上の記事は今日出たオレオレ詐欺を未然に防いだコンビニ店長に関するニュースの反応をまとめた記事ですが、相も変わらずオレオレ詐欺は続いており、且つその手口も巧妙化していると感じる内容となっています。この元記事をたまたま今日昼めしに入った日本料理屋で食事が出るのを待つ間にスマホで見ていたのですが、「この際、シャレにならんくらいオレオレ詐欺は厳罰化した方がいいのでは?」という感想を持ちました。
率直に言って、オレオレ詐欺の最も恐ろしい点は何かというと、被害金額の大きさや謙虚の難しさではなく、犯罪者を再生産する点にあると自分は思います。「うそつきは政治家の始まり」というように、基本的に犯罪者は小さな犯罪を重ねて学んでいき、大きな犯罪へと手を染めていきます。それまで犯罪と縁なかった人がいきなりビッグな犯罪を手掛けるということは、ないことはないものの稀であり、やはり犯罪の入口となる軽犯罪の時点で検挙補導、若しくは実行をあきらめさせることが犯罪抑止において重要だと思われます。
その上でこのオレオレ詐欺ですが、かけ子や受け子たちが捕まった後によく、アルバイト感覚だったとか先輩に頼まれたからなどと、非常に軽い理由で犯罪に手を染めたという供述をすることがあります。実際にオレオレ詐欺は、その犯罪手法から入り込みやすい上に、かけ子、受け子、出し子という風に役割が分担されていて、一から十まで同一人物が実行する訳じゃないことから罪悪感を感じにくいところがあるでしょう。それこそ軽い気持ちで、黒幕からお小遣いやるからと言われて手を染めて、その後自らも主導するようになるというパターンも少なくない気がします。
また大きな詐欺事件などで捕まった人たちの経歴でたまに、最初はオレオレ詐欺からやり始めて、次第に規模を発展させた(電子通貨軽犯罪で多い)という報道もみられます。こうした点を踏まえると、やはりオレオレ詐欺というところから大きな犯罪が生まれているようにも見え、犯罪者の強化、再生産という点でオレオレ詐欺はかなりのポテンシャルを持っていると感じます。
以上から、オレオレ詐欺自体撲滅する、減らすことは、それ以降の大きな犯罪の減少にもつながると思われ、もっと本気でこの犯罪の対策に取り組む必要があると思います。ではどうすればいいかですが、単純に厳罰化することが一番効果的だと考えます。
実際のオレオレ詐欺逮捕者の量刑はどの程度なのかと調べてみたところ、上記ページによると被害額などによってやはり差が出るものの、令和2年の犯罪白書統計では懲役2~3年が最も多く、これが一つの基準になっているようです。ただこの刑期ですが、執行猶予がつくというパターンもあるようで、刑期から察するに初犯に関しては詐欺を主導しておらず指示を受ける側であれば執行猶予を得る確率も高いのではと思います。
また刑法規定ではどうなっているのかというと、オレオレ詐欺は詐欺、窃盗などに分類され、懲役10年以下、つまり最高で10年となっている模様です。
以上を踏まえてどう厳罰化するかですが、やはり最低基準を引き上げるのがベターである気がします。具体的には、執行猶予は基本設けず、オレオレ詐欺に加担したら確実に懲役刑を喰らうようにするのが一番いいかと思います。その上で懲役期間も最低2年、もっとメリハリつけるなら5年にするのが望ましいかと思います。
そして最高刑に関しては、この際だから死刑にしてもアリじゃないかと思います。理由は前述の通り、オレオレ詐欺は犯罪の再生産性が高すぎるのと、多分この手の犯罪者は懲役から出たところでまた同じことを繰り返す可能性が高いと感じるからです。そのため、非常に悪質なケースは殺人などと同様に更生不能と判断して、パパっと死刑にするのが手っ取り早い気がします。
「オレオレ詐欺をすると死刑になる可能性も」という風にすると、やはり迫力が違います。また出し子、受け子であろうと例外なく確実に懲役刑にするというのも、アルバイト感覚で入り込む輩に対しては結構な抑止力が働くのではと思います。やはりオレオレ詐欺は、リスクの低さに対する実入りの大きさがなくならない要因であるだけに、捕まった場合の損害リスクを大きくしてその犯罪の期待値を下げるのが効果的だという気がします。
この辺を検討する政治家とかいないのかな。いたら応援するんだけど。
最後に、カフェオレと言いながら抹茶オレを出した場合も、オレオレ詐欺というべきなのかが気になります。