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2024年4月29日月曜日

タイガー・ジェット・シンはサーベルを持って授賞式に来るのか?

 なんか今日はやたらスポーツニュースが盛り上がるというか、目につく記事が多いです。

 まず野球だとソフトバンクが何と3試合連続のサヨナラ勝ち(西武は逆に3試合連続のさよなライオン)で、今日にいたっては9回2アウトに主軸の柳田選手がお釣りなしの3ランでフィニッシュを決めるという役者ぶりでした。
 またヤクルトと中日はともに2桁得点で勝利し、ヤクルトは「火ヤク庫」と言われるだけあって打つときに急に打つのでまだ珍しくありませんが、貧打に定評のある中日に2桁得点が見られるあたりなんか明日は嵐になるのではないかと思います。

 去年と比べるとセパ両リーグとも比較的順位がもつれてチーム間格差は小さくなったというか、順位の変動も激しくて見ていて楽しいです。特にパリーグに関してはここ数年の改革が実ってか新庄監督率いる日ハムが2位につけ、今日も1対0で理想的な勝ち方しており、ほかの人のコメント見てても特に注目が高まっているチームな気がします。
 なお今日セーブを決めたジャスティスこと田中正義選手は1点を守り切ったものの、頓宮選手への死球を気にするという紳士ぶりを見せてました。これを見て私は、そんな気にしてたら藤浪選手はどうなんだよという思いがしました。

 以上のようなプロ野球ニュースもさることながら、今日最大のスポーツニュースは何といっても昭和から平成にかけての悪役レスラーとして人気の高かった、あのタイガー・ジェット・シン氏に旭日双光章が授与されるというニュースでしょう。リングではヒールながら慈善活動には熱心で、また東日本大震災の際にも日本へ義援金を送ってくれるなどしていることから、その受賞に異議を唱える人は全くおらず、むしろ彼が受賞してくれたことに往年のプロレスファンらも大喜びしていて見ているこっちもうれしくなるほどでした。
 ちょうど彼と何度もリングで戦ったアントニオ猪木が2022年に逝去されていることもあり、改めて猪木の偉大さを振り返る上でも今回のタイガー・ジェット・シン氏の受賞はタイミングが良かったのではないかとも思います。あまりプロレスに詳しくない私ですらタイガー・ジェット・シン氏についてはかねてから知っており、芸能人の勝俣州和氏が観客席で殴られそうになったことなどを語ってたのを覚えてたりします。

 そんなめでたい今回の受賞ですが、ネット反応を見ていてちょっと気になった点は、あの代名詞ともいうべきサーベルを授賞式にも持ってくるのかという指摘でした。
 実際のリングの上ではサーベルで切りかかったりはせず、柄の部分で殴ることが多かったそうですが、確かにあれがないとタイガー・ジェット・シン氏と認識するのは難しい気がします。しかし旭日双光章は皇居で、しかも天皇が直接授与する賞であるだけに、サーベル持ち込みはさすがに許されないのではないかなどといろいろ議論になっています。

 ここで思い出したのがかつてのさかなクンさんの授与式です。知ってる人には早いですがこの時にさかなクンさんは天皇の前でも自身のトレードマークであるハコフグの帽子を脱帽せず、被ったまま参列しています。一応、礼装用としてか黒一色のハコフグになってましたが。
 通常、目上の人に対して脱帽しないのは深刻なマナー違反とされますが、この時にさかなクンさんを批判する人は一般人はおろか、極右思想を持つ人の間でも全く見られませんでした。何故批判がなかったのかは簡単で、さかなクンさんは何もこの時だけではなく、常にあのハコフグの帽子をかぶっており、自身のスタイルとして強い一貫性を持っていたということに尽きるでしょう。むしろこの授与式でも帽子を取らなかったエピソードは、そのスタイルを貫いたとして称賛すらされていました。

 以上のさかなクンさんの例を踏襲するなら、やはりタイガー・ジェット・シン氏もサーベルを持って授与式に臨むのがいいんじゃないかと勝手に期待しています。さすがに刃は潰しておいた方がいいし、鞘に納めて持って行った方がいいかとは思いますが、英国でも大学の優秀な卒業生には帯剣しての卒業式参列が認められたりするので、日本もこういう例があったっていい気がします。

 ちなみに自分は成人式の際、大河ドラマで「新選組」がやってた頃なので新選組の羽織に鉢巻きつけて、何故か一人だけコスプレ会場と間違えたかのような格好で行きましたが、この際に京都のお土産屋で売ってる模造刀も帯剣していたものの、会場に着く直前にうちのソ連人民の敵でこの前もレオパルト2のプラモ作ってたけど何が何でもソ連製戦車は作ろうとしない親父に、「それはやめとけ」と言われ、直前で刀は置いていきました。
 今思うと、置いていく判断は正しかったです。下手すりゃ暴れる新成人みたいに報道されてたかもしんないし(;´・ω・)

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