こっちの数少ない娯楽である電子書籍をよく買ってますが、何故かこのところダウンロード速度が前も遅かったけどそれ以上に極端に遅くなるようになってきました。ついさっきも全データをダウンロードし終えたと思ったらなぜかダウンロードバーが最初に戻ってまた一からダウンロードし始めてファッキンファッキンとつぶやく有様です。どうでもいいですけど「ファッキン」という言葉は一部で「ファーストキッチン」の略語として使われているそうで、これから自分も呟く際は「ファーストキッチン」のことを思い出そうと思います。ファッキン(ファーストキッチン)。
話は本題に入りますが、今日ふと三菱地所の欠陥億ションの問題はその後どうなったのか気になって(ふと思い出す内容ではない気もするが)ネットで「欠陥マンション」と検索した所、下記のサイトが上位にヒットして何故だか閲覧しちゃってました。
このサイトはどんなサイトかというと、滋賀県大津市にある住宅販売会社の「大覚」という会社のサイトで、この会社が准大手ゼネコンといってもいい南海辰村建設に施工を依頼したマンションが欠陥だらけであったということを世に訴えているサイトです。
問題の住宅物件は大津市にある「大津京ステーションプレイス」というマンションで、平成21年(2009年)に施工会社である南海辰村建設から大覚に引き渡ました。しかし引き渡された物件は契約図面とは異なった仕様の杭が使われてたり、コンクリートの継ぎ目がおかしかったり、挙句には何故か屋上に250トンものコンクリートが置き去りにされてたりとどこから突っ込んだらいいのかわからないような代物で、大覚側は南海辰村建設側に補修工事を実施するよう求めるものの、南海辰村建設側はほんの一部で補修工事は行っただけで完工していると主張し、大覚側に施工費用を支払うよう提訴してきました。
これに対して大覚側も弁護士を用意した上で反訴に応じますが、雇った弁護士は実は南海辰村建設でよく仕事する弁護士だったらしく、く大覚側の裁判での要望を聞き入れないあまりか大覚の弁護などあまりせず、最終的には南海辰村建設に有利な判決が下りて結審してしまいました。大覚側も相当痛い目を見たのか、「弁護士選びは重要。自分が建設訴訟を一番わかっているとか言う弁護士は信用できない」とこのサイト内で繰り返し述べています。
現在裁判は二審で、大覚側は別の弁護士を立てて南海辰村建設に対して抜本的な立て直しを要求しているのですが、あくまでざっと見た感じですが、私としては大覚側を応援してやりたいなという思いがあります。この問題で情報を多く発信しているのはもちろん大覚側で、もしかしたらそっちに有利なことしか垂れ流してないのかなという気もしますが、南海辰村建設のホームページの施工実績欄にほかのマンションは入っているのにこの「大津京ステーションプレイス」は入っておらず、ああなんか内心わかってるようなという風に見えて仕方ないのが決め手となりました。
その上で建設業界について少し述べると、実はちょっとだけこの業界には関わったことがあるのですが、結構汚いというか依頼主の意向を無視して施工側が勝手に図面弄って問題起こすなんてのは本当によくありますし、なんかそういう施工側の人間ほどえらそうにしている素振りが非常に見られます。更にもう一つ、この大覚側が悔しそうに述べている一審での弁護士の不作為についてですが、日本はこの手の利益相反に対する規制が非常に遅れていると小説「ハゲタカ」に書かれてあり、実際にこの「利益相反」という言葉はここで読んでおられる読者もほとんど見聞きしたことがないだろうと思えるほど一般化しておらず、何が言いたいのかというとこういうムカつく弁護士は実際に数多くいるんだろうなという気がしてなりません。
大覚側にとってすれば非常に苦しい問題でしょうが、多少不謹慎であることは承知であるものの、この訴訟は見ていて非常に面白い出来事であるように私には思えます。事実は小説よりも奇なりというか素人目にも「何故こんなバカみたいな施工をした?」と思うような欠陥振りに加え妙な弁護士につかまされて一審で負けたりと、こういう出来事が世の中本当にあるんだなと見ていてまざまざと感じます。
ただこの大覚に対して大したもんだと思える点は、この問題の概要を漫画にしてサイトで公開している点です。先にテキストから読みましたが後から漫画を読んでみると非常にわかりやすく、やっぱり漫画って偉大だなぁ、こういう紹介漫画専門のプロもいたっていんじゃないかと思うくらい見ていて面白かったです。まだ見てない人がいるならぜひサイトに行ってみてみることをお勧めします。
このほか細かい点をちょっとずつ書くと、大覚のこのサイトですが、アクセスカウンターを見ると20万人強となってますがこれを見て、「俺の陽月秘話は40万で、フッ、勝ったな」なんてちょっとばかし思っちゃいました。ドラゴンボールの戦闘力じゃあるまいし。
それともう一つ。よく「大手だから安心・安全」という言葉が不動産業界に限らずあちこちで用いられますが、以前にもこのブログで取り上げた件の三菱地所&鹿島建設の欠陥億ションといい、この言葉は間違いでこの言葉を用いる奴はあほだなと密かに思います。なおこの言葉で私が地味に思い出す出来事としては、大学に入学したての頃に大教室に配られたビラでまさにこの「大手だから安心・安全」という言葉を掲げていたイベントサークルのチラシです。関西にもかかわらずわざわざビラ配るなんて「スーパーフリー」は鬱陶しい連中だったんだなとその後の事件を見て皮肉っぽく感じた次第です。