本題と関係ないですがどうもJBpressのサイトが中国政府によってアクセス禁止対象になったのか、先週からVPNなしでは見られなくなりました。自分の中国マフィア記事が刺激したとでも言うのか(´・ω・)
話は本題ですが、このところ読んだ中で非常に感銘を受けたのが上の遠藤氏の記事、でもってその記事をさらに補足的に追加したのが下の杉山氏の記事です。
先日、国家破産したスリランカについて日系メディアはみんなして「中国の債務の罠に陥ったせいだ」と中国のせいにして批判してましたが、遠藤氏の記事が出るやその手の主張が一瞬で消え去りました。実際に遠藤氏や杉山氏が指摘しているように、スリランカの中国からの借款比率は実はそうでもなく、また国家破綻を直接誘引したのはESGの罠こと、現実度外視な化学肥料の使用禁止、有機農法の強制にあったことが間違いないでしょう。
にしても未だに社会主義国家みたいなことしてたんだなスリランカ。
私自身もあまりスリランカ事情に詳しくなくて当初は中国の借款が破綻理由になったと思っていましたが、両氏の主張と裏取りからすると、この認識は明らかに間違いでした。では何故他の連中はみんな中国のせいにしてたのかって話ですが、まぁぶっちゃけなんでも中国のせいにしとけばいいって話なのでしょう。
中国を悪者に書いたところで日本で非難する人はいないし、またアクセスも確実に稼げます。なので破たん原因の詳しい検証もせず、中国が借款していたという事実だけを結び付けてああいう記事や主張が出回っていたのでしょう。せっかくだから中国借款説を挙げてた人をまとめておきます。
・WSJ
・産経
・有本香
・NHK
・巨額貸し倒れリスクに怯える中国、これが「第二のスリランカ候補国リスト」だ(JBpress)
また上の記事は近藤氏の記事ですが、内容はというと「スリランカを破綻に追い込んだのは中国と言われているが、破たんされて困るのは中国」という事実をうまくまとめています。特に3ページ目の中国融資ハイリスク国ランキングは一見に値し、やっぱりこういう数字をちゃんと出さない記事というのはあまり信用すべきじゃないなと思えてきます。っていうかJBpressのライター、このところみんないい記事書くなぁ。
2 件のコメント:
中国から借款してもらってる国ってもともと財政基盤弱い国多いからまたどこかで倒れそうですね。
あながち笑えないというか、中国にとっても一帯一路戦略の大きなリスクとななりかけてきています。一方、日本側としてはここで中国の代わりに融資して影響力を強めるという手段もありますが、正直手を出さず、そ知らぬふりするのが無難そうです。
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