今年も残すところあと二日ですが、中国だとあまり年越し前のそわそわがないのであんま季節感持ってないです。ただ一つの区切りでもあるので、今年を振り返っていくつかトピックをまとめてみようと思います。
今年一番ニュースだったと思う人:サノケン
今年一番輝いていたと思う人:五郎丸
今年最後に輝いたと思う人:キンコメ高橋
今年以前からずっと輝き続けてる人:ムネリン
今年一番ニュースだったと思う犬:紀州犬
今年一番の茶番だったと思う議論:安保関連法の議論
今年一番大きな事件:水木しげるの逝去
今年一番の爆発事件:天津大爆発
騒がれたけどもうみんな忘れてる事件:建設業界のくい打ち不正
今年一番の衝突事故:自転車で三輪トラックと正面衝突
今年一番おいしかった料理:伊勢のホテルの晩飯
今年一番の衝撃的体験:「レッド」の主人公と会ったこと
今年読み始めて一番ハマった漫画:「ちおちゃんの通学路」……ではなく「だがしかし」
今年遊び始めて一番ハマったゲーム:「メタルギアソリッド ピースウォーカー」
今年のこのブログの変化:フォント、デザインの変更
今年書いて気に入っている記事:日米のヒーローの違い
今年一番読まれた記事:人材派遣企業各社のマージン率一覧、及びその公開率
少し解説を入れると、漫画に関してはレビューも描いた「ちおちゃんの通学路」が文句なしで来るかと自分でも思ってましたが、つい昨日買って読んだ「だがしかし」の方が遥かに面白く、こっちの方に軍配を挙げました。誉めすぎかもしれませんが、センス、デッサン、構成どれをとっても超一級と呼んでいいくらいの面白さで、一体何なんだこの作者はと戦慄を覚えた作品でした。
今年書いた記事に関しては一月に書いた「日米のヒーローの違い」が地味に気に入っています。なんでかっていうと誰も指摘していないまでも日本人にとっての平和の価値観を非常にわかりやすい例と共に一発で浮かび上がらせたという自負があり、これ一つでも十分論文書けるネタを一本の記事にまとめきったという達成感がありました。なお構想は、自転車で蘇州(往復約70km)向かっている最中に走りながら、「マグニート―を軸に……」なんて考えながら練りました。
一方、一番読まれたのは間違いなく「人材派遣企業各社のマージン率一覧、及びその公開率」です。これも少ない量とはいえ実際に調査してまとめた記事であるのと、誰も手垢をつけていないネタを最初に物にしたという自負があるのですが、実は内申で大手メディアが今年に同じ調査をやられたらきついなぁと思ってました。大手メディアがそういうことやってきて、「最初にこの問題に手を付けたのは我々です」なんて言われたら手も足も出なかっただけに、こうして一年が過ぎ、既成事実的にこのネタを最初に手を付けたのは自分以外もう生まれなくなったのでほっと一安心、でもって来年は……ってところでしょう。
今年一年は割とこのブログを契機に人間関係を広げられたのはプラスでしたが、世を忍ぶ仮の姿の方はやや中途半端というかあんま面白味のない一年でした。来年はまたどうなるかわからないけど、年始早々上海へ引っ越すのでまぁ今年よりは確実にマシにはなるでしょう。
おまけ
今日電気代の請求書を持ってきた人が、「お前、本当にここに住んでるの?」と、妙なことを何故か聞いてきました。最初はぴんと来なかったけど、ほかの家のドアとかポストに貼られている請求書の額が150元とか80元という金額だったのを見て、自分の請求書に描かれている29元という金額が理由かとやっとわかりました。もう少し電気使った方がいいのかな。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2015年12月30日水曜日
2015年12月29日火曜日
漫画家の主な出版社の移籍事例
プロ野球のオフシーズンと言えばドラフトとFA移籍ですが、前者はともかく後者が見ていて面白いのは選手の移籍次第で翌年のチーム成績がガラッと変わることに尽きるでしょう。エースや四番が抜けたら痛いですし、逆にがっちり補強ポイントを埋めたチームは翌年の成果が期待できることもあり、そして何より移籍を選ぶ選手個人のドラマが見ているファンを魅せるのでしょう。
っていうことで、今日は野球界ではなく漫画界での移籍について自分がさっと調べた範囲で実例を紹介しようと思います。我ながら強引な展開の持って行き方ですが、プロ野球持ち出さないよりかはいいかなと思ったので取って付けてみました。
今回紹介するのは漫画業界、というより漫画家の出版社を跨ぐ移籍例です。別に漫画家はプロ野球選手みたいに契約でチームならぬ出版社が縛られる立場ではないのですが、漫画製作というのは漫画家と編集者による共同作業的な面も大きいだけに出版社を替えるということはなかなか大きな決断になると伺っております。また出版社側としてもエース級の作家が他の出版社に移籍するとなればそれはそれで痛手でもあり、なんていうかドラマチックというか金勘定が絡んでくるだけに、でもってあんまりこういうまとめ書いている人いないと思ったので自分でやってみたわけです。なお今回の調査は自分が適当に調べてまとめただけなので、厳密さとか網羅性は低く話のネタ程度に軽く読んでくれると助かります。
最初に注意書きを書くと、お家騒動などで出版社が分裂したり、編集者が独立して新雑誌を起ち上げた際に移籍した例は趣旨と異なるので今回対象から省きました。また各例に挙げている作品は独断と偏見で代表作と思うものを入れているだけで、読み切り作品などは対象には入れていません。
なわけで、まずは比較的移籍時期が近くてエース級だった漫画家の移籍事例を紹介します。
<エース級の移籍例>
上記に上げた漫画家は作品がアニメ化されるなど名実ともに売れっ子エース級である漫画家の移籍事例です。最近の例だと三番目の鈴木央氏が一番影響強いんじゃないかと思うのですが、というのもこの人は「バイバイジャンプ」という言葉を作った上に、今連載している「七つの大罪」は半端ない大ヒットを続けているからです。集英社時代も全く売れてなかったわけではありませんが何度も打ち切りにあってただけに、移籍先で過去を見返すような大活躍を遂げるようになった例と言えるでしょう。個人的には「ブリザードアクセル」のが好きだったりするけど。
その他の作家についてはそんなに言う事ないのですが、どの作家も移籍前も移籍後もヒット作を出しており移籍前の出版社からすれば、「次作も当てるんだったらうちで描いてけばいいのに」と歯がゆさを覚えさせたであろう人たちです。もっとも木多康昭氏について集英社は移籍してくれて、案外ホッとしているかもしれません。
<新天地を求めた(?)移籍例>
上記に上げたのは元の出版社では描かせてもらえなかったわけではないものの、これ以上の活躍が望めなかったのか移ったと思われる移籍例です。あくまで個人的所見ですが。
一番上の武井宏之氏は「シャーマンキング」で大ヒットを遂げましたがこの作品も途中で打ち切られ、続編もいまいち軌道に乗れてなかったことからいつの間にか講談社に行ってたようです。二番目の尾玉なみえ氏は作品のパワーはすごかったけど明らかに雑誌のカラーと合ってなかったこともあって集英社時代は何度も打ち切りを経験してましたが、この人もいつの間にか新天地で活動されてるようです。最後の野口賢氏は「ビータクト」って漫画は読んだことありますが第一話を見て、「何で車田正美の名前をここで出すのだろうか?」と半端ない疑問を感じた人だったので無理矢理ここに入れました。
<二回以上移籍している例>
こちらは二回以上移籍している例としてまとめたものですが、上の三人は一回他の出版社で描いた後で元いた出版社に戻っているので正確には出戻り組というべきかもしれません。もっとも漫☆画太郎氏にしろ江川達也氏にしろ、あまり出版社に縛られる性格の漫画家ではなかったということの方が大きいのかもしれませんが。
なお一番上の弐瓶勉氏の場合はちょっと特殊で、というのも「BIOMEGA」は当初、講談社の「アフタヌーン」という雑誌で連載していたのですが途中で打ち切られ、その後「ウルトラジャンプ」で連載が再開されるという妙な経緯を辿った作品であったりします。もしかしたら編集と何かいざこざがあったのかもしれませんが、三番目の「シドニアの騎士」はまた「アフタヌーン」で連載されたので、何があったのだろうかとなおさら不思議に思うわけです。
<別の出版社で元の作品の続編を描いた例>
こちらはちょっと特殊というか、出版社を移籍しているのに移籍前の作品の続編を移籍後の雑誌で書いている例です。高橋陽一氏の例は性格には異なるのですが何故ここに入れているのかというと、見てわかる通りに日本文芸社が集英社から引き抜いている例があまりにも多いのでまとめたかったからです。この引き抜きの多さは「飯田橋のふたばちゃん」でもネタにされていましたが、改めてみると「これほんまええの?」って疑問に感じるくらい多かったです。
<番外編・ドラフト外漫画家の逆襲>
っていうことで、今日は野球界ではなく漫画界での移籍について自分がさっと調べた範囲で実例を紹介しようと思います。我ながら強引な展開の持って行き方ですが、プロ野球持ち出さないよりかはいいかなと思ったので取って付けてみました。
今回紹介するのは漫画業界、というより漫画家の出版社を跨ぐ移籍例です。別に漫画家はプロ野球選手みたいに契約でチームならぬ出版社が縛られる立場ではないのですが、漫画製作というのは漫画家と編集者による共同作業的な面も大きいだけに出版社を替えるということはなかなか大きな決断になると伺っております。また出版社側としてもエース級の作家が他の出版社に移籍するとなればそれはそれで痛手でもあり、なんていうかドラマチックというか金勘定が絡んでくるだけに、でもってあんまりこういうまとめ書いている人いないと思ったので自分でやってみたわけです。なお今回の調査は自分が適当に調べてまとめただけなので、厳密さとか網羅性は低く話のネタ程度に軽く読んでくれると助かります。
最初に注意書きを書くと、お家騒動などで出版社が分裂したり、編集者が独立して新雑誌を起ち上げた際に移籍した例は趣旨と異なるので今回対象から省きました。また各例に挙げている作品は独断と偏見で代表作と思うものを入れているだけで、読み切り作品などは対象には入れていません。
なわけで、まずは比較的移籍時期が近くてエース級だった漫画家の移籍事例を紹介します。
<エース級の移籍例>
移籍した漫画家 | 移籍元 | 移籍先 |
柴田ヨクサル | 白泉社 | 集英社 |
エアマスター | ハチワンダイバー | |
大高忍 | スクウェア・エニックス | 小学館 |
すもももももも | マギ | |
鈴木央 | 集英社 | 講談社 |
ライジングインパクト | 七つの大罪 | |
八神健 | 集英社 | 秋田書店 |
密・リターンズ | ななか6/17 | |
荒川弘 | スクウェア・エニックス | 講談社 |
鋼の錬金術師 | 銀の匙 | |
木多康昭 | 集英社 | 講談社 |
幕張 | 喧嘩稼業 | |
井上雄彦 | 集英社 | 講談社 |
スラムダンク | バガボンド |
上記に上げた漫画家は作品がアニメ化されるなど名実ともに売れっ子エース級である漫画家の移籍事例です。最近の例だと三番目の鈴木央氏が一番影響強いんじゃないかと思うのですが、というのもこの人は「バイバイジャンプ」という言葉を作った上に、今連載している「七つの大罪」は半端ない大ヒットを続けているからです。集英社時代も全く売れてなかったわけではありませんが何度も打ち切りにあってただけに、移籍先で過去を見返すような大活躍を遂げるようになった例と言えるでしょう。個人的には「ブリザードアクセル」のが好きだったりするけど。
その他の作家についてはそんなに言う事ないのですが、どの作家も移籍前も移籍後もヒット作を出しており移籍前の出版社からすれば、「次作も当てるんだったらうちで描いてけばいいのに」と歯がゆさを覚えさせたであろう人たちです。もっとも木多康昭氏について集英社は移籍してくれて、案外ホッとしているかもしれません。
<新天地を求めた(?)移籍例>
移籍した漫画家 | 移籍元 | 移籍先 |
武井宏之 | 集英社 | 講談社 |
シャーマンキング | ダンボール戦機 | |
尾玉なみえ | 集英社 | 講談社 |
少年エスパーねじめ | マコちゃんのリップクリーム | |
野口賢 | 集英社 | 秋田書店 |
傭兵ピエール | バビル2世 ザ・リターナー |
上記に上げたのは元の出版社では描かせてもらえなかったわけではないものの、これ以上の活躍が望めなかったのか移ったと思われる移籍例です。あくまで個人的所見ですが。
一番上の武井宏之氏は「シャーマンキング」で大ヒットを遂げましたがこの作品も途中で打ち切られ、続編もいまいち軌道に乗れてなかったことからいつの間にか講談社に行ってたようです。二番目の尾玉なみえ氏は作品のパワーはすごかったけど明らかに雑誌のカラーと合ってなかったこともあって集英社時代は何度も打ち切りを経験してましたが、この人もいつの間にか新天地で活動されてるようです。最後の野口賢氏は「ビータクト」って漫画は読んだことありますが第一話を見て、「何で車田正美の名前をここで出すのだろうか?」と半端ない疑問を感じた人だったので無理矢理ここに入れました。
<二回以上移籍している例>
移籍した漫画家 | 移籍元 | 移籍先 | 再移籍先 |
弐瓶勉 | 講談社 | 集英社 | 講談社 |
BLAME! | BIOMEGA | シドニアの騎士 | |
漫☆画太郎 | 集英社 | 秋田書店 | 集英社 |
珍遊記 | 樹海少年ZOO1 | 珍遊記2 | |
ゆでたまご | 集英社 | 講談社 | 集英社 |
キン肉マン | トータルファイターK | キン肉マンII世 | |
江川達也 | 講談社 | 集英社 | 小学館 |
BE FREE! | まじかる☆タルるートくん | 東京大学物語 |
こちらは二回以上移籍している例としてまとめたものですが、上の三人は一回他の出版社で描いた後で元いた出版社に戻っているので正確には出戻り組というべきかもしれません。もっとも漫☆画太郎氏にしろ江川達也氏にしろ、あまり出版社に縛られる性格の漫画家ではなかったということの方が大きいのかもしれませんが。
なお一番上の弐瓶勉氏の場合はちょっと特殊で、というのも「BIOMEGA」は当初、講談社の「アフタヌーン」という雑誌で連載していたのですが途中で打ち切られ、その後「ウルトラジャンプ」で連載が再開されるという妙な経緯を辿った作品であったりします。もしかしたら編集と何かいざこざがあったのかもしれませんが、三番目の「シドニアの騎士」はまた「アフタヌーン」で連載されたので、何があったのだろうかとなおさら不思議に思うわけです。
<別の出版社で元の作品の続編を描いた例>
移籍した漫画家 | 移籍元 | 移籍先 |
にわのまこと | 集英社 | 日本文芸社 |
真島クンすっとばす!! | 真島クンすっとばす!! | |
高橋よしひろ | 集英社 | 日本文芸社 |
銀牙 | 銀牙 | |
宮下あきら | 集英社 | 日本文芸社 |
魁!!男塾 | 極!!男塾 | |
高橋陽一 | 集英社 | 日本文芸社 |
キャプテン翼 | 誇り〜プライド〜 | |
車田正美 | 集英社 | 秋田書店 |
聖闘士星矢 | 聖闘士星矢 | |
新沢基栄 | 集英社 | スクウェア・エニックス |
ハイスクール!奇面組 | フラッシュ!奇面組 |
こちらはちょっと特殊というか、出版社を移籍しているのに移籍前の作品の続編を移籍後の雑誌で書いている例です。高橋陽一氏の例は性格には異なるのですが何故ここに入れているのかというと、見てわかる通りに日本文芸社が集英社から引き抜いている例があまりにも多いのでまとめたかったからです。この引き抜きの多さは「飯田橋のふたばちゃん」でもネタにされていましたが、改めてみると「これほんまええの?」って疑問に感じるくらい多かったです。
<番外編・ドラフト外漫画家の逆襲>
移籍した漫画家 | 移籍元 | 移籍先 |
諌山創 | 集英社 | 講談社 |
ドラフト洩れ | 進撃の巨人 | |
吉崎観音 | 小学館 | 角川書店 |
ドラフト洩れ | ケロロ軍曹 |
最後のはちょっと特別ですが元々は別の出版社に通っていたのに日の目を浴びず、別の出版社に通って出した連載作品がシャレにならない大ヒットとなった漫画家の例です。「進撃の巨人」の諌山創氏が元々は集英社に通っていたというのは有名なエピソードですが、「ケロロ軍曹」の吉崎観音氏も最初は小学館に通っていたと言われており、漫画史に残る大ヒット作品を産んだ作家を手中からこぼれ落としてしまったという意味で「ドラフト外」と表現してみました。
なお吉崎観音氏について言えば、「ケロロ軍曹」を出す前に「少年ガンガン」でいくつか作品を出してて何気に私も「護衛神エイト」読んでましたが、当時から目を引く漫画を描いていたたもののこれほどのヒットメーカーになるとは当時は誰も予想していなかったでしょう。
以上が簡単に調べた結果で実際にはもっとたくさん移籍例があったり、ゆでたまご氏のようにもっとあちこちの出版社で作品出していたりするのですがまとめるのが面倒なのでさらっと書きました。
ざっと調べた感じの印象を述べると、なんとなくですがギャグ漫画家は移籍する例が多く、同時に複数の出版社で同時連載を行うケースが多いような気がします。逆にストーリー漫画を書く漫画家は雑誌のカラーを決定づける作品になりやすいのか、読み切りを含め他の出版社で描く例が少ないのではという印象を覚えます。
ざっと調べた感じの印象を述べると、なんとなくですがギャグ漫画家は移籍する例が多く、同時に複数の出版社で同時連載を行うケースが多いような気がします。逆にストーリー漫画を書く漫画家は雑誌のカラーを決定づける作品になりやすいのか、読み切りを含め他の出版社で描く例が少ないのではという印象を覚えます。
逆にというか同じ出版社一筋でずーっと描いているなと思ったのは桂正和氏で、河下瑞希氏も含めジャンプでお色気漫画描いた人は集英社一筋になるのかなという妙な仮説が浮かんできました。
2015年12月28日月曜日
大きな差よりも小さな差?
この前マッドシティ出身の友人と話している最中にふと、「折角だから俺たちでジェダイ騎士団松戸支部作ろう。ライトセーバーは夜店で買ってさ」と言い出したらなんか嫌そうに話聞いてくれました。
最近書いてないけどマッドシティ関連でカテゴリ作るほど松戸に縁のある私ですが、実際は隣の流山市の出身で松戸には中国来る前に部屋借りて半年ちょっとだけしか住んでいません。ただ、松戸、柏、流山のいわゆる千葉北西部エリアということは共通しており、やはりこのエリアの住人同士なら連帯感はないけどなんとなく同じ出身者という意識はあります。
実は今日、所用で会ってきた人がたまたま千葉県の出身でした。ただ千葉県と言ってもその人は千葉市出身で、「同じ千葉県でもあまり同郷意識無いよね……」というのがお互いの意見でした。
というのも先ほど言った千葉北西部エリアは県庁所在地の千葉市よりも東京の方が近く、またベッドタウンであることから住人も基本は他地方から流れてきた東京に通勤するサラリーマンが多い上、千葉県に代々住んでいるという人の方が珍しい地域なため千葉への愛郷心はやや薄かったりします。本人らも、東京の人間だと自認している節ありますし。
それに対し千葉市、船橋市の千葉中央部ではお膝元っていうこともあり、やっぱりその視線は千葉市に向いているような気がします。ちなみに学区も北西部と中央部では異なっているせいか北西部は東葛高校、中央部では千葉高や船橋高校が名門公立校として分かれていて、やっぱ疎遠さというか世界が違うのではという気がしてなりません。
ただ今日会ってきたその千葉市出身の人と共通する意見もあり、その意見というのも「木更津は同じ県民だと思っていない」というものでした。どちらもあそこはヤンキーが多くて自分たちとは違う民族だという見解を持っており、同じ千葉県民でもこうも同族意識が持てないものかと言い合えてなかなか楽しく過ごせました。しかも何が面白いかって、お互い中国にいながらこんなどローカル話で盛り上がっているってとこでしょう。
話は戻りますが同じ県民でも同族なり同郷なりの意識が少ないというのは案外ほかの都道府県でも多かれ少なかれあると思います。兵庫県でも尼崎と神戸では世界変わるし、奈良なんて北部と南部で次元が変わります。っていうか奈良南部は本当に日本なのかと思うくらいの秘境もあるし……。
徳島県や高知県みたいに「踊り」という県民を束ねる強烈なアイデンティティがある所は別でしょうが、案外こういう同じ都道府県内の地域差の方が都道府県同士の地域差より大きい、というより気になることって多いのではという気もしなくはありません。私自身も木更津の人より埼玉や東京、神奈川の人の方が自分に近い認識していると信じてますし、岐阜県や静岡県も県境の地域はやっぱり愛知県寄りになるということも聞きました。
何が言いたいのかというと、人間って案外大きな差よりも小さな差の方が気にするのではないかと言いたいわけです。また激しく論理の飛躍をしますが同族嫌悪って言葉があるように、思考なり文化なりが大きく異なっている人同士よりも、それらがある程度共通しながら少し差がある人同士の方が案外仲が悪くなる要素があるのではないかと思えたわけです。ちょっとひねった考えで物を述べると、誰かを仲違いさせたい時なんかこうした小さな差を際立たせるような工作した方が上手くいくんじゃないかな。
ちなみに自分の場合、「こいつ、俺と同じ民族だ」と思ったのはたった一人(大学の後輩)だけなのですが、後年別の友人から、「君とあの子は生き方が不器用な点で似てるよね」と指摘されて、なんでそんなところに共感を覚えるかなと思いつつ自分らしいなとも思いました。
最近書いてないけどマッドシティ関連でカテゴリ作るほど松戸に縁のある私ですが、実際は隣の流山市の出身で松戸には中国来る前に部屋借りて半年ちょっとだけしか住んでいません。ただ、松戸、柏、流山のいわゆる千葉北西部エリアということは共通しており、やはりこのエリアの住人同士なら連帯感はないけどなんとなく同じ出身者という意識はあります。
実は今日、所用で会ってきた人がたまたま千葉県の出身でした。ただ千葉県と言ってもその人は千葉市出身で、「同じ千葉県でもあまり同郷意識無いよね……」というのがお互いの意見でした。
というのも先ほど言った千葉北西部エリアは県庁所在地の千葉市よりも東京の方が近く、またベッドタウンであることから住人も基本は他地方から流れてきた東京に通勤するサラリーマンが多い上、千葉県に代々住んでいるという人の方が珍しい地域なため千葉への愛郷心はやや薄かったりします。本人らも、東京の人間だと自認している節ありますし。
それに対し千葉市、船橋市の千葉中央部ではお膝元っていうこともあり、やっぱりその視線は千葉市に向いているような気がします。ちなみに学区も北西部と中央部では異なっているせいか北西部は東葛高校、中央部では千葉高や船橋高校が名門公立校として分かれていて、やっぱ疎遠さというか世界が違うのではという気がしてなりません。
ただ今日会ってきたその千葉市出身の人と共通する意見もあり、その意見というのも「木更津は同じ県民だと思っていない」というものでした。どちらもあそこはヤンキーが多くて自分たちとは違う民族だという見解を持っており、同じ千葉県民でもこうも同族意識が持てないものかと言い合えてなかなか楽しく過ごせました。しかも何が面白いかって、お互い中国にいながらこんなどローカル話で盛り上がっているってとこでしょう。
話は戻りますが同じ県民でも同族なり同郷なりの意識が少ないというのは案外ほかの都道府県でも多かれ少なかれあると思います。兵庫県でも尼崎と神戸では世界変わるし、奈良なんて北部と南部で次元が変わります。っていうか奈良南部は本当に日本なのかと思うくらいの秘境もあるし……。
徳島県や高知県みたいに「踊り」という県民を束ねる強烈なアイデンティティがある所は別でしょうが、案外こういう同じ都道府県内の地域差の方が都道府県同士の地域差より大きい、というより気になることって多いのではという気もしなくはありません。私自身も木更津の人より埼玉や東京、神奈川の人の方が自分に近い認識していると信じてますし、岐阜県や静岡県も県境の地域はやっぱり愛知県寄りになるということも聞きました。
何が言いたいのかというと、人間って案外大きな差よりも小さな差の方が気にするのではないかと言いたいわけです。また激しく論理の飛躍をしますが同族嫌悪って言葉があるように、思考なり文化なりが大きく異なっている人同士よりも、それらがある程度共通しながら少し差がある人同士の方が案外仲が悪くなる要素があるのではないかと思えたわけです。ちょっとひねった考えで物を述べると、誰かを仲違いさせたい時なんかこうした小さな差を際立たせるような工作した方が上手くいくんじゃないかな。
ちなみに自分の場合、「こいつ、俺と同じ民族だ」と思ったのはたった一人(大学の後輩)だけなのですが、後年別の友人から、「君とあの子は生き方が不器用な点で似てるよね」と指摘されて、なんでそんなところに共感を覚えるかなと思いつつ自分らしいなとも思いました。
従軍慰安婦協議の日韓合意について
漠然とスターウォーズかトミタマスクについて今日は書こうかなと思っていた矢先、久々に大きな政治ネタが転がってきたので急遽方針転換。恐らく今頃日本の各メディアで大きく報じられているかと思いますが、日韓で長年問題となってきた従軍慰安婦問題に関する協議で本日、両政府間で合意に達したと発表されました。
・慰安婦問題、日韓が合意=日本政府「責任を痛感」―人道支援へ10億円財団(時事通信)
合意概要についてはリンク先の記事にも書かれている通りに元慰安婦を支援するため今後設立される財団に日本政府側が10億円を一括で拠出し、また日韓両政府は今回の合意でもってこの問題は最終的かつ不可逆的に解決されたとみなすとしております。この合意内容について韓国側ではどう報じているのかが気になる、というか大体こういう合意は国内向けのアナウンスだと両行間で微妙にニュアンスが異なることが多いためですが、同じ時事通信の記事を見ると野党側は反発し、元慰安婦間では賛否が分かれているとあるので大筋では共通した内容で報じ荒れているのではないかと思います。
ただ韓国側はどうも、「今後も日本が反省を続けるよう求める」ような発表をしていることから、恐らく事ある毎に政府発表で謝罪発言を求め続けてきそうな不安は残っています。
で、この合意に対する私の評価は、何もやらないよりかは価値があると思えるので日本政府を支持する立場に回ります。拠出金は10億円ですが金額的にはまだありだと納得できる金額で、昨日の報道では20億円という金額が出ておりましたがあれはワンクッションを置くためのアナウンスだったのかもしれません。だとすれば今回の協議は両国間で事前にしっかりと準備され、合意するべくして合意に至れた会談だったのではないかと推測できます。
ちなみに金額についてですが、東電は除染費用数百億を滞納し続けているというニュースを見たばっかということもあり、「東電に比べれば10億くらい……」なんて思ってしまいました。
もう一度今回の協議合意の評価についてもう少し詳しく述べると、ネットを見ているとまた後で蒸し返される、過去の政府の合意は無効だなどと言われ、今回出す金はムダ金に終わるという意見が多いように見えます。私自身も過去の韓国を振り返りその可能性は高いと思いますが先ほども述べた通りに10億円は極端に高い金額でないように思えること、韓国政府の合意を得ての今回の支払いでもって日本側は過去に対応しているという既成事実を作れることを考えたら、失敗に終わる可能性はあるものの金を出す価値はあるように思うわけです。
また、今回の合意でもって今後以下のような展開が予想されます。
・朴大統領、韓国与党の支持率低下
・元慰安婦同士が合意内容を受け入れるかで分裂
・日本は謝罪しないばかりか金も出さないという主張前提の崩壊
・「出す金額が少ない」という韓国世論の表出
以上は私が予想する韓国内の今後の動向ですが、言い換えれば韓国政府の基盤がぐらつくということです。これは日本政府にとっては悪くないように思え、特に朴大統領には早くに引いてもらった方が案外やりやすいように思えます。でもって韓国世論は合意無効が叫ばれるでしょうが日本はそれを出来る限り海外に宣伝して、この前のギリシャがドイツに今更また賠償金を求めてきたようなニュースのようにして報じればこれまでの告げ口外交の意趣返しが少しはできる気がします。
ただ少し気になることを述べると、何故このタイミングで韓国政府は協議に合意してきたのでしょうか。朴政権は慰安婦問題についてはかなり強硬な態度を貫いておりその上で今回の合意に落とすならば反発は必至で、何故危ない橋を渡ってまで合意してきたのかという動機が気になります。
思いつく理由を上げれば日中の接近、韓国の政治リスク、韓国外務省の功績狙いなどありますが、一番無難なのは日本政府からの何らかの見返りでしょう。通貨スワップか平昌五輪への資金支援か、私個人の直感ではありますが恐らく近いうちに何らかの韓国支援が発表されて「前回の合意に続く日韓協力~」などと友好アピールがされるのではないかと思います。
逆を言えば、慰安婦問題で方針転換を選ぶほど韓国側が状況的に何らかの理由で困っていたのは間違いない事実でしょう。日本側としては今回の合意に際して暗に約束された見返りを果たすか、無視するか、いわば「選ぶ立場」にあるので、あまり細かいところ突っこまないで今回は日本政府を支持してもいいんじゃないかというのが私の意見です。あと、会談前のコメントなどを見る限りは岸田外相はなかなかやるなと前からも評価してましたがまた今回も評価の上積みです。
・慰安婦問題、日韓が合意=日本政府「責任を痛感」―人道支援へ10億円財団(時事通信)
合意概要についてはリンク先の記事にも書かれている通りに元慰安婦を支援するため今後設立される財団に日本政府側が10億円を一括で拠出し、また日韓両政府は今回の合意でもってこの問題は最終的かつ不可逆的に解決されたとみなすとしております。この合意内容について韓国側ではどう報じているのかが気になる、というか大体こういう合意は国内向けのアナウンスだと両行間で微妙にニュアンスが異なることが多いためですが、同じ時事通信の記事を見ると野党側は反発し、元慰安婦間では賛否が分かれているとあるので大筋では共通した内容で報じ荒れているのではないかと思います。
ただ韓国側はどうも、「今後も日本が反省を続けるよう求める」ような発表をしていることから、恐らく事ある毎に政府発表で謝罪発言を求め続けてきそうな不安は残っています。
で、この合意に対する私の評価は、何もやらないよりかは価値があると思えるので日本政府を支持する立場に回ります。拠出金は10億円ですが金額的にはまだありだと納得できる金額で、昨日の報道では20億円という金額が出ておりましたがあれはワンクッションを置くためのアナウンスだったのかもしれません。だとすれば今回の協議は両国間で事前にしっかりと準備され、合意するべくして合意に至れた会談だったのではないかと推測できます。
ちなみに金額についてですが、東電は除染費用数百億を滞納し続けているというニュースを見たばっかということもあり、「東電に比べれば10億くらい……」なんて思ってしまいました。
もう一度今回の協議合意の評価についてもう少し詳しく述べると、ネットを見ているとまた後で蒸し返される、過去の政府の合意は無効だなどと言われ、今回出す金はムダ金に終わるという意見が多いように見えます。私自身も過去の韓国を振り返りその可能性は高いと思いますが先ほども述べた通りに10億円は極端に高い金額でないように思えること、韓国政府の合意を得ての今回の支払いでもって日本側は過去に対応しているという既成事実を作れることを考えたら、失敗に終わる可能性はあるものの金を出す価値はあるように思うわけです。
また、今回の合意でもって今後以下のような展開が予想されます。
・朴大統領、韓国与党の支持率低下
・元慰安婦同士が合意内容を受け入れるかで分裂
・日本は謝罪しないばかりか金も出さないという主張前提の崩壊
・「出す金額が少ない」という韓国世論の表出
以上は私が予想する韓国内の今後の動向ですが、言い換えれば韓国政府の基盤がぐらつくということです。これは日本政府にとっては悪くないように思え、特に朴大統領には早くに引いてもらった方が案外やりやすいように思えます。でもって韓国世論は合意無効が叫ばれるでしょうが日本はそれを出来る限り海外に宣伝して、この前のギリシャがドイツに今更また賠償金を求めてきたようなニュースのようにして報じればこれまでの告げ口外交の意趣返しが少しはできる気がします。
ただ少し気になることを述べると、何故このタイミングで韓国政府は協議に合意してきたのでしょうか。朴政権は慰安婦問題についてはかなり強硬な態度を貫いておりその上で今回の合意に落とすならば反発は必至で、何故危ない橋を渡ってまで合意してきたのかという動機が気になります。
思いつく理由を上げれば日中の接近、韓国の政治リスク、韓国外務省の功績狙いなどありますが、一番無難なのは日本政府からの何らかの見返りでしょう。通貨スワップか平昌五輪への資金支援か、私個人の直感ではありますが恐らく近いうちに何らかの韓国支援が発表されて「前回の合意に続く日韓協力~」などと友好アピールがされるのではないかと思います。
逆を言えば、慰安婦問題で方針転換を選ぶほど韓国側が状況的に何らかの理由で困っていたのは間違いない事実でしょう。日本側としては今回の合意に際して暗に約束された見返りを果たすか、無視するか、いわば「選ぶ立場」にあるので、あまり細かいところ突っこまないで今回は日本政府を支持してもいいんじゃないかというのが私の意見です。あと、会談前のコメントなどを見る限りは岸田外相はなかなかやるなと前からも評価してましたがまた今回も評価の上積みです。
2015年12月27日日曜日
三国志9のプレイ日記
・寿司28皿食べたら、彼氏にひかれた・・・(アルファルファモザイク)
上記リンク先は最近読んだまとめ記事で一番笑った奴です。見出しだけでも十分な内容ですが、自分は回転寿司行ってもせいぜい8皿程度、最も餓えてた学生時代ですら12皿くらいでしたから、隣で28皿食われたらしょうがないかななどと彼氏に同情してしまいます。
話は本題に入りますが、このところ内容ぎっしりでなおかつかなり真面目なことばかり書いてきたせいかちょっと燃え尽き症候群みたいに記事書く気が起きないです。仕方ないので日記がてら今は待っているゲームについて書こうかなと思い、今やっているパソコンゲームの「三国志9」について適当なことをちらほら書きます。
三国志シリーズとくればコーエー(現コーエーテクモ)が販売してきた傑作シミュレーションゲームシリーズですが、三国志マニアを自認する私も1、3、4、5、7の計五作をこれまでプレイしてきました。7以降は大分遠ざかっていたのですがふとしたきっかけで9が最高傑作との呼び声高いと聞き、どうせ中国行くと暇なんだし念のため買っておくかと今年10月に買っておいて、「メタルギアソリッドピースウォーカー」がひと段落したのを契機に遊び始めました。
最初のプレイで使用キャラに浸かったのは孫堅で、理由は攻略サイトに「初心者おすすめ」と書かれてあったからです。おすすめされるだけあって孫堅プレイだと敵対勢力が存在しない荊州南郡を早々に植民地化することが出来て、非常に攻略が楽でした。むしろ楽過ぎて物足りなさを覚えるほどでしたけど。
そんな孫堅でのプレイをあっさり終えて次に選んだのは公孫賛で、なんで彼を選んだのかというと過去の三国志ゲームで彼を一度も選んだことなくてたまには使ってみたいと思ったからです。以前の三国志ゲームだと公孫賛は北っぱじに拠点を構えてて地理的には有利だけど部下が少なく、なおかつ巨大勢力の袁紹が近くにいて難しいとされるキャラでしたが、この三国志9では部下となる武将が増員されており、また騎兵に関連した技能を持つ武将が多くてむしろかなり強い部類でした。なもんだからこっちも袁紹が油断した隙を狙ってどんどん都市を切り取っていって割と順調に天下統一を果たしました。
と、ここまでプレイした所で初めて気が付いたのですが、今回私が買った三国志9はソースネクストが再販した「三国志9Withパワーアップキット版」というものでおまけ機能を追加したパワーアップキットが付属していたものの、それまでその存在に気付くことなく通常版で遊び続けていました。てっきり最初のインストールディスクにすべて入っているかと思ってたよ……。
気を取り直してパワーアップキットも追加インストールして、今度は馬超を使用キャラにしてプレイ開始。なんで馬超かというと公孫賛でプレイした際に馬超を部下にして使ってたら強くて頼りになり、今度はこいつ主役で遊んでみたいと思ったからです。
三国志9の馬超と来たらこんな記事もあるくらい計略に引っかかりやすい能力となっており実際私が使う馬超も戦場に出る度に、「何、後方が敵に攻められているだと?」と言っては無団体客を繰り返すおっちょこちょいさんでしたが、プレイ全体で波乱に富んでて半端なく面白かったです。
まずパワーアップキットになって敵AIが強化されて手応えのある難易度になったことと、曹操、孫堅、劉備がそれぞれ基盤を固めて大きな勢力となっている時代なので一筋縄ではいかない状況だったのと、馬超の勢力は内政を任せられる政治力の高い人材が誰一人いないため「餓える前に攻め落とす」という異民族的なプレイを迫られることとなって割とひやひやしながら遊べました。
特にゲーム開始時の時点で馬超は長安を既に支配下に置いていますが、そこからスタートダッシュで曹操の支配する洛陽を順調に落とした後、南からは劉備軍、南東からは孫権軍が北上して来て、ちょうど許昌~徐州のあたりで馬超、曹操、劉備、孫権の四勢力が激しく入り乱れる修羅場と化して誰が漁夫の利を得るのかという状況となって一瞬たりとも気が抜けませんでした。
しかも面白いことに、馬超軍にいた韓遂が曹操軍に敗北して捕虜となり、そのまま曹操側に就くという展開となった上、逆に馬超軍が捕虜とした曹植を軍門に引き入れようと説得している最中に曹操が病死し、曹丕がその後を継いだところで曹植が馬超につくという、なんか妙なリアル感を持つ展開になっていきました。なお曹植君は筋肉馬鹿ばかりの馬超軍においては貴重な知恵袋となってマジ大活躍でした。
また四つ巴の状態も、大規模な陽動と挟撃を仕掛けて河北の曹操軍を追っ払ったところで一気にパワーバランスが馬超に傾き、諸葛亮などから引き抜きとか異民族けしかけられる嫌がらせは受けたものの、大きな障害なくそのまま統一までもって来れました。ただ本当に本当の統一直前に、右腕としていた馬岱が寿命で死んでちょっとクラっときましたが。
現在は呂布でプレイしていますが、正直辛いです。上からは曹操、下からは袁術に攻められ、領地の小ささと兵力差からなかなか逆転が効かず何度も攻め滅ぼされました。どうすれば生き残れるかと考え、最終的には実際の歴史通りにスタート時点で友好関係にある劉備軍を裏切り、小沛をいきなり攻め落とすことで大分やりやすくなりました。生きる為なんだから、これも仕方ないよね。
上記リンク先は最近読んだまとめ記事で一番笑った奴です。見出しだけでも十分な内容ですが、自分は回転寿司行ってもせいぜい8皿程度、最も餓えてた学生時代ですら12皿くらいでしたから、隣で28皿食われたらしょうがないかななどと彼氏に同情してしまいます。
話は本題に入りますが、このところ内容ぎっしりでなおかつかなり真面目なことばかり書いてきたせいかちょっと燃え尽き症候群みたいに記事書く気が起きないです。仕方ないので日記がてら今は待っているゲームについて書こうかなと思い、今やっているパソコンゲームの「三国志9」について適当なことをちらほら書きます。
三国志シリーズとくればコーエー(現コーエーテクモ)が販売してきた傑作シミュレーションゲームシリーズですが、三国志マニアを自認する私も1、3、4、5、7の計五作をこれまでプレイしてきました。7以降は大分遠ざかっていたのですがふとしたきっかけで9が最高傑作との呼び声高いと聞き、どうせ中国行くと暇なんだし念のため買っておくかと今年10月に買っておいて、「メタルギアソリッドピースウォーカー」がひと段落したのを契機に遊び始めました。
最初のプレイで使用キャラに浸かったのは孫堅で、理由は攻略サイトに「初心者おすすめ」と書かれてあったからです。おすすめされるだけあって孫堅プレイだと敵対勢力が存在しない荊州南郡を早々に植民地化することが出来て、非常に攻略が楽でした。むしろ楽過ぎて物足りなさを覚えるほどでしたけど。
そんな孫堅でのプレイをあっさり終えて次に選んだのは公孫賛で、なんで彼を選んだのかというと過去の三国志ゲームで彼を一度も選んだことなくてたまには使ってみたいと思ったからです。以前の三国志ゲームだと公孫賛は北っぱじに拠点を構えてて地理的には有利だけど部下が少なく、なおかつ巨大勢力の袁紹が近くにいて難しいとされるキャラでしたが、この三国志9では部下となる武将が増員されており、また騎兵に関連した技能を持つ武将が多くてむしろかなり強い部類でした。なもんだからこっちも袁紹が油断した隙を狙ってどんどん都市を切り取っていって割と順調に天下統一を果たしました。
と、ここまでプレイした所で初めて気が付いたのですが、今回私が買った三国志9はソースネクストが再販した「三国志9Withパワーアップキット版」というものでおまけ機能を追加したパワーアップキットが付属していたものの、それまでその存在に気付くことなく通常版で遊び続けていました。てっきり最初のインストールディスクにすべて入っているかと思ってたよ……。
気を取り直してパワーアップキットも追加インストールして、今度は馬超を使用キャラにしてプレイ開始。なんで馬超かというと公孫賛でプレイした際に馬超を部下にして使ってたら強くて頼りになり、今度はこいつ主役で遊んでみたいと思ったからです。
三国志9の馬超と来たらこんな記事もあるくらい計略に引っかかりやすい能力となっており実際私が使う馬超も戦場に出る度に、「何、後方が敵に攻められているだと?」と言っては無団体客を繰り返すおっちょこちょいさんでしたが、プレイ全体で波乱に富んでて半端なく面白かったです。
まずパワーアップキットになって敵AIが強化されて手応えのある難易度になったことと、曹操、孫堅、劉備がそれぞれ基盤を固めて大きな勢力となっている時代なので一筋縄ではいかない状況だったのと、馬超の勢力は内政を任せられる政治力の高い人材が誰一人いないため「餓える前に攻め落とす」という異民族的なプレイを迫られることとなって割とひやひやしながら遊べました。
特にゲーム開始時の時点で馬超は長安を既に支配下に置いていますが、そこからスタートダッシュで曹操の支配する洛陽を順調に落とした後、南からは劉備軍、南東からは孫権軍が北上して来て、ちょうど許昌~徐州のあたりで馬超、曹操、劉備、孫権の四勢力が激しく入り乱れる修羅場と化して誰が漁夫の利を得るのかという状況となって一瞬たりとも気が抜けませんでした。
しかも面白いことに、馬超軍にいた韓遂が曹操軍に敗北して捕虜となり、そのまま曹操側に就くという展開となった上、逆に馬超軍が捕虜とした曹植を軍門に引き入れようと説得している最中に曹操が病死し、曹丕がその後を継いだところで曹植が馬超につくという、なんか妙なリアル感を持つ展開になっていきました。なお曹植君は筋肉馬鹿ばかりの馬超軍においては貴重な知恵袋となってマジ大活躍でした。
また四つ巴の状態も、大規模な陽動と挟撃を仕掛けて河北の曹操軍を追っ払ったところで一気にパワーバランスが馬超に傾き、諸葛亮などから引き抜きとか異民族けしかけられる嫌がらせは受けたものの、大きな障害なくそのまま統一までもって来れました。ただ本当に本当の統一直前に、右腕としていた馬岱が寿命で死んでちょっとクラっときましたが。
現在は呂布でプレイしていますが、正直辛いです。上からは曹操、下からは袁術に攻められ、領地の小ささと兵力差からなかなか逆転が効かず何度も攻め滅ぼされました。どうすれば生き残れるかと考え、最終的には実際の歴史通りにスタート時点で友好関係にある劉備軍を裏切り、小沛をいきなり攻め落とすことで大分やりやすくなりました。生きる為なんだから、これも仕方ないよね。
2015年12月26日土曜日
マイナンバー制度導入に伴う留学生の就労懸念
昨夜はクリスマスで別に意図なくブログ休みましたが特に何かしたわけじゃなく、洋食屋行ってピザ食べた後、「無双OROCHI2 ULTIMATE」の「アンリミテッドモード」でずっと遊んでました。ちなみに知り合いの現地採用の女の子は、「クリスマスなのに仕事(;´Д`)」ってほざいててちょい笑えました。
話は本題に入りますが、このところ何かとお騒がせなマイナンバー制度。私なんかこのところずっと日本にいないのでそもそも通知カードが届いているのかすら把握していないほど無視していますが(マジで外国居留者はどうせいちゅうねん)、この制度に戦々恐々しているのは日本人だけでなく、外国人留学生も大きな心配を抱えていると聞きます。というのも、このマイナンバー制度によってアルバイト時間が当局に把握されてしまうのではという懸念を持っているようです。
<留学生バイトは週28時間が上限>
自分も今回調べてみるまで知らなかったのですが、留学ビザで日本に来た外国人留学生は日本でアルバイトを行うことは容認されているものの、その労働時間は「週28時間」を上限として定められており、これを越えるアルバイトを行った場合は就労違反と扱われます。なお、学校の長期休暇中は「1日8時間」にまで緩和されるそうです。
もし就労時間の超過がばれた場合にどうなるのかはあんまり書かれていませんが、一例では大学卒業時に就労ビザが発行されず内定が取り消されたという話がネットで紹介されていました。私の推測ですがそれほど厳しく調べられているわけではなく、あまりにも大きく超過しない限りは黙認されているのが現状ではないかと思えます。
この規定はどちらからというと留学生よりも、彼らを雇う雇用者向けへの注意として広報されることが多いです。曰く、「週28時間以上働かせてはいけません」的にあちこちで書かれているのですが、留学生側はこうした規制に対しアルバイト先を掛け持ちすることで、週28時間以上働くことを可能にしていると聞きます。なんでかっていうと、一か所のバイト先で週28時間以上とならなければばれないからでしょう。
<マイナンバーで上限突破がばれるのか?>
しかしこうした掛け持ちによって上限以上に働くというやり方が、今度のマイナンバー制度導入によって不可能になるのではという噂がどうも留学生社会に広まっているそうです。自分もこの辺はあまり詳しくない、というかまだ実施されていないのだから無理ないですが、各雇用主はマイナンバーの導入後、雇用者のマイナンバーを集めそれを元に源泉徴収など給与報酬の額を税務署へ報告する義務が課せられます。これによって税務署側は誰がどこでどれだけ働いているのかを把握することができ、結果的に留学生がバイト先を掛け持ちして週28時間以上の就労を行っている事実を把握できてしまうのでは、でもって処分されるのではというのが不安の中身です。
実際の運用がどういう風になるのかまだわからないものの、可能性としてはなくもない話です。何で政府が留学生の就労時間を規制しているのかというと留学目的で入ってきて本国への送金のため勉強そっちのけで働き続けるようなケースを防ぐためで、これについては非常によく理解できます。
しかしその上で述べると、発展途上国などから着の身着のままやってきて、自らの生活費はもとより学費も含めて日本で働きながら調達する苦学生がいることも事実です。実際に私の周りの留学生二はそういう子が多く、卒業式の際にすぐ帰国するのかと聞いたら、「まず帰国費用を稼がなくてはいけない」と言い返したチリ人の女の子は未だに強く印象に残っています。
私が何を言いたいのかというと、事情によって週28時間以上働かなくては勉強を続けられない留学生もたくさんいると思われるだけにマイナンバー導入後も彼らを追い詰めるようなことはしてほしくないということです。恐らくマイナンバー導入後もいろいろ理由付けたりしてお目こぼしをするんじゃないかという気がしますが、そんなことする位ならあらかじめ免罪規定を設けて、たとえば一定の学費を納める目的での就労であれば上限を緩和するなどといった救済措置を作って上げてもらいたいです。
<現行制度での留学生アルバイトのモデル収入>
・週28時間→月間約120時間 ・時給を1000円と仮定
120×1000=120000 おおよその月間収入:12万円
この収入額ではよっぽどいい奨学金を得られない限りはとても私立大学、最近は国立も授業料上がっているので国立も含め、学費を納めながら生活していくことは難しいでしょう。
<産業界も大打撃?>
この上限緩和を主張するという意見はただ単に苦学生が可哀相だという同情心から私は言っているわけではありません。もう一つの理由はかねてからこのブログでも主張しているように日本は現時点ですでに深刻な労働力不足となっており、その労働力を支えているのはほかならぬ外国人留学生のアルバイトです。深夜の居酒屋なんて店によっては「ここは日本か?」と思うくらい外国語が飛び交ってることもあり(調子に乗って自分も友人と中国語で話しだしたことある)、3K労働ではもはや外国人留学生なしでは成り立たない業種も多数あるとにらんでいます。そして彼ら外国人留学生は恐らく、週28時間の上限を越えて働いているのが現状で、この規定が厳格に運用されたら途端にあちこちのお店で従業員不足が深刻化するのではと懸念しています。
内容をまとめると週28時間ルールを厳格に運用すれば外国人留学生、産業界が揃って損を食う羽目になりかねないので例外規定なり緩和条件を早く準備するべきだというのが私の意見です。もちろん勉強そっちのけでバイトしかやらないような留学生は問題なので、そういった学生は年間取得単位などでビザ更新を止めるなど罰則を設けてやれば、少しは制度も回るのではないかと思います。
繰り返しになりますが、本当に大変な思いしてまで日本へ来てくれている留学生も少なくないのです。そうした留学生の気持ちに日本で学ぶ、生活する機会を広げてほしいというのが、外国に住んでる私の切実な思いです。
話は本題に入りますが、このところ何かとお騒がせなマイナンバー制度。私なんかこのところずっと日本にいないのでそもそも通知カードが届いているのかすら把握していないほど無視していますが(マジで外国居留者はどうせいちゅうねん)、この制度に戦々恐々しているのは日本人だけでなく、外国人留学生も大きな心配を抱えていると聞きます。というのも、このマイナンバー制度によってアルバイト時間が当局に把握されてしまうのではという懸念を持っているようです。
<留学生バイトは週28時間が上限>
自分も今回調べてみるまで知らなかったのですが、留学ビザで日本に来た外国人留学生は日本でアルバイトを行うことは容認されているものの、その労働時間は「週28時間」を上限として定められており、これを越えるアルバイトを行った場合は就労違反と扱われます。なお、学校の長期休暇中は「1日8時間」にまで緩和されるそうです。
もし就労時間の超過がばれた場合にどうなるのかはあんまり書かれていませんが、一例では大学卒業時に就労ビザが発行されず内定が取り消されたという話がネットで紹介されていました。私の推測ですがそれほど厳しく調べられているわけではなく、あまりにも大きく超過しない限りは黙認されているのが現状ではないかと思えます。
この規定はどちらからというと留学生よりも、彼らを雇う雇用者向けへの注意として広報されることが多いです。曰く、「週28時間以上働かせてはいけません」的にあちこちで書かれているのですが、留学生側はこうした規制に対しアルバイト先を掛け持ちすることで、週28時間以上働くことを可能にしていると聞きます。なんでかっていうと、一か所のバイト先で週28時間以上とならなければばれないからでしょう。
<マイナンバーで上限突破がばれるのか?>
しかしこうした掛け持ちによって上限以上に働くというやり方が、今度のマイナンバー制度導入によって不可能になるのではという噂がどうも留学生社会に広まっているそうです。自分もこの辺はあまり詳しくない、というかまだ実施されていないのだから無理ないですが、各雇用主はマイナンバーの導入後、雇用者のマイナンバーを集めそれを元に源泉徴収など給与報酬の額を税務署へ報告する義務が課せられます。これによって税務署側は誰がどこでどれだけ働いているのかを把握することができ、結果的に留学生がバイト先を掛け持ちして週28時間以上の就労を行っている事実を把握できてしまうのでは、でもって処分されるのではというのが不安の中身です。
実際の運用がどういう風になるのかまだわからないものの、可能性としてはなくもない話です。何で政府が留学生の就労時間を規制しているのかというと留学目的で入ってきて本国への送金のため勉強そっちのけで働き続けるようなケースを防ぐためで、これについては非常によく理解できます。
しかしその上で述べると、発展途上国などから着の身着のままやってきて、自らの生活費はもとより学費も含めて日本で働きながら調達する苦学生がいることも事実です。実際に私の周りの留学生二はそういう子が多く、卒業式の際にすぐ帰国するのかと聞いたら、「まず帰国費用を稼がなくてはいけない」と言い返したチリ人の女の子は未だに強く印象に残っています。
私が何を言いたいのかというと、事情によって週28時間以上働かなくては勉強を続けられない留学生もたくさんいると思われるだけにマイナンバー導入後も彼らを追い詰めるようなことはしてほしくないということです。恐らくマイナンバー導入後もいろいろ理由付けたりしてお目こぼしをするんじゃないかという気がしますが、そんなことする位ならあらかじめ免罪規定を設けて、たとえば一定の学費を納める目的での就労であれば上限を緩和するなどといった救済措置を作って上げてもらいたいです。
<現行制度での留学生アルバイトのモデル収入>
・週28時間→月間約120時間 ・時給を1000円と仮定
120×1000=120000 おおよその月間収入:12万円
この収入額ではよっぽどいい奨学金を得られない限りはとても私立大学、最近は国立も授業料上がっているので国立も含め、学費を納めながら生活していくことは難しいでしょう。
<産業界も大打撃?>
この上限緩和を主張するという意見はただ単に苦学生が可哀相だという同情心から私は言っているわけではありません。もう一つの理由はかねてからこのブログでも主張しているように日本は現時点ですでに深刻な労働力不足となっており、その労働力を支えているのはほかならぬ外国人留学生のアルバイトです。深夜の居酒屋なんて店によっては「ここは日本か?」と思うくらい外国語が飛び交ってることもあり(調子に乗って自分も友人と中国語で話しだしたことある)、3K労働ではもはや外国人留学生なしでは成り立たない業種も多数あるとにらんでいます。そして彼ら外国人留学生は恐らく、週28時間の上限を越えて働いているのが現状で、この規定が厳格に運用されたら途端にあちこちのお店で従業員不足が深刻化するのではと懸念しています。
内容をまとめると週28時間ルールを厳格に運用すれば外国人留学生、産業界が揃って損を食う羽目になりかねないので例外規定なり緩和条件を早く準備するべきだというのが私の意見です。もちろん勉強そっちのけでバイトしかやらないような留学生は問題なので、そういった学生は年間取得単位などでビザ更新を止めるなど罰則を設けてやれば、少しは制度も回るのではないかと思います。
繰り返しになりますが、本当に大変な思いしてまで日本へ来てくれている留学生も少なくないのです。そうした留学生の気持ちに日本で学ぶ、生活する機会を広げてほしいというのが、外国に住んでる私の切実な思いです。
2015年12月24日木曜日
MRJと愉快なライバル達、それと今後の課題
・「スター・ウォーズ」新作初日 千葉ットマン“お忍び鑑賞” ストーム・トルーパー姿で客に囲まれる(千葉日報)
ここ最近で一番、「何やってんだこの人?」と思ったニュースです。ってかこういう人が身近にいればいいなぁ。
話は本題に入りますが先日初飛行を成功裏に終えた日本国産ジェット機のMRJですが、初飛行を終えて大喝采を上げるのはまだ理解できるとしても、「今後の大成功は間違いなし!」、「性能の優秀さが証明された!」などと、少なくとも私から見ていて過剰に誉め過ぎる記事が余りにも多すぎるような気がします。航空業界に決して詳しくはありませんが販売して、営業飛行させるというきっかりした実績を作るまでは過剰に喜び過ぎずむしろ兜の尾を締める様な態度が必要だと思え、今日は少しMRJを取り巻く業界と今後の課題についてさっき勉強した結果を素人的に伝えようと思います。
上記の比較表は東洋経済がリンク先の記事にてまとめた表で、素晴らしくよくまとまっててこの図表だけでもうこの記事も完結しちゃうんじゃないかと思うくらいの凄さです。簡単にこの図表とMRJを取り巻く背景を説明すると、まずMRJは乗客100人前後を乗せる「中小型旅客機」というカテゴリーに属し、このカテゴリー内で競合し合う機種というのが上記表にまとめられているわけです。
中小型機というカテゴリー
ちょっと脱線しますが中小型機というカテゴリーはどんな飛行機かというと、ジャンボジェットなどと比べて軽量かつ小型であることから燃費が良く、離発着が多い中短距離間を結ぶ航路に向いているとされるカテゴリーです。また今後世界市場でも需要が高まるとかねてから予想されていることから日本勢も参入したのでしょうが、それともう一つ日本国内の航路で需要が高いことも影響しているのではと密かに見ています。というのも日本の地方空港は滑走路が狭く大きな機体では入れられないため、こうした地域インフラを維持する上でも中小型機の国産化の必要性があったのかもしれません。
MRJのライバル
話は戻りMRJのライバルたちですが、老舗と呼ばれこれまで市場を握ってきたのはブラジルのエンブラエルとカナダのボンバルディアの二社で、新規参入組となるのがロシアのスホーイ、中国COMAC、日本の三菱重工となります。このうちロシアのスホーイに関してはあまり情報がないのですが、エンブラエルとボンバルディアの機種に関しては既に市場に出回っているものの設計がやや古く、燃費などの性能面ではMRJの方に分があると各日系メディアに書かれてあり私も納得できます。となると気になるのは同じく新規参入組でもある中国COMACのARJですが、隣国ということもあってやっぱお互いそれとなく意識し合う存在でしょう。
中国のARJの実力は?
ARJはMRJよりも早くに開発が始まっており、私も記者時代は開発状況とか受注状況などといったニュースの記事をよく書いてました。ぶっちゃけ書きながら、「ほんまこれ飛ぶんかいな?」と内心思ってましたが。
MRJもそうですが中国にとっては初の国産旅客機開発ということもあって開発は計画通りにとは行かず、これまでに何度もスケジュールの延期を行っております。手元の中国語記事などによると2002年に設計開発が始まり2008年に初飛行、2009年3月に初納品の生産が始まり、2014年12月に当局の合格証を得て、2015年6月に検査で合格し、つい先日に初納入先の成都航空へ納められ近く正式な航空営業証が発行される見通しのようです。
このARJの性能について日系メディアは、はっきり言えば見下した見方をしているのが大半と言ってもいいでしょう。実際に皆さんも検索して記事を見てもらえばわかるでしょうがやれ客室が狭いとか設計がMRJより古いとか開発経験がないとかメイドインチャイナだなどかなり厳しく書かれており、国際評価でもMRJの方が高いとも書かれてあります。ただこうした見方にはすこし頷けるというか裏付ける状況証拠がないわけでもなく、その状況証拠というのも初納入が成都航空という地方航空会社であるということです。
中国の威信をかけて開発された機種なのですが何故かその初納品は中国三大航空キャリアこと中国国際、東方航空、南方航空ではなく一地方航空会社の成都航空へ引き渡されました。MRJは恐らく全日空か日航が最初に受け取るであろうことを考えるとやや違和感を覚えるのですが、この背景には中国三大キャリアはそれほどARJを高く評価していないためという噂が出ております。一応発注契約は出してはいますが最初は成都航空に掴ませて性能を確かめる、もとい実験台になってもらうという腹積もりがあり、中国政府も多少自認しているのかその案に乗ったためと、あくまで噂ですがこんな話を聞くわけです。
なもんだから日系メディアはARJは中国国内でしか発注されず、海外市場では恐らく売れないだろう、MRJの敵ではないだろうなんてことをよく書いてます。なんせ性能ではMRJの方が圧倒的に上なのだから。
本当にMRJは海外市場で売れるのか?
ある意味この箇所こそ一番書きたかったところになりますが、やはり今の日本のMRJに対する意識は浮かれ過ぎであるような気がしてなりません。特に中国のARJに対しては、「性能では劣るはずがない」と言い切り、非常に強気な態度で見下す以外の目は持ってないように見える。
しかし、性能が上だからといって必ずしも売れるとは限りません。インドネシアの高速鉄道の受注で先日、日本が中国に一敗地にまみれたのは記憶にも新しいでしょう。実績、性能で言えば間違いなく日本の新幹線の方が上でしょうが、この時は負けました。何故負けたのかというと中国が安値で攻勢をかけてきたというのもあるでしょうがそれ以上に政治力、いや販売力に差があったと見るべきでしょう。
鉄道にしろ飛行機にしろ、海外で受注を受けるに当たっては安全性や性能、実績もさることながら何よりも大きく左右するのはやはり販売力です。いい物で値段がお手頃だからって売れるとは限らず、この辺に関する言及が日系メディアに全くと言っていいほど見当たらないことに自分は強い危機感を覚えています。
楽観視はよくない
こと販売力というか売り込みに関しては中国は本当にえげつないところがあり、果たしてそのえげつない中国に負けないえげつなさを日本はMRJの販売で発揮できるのか、そしてをそれを実行に移す人材がどれだけいるのか、いなかったり少なかったりするのであれば今この瞬間にこそ人材をスカウトなり育成なりすることが喫緊の課題であるように思えます。
特に中国の場合、無理矢理海外実績を作るために半端ないダンピング攻勢こと大幅な値下げ戦術を取ってくることも考えられるし、メーカーの赤字分を政府が補填するという裏技も仕掛けてくることだって十分あり得ます。そのような場合に日本側はどう対応していくべきなのか、採算を維持した上でどうやって海外で実績を作っていくのかという戦略なり戦術を今この時だからこそ、相手は性能で劣っているからと言って見下し、楽観視するばかりでなくしっかり戦う準備をして蟻だろうが象だろうが向かってくるものすべてを一撃で叩き潰すくらいの気迫を持って売り込みをかけてもらいたいというのが私の本音です。
結論を述べると、スペックで勝っていることをいちいち自慢ばかりせず、相手が誰であろうとなにがなんでも本気で売り込んで儲けるという強い気迫を日本は持つべきで、浮かれるのにはまだ早いというのが一素人としての意見です。
ここ最近で一番、「何やってんだこの人?」と思ったニュースです。ってかこういう人が身近にいればいいなぁ。
話は本題に入りますが先日初飛行を成功裏に終えた日本国産ジェット機のMRJですが、初飛行を終えて大喝采を上げるのはまだ理解できるとしても、「今後の大成功は間違いなし!」、「性能の優秀さが証明された!」などと、少なくとも私から見ていて過剰に誉め過ぎる記事が余りにも多すぎるような気がします。航空業界に決して詳しくはありませんが販売して、営業飛行させるというきっかりした実績を作るまでは過剰に喜び過ぎずむしろ兜の尾を締める様な態度が必要だと思え、今日は少しMRJを取り巻く業界と今後の課題についてさっき勉強した結果を素人的に伝えようと思います。
(東洋経済「三菱重のMRJと海外のライバルを徹底比較」記事より引用)
上記の比較表は東洋経済がリンク先の記事にてまとめた表で、素晴らしくよくまとまっててこの図表だけでもうこの記事も完結しちゃうんじゃないかと思うくらいの凄さです。簡単にこの図表とMRJを取り巻く背景を説明すると、まずMRJは乗客100人前後を乗せる「中小型旅客機」というカテゴリーに属し、このカテゴリー内で競合し合う機種というのが上記表にまとめられているわけです。
中小型機というカテゴリー
ちょっと脱線しますが中小型機というカテゴリーはどんな飛行機かというと、ジャンボジェットなどと比べて軽量かつ小型であることから燃費が良く、離発着が多い中短距離間を結ぶ航路に向いているとされるカテゴリーです。また今後世界市場でも需要が高まるとかねてから予想されていることから日本勢も参入したのでしょうが、それともう一つ日本国内の航路で需要が高いことも影響しているのではと密かに見ています。というのも日本の地方空港は滑走路が狭く大きな機体では入れられないため、こうした地域インフラを維持する上でも中小型機の国産化の必要性があったのかもしれません。
MRJのライバル
話は戻りMRJのライバルたちですが、老舗と呼ばれこれまで市場を握ってきたのはブラジルのエンブラエルとカナダのボンバルディアの二社で、新規参入組となるのがロシアのスホーイ、中国COMAC、日本の三菱重工となります。このうちロシアのスホーイに関してはあまり情報がないのですが、エンブラエルとボンバルディアの機種に関しては既に市場に出回っているものの設計がやや古く、燃費などの性能面ではMRJの方に分があると各日系メディアに書かれてあり私も納得できます。となると気になるのは同じく新規参入組でもある中国COMACのARJですが、隣国ということもあってやっぱお互いそれとなく意識し合う存在でしょう。
中国のARJの実力は?
ARJはMRJよりも早くに開発が始まっており、私も記者時代は開発状況とか受注状況などといったニュースの記事をよく書いてました。ぶっちゃけ書きながら、「ほんまこれ飛ぶんかいな?」と内心思ってましたが。
MRJもそうですが中国にとっては初の国産旅客機開発ということもあって開発は計画通りにとは行かず、これまでに何度もスケジュールの延期を行っております。手元の中国語記事などによると2002年に設計開発が始まり2008年に初飛行、2009年3月に初納品の生産が始まり、2014年12月に当局の合格証を得て、2015年6月に検査で合格し、つい先日に初納入先の成都航空へ納められ近く正式な航空営業証が発行される見通しのようです。
このARJの性能について日系メディアは、はっきり言えば見下した見方をしているのが大半と言ってもいいでしょう。実際に皆さんも検索して記事を見てもらえばわかるでしょうがやれ客室が狭いとか設計がMRJより古いとか開発経験がないとかメイドインチャイナだなどかなり厳しく書かれており、国際評価でもMRJの方が高いとも書かれてあります。ただこうした見方にはすこし頷けるというか裏付ける状況証拠がないわけでもなく、その状況証拠というのも初納入が成都航空という地方航空会社であるということです。
中国の威信をかけて開発された機種なのですが何故かその初納品は中国三大航空キャリアこと中国国際、東方航空、南方航空ではなく一地方航空会社の成都航空へ引き渡されました。MRJは恐らく全日空か日航が最初に受け取るであろうことを考えるとやや違和感を覚えるのですが、この背景には中国三大キャリアはそれほどARJを高く評価していないためという噂が出ております。一応発注契約は出してはいますが最初は成都航空に掴ませて性能を確かめる、もとい実験台になってもらうという腹積もりがあり、中国政府も多少自認しているのかその案に乗ったためと、あくまで噂ですがこんな話を聞くわけです。
なもんだから日系メディアはARJは中国国内でしか発注されず、海外市場では恐らく売れないだろう、MRJの敵ではないだろうなんてことをよく書いてます。なんせ性能ではMRJの方が圧倒的に上なのだから。
本当にMRJは海外市場で売れるのか?
ある意味この箇所こそ一番書きたかったところになりますが、やはり今の日本のMRJに対する意識は浮かれ過ぎであるような気がしてなりません。特に中国のARJに対しては、「性能では劣るはずがない」と言い切り、非常に強気な態度で見下す以外の目は持ってないように見える。
しかし、性能が上だからといって必ずしも売れるとは限りません。インドネシアの高速鉄道の受注で先日、日本が中国に一敗地にまみれたのは記憶にも新しいでしょう。実績、性能で言えば間違いなく日本の新幹線の方が上でしょうが、この時は負けました。何故負けたのかというと中国が安値で攻勢をかけてきたというのもあるでしょうがそれ以上に政治力、いや販売力に差があったと見るべきでしょう。
鉄道にしろ飛行機にしろ、海外で受注を受けるに当たっては安全性や性能、実績もさることながら何よりも大きく左右するのはやはり販売力です。いい物で値段がお手頃だからって売れるとは限らず、この辺に関する言及が日系メディアに全くと言っていいほど見当たらないことに自分は強い危機感を覚えています。
楽観視はよくない
こと販売力というか売り込みに関しては中国は本当にえげつないところがあり、果たしてそのえげつない中国に負けないえげつなさを日本はMRJの販売で発揮できるのか、そしてをそれを実行に移す人材がどれだけいるのか、いなかったり少なかったりするのであれば今この瞬間にこそ人材をスカウトなり育成なりすることが喫緊の課題であるように思えます。
特に中国の場合、無理矢理海外実績を作るために半端ないダンピング攻勢こと大幅な値下げ戦術を取ってくることも考えられるし、メーカーの赤字分を政府が補填するという裏技も仕掛けてくることだって十分あり得ます。そのような場合に日本側はどう対応していくべきなのか、採算を維持した上でどうやって海外で実績を作っていくのかという戦略なり戦術を今この時だからこそ、相手は性能で劣っているからと言って見下し、楽観視するばかりでなくしっかり戦う準備をして蟻だろうが象だろうが向かってくるものすべてを一撃で叩き潰すくらいの気迫を持って売り込みをかけてもらいたいというのが私の本音です。
結論を述べると、スペックで勝っていることをいちいち自慢ばかりせず、相手が誰であろうとなにがなんでも本気で売り込んで儲けるという強い気迫を日本は持つべきで、浮かれるのにはまだ早いというのが一素人としての意見です。
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