「あなたは外国人なので越境ECで決済できません」
と、ここにきて「最初からそう言えよ」と言いたくなる不具合原因が明かされました。
自分も今の今まで知らなかったのですが、どうも中国では外国人の越境ECに対する決済を規制しているというか禁止していたようです。改めて見てみると今回購入しようとした二つの店舗はにはどちらも「天猫国際(TMALL GLOBAL)」と商品バナーに印字されており、越境ECという取扱でした。
ただ自分がなんで注文時にこれが越境ECだと気付かなかったのかというと、発送地が中国国内の鄭州などになっていたからです。恐らく、今回頼もうとした商品は中国国内の保税倉庫に保管されており、出荷するという段階になって初めて通関が行われたりするため、越境ECという扱いになるのです。
けどそれだとすると、保税倉庫内とはいえ中国国内にある商品を中国にいる自分が注文しようとしたら受けつけないとかいう、書いてて意味が分からない状況になってたということになります。なおタオパオ内での越境EC扱いでない商品であれば自分であっても問題なく注文できます。やはり越境EC扱いがネックとなっていたようで、今日同僚に話を聞いたらやっぱりほかの外国人でも同じことが起こるそうです。
そんで仕方ないので、越境EC扱いでない中国国内の代理店から買おうとしていた紅茶を注文したところ今度は、「今在庫が切れてて出荷するの1ヶ月後だけどいい?」と業者から連絡が来ました。ここまでくるともうフォートナムメイスンの紅茶(すごくうまい)になんか拒否られている感じがしたので、完全に買う気が失せてしまい、結局ノリタケのティーカップを贈ることにしました。
っていうかそのノリタケも外資なのに、中国国内から出荷する分には外国人が普通に買えるってのはどうなのよとかいろいろ思います。なお購入先はタオパオ内にあるノリタケの公式ショップで、置いてあるのは基本定番商品で、商品単価が10万円超えるのがノリタケだとざらですが、さすがにそんな高額商品はあんま置いてありませんでした。
今回この外国人に対する越境ECを見て思ったこととして、つくづく中国は人民元の国際通貨化を目指すと言いながら、自らその道を妨害しているという点です。恐らく政策担当者、具体的には経済部門と外交部門、内政部門の間とかで人民元の国際通貨化に対する考え方が違うのだと思いますが、すでに中国はGDP規模で世界2位であることを考えると、人民元をどんどん配って海外に流通させる方が中国の経済にとってもすごくプラスであるような気がするのですが、どうもあ中国政府の中にはとんでもない経済音痴がいるようです。
っていうか現状から考えると、人民元は海外で政府間借款でしか流通していないのではないかと思います。そう思うと、日本円ってのは基軸通貨に数えらえるほどこうして流通しており、大した水準と実力を兼ね備えているなと思えてきます。
話を戻すと越境ECですらこうして外国人に規制をかける辺り、中国の政策担当者の中には人民元の海外流出を極度に恐れている人が一定層いると考えられます。しかしこれは逆に見ると、中国経済の非常に大きなウィークポイントに今後なってくるように思え、日本が今後中国経済に対抗する上では、この決済通貨の利便性というか柔軟性を武器に、人民元の足元を取る対抗策を打つのあり泣きがします。
特に今後、米国も中国に干渉を仕掛けるでしょうし、ドル兌換に何らかの制限が付けば人民元の価値を急落させることもあるかもしれません。そしたら自分の人民元資産目減りすんだけど(;゚Д゚)
最後に今回のギフトはタオパオから同僚の家へ直送してもらおうと思い、同僚に返礼品を贈るから住所教えてとWeChatで聞いたところ、「そんな悪いですよ」と遠慮する返信が来たので、「遠慮しないでください」とさらに返信を打とうとしたところ、メッセージを打ち終わらぬ間にその相手から贈り先の詳細な住所情報が送られてきました。
「謙虚な態度を見せるのが短か過ぎない?(;´・ω・)」などと思いましたが、やっぱ中国人はこうでなくっちゃとも思います。
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