知ってる人は知ってるでしょうが、上記の動画は昔懐かしの「バイオハザード2」というゲームのクリア後で遊べるおまけゲームの動画です。どんなおまけゲームかというと、ゾンビなどが歩き回る危険地帯を何故か豆腐になって潜り抜けるというシュール極まりない展開っぷりです。もっとも上記の動画は多少プログラムを弄ってるようで、通常なら出てこない敵まで登場してますが。
で、なんでこんな動画をわざわざリンクしてまで紹介するのかというと、この豆腐の声(悲鳴?)について言いたいことがあるからです。ほかのキャラクターはゾンビとかに噛まれると「アゥッ!」とかいう英語での悲鳴を上げますが何故かこの豆腐はえらく訛った関西弁で、噛まれると「イテッ」と言い、殴られると「なにすんねん!」と言い、刺されると「なんやねん!」と言い、断末魔には「もうあかーん」という声を上げます。
当時の開発者インタビューによると特徴的な関西弁を操るスタッフの声を収録したとのことらしいですが以前からこの音声を聞く度に、「後輩の声にそっくりだなぁ」なんて密かに思っていました。
その後輩、っていうかリンク結んでいる「ドラゴンブログ」の松竜介(いつの間にかハンドルネーム替えてやがった)ですが、言うまでもなく関西人です。ただ彼は関西人と言っても兵庫県の宝塚市出身なため、メジャーな大阪の関西弁とはやや異なるイントネーションでの関西弁を操ります。そう考えると上記の豆腐の声の持ち主もこの近辺の出身だったのかもしれません。
なお紙幅も余っているので後輩についてもう少し書くと、出身大学こそ同じであるものの実は在学中には一度も会って話したことはなく、お互い社会人になってから知り合ってその時に先輩後輩関係にあるということがわかりました。在学期間は少しは被っているけど、一年か二年くらいだから擦れ違ったこともあったかないかってくらいです。
彼は先にも書いているように宝塚市出身で何気に名古屋に永久左遷の身となったうちの親父とほぼ同じ出身地、ってか親父の実家から二駅くらい先で育っており、最初に会って話した際にそういう妙な共通点があったことに驚くと共に親近感を覚えました。出身的な背景だけでなく理由なく政府や権力者をやけに嫌う性格も共通していますが、それ以上に自分と彼との間にある最も大きな共通点として、お互いに「現地採用」を経験しているという事実があります。
現地採用の説明については省きますが、日本の一般社会ではまず存在が認知されていない、そんな雇用形態なんてあることすら知られていない身分をお互い経験している身で、経験者でしかわからない事情や体験(主に苦しみ)を共有していることから他の友人とは一線を画した親近感を私も彼に持っていますし、向こうも持ってくれているのだと思います(多分)。逆を言えば日本国内での安定した職を捨てて現地採用で海外に飛び込むような不必要な無鉄砲さを持つという根本的な部分が共通しているともいえ、会話していても気が合うなという風に思っています。
結果を恐れない行動力という点で私はそんじょそこらの日本人に劣るはずがないと強く自負しておりますが、英語も中国語もほとんどできなかったにもかかわらずいきなり海外に飛び込んだこの後輩に対しては唯一、「負けてるな」とみなしています。もっともほかの私の数少ない友人と比べると、一般的な水準は確実に上回っているものの、この分野を話させたら他の追随を許さないといえるような教養ではやや見劣りするところがあり、前から口を酸っぱくして、「一撃で相手を殴り倒せるくらいの教養を身に付けろ。それだけが君の弱点だ」と先輩ぶって促しています。
なおもう一つ先輩ぶった行動として、去年の夏に彼と一緒に上海のホテルに泊まった夜、隣の部屋から女性の声が漏れ聞こえてきたので、「おい、隣うるさいから壁叩いて注意してやれ」と命令して壁を叩かせました。叩かせた途端、声は聞こえなくなったので後輩は自分が貸してあげたPSVitaでパワプロをずっとやってました。