ちょうど風が追い風だったこともあり2時間50分のタイムで昆山の待ち合わせ場所に尽きましたが、すでにこの時点で相当の汗をかいてて肘の辺りは汗が結晶化して塩になっており、おまけに右側頭部もちょいちょい痛かったため日陰で他のメンバーを待ちましたが、最初にやってきたメンバーは私の姿を見て、「浮浪者かと思った」と話していました。
その後ほかのメンバーも集まり、当日は参加人数も少なく暑いことから近くをぐるっと回って戻り、サイゼリヤで飯食おうってことになり出発。9時半出発で30km強を走ってサイゼリヤに着いたのは12時前でしたが、最後サイゼリヤに着く直前に登った橋の坂道の付近はマジ死にそうになりながら走っていました。体力的にキツイのもそうですが右側頭部が痛いのなんので、多分日射病をガチで引き起こしていたと思います。なお、一応ペットボトルの水を携帯していましたがリュックの再度ポケットに入れて置いたらいつの間にか温水、というよりお湯に成り果てていました。
ともあれ、サイゼリヤについてからはドリンクバーで水分補給を行い、食事も値段が安いもんだから大量に頼んで一心地着いたものの、朝早く起きたもんだから途中で眠気が襲い、他のメンバーの話を夢現の状態でなんかうんうんとだけ頷いていました。昼食後は解散となってこの日予約していたホテルへ向かいましたが、この最後の疾走時もかなりきつく、ホテルにチェックインした際も、「自転車持ってきてるんだけど部屋に入れていい?盗まれたくないし」という言葉がなんか自分でもよくわからない中国で話してた様な気がします。ホテル側からは、「エレベーターに乗せられる?なら勝手にしていいよ」でした。
部屋についてこの後会う予定の知人に電話で一報を入れ、「マジ疲れて休みたいから4時でいい?」と一方的に時間指定した後、速攻でシャワー浴びてベッドに横たわったものの、相変わらず右側頭部が痛くてうんうんうなりながら仮眠を取り、起きた頃には3時50分になっててマジで焦りました。幸い、待ち合わせ場所はほど近くなおかつバスですぐ移動できたので4時05分ごろについて事なきを得ました。
知人と合流して近くの喫茶店で知人の愚痴を聞きつつも相変わらず頭は痛く、この日の晩に予定していたサイクリング部の夕食会に参加できるかなと思っていたら今度はお腹も痛くなり、喫茶店のトイレで激しく下しました。しかしここで不思議なことに、何故かトイレから帰ってきたら徐々に頭痛が収まってきてどんどんと元気になり、そのまま知人を伴って夕食会の日本料理屋へと向かいました。
なおこの時日射病になってるかもと知人に話したら、知人も高校時代の部活動で水を飲むなという指導を受けていた時代だったと話し、水飲まなかったら確実に死ぬようなことされていたから外周走らされる際に駄菓子屋へ寄ってアイスやジュースを飲むという伝統がその部活内で脈々と受け継がれていたということを教えてくれました。ただ知人は一回、どうしてもガリガリ君が食べたくて買ったところ、氷菓子だから急いで食えずもたもたしていたところ顧問に見つかってえらい怒られたということも付け加えられました。
この日はその後、夕食会に出て和やかに話した後はすぐホテルに戻り寝たのですが、内心では翌日どうなるか少し心配してました。というのも、また上海まで50km自転車で走って戻らないといけないからです。
でもって今日がその翌日でしたが、ホテルの朝食を食べ終えて朝8時に出発したものの太陽はピーカン真っ盛りで、「雲でないかな?むしろ豪雨降ってほしい」などと思いながらただひたすらに漕ぎ続けました。幸いなことに前日に90kmくらい走っているものの全く筋肉痛とかそういうのはなく体力も衰えているということは何もありませんでした。とはいえ気温は高く、いま日本を覆っている気団が上海周辺にあった先週(40度越した)ほどではないものの、体感的には33度くらいで、とにもかくにも日差しがきつく汗が出っぱなしでした。おまけによく見てみると履いていた黒いズボンが汗を吸い過ぎて塩が浮き出ており、気がついたら白いまだら模様……というよりかは結構真っ白なズボンに変わっていました。これってマジックで行けるかな。
途中途中でコンビニ寄って水飲んだりして休憩を挟みつつ、最終的に自宅にたどり着いたのは11時半で3時間半の走行をしてきたことになります。すぐにシャワー浴びましたがなんかもういろいろと水浴びるのもお湯浴びるのもよくわからない状態で、冷水に浴びたいと思いながらもかけたらかけたで冷たすぎてすぐにまた温水に戻しました。でもって即衣類も洗濯しましたが、ズボンは塩は洗い流せたものの、お尻の部分にサドルの色が移ってなんか妙にそこだけ白くなってました。
そんな具合で現在に至りますが、また例によって上半身が異様に日焼けしながらも意識的にはかなりまともなまま元気になっています。上海と昆山の往復は何度もやってるしこれ以上の距離も走ったことはいくらでもありますが、やはりこの炎天下でやるのは改めて危険だなと思い、次昆山に行くとしたら9月以降だなと考えています。それにしても乗ってるGIANTの「DEFY」って自転車、自分で乗りながらなんですがほんと丈夫だな、まだパンクすら一回も起こしていない。
最後に昨日ほぼほぼ日射病になりましたが、やっぱりたまにこういう死にそうな目にあった方が人間生きている実感があるなという気がします。それを言い表したのがこの記事の見出しですが、和訳するなら「生き生き死にそう」といった辺りで、生と死が近づくほどどちらもくっきりしてくるとは言ったものです。