見かけると感じるとともに、上海はまだこうした開発需要があり、発展余地があるんだなという印象を覚えました。実際、最近何かと話題の住宅問題に関しても、浦西エリアだと高すぎてもう購入できないのに対し、浦東エリアなら交通の便が多少悪くなるにしても、頑張ればまだ手に届かなくもないという面があり、この方面の開発需要は根強いです。っていうか、土地がかなり余ってるくらいだし。
こうしてみると、かつて土建国家と呼ばれた日本とは比べ物にならないくらい中国は開発余地が有り余っているのだと思うとともに、まだまだこうした開発需要があると感じます。建機業界からすれば願ったりかなったりでしょうが、工事の関係で遠回りとか要求されるのはなるべく勘弁してほしいです。
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