最近また忙しいので短い記事でも書こうと思ったら、なんだか妙なタイトルになって自分でもびっくりです。
このブログを長く見続けてくれている方には早いでしょうが、何かと社会主義と私は縁があります。一番大きいものだと名目上は社会主義である中国が大好きで留学したり働きに行ったりして、果てには文化大革命について長々と解説記事を書くなどその入れ込みっぷりは異常と言ってもいいでしょう。このほか連合赤軍の事件にもやたら傾倒して調べており、自分の世代の中ではこの方面の知識がトップクラスに豊富に持っているという自負があります。
一体なんでこういう社会主義関連にやたら興味を持つのかというと、単純に自分の性格なり思想と相性がいいのだと思います。昔に後輩にも、「花園さんが全共闘の時代にいればきっとヒーローでしたよ」と褒め言葉なのか皮肉なのかよくわからない言われ方をされましたが、私自身もきっとヒーローになっていたと本気で思ってます。北朝鮮にも飛んでったかもなぁ。
もっともこれだけ相性がいいと言いながらですが、現代の日本の社会主義政党、具体的には社民党と共産党に対してはこのブログを中心にかなり激しく批判を続けておりますし、社会主義の思想も実現不可能なカビの生えた腐った概念だと断言します。なのになぜ昔の社会主義関連の事件に惹かれるのか、悪い言い方をすると今の世の中が気に食わないから真逆の概念を必死で探そうとしているかのように思えます。ただこれを良い言い方に変えるとすると、現代の世の中を客観的に見ようとするため、比較対象として学ぼうとしているとも捉えられます。
あと時代的というか、ちょうど日本の民主主義が行き詰まりを見せた頃に青春時代を過ごしており、社会主義の一党独裁による支配体制にも妙な感慨を持ったのもあるかもしれません。そういう事書いてたらかなり昔に書いた記事を思い出したので、明日はちょっと振り返る意味も込めてその記事の続編でも書いてみようかな。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2013年9月4日水曜日
2013年9月2日月曜日
奈良ドリームランドを偲ぶ
先々週末は名古屋に左遷された親父の所へ遊びに行っていたのですが雨上りの散歩中に突拍子もなく、「関西で年配の人と話をする際、奈良ドリームランドのことに触れると話がしやすい」と私の方から口に出しました。なんでこんな内容を話題に挙げたのか自分でもよくわからないのですがなにか神様の配慮があったのか、その後に立ち寄った喫茶店(岡崎市内)に置いてあった週刊現代にまさにその奈良ドリームランドについて書かれた記事が載ってありました。
・奈良ドリームランド(Wikipedia)
関西圏に住んでいたことのある人間には説明は要らないでしょう。それはかつて奈良市にあったテーマパークで、私と同年代の人間も小学校の遠足などで一度は訪れたことがあるはずです。少なくても私の周りの関西人はみんなそう言ってました。
では関西圏以外の人向けに解説を開始しますが、この奈良ドリームランドは実業家の松尾國三によって1961年に開業したテーマパークです。当時の日本は高度経済成長期まっただ中で松尾國三もそうした追い風を受けて一代で興行会社、そして不動産会社を経営するに至りました。そんな彼が何故テーマパーク事業に進出したのかというと、自分も意外だったのですがアメリカのディズニーランドを訪れたことがきっかけでした。
ディズニーランドを訪れた松尾國三は日本にもこのような娯楽施設が必要だと考え、ウォルト・ディズニーに直談判してノウハウ等の協力を要請しました。松尾側はこの際に「日本版ディズニーランドの開園許可を得た」、つまりフランチャイズ契約を結んだと主張し、実際にディズニー側から開園に向けた開発で技術スタッフの派遣を受けてはおりますが、ディズニー側の主張はこれとは少し異なり、「フランチャイズ契約料の交渉で折り合いがつかず破談となった」と述べているそうです。
この交渉が実際にどうだったかについては定かでない部分が多いですが、少なくとも松尾國三とウォルト・ディズニーが直接会ったのは間違いなく、そして当初はお互いに協力する方針であったのではないかと私は思います。ただ松尾側はアメリカにあるディズニーランド内で勝手に写真の撮影や測量を始めたりするなどしてディズニー側の顰蹙を買ったと言われ、その後の交渉でどうも行き詰まったような感じです。
なおこのような経緯があったことから現在の東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドがディズニーに対してフランチャイズ交渉をする際、「日本人はかつてディズニーランドをパクッた」などと言われ交渉が難航する原因になったとも言われています。もっとも、オリエンタルランドは日本で大成功を収めてますが。
話は戻って奈良ドリームランド。ディズニーとのすったもんだがあったものの開園にはこぎつけます。設立地はいうまでもなく奈良市ですがこれは他の都市に比べ奈良市が特に誘致に熱心だったことからですが、松尾國三は当初、人口の多い東京周辺に設立をする計画だったそうです。
開園後の奈良ドリームランドは当時としては珍しい乗り物を使ったアトラクションが多数あったことや日本初の本格的なテーマパークだったことから盛況となります。当時の状況について関西出身のうちの親父に聞いてみると、初めて行った時は本当に衝撃的だったらしく、このような楽しい場所がこの世にあるのかと思うような印象だったと話してました。親父も若かったんだな。
ただその後、似たようなテーマパークが乱立し、しかも奈良ドリームランドは奈良駅からバスで移動しなければならないという交通アクセスの不便さがたたり、時代を経るにつ入れて徐々に来園者数は減少していきます。特に交通アクセスの不便さについては近畿で最も人口の多い大阪から行くには遠すぎるというのがかなりネックだったそうで、USJが出来てからはその動きに拍車がかかっていきます。
この交通アクセスの問題はどこまでもついて回るようで、奈良ドリームランドに続いて1964年に作られた横浜ドリームランドでも同じ問題が起こっております。横浜ドリームランドはベッドタウン化が進む横浜市に設立されたのですが、こちらは時代が経るにつれて人口が急増し、周辺道路では大渋滞が日常茶飯事となり来園者の到達までの負担が非常に高かったそうです。しかも渋滞対策として1966年に導入した国鉄大船駅と結ぶモノレールは、技術上の欠陥によって運行開始からわずか1年5ヶ月で休止に追い込まれてます。今日はやけに頻出のうちの親父によるとこのモノレールを作ったのは東芝だったそうで、「東芝がやらかしたから閉園に追い込まれたんだ」とやけに悔しそうに言ってました。
兵どもが夢の址ではないですが、横浜ドリームランドは2002年に、奈良ドリームランドは2006年にそれぞれ経営悪化から閉園しております。ちょうどというか自分が学生として京都にいた際、この奈良ドリームランドだけでなく同じ奈良市にあったテーマパークの近鉄あやめ池遊園地も2004年に閉園し、目の前で関西のテーマパークがばたばた倒れるさまをまざまざと見せつけられていました。一応、志摩スペイン村とひらかたパーク、生駒山上遊園地はまだ存続して頑張ってますが。
私は奈良ドリームランドが閉園する数年前に京都へと渡ったのですが、自転車で奈良市を訪れた際に少し道を間違えたことから奈良ドリームランドの敷地近くを通りかかったことがありました。それまで関東育ちだったこともありこういう遊園地が関西にはあるんだな程度に思いませんでしたが、その後に関西の人たちと奈良ドリームランドについて話をするたびにみんなが楽しそうにその思い出を語るを見るにつけ、一回でもいいから遊びに行っておけばよかったと今は思います。そう言いつつも、残っている三つの遊園地にはどれも行ってないのですが。
最後にまた蛇足な内容を加えますが、松尾國三が起ち上げドリームランドを運営していたのはドリーム観光という会社ですが、この会社はいろんな事業をやっておりその運営施設の一つには千日デパートも含まれています。この千日デパートというのは1972年に大規模な火災が起こり118人が死亡し、その後に取り壊された商業施設です。こっちの事件は以前に昭和の事件を調べていた際に印象に残ってて覚えていたのですが、それがまさか奈良ドリームランドと関係があったとは思いもよらず、せっかくなのでまとめて紹介してみようと思ったわけです。
ちなみに、この千日デパートの跡地には現在、ビッグカメラなんば店が建ってるそうです。こういう風に見てみると妙な現実感が湧いてくる。
・奈良ドリームランド(Wikipedia)
関西圏に住んでいたことのある人間には説明は要らないでしょう。それはかつて奈良市にあったテーマパークで、私と同年代の人間も小学校の遠足などで一度は訪れたことがあるはずです。少なくても私の周りの関西人はみんなそう言ってました。
では関西圏以外の人向けに解説を開始しますが、この奈良ドリームランドは実業家の松尾國三によって1961年に開業したテーマパークです。当時の日本は高度経済成長期まっただ中で松尾國三もそうした追い風を受けて一代で興行会社、そして不動産会社を経営するに至りました。そんな彼が何故テーマパーク事業に進出したのかというと、自分も意外だったのですがアメリカのディズニーランドを訪れたことがきっかけでした。
ディズニーランドを訪れた松尾國三は日本にもこのような娯楽施設が必要だと考え、ウォルト・ディズニーに直談判してノウハウ等の協力を要請しました。松尾側はこの際に「日本版ディズニーランドの開園許可を得た」、つまりフランチャイズ契約を結んだと主張し、実際にディズニー側から開園に向けた開発で技術スタッフの派遣を受けてはおりますが、ディズニー側の主張はこれとは少し異なり、「フランチャイズ契約料の交渉で折り合いがつかず破談となった」と述べているそうです。
この交渉が実際にどうだったかについては定かでない部分が多いですが、少なくとも松尾國三とウォルト・ディズニーが直接会ったのは間違いなく、そして当初はお互いに協力する方針であったのではないかと私は思います。ただ松尾側はアメリカにあるディズニーランド内で勝手に写真の撮影や測量を始めたりするなどしてディズニー側の顰蹙を買ったと言われ、その後の交渉でどうも行き詰まったような感じです。
なおこのような経緯があったことから現在の東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドがディズニーに対してフランチャイズ交渉をする際、「日本人はかつてディズニーランドをパクッた」などと言われ交渉が難航する原因になったとも言われています。もっとも、オリエンタルランドは日本で大成功を収めてますが。
話は戻って奈良ドリームランド。ディズニーとのすったもんだがあったものの開園にはこぎつけます。設立地はいうまでもなく奈良市ですがこれは他の都市に比べ奈良市が特に誘致に熱心だったことからですが、松尾國三は当初、人口の多い東京周辺に設立をする計画だったそうです。
開園後の奈良ドリームランドは当時としては珍しい乗り物を使ったアトラクションが多数あったことや日本初の本格的なテーマパークだったことから盛況となります。当時の状況について関西出身のうちの親父に聞いてみると、初めて行った時は本当に衝撃的だったらしく、このような楽しい場所がこの世にあるのかと思うような印象だったと話してました。親父も若かったんだな。
ただその後、似たようなテーマパークが乱立し、しかも奈良ドリームランドは奈良駅からバスで移動しなければならないという交通アクセスの不便さがたたり、時代を経るにつ入れて徐々に来園者数は減少していきます。特に交通アクセスの不便さについては近畿で最も人口の多い大阪から行くには遠すぎるというのがかなりネックだったそうで、USJが出来てからはその動きに拍車がかかっていきます。
この交通アクセスの問題はどこまでもついて回るようで、奈良ドリームランドに続いて1964年に作られた横浜ドリームランドでも同じ問題が起こっております。横浜ドリームランドはベッドタウン化が進む横浜市に設立されたのですが、こちらは時代が経るにつれて人口が急増し、周辺道路では大渋滞が日常茶飯事となり来園者の到達までの負担が非常に高かったそうです。しかも渋滞対策として1966年に導入した国鉄大船駅と結ぶモノレールは、技術上の欠陥によって運行開始からわずか1年5ヶ月で休止に追い込まれてます。今日はやけに頻出のうちの親父によるとこのモノレールを作ったのは東芝だったそうで、「東芝がやらかしたから閉園に追い込まれたんだ」とやけに悔しそうに言ってました。
兵どもが夢の址ではないですが、横浜ドリームランドは2002年に、奈良ドリームランドは2006年にそれぞれ経営悪化から閉園しております。ちょうどというか自分が学生として京都にいた際、この奈良ドリームランドだけでなく同じ奈良市にあったテーマパークの近鉄あやめ池遊園地も2004年に閉園し、目の前で関西のテーマパークがばたばた倒れるさまをまざまざと見せつけられていました。一応、志摩スペイン村とひらかたパーク、生駒山上遊園地はまだ存続して頑張ってますが。
私は奈良ドリームランドが閉園する数年前に京都へと渡ったのですが、自転車で奈良市を訪れた際に少し道を間違えたことから奈良ドリームランドの敷地近くを通りかかったことがありました。それまで関東育ちだったこともありこういう遊園地が関西にはあるんだな程度に思いませんでしたが、その後に関西の人たちと奈良ドリームランドについて話をするたびにみんなが楽しそうにその思い出を語るを見るにつけ、一回でもいいから遊びに行っておけばよかったと今は思います。そう言いつつも、残っている三つの遊園地にはどれも行ってないのですが。
最後にまた蛇足な内容を加えますが、松尾國三が起ち上げドリームランドを運営していたのはドリーム観光という会社ですが、この会社はいろんな事業をやっておりその運営施設の一つには千日デパートも含まれています。この千日デパートというのは1972年に大規模な火災が起こり118人が死亡し、その後に取り壊された商業施設です。こっちの事件は以前に昭和の事件を調べていた際に印象に残ってて覚えていたのですが、それがまさか奈良ドリームランドと関係があったとは思いもよらず、せっかくなのでまとめて紹介してみようと思ったわけです。
ちなみに、この千日デパートの跡地には現在、ビッグカメラなんば店が建ってるそうです。こういう風に見てみると妙な現実感が湧いてくる。
2013年8月31日土曜日
シリア情勢に対する所感
まず近況からですが、このところストレスがちょっとシャレにならないところまで来てます。詳細は語りませんがプライベートでいろいろ立て込んでいて、恐らくほかの人に話してものけぞってくれるだろうと思えるくらいの高ストレス下の環境に今置かれてます。もっとも、借金は抱えている人は私以上にプレッシャーがすごいのだろうし、そんなのに比べたらまだ全然甘い環境なのかもしれませんが。
ただこのストレス、今この時期に勉強で影響を与えているのが地味に苦しいです。というのも来週に中国語の資格試験があるので今日はヒアリングの勉強をしようとしましたが全く内容が頭に入ってこず、しょうがないので休息日と定めてまた漫画喫茶で過ごしました。
個人的な意見ですが外国語のヒアリング能力はストレスに物凄い関連する気がします。外国語自体が聞いてて少なからずストレスを覚える代物ですが、ストレスフルな状態だと聞き取り辛くなって余計にストレスの種となりやすいです。そう考えるだに、よく中国で長々暮らしてきたもんだとも思えるのですが。
話は本題に入りますが、内戦が起こっているシリアの情勢に関心が集まってきています。シリアでは現在、アサド政権による政府軍と反政府軍(反体制派)との間で内戦が起きているのですが、先日に政府軍が化学兵器を使用したとの情報が出始め、もし本当に使っていたのであれば軍事介入も辞さないという姿勢をアメリカをはじめとする欧米各国が見せています。
私自身はシリア情勢に詳しくないためあくまで手持ちの情報の範囲内で意見を述べますが、まず化学兵器が使われたかどうかについては「YES」というのが正直な感想です。現地のテレビ放送の映像でしかないですが攻撃を受けたという反体制派の被害者らの様子は手足がけいれんしているなど神経系のガスを吸ったような症状に見え、しかも数百人がそのような症状を出していると日本のメディアも現地で報じており、なんらかの化学兵器が使われたと素人としては思います。
ただ、その化学兵器が政府軍が使ったのかどうかについては議論の余地があります。人を疑ったら切りがないですが、反体制派が欧米の介入を促すために自作自演として使った可能性も否定できず、これから報告を行う要諦の国連調査団も使用者については言及しない指針を示しています。
一方、軍事介入をするべしと動き始めた欧米各国については一つ意見があります。意見というか日本のマスコミに言いたいことですが、なんでアメリカに対して皮肉の一つでも言わないのかちょっと呆れます。アメリカは独自の調査によってシリアの政府軍が化学兵器を使用したことがわかったと声高に主張して軍事介入にも積極的ではあるのですが、さすがイラク戦争の時に大量化学兵器があると主張しただけあると言いたいところです。しかもこういう軍事介入関連でアメリカは世論操作とか証拠捏造も厭わないほど強引な国でもあるだけに、私個人としては化学兵器が実際に使われたかどうかは別としてアメリカの調査というのは信用できません。
話しの焦点を一点にまとめると、今後に欧米の軍事介入が行われるかどうかに尽きるでしょう。これに関しては現時点ではさすがに判断できませんが、昨日のNHKの報道によるとアメリカ、イギリス、フランスの三ヶ国の調査ではどの国の国民も軍事介入に反対する回答が賛成を上回ったそうです。そしてイギリスではキャメロン首相による軍事介入実行の動議に対して議会が否決し、調査結果を裏付ける事態になっております。
ただいざとなったらアメリカという国は単独でも軍事介入をする可能性が高く、イギリスが不参加だとしても介入が起こる可能性はまだあると思えます。では介入が起こったらどうなるのか、真っ先に考えられるのは原油価格の高騰とかですが現時点でもう内戦も起きて長いし、ほかの産油国も安定供給を行うと既に宣言しているのでこの辺はまだ安心してもいいのかなという気がします。実際どうなるかは起こってみるまで分かりませんが。
最後に私個人の意見として、仮に化学兵器が実際に使われていたとしても他国がシリアに軍事介入をするべきではないと思います。もし政府軍、反政府軍のどちらか片一方が化学兵器を今後も継続して使用するのであれば話は別ですが、そうでなければほかの国はこれ以上民間人の虐殺が起きないように監視をしっかり行い続けるにとどめるべきでしょう。絡まった糸を無理やりほどこうとすれば今のイラクの様に必ず綻びが出来るのだし。
ただこのストレス、今この時期に勉強で影響を与えているのが地味に苦しいです。というのも来週に中国語の資格試験があるので今日はヒアリングの勉強をしようとしましたが全く内容が頭に入ってこず、しょうがないので休息日と定めてまた漫画喫茶で過ごしました。
個人的な意見ですが外国語のヒアリング能力はストレスに物凄い関連する気がします。外国語自体が聞いてて少なからずストレスを覚える代物ですが、ストレスフルな状態だと聞き取り辛くなって余計にストレスの種となりやすいです。そう考えるだに、よく中国で長々暮らしてきたもんだとも思えるのですが。
話は本題に入りますが、内戦が起こっているシリアの情勢に関心が集まってきています。シリアでは現在、アサド政権による政府軍と反政府軍(反体制派)との間で内戦が起きているのですが、先日に政府軍が化学兵器を使用したとの情報が出始め、もし本当に使っていたのであれば軍事介入も辞さないという姿勢をアメリカをはじめとする欧米各国が見せています。
私自身はシリア情勢に詳しくないためあくまで手持ちの情報の範囲内で意見を述べますが、まず化学兵器が使われたかどうかについては「YES」というのが正直な感想です。現地のテレビ放送の映像でしかないですが攻撃を受けたという反体制派の被害者らの様子は手足がけいれんしているなど神経系のガスを吸ったような症状に見え、しかも数百人がそのような症状を出していると日本のメディアも現地で報じており、なんらかの化学兵器が使われたと素人としては思います。
ただ、その化学兵器が政府軍が使ったのかどうかについては議論の余地があります。人を疑ったら切りがないですが、反体制派が欧米の介入を促すために自作自演として使った可能性も否定できず、これから報告を行う要諦の国連調査団も使用者については言及しない指針を示しています。
一方、軍事介入をするべしと動き始めた欧米各国については一つ意見があります。意見というか日本のマスコミに言いたいことですが、なんでアメリカに対して皮肉の一つでも言わないのかちょっと呆れます。アメリカは独自の調査によってシリアの政府軍が化学兵器を使用したことがわかったと声高に主張して軍事介入にも積極的ではあるのですが、さすがイラク戦争の時に大量化学兵器があると主張しただけあると言いたいところです。しかもこういう軍事介入関連でアメリカは世論操作とか証拠捏造も厭わないほど強引な国でもあるだけに、私個人としては化学兵器が実際に使われたかどうかは別としてアメリカの調査というのは信用できません。
話しの焦点を一点にまとめると、今後に欧米の軍事介入が行われるかどうかに尽きるでしょう。これに関しては現時点ではさすがに判断できませんが、昨日のNHKの報道によるとアメリカ、イギリス、フランスの三ヶ国の調査ではどの国の国民も軍事介入に反対する回答が賛成を上回ったそうです。そしてイギリスではキャメロン首相による軍事介入実行の動議に対して議会が否決し、調査結果を裏付ける事態になっております。
ただいざとなったらアメリカという国は単独でも軍事介入をする可能性が高く、イギリスが不参加だとしても介入が起こる可能性はまだあると思えます。では介入が起こったらどうなるのか、真っ先に考えられるのは原油価格の高騰とかですが現時点でもう内戦も起きて長いし、ほかの産油国も安定供給を行うと既に宣言しているのでこの辺はまだ安心してもいいのかなという気がします。実際どうなるかは起こってみるまで分かりませんが。
最後に私個人の意見として、仮に化学兵器が実際に使われていたとしても他国がシリアに軍事介入をするべきではないと思います。もし政府軍、反政府軍のどちらか片一方が化学兵器を今後も継続して使用するのであれば話は別ですが、そうでなければほかの国はこれ以上民間人の虐殺が起きないように監視をしっかり行い続けるにとどめるべきでしょう。絡まった糸を無理やりほどこうとすれば今のイラクの様に必ず綻びが出来るのだし。
2013年8月29日木曜日
韓国の近現代史~その二十三、南北首脳会談
前回記事から金泳三から金大中政権へと時代が移りましたが、金大中政権で特筆すべきはその外交政策こと太陽政策でしょう。この太陽政策とはなんなのか簡単に説明すると、それまでの韓国にとって不倶戴天の敵と言ってもいい北朝鮮に対して文化交流や経済支援を行っていくことによって融和ムードを作るという、グリム童話の「北風と太陽」に例を採った政策を指します。
具体的な政策としては北朝鮮内にあるケソン工業団地への韓国企業の進出、資金や食料支援、離散家族の再会事業などがありますが、これらの政策目的は南北統一というよりも極端に広がってしまった南北の経済格差を埋めるということが主目的だったと思います。現状でもそうですが仮に韓国と北朝鮮が統合された場合、極端に遅れた北朝鮮のインフラ整備が大きな経済負担になるのは目に見えており、どうせ北朝鮮はいつか自滅するのだからそれまでに格差を埋めようっていうのが本音でしょう。
とはいえ太陽政策は北朝鮮にとっても都合がよく、韓国に対する態度は一時期と比べればこの時期は随分と軟化したと私も見ております。その最たる例が今回取り上げる南北首脳会談で、金大中をノーベル賞受賞に導いた一発です。
・南北首脳会談(Wikipedia)
韓国と北朝鮮の首脳同士による初の会談は2000年6月、両国の協議によって実現しました。会談は韓国側の金大中大統領が赴く形で平壌にて行われましたが、あまり表に出ないことで有名だった金正日総書記もメディアの前で笑顔を見せるなどして南北統一に大きな期待感が高まりました。
当時の状況ですが実はよく覚えていて、確か会談数日前になって突然北朝鮮側が日程延期を申し出ていたはずです。当時の専門家によると会談予定を変更することでイニシアチブを握ろうとする北朝鮮の策略だと指摘されましたが、韓国側もこの延期を了承し、見えるところでは目立った混乱はありませんでした。韓国側メディアも、「歴史的な日が一日延びただけだ」と言ってたし。
あと印象に残った発言として、平壌を泊まり込みで訪れた金大中大統領に対して金正日が「こっち(平壌)の環境はどうだ」と聞いて、「冷麺がおいしい」と金大中が答えると、「冷麺は一気に食べるとよりおいしく食べれますよ」などと金正日が応答していたのを覚えています。なんでこんなやり取りを覚えているのかが一番不思議ですが。
会談自体は6月13~15日の間に開かれ、期間中は特に大きな混乱もなく東西ドイツの様に近朝鮮半島も統一されるのではないかという期待感が世界中に現れました。もっとも北朝鮮側としては統一に動く気なぞ全くなく、韓国からの援助を受け取るためにこれらのムードを利用したのが実情であるように思え、この会談の後に米国でブッシュ政権が生まれ「悪の枢軸」に指名されてからはそれ以前より先鋭化していくこととなります。
最後に、金大中はこの南北首脳会談で先ほども書いた通りにノーベル賞を受賞しますが、そのつけは決して安くはありませんでした。階段から三年後の2003年、会談の直前にヒュンダイグループから北朝鮮に対して5億ドルもの不正送金がなされていたことが明るみに出ます。この送金は韓国政府から会談に応じた北朝鮮への謝礼とみられていましたが、後の盧武鉉政権が捜査を揉み消したことによって真相解明はなされていません。もっとも揉み消したほどだったのだから図星だったのでしょうけど。
具体的な政策としては北朝鮮内にあるケソン工業団地への韓国企業の進出、資金や食料支援、離散家族の再会事業などがありますが、これらの政策目的は南北統一というよりも極端に広がってしまった南北の経済格差を埋めるということが主目的だったと思います。現状でもそうですが仮に韓国と北朝鮮が統合された場合、極端に遅れた北朝鮮のインフラ整備が大きな経済負担になるのは目に見えており、どうせ北朝鮮はいつか自滅するのだからそれまでに格差を埋めようっていうのが本音でしょう。
とはいえ太陽政策は北朝鮮にとっても都合がよく、韓国に対する態度は一時期と比べればこの時期は随分と軟化したと私も見ております。その最たる例が今回取り上げる南北首脳会談で、金大中をノーベル賞受賞に導いた一発です。
・南北首脳会談(Wikipedia)
韓国と北朝鮮の首脳同士による初の会談は2000年6月、両国の協議によって実現しました。会談は韓国側の金大中大統領が赴く形で平壌にて行われましたが、あまり表に出ないことで有名だった金正日総書記もメディアの前で笑顔を見せるなどして南北統一に大きな期待感が高まりました。
当時の状況ですが実はよく覚えていて、確か会談数日前になって突然北朝鮮側が日程延期を申し出ていたはずです。当時の専門家によると会談予定を変更することでイニシアチブを握ろうとする北朝鮮の策略だと指摘されましたが、韓国側もこの延期を了承し、見えるところでは目立った混乱はありませんでした。韓国側メディアも、「歴史的な日が一日延びただけだ」と言ってたし。
あと印象に残った発言として、平壌を泊まり込みで訪れた金大中大統領に対して金正日が「こっち(平壌)の環境はどうだ」と聞いて、「冷麺がおいしい」と金大中が答えると、「冷麺は一気に食べるとよりおいしく食べれますよ」などと金正日が応答していたのを覚えています。なんでこんなやり取りを覚えているのかが一番不思議ですが。
会談自体は6月13~15日の間に開かれ、期間中は特に大きな混乱もなく東西ドイツの様に近朝鮮半島も統一されるのではないかという期待感が世界中に現れました。もっとも北朝鮮側としては統一に動く気なぞ全くなく、韓国からの援助を受け取るためにこれらのムードを利用したのが実情であるように思え、この会談の後に米国でブッシュ政権が生まれ「悪の枢軸」に指名されてからはそれ以前より先鋭化していくこととなります。
最後に、金大中はこの南北首脳会談で先ほども書いた通りにノーベル賞を受賞しますが、そのつけは決して安くはありませんでした。階段から三年後の2003年、会談の直前にヒュンダイグループから北朝鮮に対して5億ドルもの不正送金がなされていたことが明るみに出ます。この送金は韓国政府から会談に応じた北朝鮮への謝礼とみられていましたが、後の盧武鉉政権が捜査を揉み消したことによって真相解明はなされていません。もっとも揉み消したほどだったのだから図星だったのでしょうけど。
2013年8月28日水曜日
政治分野の国際報道について
のっけから頭痛で調子が悪いですが、前々から書きたかったことなので今日はちょっと重いテーマを取り上げます。
このブログで何度も書いているように私は去年まで上海にいて、そこで経済紙の記者をしておりました。取り扱う話題は経済紙なだけに経済ニュースだけで政治ニュースに関しては当局の検閲もあったために書くことはありませんでしたが、香港に長期出張した際は何書いても自由だったので政治記事もちょくちょく書いておりました。
ただ香港の政治記事と言ってもはっきり言って私は香港の政治事情なぞ素人と言ってもよく、当時の行政長官がドナルド・ツァンという蝶ネクタイを付けることで有名な人物である事すらも知りませんでした。そのため私が書く政治記事というのは編集長にいろいろ教えてもらったり、サウス・チャイナ・モーニングポストなど現地の有力紙に書かれている政治記事に題材をとったものばかりだったのが実情です。
ここで話は上海に戻りますが、大手新聞社の中国支局にいる記者は必ずしも中国の専門家であるわけではありません。下手すれば中国語も知らず、現地に赴任してから習い始める人だっています。そんな中国語もわからない人がどうやって中国記事を書くのかというと、日本語、中国語のできるアシスタントに現地記事を翻訳してもらったりして文章を組み立てるわけなのですが、自分一人でも翻訳作業が出来るようになるころには配置換えで転任ということもあり得ます。
ここで私が何を言いたいのか重ねて述べると、中国記事を書く記者は必ずしも中国事情の専門家ではないということです。なので、経済記事などその時に起きた事実関係を書くだけであればそんなに支障はありませんが、過去の累積がモノを言う政治記事ともなると独自の目線で書くことは難しく、当たり障りがないように現地有力誌の政治記事、またはその解釈をそのまま翻訳して報じてしまうことも珍しくないのです。これは何も中国に限らなくても、日本におけるアメリカの政治報道でニューヨークタイムズからの引用がやたらと多いのもこういうところにある気がします。
ここでまた話が飛びますが、このところの中国や韓国の現地報道でやたらと安倍政権の右傾化が取り沙汰されております。ただはっきりと書いてしまえば、安倍政権が何を以ってして右傾化しているかということについてはどの記事も根拠が薄弱としか言いようがなく、これらの報道もお門違いな内容が少なくありません。
代表的なのは憲法改正に関する指摘で、よく安倍政権は憲法を改正して日本を軍事国家に変えようとしていると報じられていますがかつての民主党政権ですら憲法改正に向けて取り組んでおりました。このほか靖国神社に対する態度も安倍首相は玉串料を出したものの小泉元首相が実行した参拝は控えるなど配慮を見せておりますが、こうした配慮を現地報道は無視しているのではと思える節があります。
ここでようやく最後の本題となりますが、一体何故、安倍政権によって日本が右傾化していると中国や韓国のメディアは報じるのか。私個人の勝手な意見を述べると日本の政治記事を書く海外メディアの記者は必ずしも日本の専門家ではなく、日本の有力紙をそのまま翻訳して自国に報じているためではないかと思います。ではその翻訳する有力紙は何か、これもはっきり書いてしまえば朝日新聞なのではないかと思います。
頭痛のせいかさっきからやたらと同じフレーズを使いますが、はっきり書いてしまえば最近の朝日新聞の安倍政権に対する報道は偏向が過ぎると言っても差し支えありません。就任前のカレー事件はもとより、もはや感情的といってもいいほど安倍政権に対する報じ方は極端に批判的で、そんな朝日新聞を参考にする海外メディアがいるから妙な形で安倍政権は無用な批判を受けているのではないかとこのところ思う次第です。
書き終ってから言うのもあれですが、頭痛起こしながら書く記事じゃないですね。
このブログで何度も書いているように私は去年まで上海にいて、そこで経済紙の記者をしておりました。取り扱う話題は経済紙なだけに経済ニュースだけで政治ニュースに関しては当局の検閲もあったために書くことはありませんでしたが、香港に長期出張した際は何書いても自由だったので政治記事もちょくちょく書いておりました。
ただ香港の政治記事と言ってもはっきり言って私は香港の政治事情なぞ素人と言ってもよく、当時の行政長官がドナルド・ツァンという蝶ネクタイを付けることで有名な人物である事すらも知りませんでした。そのため私が書く政治記事というのは編集長にいろいろ教えてもらったり、サウス・チャイナ・モーニングポストなど現地の有力紙に書かれている政治記事に題材をとったものばかりだったのが実情です。
ここで話は上海に戻りますが、大手新聞社の中国支局にいる記者は必ずしも中国の専門家であるわけではありません。下手すれば中国語も知らず、現地に赴任してから習い始める人だっています。そんな中国語もわからない人がどうやって中国記事を書くのかというと、日本語、中国語のできるアシスタントに現地記事を翻訳してもらったりして文章を組み立てるわけなのですが、自分一人でも翻訳作業が出来るようになるころには配置換えで転任ということもあり得ます。
ここで私が何を言いたいのか重ねて述べると、中国記事を書く記者は必ずしも中国事情の専門家ではないということです。なので、経済記事などその時に起きた事実関係を書くだけであればそんなに支障はありませんが、過去の累積がモノを言う政治記事ともなると独自の目線で書くことは難しく、当たり障りがないように現地有力誌の政治記事、またはその解釈をそのまま翻訳して報じてしまうことも珍しくないのです。これは何も中国に限らなくても、日本におけるアメリカの政治報道でニューヨークタイムズからの引用がやたらと多いのもこういうところにある気がします。
ここでまた話が飛びますが、このところの中国や韓国の現地報道でやたらと安倍政権の右傾化が取り沙汰されております。ただはっきりと書いてしまえば、安倍政権が何を以ってして右傾化しているかということについてはどの記事も根拠が薄弱としか言いようがなく、これらの報道もお門違いな内容が少なくありません。
代表的なのは憲法改正に関する指摘で、よく安倍政権は憲法を改正して日本を軍事国家に変えようとしていると報じられていますがかつての民主党政権ですら憲法改正に向けて取り組んでおりました。このほか靖国神社に対する態度も安倍首相は玉串料を出したものの小泉元首相が実行した参拝は控えるなど配慮を見せておりますが、こうした配慮を現地報道は無視しているのではと思える節があります。
ここでようやく最後の本題となりますが、一体何故、安倍政権によって日本が右傾化していると中国や韓国のメディアは報じるのか。私個人の勝手な意見を述べると日本の政治記事を書く海外メディアの記者は必ずしも日本の専門家ではなく、日本の有力紙をそのまま翻訳して自国に報じているためではないかと思います。ではその翻訳する有力紙は何か、これもはっきり書いてしまえば朝日新聞なのではないかと思います。
頭痛のせいかさっきからやたらと同じフレーズを使いますが、はっきり書いてしまえば最近の朝日新聞の安倍政権に対する報道は偏向が過ぎると言っても差し支えありません。就任前のカレー事件はもとより、もはや感情的といってもいいほど安倍政権に対する報じ方は極端に批判的で、そんな朝日新聞を参考にする海外メディアがいるから妙な形で安倍政権は無用な批判を受けているのではないかとこのところ思う次第です。
書き終ってから言うのもあれですが、頭痛起こしながら書く記事じゃないですね。
2013年8月25日日曜日
不快な24時間テレビについて
現在、毎年の恒例行事というか24時間テレビが横のテレビで放映されて下りますが、はっきり言って不快この上ないというのが私の意見です。この番組の欺瞞性については以前にも「発展途上国への支援のあり方」の記事の中で砒素中毒患者を量産させてしまった点などを批判しておりますが、あれだけのことをしでかしておきながらいまだのうのうと同じ番組を放映する神経が理解できません。
愚痴ってばかりでもよくはないと思いますが、ネット上を見る限りだとこの番組への批判は年々高まっているように思えます。いちいちあげるのもばかばかしいですがチャリティー番組であるにもかかわらずゲストに出演料が支払われる点など理解できず、昨今のテレビ視聴率の低下はこうした市庁舎の意見に向き合わないテレビ局の姿勢にも原因があるような気がします。
ちょっと調子がよくないのと、事情があって長く掛けないのでここらで筆を置きますが、そろそろこういうテレビ番組を揺るスポンサーも社会責任が求められるべき時期に来ていると思います。なお更新は明日、明後日も休む可能性があり、正式再開は水曜以降です。
愚痴ってばかりでもよくはないと思いますが、ネット上を見る限りだとこの番組への批判は年々高まっているように思えます。いちいちあげるのもばかばかしいですがチャリティー番組であるにもかかわらずゲストに出演料が支払われる点など理解できず、昨今のテレビ視聴率の低下はこうした市庁舎の意見に向き合わないテレビ局の姿勢にも原因があるような気がします。
ちょっと調子がよくないのと、事情があって長く掛けないのでここらで筆を置きますが、そろそろこういうテレビ番組を揺るスポンサーも社会責任が求められるべき時期に来ていると思います。なお更新は明日、明後日も休む可能性があり、正式再開は水曜以降です。
2013年8月22日木曜日
「はだしのゲン」の閲覧制限問題について
・はだしのゲン ほとんどの小中学校で閲覧不可(NHKニュースWEB)
昨夜、ブログのSEO対策をどうすればいいかと友人が相談してきたので、「こうすればいいのよ( ´ノД`)コッソリ」と何故か女言葉でいうような感じで具体例を示そうと思ったので、今日は議論となっている漫画「はだしのゲン」の閲覧制限問題について私の意見を書こうかと思います。結論から書くと、「閲覧制限?別にいいんじゃない」っていうのが私の意見です。
まず「はだしのゲン」については説明を省略し、今騒がれている問題についてだけ簡単に説明します。この問題は松江市の教育委員会が「はだしのゲン」の中に過激な描写が含まれることを理由に市内の小中学校に対し児童・生徒が自由に読めないようにする措置を取っていたことに対し批判が起こり、同じような措置を取っていた鳥取市も槍玉に挙げられるなどホットな話題となってます。
批判する方々の意見をまとめると、原爆投下時の状況を描いた「はだしのゲン」は原爆被害の恐ろしさを知る上でわかりやすく、知名度の高い良質な作品なのにどうして見せないのかといったものが多く、また読む読まないは子供自身に選ばせるべきであって教育委員会が検閲の様に書架から降ろすのは筋違いだ、というのが大半かと思えます。こうした批判を受け松江市ではやや過剰な措置だったとして謝罪しており、近く小中学校向けに出した閲覧制限の要請を撤回するものとみられています。
それでこっからが私の意見ですが、最初に書いた通りに閲覧制限するというのならそれはそれでいいのではというのが偽らざる気持ちです。恐らく、私のことを知っている人間なら「むしろこういう閲覧制限とかに反発するのが花園君なのに」などと意外に感じるのではないかと思いますし、私としても普通だったら逆の立場を必ず取るでしょう。にもかかわらず何故今回に限って松江市教育委員会の方を持つのかというと、私も「はだしのゲン」に関してはやや問題のある作品の様に感じるからです。
確かに「はだしのゲン」は脚色が多少混じっているとはいえ前半部は原爆投下の前後が描かれ、当時の広島の状況を知るに当たって漫画作品というのは手に取りやすく申し分がありません。描写に関しても確かに死傷者や放射能被害を受ける人間が出てくるなど過激といえば過激な所もありますが、私は現実はもっと残酷だと思うのでこの辺は問題があるとは考えていません。
問題なのは中盤から後半にかけてのストーリーです。この辺の事情は知ってる人には早いですが、「はだしのゲン」は当初、少年ジャンプで連載がスタートしましたがその後紆余曲折あって掲載誌を変えております。その影響からというのか途中から明らかにストーリーが偏り出し、好きな風に言わせてもらうと原爆に対する少年の物語だったのがいつの間にか広島のヤクザ物語になってしまっているように見え、厳しい言い方をすれば「蛇足」という評価が非常に似合う作品だと私は見ています。
なので、原爆に関する本であればなにも「はだしのゲン」に限らなくてもほかにもあるのだし、しょうもないヤクザ関連の話が続いてしまうこの作品を何が何でも小中学校に置く理由はなく、置いてたっていいけど閉架にするのならそれも一理あるかなと思ってしまうわけです。前半部だけ公開するという手もありますが、なんかそこまで手を込むのもなぁって気もするし。
ちなみにここだけの話ですが、私は小中高のどの期間においても図書館をあまり利用しない子供でした。よくいろんなこと知っているんだからたくさん本を読んでいるのでしょうなどと誉めてもらえますが、実は笑っちゃうくらい読書量が少なかったりします。
じゃあどこから知識を得たのか、ゲームとかからかなどと詮索されますがぶっちゃけ自分にもよくわからず、強いて言うとしたら一度見聞きしたことをやけに長く記憶できるからじゃないかと考えてます。それなので読書に関してはあまりえらそうに言える立場でないことを踏まえ、この記事に関してはまた変なことを言っているよと軽く流してもらえればありがたいです。
昨夜、ブログのSEO対策をどうすればいいかと友人が相談してきたので、「こうすればいいのよ( ´ノД`)コッソリ」と何故か女言葉でいうような感じで具体例を示そうと思ったので、今日は議論となっている漫画「はだしのゲン」の閲覧制限問題について私の意見を書こうかと思います。結論から書くと、「閲覧制限?別にいいんじゃない」っていうのが私の意見です。
まず「はだしのゲン」については説明を省略し、今騒がれている問題についてだけ簡単に説明します。この問題は松江市の教育委員会が「はだしのゲン」の中に過激な描写が含まれることを理由に市内の小中学校に対し児童・生徒が自由に読めないようにする措置を取っていたことに対し批判が起こり、同じような措置を取っていた鳥取市も槍玉に挙げられるなどホットな話題となってます。
批判する方々の意見をまとめると、原爆投下時の状況を描いた「はだしのゲン」は原爆被害の恐ろしさを知る上でわかりやすく、知名度の高い良質な作品なのにどうして見せないのかといったものが多く、また読む読まないは子供自身に選ばせるべきであって教育委員会が検閲の様に書架から降ろすのは筋違いだ、というのが大半かと思えます。こうした批判を受け松江市ではやや過剰な措置だったとして謝罪しており、近く小中学校向けに出した閲覧制限の要請を撤回するものとみられています。
それでこっからが私の意見ですが、最初に書いた通りに閲覧制限するというのならそれはそれでいいのではというのが偽らざる気持ちです。恐らく、私のことを知っている人間なら「むしろこういう閲覧制限とかに反発するのが花園君なのに」などと意外に感じるのではないかと思いますし、私としても普通だったら逆の立場を必ず取るでしょう。にもかかわらず何故今回に限って松江市教育委員会の方を持つのかというと、私も「はだしのゲン」に関してはやや問題のある作品の様に感じるからです。
確かに「はだしのゲン」は脚色が多少混じっているとはいえ前半部は原爆投下の前後が描かれ、当時の広島の状況を知るに当たって漫画作品というのは手に取りやすく申し分がありません。描写に関しても確かに死傷者や放射能被害を受ける人間が出てくるなど過激といえば過激な所もありますが、私は現実はもっと残酷だと思うのでこの辺は問題があるとは考えていません。
問題なのは中盤から後半にかけてのストーリーです。この辺の事情は知ってる人には早いですが、「はだしのゲン」は当初、少年ジャンプで連載がスタートしましたがその後紆余曲折あって掲載誌を変えております。その影響からというのか途中から明らかにストーリーが偏り出し、好きな風に言わせてもらうと原爆に対する少年の物語だったのがいつの間にか広島のヤクザ物語になってしまっているように見え、厳しい言い方をすれば「蛇足」という評価が非常に似合う作品だと私は見ています。
なので、原爆に関する本であればなにも「はだしのゲン」に限らなくてもほかにもあるのだし、しょうもないヤクザ関連の話が続いてしまうこの作品を何が何でも小中学校に置く理由はなく、置いてたっていいけど閉架にするのならそれも一理あるかなと思ってしまうわけです。前半部だけ公開するという手もありますが、なんかそこまで手を込むのもなぁって気もするし。
ちなみにここだけの話ですが、私は小中高のどの期間においても図書館をあまり利用しない子供でした。よくいろんなこと知っているんだからたくさん本を読んでいるのでしょうなどと誉めてもらえますが、実は笑っちゃうくらい読書量が少なかったりします。
じゃあどこから知識を得たのか、ゲームとかからかなどと詮索されますがぶっちゃけ自分にもよくわからず、強いて言うとしたら一度見聞きしたことをやけに長く記憶できるからじゃないかと考えてます。それなので読書に関してはあまりえらそうに言える立場でないことを踏まえ、この記事に関してはまた変なことを言っているよと軽く流してもらえればありがたいです。
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