あまり内輪ネタを披露するべきではないと思うのですが、知らない人には参考になるかもしれないので自分が取材したことのある企業の四方山話をちょっと紹介しようと思います。
・ナンバー1な日系自動車メーカー
何がナンバー1なのかは書かないけどともかくナンバー1な日本の自動車メーカーです。ナンバー1なだけあって広報担当の人も隙がなく、この前に電話取材した時はこんな会話となりました。
自分「天津工場の稼働をストップさせるって本当ですか?」
広報「個別の工場の稼働状況は以前から一切開示しておりません」
自分「では今後、生産調整など行う予定は?」
広報「常に需要に応じて生産調整を行っております」
全く隙がなく、記事が書き辛かったです。ただ仕事はしっかりしてるなぁという印象は受けます。
・僕の上司はフランス人な日系自動車メーカー
またも日系自動車メーカーですが、単月の販売台数を確認している際に今後の市場戦略について尋ねたところ、「うちのゴーンもこの前言ってましたけど……」と、CEOの名前を呼び捨てにして説明してくれました。うちのって、猫とか犬じゃないんだから……。
・バイクも作ってる自動車メーカー
なんか同じのばっか続くけどまたも自動車メーカーで、合弁会社でストライキが起きているというから電話してみたところ、「らしいね!」と、もしかしたら否定されるんじゃないかという予想を裏切りあっさり認めた上で、「ところで中国ではどんなふうに報道されてる?( ・∀・)」と聞かれて、実情を尋ねようと電話したのに逆に私が中国の報道ベースでストライキの状況を説明する羽目となりました。おまけに、
自分「なんか総経理も解任されるって言われてますけど」
広報「えー、聞いてなーいΣ(゚д゚;)」
という具合でした。終いには、「日経さんはこんなこと聞いてきたよ( ゚∀゚)」とこっちが聞いてないにもかかわらず教えてくれて、以前はあまり意識することのないメーカーでしたがこの一件以降は急に好きになりました。記事もめちゃくちゃ書きやすかったし。
・バッグ作ってるサ○ン○タ○サ
この○マ○サ○バ○は香港で上場するという話があったので電話取材をかけてみたところ、何度電話をかけても「担当者がいない」の一点張りでした。しょうがないので担当者が来たらこちらに連絡をくれないかと伝えたところ、
広報「はいわかりました。それでは失礼します」
自分「まだこちらの電話番号を教えていませんよね?(#^ω^)」
という具合でした。質問案件に対して回答できないなら回答できないと言ってくれればこっちもそれで済む話だというのに、たった数分の電話でここまで人をイライラさせてくるのもまた珍しいです。というようなことを同僚に話したところ、同僚も以前にサ○ン○タ○サに電話取材をしたことがあったのですが、以前に発表していた事業計画と今回発表した計画になんか齟齬があると感じて質問してみたところ、「それは過去の話です」といった感じで前回発表の内容をなかったことにしていたそうです。もちろん電話の態度も悪く、二人で悪口を一時期言い合ってました。
・日系飲食チェーン(確かラーメン)
これも香港時代の話ですが、進出するような話があったので私ではなく女性の同僚が電話取材をかけたところ、上の○マ○サ○バ○と似たような対応を受けたらしく、何度も電話をかけ直す途中で同僚が泣き出してしまいました。「なんで聞いてるだけなのに、こんな扱い受けなきゃいけないんだろう(ノД`)」と言われて必死で慰めましたが、回答できないなら回答できないと記事書く側からすると本当に言い切ってほしいです。それで済むんだから。
・某広告代理店、というか電通
嫌っている会社だし電話かけたくないなぁとか思ってたらプレスリリースの内容で記事書けと指示されたので仕方なくかけましたが、電話に出た人は終始不機嫌な声で「わかりません」とか「リリース文に書いてある通りです」としか言いませんでした。結局何も聞き出せないまま取材は終わりましたが、嫌な会社はどこを切っても嫌な会社だということだけはよくわかりました。っていうか余計なお世話かもしれないけど、あんな問題のある人間に電話対応を任せない方がいいんじゃないかと本気で思います。前に別件で対応してもらった人は普通だったんだけどなぁ。
・財閥系代表オペレーター
どこでもそうですが最初は取材先の代表電話番号にかけてから広報につないでもらうのですが、財閥系大企業の代表オペレーターはどこも凄い綺麗な丁寧語を話す人が多いです。その方面の専任の人でしょうが、あまりにも丁寧に応対してくるので話しててこっちの日本語のリズムが異常に乱れることが多いです。綺麗なのは美徳ですが、ビジネスシーンなんだしもうちょっと砕けて話せないかなと時々思います。
・ある業務用食材卸売企業
この企業へは香港に出張していた際に一度だけ電話取材をしたのですが、その時も懇切丁寧に回答してくれてありがたい会社だなと思いました。その後、上海に戻った後で同じ会社がプレスリリースを出してきたので再び私が電話取材を行ったところ、「あれ、この前に香港からかけてきた方じゃないですか?」と、同じ広報担当の人が私のことを覚えておりました。なもんだから取材も非常にやりやすかったのですが、まさか香港と上海跨いで同じ会社に取材、しかも双方覚えていたというすごい偶然を体験したこともあり印象深い会社です。
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