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2023年1月16日月曜日

中国の若者草食化記事の裏側

あの貪欲さはどこへ「儲け話はないか?」と言わなくなった中国の若者たち(JBpress)

 灰というわけでまた自分の記事です。今回特に内容にひねりはなく、昔は金の話しかしなかった中国の若者がすっかり草食化して安定志向になっていることを記事にまとめました。

 この記事ですが友人にも言われましたが、昔の中国人を知っているかどうかで見え方がかなり変わってくると思います。昔の中国人は記事にも書いている通りにとにもかくにも貪欲で、そのせいかよく「中国人に騙された」というビジネス記事が当時は多かったです。まぁいつの時代にもあると思うけど。

 それが本当に、自分の目線でいうと日本の若者っぽくなっていったというか、山っ気がすっかりなくなっています。しかもこの変化、日本では80年代から00年代にかけて移行していったのに対し、中国の場合は00年代から10年代と倍の速度で進行しており、移り変わりの速さをすごく感じます。中国らしいっちゃらしいけど。
 それとともに、記事中でも触れていますがこうした変化は若者が変化したというより若者を取り巻く社会が変化したため、言い換えると、社会にチャンスが感じられないからこそみんな大人しくなっていると自分は思っています。日本も若者の~離れというけど、そもそも現代の若者はそういったものに近づいたことないし、ただ単にブームが去ったものをおっさんどもが懐古して言っているだけだと思いますが、そうなったのもそんな世の中を作ったおっさんたちが原因でしょう。

 その上で、こうした若者の変化を社会の変化として捉えるならば、中国もいよいよ低成長の罠に陥りつつあるのかなと密かに感じています。実際にこのところのGDP成長率はコロナもあってかなり低水準化しているし、また若者の就職率も日本ほどではないけど依然と比べ悪くなっており、大学を出たけれどもという状況になってきつつあります。自分としてはそれでも日本より中国経済はまだマシな環境にあるとは思っていますが、政策の舵取りによってはほんんま景気悪くなる条件がそろってきたなとも感じてきています。

2023年1月15日日曜日

日本の教育におけるエリート欠如の大失敗

 昨日から上海は明日辺り日本に来そうな寒波がすでに来ていて、今朝雪が降る中洗濯ものを干したらみんな凍りました。

【動画】「女王の教室」とかいう20年前のTVドラマ、ガチでやばいwwwwwwwwww(暇人速報)

 話は本題ですが上の記事見て前々から用意していた記事ネタをそろそろ出さないとなと思ったので出します。大分前に自分は、日本の教育の究極目的は何かと問われるなら、生徒らの「自我を徹底的に潰す」ことにあると主張しました。自己判断力を落とすところまで落とし、世間一般でいわれている大学を出て、サラリーマンとなって定年まで過ごすことが最上の幸せだと信じ込ませ、実体のない「世間体」を気にして目立たず過ごすことに疑いを持たせないようにするのが、日本の教育だと考えています。
 具体例としては体育会系と呼ばれる運動部などでの極端な上意下達主義、作品内容の肯定以外は絶対に認めない読書感想文、選択余地のほとんど少ない授業選択などが挙げられますが、プロセスを挙げるまでもなく成人となった日本人の行動を見るだけでも自分の主張は立証できると思います。

 ただ、私自身はこうした自我を奪う日本の教育を必ずしも否定しません。私自身は幼少より極端に自我が強い、というより自分の頭でやたら物事を深く考える癖があったため上記の日本型教育は相性が悪く、小中高すべてであんまいい記憶ありませんが、こと「良質な国民の規格統一生産」という面では、日本型教育はよくできていると思います。
 ただ国家視点で見ると、こうして生まれる自我の少ない日本人というのは、やはりソルジャーでしかありません。軍隊で言えば良兵が大いに越したことはないものの、指揮官がいなければ指示待ちで何も動けない軍隊になります。ではその指揮官は何なのかというと、社会でいえばエリートとなります。

 ここで勘のいい人は分かるでしょうが、日本は従順な一般国民を大量生産することには成功しながらも、その優れた国民を活用して生かすエリートが絶対的に不足している、というのが今の現状だとみています。ではその日本のエリートはどうやって生まれているかですが、ぶっちゃけ自然発生的なものに今は完全に頼っており、教育によってエリートを補充する術を失っているのではないかというのが自分の見解です。

 本来ならこうしたエリートはいわゆるエリート教育を経て高品質少量生産されるものであり、かつては東大や京大など上位高が担っていた……という説は、最近疑問視しています。むしろ国立大よりも私大の方が学生数が多いこともあり、集団を率いる素質という点で早慶などの私大の方がエリートを生んでいたように思います。ただそれは私大の教育がエリートを育成していたというより、そうした私大出身エリートの実家、つまり家庭教育である程度育成されていた面の方が大きいのではないかという気がします。
 ひとつ例を挙げると竹下登で、この前ニュースにもなっていましたが彼の実家は地元名士たる酒屋で、そうした家庭環境が集団を率いる面での力や物事に対する決断力を養成したのではないかと考えています。何気に戦後政治家としては、自分の中で池田隼人に次いで高く評価しています。

 もっと長く書いてもいいけど寒いしゲームしたいのでまとめに入りますが、自分の言いたいことを言えば今の日本の教育は自我を奪って良質な国民とする一般化教育が強くなりすぎて、日本全体でエリートを育成するエリート教育を完全に忘れてしまったし、こうした教育を施せる教育機関も消え失せてしまったのではないかということです。
 またエリート育成で大きな役割を担ってきた家庭教育も、平成に入ったあたりからどっかでプツンと切れてしまい、どうやればエリートができるのか、国全体で忘れてしまっているように見えます。こうして、「兵多くして船進まず」ならぬ「船頭おらずして船進まず」みたいな国ができましたとさ、というのが自分の見解です。

 その上で自分の方から居丈高なアドバイスをすると、エリートをどう増やすか、というのはもはや議論として成り立たないと思います。何故なら増やし方を今の日本は完全に忘れてしまったし、また時代の変化に合わせたエリート育成方法も新たに作る必要があるでしょう。
 そういう意味で今必要な議論は、「優れたエリート育成方法とは何か」という議論だと思います。増やし方ではなく作り方から始めないと、もうどうにもならないでしょう。まぁ勝手に沈んでもらっても自分としてはもう気になりませんが。

2023年1月14日土曜日

ロシア=スネ夫に裏切られたジャイアン

既に「詰んでいる」プーチン・ロシア、戦争終了後に考えられる2つの展開(JBpress)

 上の記事は長野光氏による社会学者の大澤真幸氏へのウクライナ戦争に関するインタビュー記事です。日本の国際政治方面の学者の話はあんま信用してないというか参考になるものが少ないためそれほど期待せずに読んだのですが、意外や意外に示唆に富んでおり、大変ためになる記事でした。

 中でも2ページ目にて、舎弟と思っていたウクライナがヨーロッパ(西欧諸国)に接近したことに対するロシアの見方を「スネ夫に裏切られたジャイアンのような心境です。」というたとえがめちゃくちゃわかりやすかったです。すごい使えるたとえなので今度自分も使おう。

 なおインタビュー内容の結論に関しては、占領統治は過去日本しか成功例がないだけに、親欧米政権を支援する形がいいと推奨しています。この件に関しては皮肉ですが現在のウクライナ政権がまさにこの形となっており、向こう10年間はウクライナは西欧側として立ち続けるであろうことを考えると、大澤氏の意見は納得感があります。
 とはいえあのロシアですから、そういう親欧米政権をいったん作ってもすぐまた過激な政権が新しくできる可能性もあるでしょう。そうした事態を防ぐために手段、具体的には経済連携や国際政治交流をどうやって行くかを、今のうちから議論しておくべきかもしれません。

台湾有事を引き起こすなら今?

 先月までコロナがマジ蔓延してたので半月ほど自宅勤務が続いていましたが、今週から出社が再開され、今日休日を迎えるや途端に体が重くなりました。やっぱ出社って体への負担が極端にでかいのと、ものすごいエネルギー使うんだなと改めて思います。実際自分も浪人状態から再就職した際、常に眠くて居眠りしないようにするのが大変でした。この辺、徐々に体慣らさないとむずいと思う。

 話は本題ですが、中国が台湾有事を起こすにあたって、現在の状況は今後10年はやってこないと断言できるほどのチャンスであると、自分は考えています。

 一体何故今がチャンスなのかというと、端的に言って米軍に余剰の弾薬がないためです。現在米軍はウクライナへの支援に力を注いでいるせいか、米本土における予備の弾薬すら事欠く状態に陥っており、今後もウクライナへの支援が続けられることを考えるとこうした状況はまだ半年は続くでしょう。
 この状況を鑑みると、仮に中国が台湾を攻撃したとしても米軍としては台湾へ軍需物資支援を行うことが非常に難しくなるのではないかと思います。また対中包囲網も現状ではしっかり組めておらず、仮に台湾有事が起きた際、日本や韓国が支援を行うのかはもとより、それぞれの駐留米軍が出撃することも実際には難しいんじゃないかと思います。

 米軍の理想としては現在のベラルーシのように、ロシア軍が出撃してくることはあってもベラルーシにウクライナ軍が攻撃しないような、日本や韓国を中国攻撃対象とはならない出撃拠点としたいでしょう。ただ中国としてはそれをわかった上で、戦線拡大覚悟で日本や韓国の米軍基地、並びに自衛隊基地などへの攻撃を示唆、または一部実行することで、それぞれの世論に影響を及ぼすことができます。
 もっとも仮に日本に攻撃を加えた場合、国民世論が反転して日本の積極的参戦を招く可能性も十分ありますが。

 ただ前述の通り、現在の米軍の備蓄はかなり少なくなっています。またウクライナ問題で手を焼いている状況なだけに、戦闘への参加どころか、軍事支援すらかなり難しいのではないかと思います。その代わりとして日本や韓国に米国が台湾への支援を命じるかもしれませんが、韓国はともかく日本の場合は武器輸出に制限も多いだけに、どこまで行えるか未知数です。韓国も国内の反戦世論を受けて支援しない可能性が高い気がします。

 そうした状況を鑑みると、「いつやるの?今でしょ」的なくらいに中国にとって台湾を攻めるチャンスは未だという気がします。しかしチャンスがある一方、障害もないわけではありません。

 第一の障害は言うまでもなくコロナです。現在、中国は自分が口を酸っぱくしていうほどコロナが蔓延しており、戦闘どころじゃない状態です。今朝からはXBB型も流行しつつあると言われており、あと3ヶ月くらいは軍も大きな行動がとれないでしょう。
 っていうかさっき鼻かんだらちょっと血が混じっており、マジ新株流行してんじゃねぇのとやや焦ってます(;´・ω・)

 もう一つの障害というか懸念は、ロシアの初動失敗です。戦争開始から約1年を経てロシア軍の初動の失敗に関する分析がこのところよく出ていますが、徹底した秘密主義と準備不足が大きな損害をもたらしたと指摘されています。現在、中国はいろいろと兵器を生産していますが、台湾攻略を大きく想定した大規模演習などはあまり聞かれず、その点ではまだ準備不足な感がします。
 また実際に使うかどうかは別として、空母の運用に関しても想定以上に捗っていないとも聞きます。時期的にチャンスとはいえこうした準備不足段階で突っ込むことで、目の前に最高の反面教師がいままさにそこにいることは決断を躊躇わせる要素としては十分でしょう。

 ただそのロシアですが、仮に台湾有事を引き起こして欧米との関係が悪化した場合、切り札として使える可能性もあるんじゃないかと思います。具体的に言えばロシアに対する制裁に中国が参加する条件として、台湾占領を認めてもらうという取引です。
 現在、中国はロシアから大量の天然ガスを買っててエネルギー調達に関してはかなり有利な立場にあります。同時に、経済面でロシアを最も支えている存在にあります。それだけに中国が対ロシア制裁に参加することはロシア側にとってもかなり大きな打撃となるだけに、ウクライナを支援し、早くこの戦争を終わらせたい欧米としても悪くはない条件なんじゃないかなという気がします。もちろんただの素人の空想に過ぎませんが。

 以上を踏まえていうと、時期的には最高、っていうか今回逃したらもう10年は来ないぞっていうくらいチャンスであるものの、コロナ蔓延と準備不足という悪条件もあることから、実際に今年やるかは胸先三寸といったところです。少なくとも100%の大勝利は予想できず、その勝率は90%にも満たないことから、名将であれば「やっぱ無理やな(ヾノ・∀・`)ムリムリ」と見送ることでしょう。外交的に追い詰められている状態でもないのにフィフティ・フィフティ程度の賭けに投じるなんて、どっかのプーチンさんくらいでしょう。こうした最低限の了見を、中国指導部も持っていることを密かに期待します。

2023年1月12日木曜日

凋落する神戸市

【悲報】神戸市、政令市で人口減少数ワースト1位。なぜここまで衰退してしまったのか・・・(暇人速報)

 ややローカルなネタですが、検証する価値が密かに高いのではないかと思うネタなので紹介します。

 上のまとめ記事にある通り、かつては関西において大阪に次ぐ大都市であった神戸市が近年、悲しくなるほどに凋落を続けています。政令指定都市としては最も人口が減少していますが、こうした傾向はここ数年で始まったのではなく、かれこれ20年くらいこんなペースで進んでいます。
 神戸市が凋落する原因となったのは1995年の阪神大震災だと言われています。確かに震災の被害を大きく受け、一つのターニングポイントとなったのは間違いないですが、かといってもすでに30年近く前の出来事であり、今も凋落が続く理由にはなりません。この辺、影響は違うかもしれませんが東日本大震災を受けた仙台市と比較すると歴然な感じがします。

 では何故神戸市は凋落し続けたのか。考えられる理由としては上のまとめ記事にもある通り主力であった神戸港、即ち海運業が不振となり、それに付随する形で造船業なども影響を受けたという説があります。この点は確かに一つの原因としては十分に当てはまると思えるのですが、それを言ったらほかのどの産業も自動車を除けば基本日本では衰退しており、北九州の鉄鋼業とか福井県のメガネフレームなども考えると、これだけで神戸市凋落を語るにはやや物足りない気がします。

 敢えて私見を述べると、やはり単純に神戸市の行政が悪かったからではないかという気が強くします。というのも神戸市は神戸製鋼など基幹となる大企業もあり、神戸大学など若者を集める有力大学も存在します。また大阪にも通える距離にあるなど好条件が目白押しにもかかわらず、凋落し続けるというのはある意味普通じゃ考えられない気がします。また先の震災に関しても、発生以降は比較的国の予算が復興に振り向けられており、決してマイナスばかりだったわけではないとも思っています。

 そもそもなんで神戸市の行政が悪いと私が感じたのかというと、はっきり言えばあのルミナリエです。震災に対する慰霊という名目で作りましたが、正直言ってあれが慰霊とは私には感じないし、なんかセンスがおかしいとすら思っています。ああしたものを堂々と慰霊と言ってしまうあたり、神戸市の職員、政治家らはレベル低いんだなと20年前の時点で思ったのですが、その後の経過を思うとあながち間違いじゃなかったんじゃないかと今は思います。

 このほか神戸市の行政がおかしいと感じる点は、先のルミナリエをはじめ、なんか妙に「うちは都会だ!」的なアピールが多いように見える点です。もともと神戸は外国船が寄港することが多い異国情緒あふれる街というイメージだったのですが、なんかこの20年間くらいは神戸に対し「異国情緒」という単語がついているのをほぼ全く見ていない気がします。
 せっかく中華街などもあるのだからアジア圏にも「あらゆる外国文化が集まる街」的なアピールしてもよかったのではないかと思うのですが、何故か見ない、というより下手すりゃそうした異国情緒感をわざと隠しているのではないかと感じる節すらあります。

 以上を踏まえると、なんとなく街の位置づけに行政が失敗しているように思うのと、そうした失敗を延々と改めずに続けているのが主因となって、落ちぶれていったように見えます。ぶっちゃけ位置づけに関しては、「だ埼玉」や「グンマー」のように、持たざる者アピールしている埼玉やグンマーの方がしっかりしているし実際成功しているようにすら思えます。まぁマッドシティは自らが求める位置づけと、周りに期待される位置づけがずれている感じしますが。

2023年1月10日火曜日

ひらりマント作れないのかな?

 昔ネットで見たMDことミサイル防衛計画のイラストで、イージス艦にて発射されたミサイルの軌道を探知した後、ドラえもんに出てくるひらりマントを使ってミサイルを「米国へ」という風に説明されてました。もちろんこんなの冗談ですが、飛来物をあらぬ方向に向きを変えてしまうひらりマントがあったらマジ便利な気がします。

 現在、ミサイル防衛に関しては基本的に「撃ち落とす」という手法しかなく、ミサイルに対し防衛ミサイルをぶつける、または戦闘機にて撃ち落とすという方法しかありません。しかし先ほどのひらりマントとまではいかずとも、軌道を変えてしまう、具体的には何らかの軌道制御妨害を行うという手段はもし実現性があるのなら、あながち無視できない対策になりうる気がします。

 実際にはミサイルの軌道制御はミサイル自身が行ったり、衛星を介したナビゲーションシステムで行われていることから、やろうったって簡単ではありません。ただ後者に関しては極端な話、発射前に軌道衛星を破壊してしまえば無力化できる可能性があるほか、通信に使う信号を乗っ取るまたは妨害すれば軌道を変えることはできるかもしれません。もちろん、やろうってんなら超難しいですが。

 それよりももっと可能性があるとしたら、電磁撹乱の方が実効性が高い気がします。一定の空域を対象にあらゆる電子機器が使用できなくなるほどの電磁波などを出すことで電磁撹乱が行えないのか。まぁやろうってんなら自軍の兵器にも影響出るし、そもそもそんなのあるなら敵地に直接放り込む方がずっと価値を持ったりするんですが。

 ただ、兵器というのは案外発想が非常に重要で、「あんなこといいな、できたらいいな♪」からほとんどの兵器が企画され、実際に実現しています。それこそ20世紀末に至るまで、「レーダーに映らない航空機」なんてほとんど空想上の産物でしたが、今や最新鋭戦闘機はステルス性能があって当たり前となっています。然らば上記のような「軌道を変える」という技術も、もっと議論され、何だったら実現したってもいい気がします。
 でもって何気に重要なのは、上記のような軌道を変える防御技術は、人を殺す手段にはあまりならず、人を守る強力な手段になると思います。日本の軍事開発においてはこうした、防御に特化した方面でしっかり行い、でもってこうした技術なら軍事用途であっても海外に販売してもいいのではないかと、個人的には思います。

 ちなみに兵器開発でこの手の冗談を本気でやってくるのは基本英国で、「塹壕を突破できないなら、塹壕ごと粉砕する鉄の車があればいいじゃない」で世界初の戦車を作ったりします。最初の暗号名は「水運搬車(Water Carrier)」だったらしいですが、開発委員会名が「W.C(便所)委員会ってやばくね?」的な意見から「T.S.(Tank Supply=水槽供給)委員会」となって、現代の呼び名の「タンク」ができたそうです。
 あと二次大戦中にディズニーアニメを見た軍の英国の高官が、「これ作ったら良くね?」で作ったのが「ディズニーボム」で、現代の地下要塞ごと爆破するバンカーバスターの元となったそうです。ディズニーやばくね?

2023年1月8日日曜日

コロナ死者隠蔽に対する中国人の反応

顔面すれすれにレンガが落ちてくる「恐怖の瞬間」が捉えられる 中国(COURRiER Japon)

 上の記事の「VAR判定だと当たってそうだなあ」というコメントが非常に鋭いと感じます。っていうか映像を撮れたのはすごい偶然だけど、割とこれって中国の日常だと思うマジで。

 話は本題ですがやばいくらい感染爆発中の中国ですが、先日後輩から「これから春節で大挙して日本に中国人来るんじゃないですか?」と聞かれました。ぶっちゃけて書けば確かにこれからやってくるでしょうが、そもそも中国-日本便は今物凄く少なくて、入って来れる人数にははっきりとした上限があります。
 チャーター便とか組まれるなら話は別ですが、どちらかと言えば帰国する日本人駐在員の方が主で、多少増加はするだろうけど春節に入ったからと言って極端に増加することはないと思います。増えるとしたら中国での流行がやや収まる、4月の桜のシーズンくらいでしょう。

 そんな中国ですが日本でも報じられている通り、コロナ関連死者数が劇的に低くなっています。毎日全国で一人か二人という超激レアな人数で、WHOからも情報を隠蔽するなと言われて「なんだとこの野郎(# ゚Д゚)」と中国が逆ギレしています。ではこうしたコロナ関連死の発表について中国人は実際にどう思っているのかというと、はっきり言って誰も政府発表を信じておらず、やばいくらい今中国で感染が流行していて、めちゃくちゃ人が死んでいるということも理解しています。

 さすがに北京や上海といった大都市では9割方感染し終わったため流行のパニックは収まり、街も以前ほどではないにしろ活気を取り戻しています。そのおかげで私も去年中頃から続いていた自宅勤務が終わり明日からオフィスに出社することとなったのですが、自宅勤務が長すぎたせいもあり、ぼっち・ざ・ろっくの主人公並みに今は会社行きたくないです(´;ω;`)ウッ…

 話を戻すと、実際に中国人の同僚と今の状況などについて話を聞くと、前述の通り政府発表を誰も信じていません。どれくらい死んでいるかはさすがにわからないものの、少なくとも政府の発表ほど少なくはなく、多くの人が死んでいることはみんな理解しています。
 その上で、本当にこの国はおかしいとはっきり政府を批判する人も珍しくありません。私自身も、武漢での流行当初に情報を隠蔽しようとしてあれだけ痛い目に遭ったというのに、中国政府はまた同じ過ちを繰り返そうというのかと呆れてみています。習近平は毛沢東を崇拝していると聞きますが、現実を見ようとしない点でもフォロワーとなっているでしょう。

 そういう背景もあってか、日本が中国からの入国者に対して制限を課すことに対して中国政府は批判していますが、一般中国人からしたら「そりゃそうだろう(´・ω・)」という感じで日本の対応を理解しています。理解していないのは中国政府だけです。

 でもってすでに予想されている通り、再来週から春節に入るためこれからの中国の流行の本番は地方、それも農村地帯が主となるでしょう。農村地帯は都市部よりも医療リソースが弱いだけに、コロナ死者の本当のラッシュはこれから起きるのではないかと私も心配しています。っていうか春節まで残り2週間なだけに、もうあんま働きたくないていうかごろごろしていたい(´;ω;`)ウッ…