話は本題ですが、年末年始に編集部困らせるのもなんだし、自分も楽に過ごしたいから、猶予はまだ2週間あるけどまた今週末にJBpress用の記事書こうかと準備しています。いくつかあるネタの中で会えて今まで書いたことない日本の政治ネタでもやろうかなとも考えており、もしやるとしたらで浮かんだのは「日本の平成期の政治は全て『バブルを如何に取り戻すか』に立っていた」という自分のかねてからの主張でした。ごく当たり前の事実だけど、はっきりと言葉にしている人はいないのでこの言葉はそこそこ受けるのではないかと考えたからです。
わざわざ言うまでもないですが、はっきり言って平成期は冒頭に起きたバブル景気を、如何にしてまた日本に来させるかという考えでみんな政治を行い、結果的に帰ってきませんでした。帰ってこなかった理由は非常に明確で、バブル景気自体が日本の内的要因ではなく冷戦構造、そしてそれの崩壊という外的要因によってもたらされた要素が大きく、そうした外的要因もなく日本だけが努力したところでまた来るわけないです。というよりも、絶対に戻ってくるはずのないものを取り戻すために多大な費用を投じたけど、残ったのはただ借金だけで、非常に滑稽です。
さすがに令和になってもうバブルは来ない、というより現状維持も難しいという価値観が一般化したように思えますが、今度は逆に今後の日本のビジョンを誰も持たなくなりました。平成期は前述の通り、「バブルを取り戻せ!」というのがある意味国是であり、政治家と国民で共通した国家ビジョンでした。だからこそバブルを取り戻すためならある程度の犠牲は仕方ないとばかりに、リストラとか昇給なしとかも我慢していましたが、まぁ全部それは無駄に終わったのですけど。
例えば中国なんかは、「米国を追い越せ、いつか倒す!」的な国家ビジョンがあって、国民もみんながみんなこの価値観ってわけじゃないけど、少なくとも国家指導者レベルはこの方針に従って動いています。しかし日本はそうしたビジョンがなく、一応短期的にはコロナからの脱出がビジョン化していますが、去年までなんか「何のために借金しているのかわからない」状態に案外なってた気がします。平成であれば「バブルを取り戻すための借金」ということでしたが、今はもはやそれすらなく、「使う方針もないけどお金がないからとりあえず借金」みたいに国債を増やし続けています。
例えば中国なんかは、「米国を追い越せ、いつか倒す!」的な国家ビジョンがあって、国民もみんながみんなこの価値観ってわけじゃないけど、少なくとも国家指導者レベルはこの方針に従って動いています。しかし日本はそうしたビジョンがなく、一応短期的にはコロナからの脱出がビジョン化していますが、去年までなんか「何のために借金しているのかわからない」状態に案外なってた気がします。平成であれば「バブルを取り戻すための借金」ということでしたが、今はもはやそれすらなく、「使う方針もないけどお金がないからとりあえず借金」みたいに国債を増やし続けています。
っていうかようやく一般ニュースでも報じられるようになったけど、日銀が上場強全体で最大の株主ってどこの統制国家だよって思います。っていうかあのニュースは年金機構についても触れろよという気がします。
周りくどいこと言わずにもうチョイ結論を絞ると、今後日本をどんな方向に持って行くか、そうした概念がないので今後もさらに迷走を続けるでしょう。どんな方向ったって現状維持でいいじゃんという人もいるでしょうが、十中八九現状維持は今の日本だとできません。敢えて言えばズルズルと落ちていくことは可能で、国会議員と高年齢層はそうした未来をはっきり望んでいます。
自分はどうかというと、まぁもう関わりたくないというのが案外本音です。以前知り合った人に、ブログで非常に鋭い見解持っているので期待していたが、日本の未来に対してどうしてそこまで冷淡なのかと残念がられましたが、私自身は日本とその社会に何かしてもらったという覚えは正直ありません。むしろ自分の異能さゆえにしなくてもいい多大な苦労と、軽い迫害を受けたという勝手な被害者意識すら抱いています。
幸いにして今はこうして中国で安定した立場に就き、20代の頃の苦労と比べると恵まれすぎているという実感をはっきり持っていますが、それ故に逆に20代の頃はどうしてこれだけ有り余る実力に将来を見通す力があったのに、誰も使おうとしなかったのだろうかという疑問が激しくもたげてきています。逆説的に言うならば、周り全てがビジョンを持たなかった中、自分が唯一一人でビジョンを持っていたからこそ煙たがられていたのだろうとも思います。このままでいいと思っている人間に、このままじゃ良くないと言う人間というのは鬱陶しい存在以外の何物でもないでしょう。
極端なこと言うと、この際日本はできるだけ早く落ちるところまで落ちた方が、最終的に死ぬ人間は少なくなっていいだろうと本気で考えています。落ちるところまで落ちて初めて現実がわかるでしょうし、そこから頑張ればこれから生まれてくる子供たちはまだ余計な苦労せずに済むかもしれないという風に考えています。
また私個人にとっても、手持ち資産の大半は人民元資産なので、円安してくれた方が日本で買い物とかする上では単純に有利です。適当に安くなったところで奈良に家買って早く引退したいのが本音です。