2012年11月29日木曜日

男女の嫉妬の違い

 このところ同僚と顔を合わす度に、「漢字は一緒でも、男と女で嫉妬という感情の意味は変わるよね」というわけのわからない会話を繰り返しているので今日はこの辺について書きます。我ながら素晴らしく意味の分からない出だしです。

 私が男女の嫉妬の違いに着目したきっかけは大きく二つあり、一つは佐藤優氏がその著作の中で「男の嫉妬ほど醜いものはない」と、本人が外務省内にいた時に目撃した外務官僚同士の嫉妬劇に対する言及と、あまり知られていませんが密かに高く評価している楠桂氏の漫画作品の「鬼切丸」からです。前者はともかく後者についてもう少し説明しておくと、この鬼切丸という漫画は「激しい憎悪や嫉妬にかられると鬼に取りつかれる」というお話で作中では男女関係なく鬼となって虐殺を繰り返すという、こう書くと身も蓋もない話なのですが、鬼になる人間、それもとりわけ女性がなる回というのが非常にえげつないというか、よくもこんな話をこの作者は書けるもんだと思うものばかりなのです。
 一例をあげると、女子高生が数人の男に誘拐されて父親が身代金を要求されます。男たちのうちの一人は誘拐された女子高生に同情して身代金を得たら必ず開放するからと声をかけるのですが、父親は身代金を運んでいる最中に事故死してしまいます。もうこうなったらお金も取れないしその女子高生を殺すしかないと別の男が言うのですが、先程同情した男はもちろんここで女子高生をかばい、開放するべきだと主張します。すると、「何言ってやがる、そもそも誘拐してお金を取ろうと言い出したのはお前じゃないか」と、別の男に言われてしまい、その後なんだかんだあって女子高生は鬼になって主人公に斬り殺されてチャンチャンとなるわけです。

 はっきり書きますが上記のお話なんてまだ緩い方です。ほかの話に至っては全く罪もないのに拷問を受けたりとか変に同情してしまったばかりに事件に巻き込まれたりとかで、ハッピーエンドで終わることはほぼ皆無といっていいくらいありません。全体を通して嫉妬とか恨み、憎悪という感情が前面に出てきており、やっぱこういったもの男の自分では思いつくことすらできず女性の感性じゃないと書けないのではと思うに至ったわけです。

 そんなことを先日に同僚に話したことから盛り上がったのですが、やはり同じ嫉妬という言葉を使っていながらも男と女ではそれが指す感情は全然別物だというのが私の意見です。あくまで男である自分の側から具体的な違いを上げるとすると、男はどちらかというと嫉妬の対象となる人物の性格や能力といった本人の資質ではなく、その地位や財産、身分といった保有するものに対して嫉妬するような気がします。一方、女性はこれがまるで逆で相手の地位や財産に対してはあまり無関心である一方、相手の資質こと性格や見た目、さらに具体的に言えばどれだけ男性にモテるかなんかに対して物凄い執着を見せるような気がします。
 更に女性に関してもう一言付け加えるなら、変な言い方になりますが感情という形のないものに対して嫉妬という感情を強く持つようにも思えます。それこそ先ほどのモテるという点でも、男性の感情を集めるという女性に対して嫉妬しますが、その逆にある男性(大抵恋敵)に対して嫉妬の対象となる女性が意識することに対してすらも持つんじゃないかという風にも見えます。

 ここまで書いてようやく気が付きましたが、そもそも嫉妬というものは基本的に同性にしか向かないものなのかもしれません。男の自分が女性に嫉妬するというのも普通はないですし、自分自身でもそんな感情持ったことのある自覚がありません。逆に同性に対しては、情けない話ですが金のない大学生時代にいくらかその手の感情を持ったことがあります。

 最後に嫉妬と聞いて真っ先に思いつくものとなると、昔あった「突撃!パッパラ隊」という漫画でカップルに対して理不尽な攻撃を繰り返す「しっとマスク」というキャラクターが私の中で挙がってきます。「究極!!変態仮面」といい、あの頃の漫画キャラクターはインパクトが今と比べて絶大だったなぁ。

2012年11月28日水曜日

白酒の可塑剤混入問題

 このところ中国の新聞では連日、こっちのやばいほどアルコール度数の高い酒「白酒(バイチュウ)」に可塑剤が混入していたという事件が報じられております。恐らく毒餃子、メラミン牛乳に続く中国食品史の1ページとなること請け合いなので、私もこのブログに書き記しておくことにします。

 この問題を興した会社は「酒鬼酒」という、日本人からしたら「えっ?(;゚Д゚)」と思うような名前の会社です。ちなみに「酒鬼」は中国語で酔っ払いという意味です。
 事の起こりは先週、恐らくタレコミがあったのでしょうがある新聞社がここの会社の白酒を第三者検査機関に持って行って分析を依頼したところ、中国の基準値の2.4倍に当たる可塑剤、具体的にはDBP(フタル酸ジブチル)が検出されました。先に歴史を紐解くとこのDBPの食品含有量に対する規制が始まったのは去年で、というのも台湾の食品メーカー大手の統一集団が作っている清涼飲料から同じように大量に検出されたことがきっかけです。

 話は戻って酒鬼酒についてですがこの報道が出るや型通りに事実無根だ、国の検査機関に鑑定を依頼していると反論したのですが、中国の検査機関でも基準値の2.6倍のDBPが検出され、事ここに至って可塑剤が入っていることを認めました。ただその後の対応が問題というか日本企業も人のこと言えないけど危機管理が弱いというかで、「DBPは食品に対する基準値はあっても、白酒に対する基準値はないから違法ではない」と言い出して、「白酒も食品に入るだろが(#゚Д゚)ゴルァ!!」といろんなところから至極真っ当なツッコミを受ける羽目となりました。さらに製造過程でどうも問題があったらしくて工場の設備を一部取り替えるなどして対応は取るものの、既に流通している商品の回収は行わないとこれまたツッコミがいのある行動を取ってきました。こんな感じなのでこちらの新聞でも、このまま倒産するだろうと書かれています。

 私は元々アルコールに弱いのもあって白酒なんて飲まないので気になりませんが、ここの会社の白酒飲んでた人からするとまたショッキングな内容でしょう。なおこのDBPは相当量を摂取しないと身体に影響は出ませんが、どうもホルモンバランスを崩させる作用があるようです。
 ただ同じ問題がほかの白酒メーカーにも起こっていないのかが少し気になっていたのですが、発覚から一週間たった現在に至っても特にニューカマーは現れていないので、この酒鬼酒の単独の問題だったのかなと考えています。恐らくマスコミも他社製白酒を検査機関に持って行っているでしょうし。

 最後に蛇足ですが、以前にやっていた「太閤立志伝5」という歴史シミュレーションゲームで自分オリジナルの武将が作れるのですが、私はこの武将エディットでその武将の説明乱の末尾に、「毒餃子の食べ過ぎで死亡」、「メラミン牛乳の飲み過ぎで死亡」、「段ボール肉まんの食べ過ぎで昇天」などとよくわからない末路にいつも仕立てあげておりました。中国のこういう食品事件を見る度に毎回思うけど、よくもまぁこうもいろんなことを思いつくなぁとつくづく感じます。この前なんか鴨肉を複雑な工程を経て羊肉に偽装して売ってた人が捕まったし、そんな努力するなら真っ当な方向に使えばいいのにと思わずにはいられません。

2012年11月27日火曜日

嘉田滋賀県知事の新党設立について

 今日はまた帰宅が10時過ぎてたからブログは休もうかと考えてましたが、まだシャワーのお湯が沸かないのでさらりと嘉田新党について書きます。

<未来の党>「卒原発で希望発信」 準備途中、連携など曖昧(毎日新聞)

 結論から言えば嘉田知事が設立したこの「未来の党」は小沢一郎の傀儡政党でしょう。第一、小沢が反原発を唱えること自体が奇妙な話で、自分が言うとかっこつかないから嘉田知事を前面に出しただけでしょうし。正直に言ってあまりいい評価をしていないので悪口が続きますが、自民党の安倍総裁が指摘しているように総選挙直前でいきなり新党を設立するというのは理念や政策は置いといて、選挙で勝つだけが目的としか思いようがありません。こういってはなんですが具体的な理念や政策がないのならとりあえず反原発だけ掲げて無所属で戦っても悪くはないんだし、そもそも嘉田知事自体は選挙に出ない方針であることから一体何のために政党を設立するのか、理解に苦しみます。いやまぁ、小沢の傀儡になるってんなら重々理解できますが。

 話を少し広げると、今回の選挙は過去かつてないほど新党が乱立しています。みんな第三極、第三極と口々に言いますがこれだけ乱立した上で似たような政策を並べ立てても有権者は違いが判らず、現時点では共倒れになって小選挙区制から自民と民主が有利になっていく可能性があります。当初は新しく出てくるのは維新の会と民主党下野組くらいかなと思っていましたが、どうも石原慎太郎氏が出てきた辺りから私もわけがわからなくなってきました。
 仮にこれらの新党が議席を取ったとしても、果たして選挙後の特別国会で足並みをそろえられるかといったら非常に疑問です。恐らくは政党の合流が選挙後にも起こるでしょうが、それにしたって極小と極小同士がくっついても利益があるのか、またTPPと反原発と金融政策と今回はやたら論点も多いだけに、下手に組むと支持者から反発が起こる可能性も高いです。

 なおこの論点ですが、意外や意外に消費税増税論議は未だに大きなトピックにはなっていません。てっきり消費税改革見直しを真っ先に掲げる政党が出てくると思っていましたが、私のチェック不足かもしれませんがまだそれほど目立ってない気がします。

 最後に一つだけ詳しく語りますが、みんなの党が維新の会と合流しなかったのは英断だと思います。時事通信の屋山太郎氏なんかは官僚改革が何よりも大事だと言ってみんなの党をよく持ち上げていますが、私は官僚改革は必要だと思うしみんなの党はこの議論に関しては最も熱心だとは認めるものの、それ以外の政策方針がなかなか見えてこず民主党の政策に反対しかしていないからこのところ評価を大きく落としておりました。
 更に言えば代表の渡辺善美氏がテレビカメラの前だとややオーバーすぎるアクションを取ることが多く、政治家にしては落ち着きがないなぁと思うから次の選挙では厳しいんじゃないかと思ってましたが、変に新しい公約やら議論を持ち出さずに維新の会との合流を切ったことによって、固定支持層が生まれてくるんじゃないかと見直しております。実の所、先の選挙で私は比例でみんなの党に投票してます。仮に第三極が出来るというのなら、ぽっと出よりも曲がりなりにも3年間やってきたこのみんなの党が中心になる方がいいんじゃないかと感じる次第です。

2012年11月26日月曜日

昨今の中国の就活事情

 このところ中国ネタが不足しがちなのを自覚しているので、意外と日本では語られない中国の就活事情について書こうと思います。

中国、公務員試験に112万人 倍率53倍
中国、来年の新卒者700万人に さらなる氷河期到来か(人民日報)

 なんでこんなことを書こうと思ったのかというと、実は先週土曜日から中国の公務員試験が開始されたからです。日本でも公務員試験は近年の人気の高まりぶりから狭き門となっておりますが、上の引用先にも書いてある通りに事情は中国も一緒で、というかやたら人口多い国だけあって倍率が53倍にまで跳ね上がったりしてかなり楽しいことになっております。何故公務員が人気なのかというと、日本では雇用が安定していることに加えて給料が減ることない(しかもやや高い)、でもって仕事が楽という3点セットからですが、中国では安定とかそういうこととかよりも単純に副収入が多いということが最大の魅力となっております。

 これは先月あたりに発覚した話ですが、中国のどっかの地方公務員がネット上で、「あいつ、やけに大量の不動産持ってるぞ」と名指しで書かれた事がきっかけで横領罪で捕まるというニュースがありました。その報道によるとその公務員は月給約15万円にもかかわらず数億円の価値のある不動産をたくさん保有しており、いったいどこからその購入資金を得てたのかというとやっぱり許認可とかで袖の下を受け取っていたそうです。
 最近中国では公務員や政治家の汚職問題が非常に大きくなってきて上記の発覚事件のように世間の目も厳しくなってきてはいるのですが、それでもその副収入の果てしない多さから公務員になりたがる人は多いです。これも最近知りましたけど、日本同様に普通に公務員試験浪人も都市部ではたくさんおり、かつての儒林外史じゃないんだから日本を含めてそこまで熱上げる事もないんじゃないかとよく思います。まぁこう思うのも自分が公務員に向いていないというかなりたがらなかったせいもあるでしょうが。

 話は戻って就活事情ですが、日本も来月あたりからまた意味があるとは思えない説明会があちこちで開かれるようになりますが、去年同様に今年も日本企業は各社採用数を絞ってくることが予想されます。ではまだ景気がマシな中国はどうかですが、企業の募集数自体は大きく減少してはいないものの中国もここ数年で大卒者数が急劇に増えており、「大学は出たけれども」という言葉に代表されるようになかなか希望の職に就ける若者は多くありません。
 ただ中国人の友人曰く、「選り好みしなければ大卒は必ず就職できる」だそうで、私の肌実感でも日本よりはまだ雇用環境がマシなのではないかという風に感じます。話が少し飛びますがよく日本でも「中小企業は人手不足なのに最近の若者は大企業ばかり選んで就職機会を失っている」という言葉を言う人がいますが、これに関しては私は嘘だと思います。というのも私自身が就活中に感じた点として中小企業ほど採用に対して熱心ではないというか、はっきり言ってしまってやる気があるようには思えず、なおかつ大企業ですら人員を育成する余裕がない状態だというのに、いわんや資金余力の少ない中小企業がといったところです。この前もどっかのデータで中小企業の求人倍率は3倍超とか書いてありましたが、どれだけ実態を反映しているのか。

 また中国へ話を戻しますが、少なくとも日本の様な大卒ニートの存在はまだ大きくは確認されていないため、就職戦争といわれるほどではない状態だとみております。あと傾向として述べると、最近は発展の遅れている内陸部への外資進出が相次ぎ、給料安くとも地元で就職したいけどなかなか働ける場所がないから北京や上海へ、というような人材をうまく吸収していると聞きます。逆に上海や、中小企業の工場の多い浙江省などでは技能や知識を持つ高級人材の供給が減っており、賃金を上げて募集せざるを得なくなってきております。
 その賃金ですが友人とやっているホームページのコラムにも書きましたが、数年前まで大卒初任給が1500元(約2万円)だったのが今や大都市部では3000元(約4万円)くらいと2倍にまで高騰しており、まだまだ上がっていく気配を見せております。そりゃ製造業もほかの東南アジアへ逃げるわけだ。

 あと人気の企業形態について述べると、10年くらい前は給与が高いことから外資系企業が人気でしたが、数年前くらいからは給与が高くてもバリバリ働くような仕事は敬遠されはじめ、こちらも日本同様に比較的自由に使える時間が多い企業が人気となってきております。業種とかでどこが人気があるかまではわかりませんが、建設銀行など大手国有銀行の就職者はやっぱり周囲の目も違うので人気なのでしょう。
 最後に中国人の外資系企業への就職に関してですが、これは日本人と比べて圧倒的に寛容です。日本では未だに外資系の金融企業とかに勤めることに対して何かしら抵抗感あるような態度を見せますが、中国人は国内の企業とほぼ同じような感覚で外資系企業への就職を選択に入れます。言い方は悪いですが、働き方に関しては日本人の方が中国人よりも価値観がややドメスティックでこうした点は中国を見習うべきだと強く感じます。

2012年11月25日日曜日

中国製タブレットPC購入

 上海はこのところほぼ毎日雨ですが、昨日は珍しく晴れとなりました。そんな晴れの日を狙ったわけじゃないのですが、友人と一緒に電気屋に行って前から購入を検討してたタブレットPCを購入しました。


 買ったのは上の写真の「藍魔」というブランドのタブレットPCです。この「藍魔」はアルファベットだと「ramos」というブランド名なのですが、例のやたらキャラの濃い元サッカー選手とは関係ありません。
 価格は中国メーカー製ということもあって800元(約1万円)と非常にお手頃。ストレージは16GBで大きさはほぼi-Padと変わらず、まずはタブレットPCをお試しで使ってみようと考えてたので十分な性能です。ただ大きさですが、上の写真だといまいちわかりづらいです。何か比較になるようなものはないかなと思って部屋の中を探してみたら、ちょうどいいのがありました。


 タブレットPCの横にあるのは、うちの親父がガシャポンで当ててきた興福寺阿修羅神像です。ちゃんと製作時の色である赤色に塗られてます。親父曰く、奈良県に遊びに行った際に親父の従弟と一緒に仏像専門のガシャポンで手に入れ、何故か去年上海に訪ねてきたときに贈られました。親父の従弟によると阿修羅像が出てくるのは珍しいらしく、出てきたときはいい年したおっさん二人ではしゃいでたそうです。

 
 話は戻ってタブレットPCの裏面です。


 こちらも阿修羅像と比較。

 なお現在私のいる部屋ではWiFiを飛ばしていないため、今朝スターバックスへ行っていろいろとこのタブレットPCを試してみました。入っているソフトはアンドロイドのため表示言語を日本語に直すのはすぐできますが、日本語入力システムが入っていなかったので探してみると「Simeji」というソフトに行き当たり、無事インストールすることができました。このほかネットにつなげてあれこれ弄りましたが、そこそこ大きさもあることからアクセスしたりページを見る分には問題なく、現在スマートフォンを持っていないので代用品としては十分です。
 ただ中国政府の検閲によって現在中国ではGoogle関連のサイトが使いづらく、Gmailなどにアクセスしてアンドロイドのアプリを探すことが出来ませんでした。真面目にこういうことする奴らには死んで欲しいです。


 話は戻って阿修羅像ですが、折角だからいろいろほかの角度でも写真を撮ってみました。


 横っ面。


 背面図。この場合、後頭部と言っていいものか。


 正面どアップ。


 再び横っ面。なんか手のポーズといい挑発されているような。


 この写真は現在の私の部屋のPCを設置しているデスクです。なんか棚の中の一部がPC設置用に出来ているので使っていますが、見てわかる通りに足を入れる下部のど真ん中にガラス板が置かれていて、毎日この板を股で挟むようにしてブログ書いてます。なんでこんな写真を入れたのかというと、小さくてわかりづらいですが一番上の棚に置いてあるのが阿修羅像で、ここが彼の定位置だからです。


 下から見上げるとこんな具合で、いつも拝みながらパソコンしてます。それにしても今日は一体何の話が主題なのかよくわからなくなってしまった。

  追伸
 自分でもしつこいことは重々承知ですが、例の「積み木くずし」のドラマ放映特需を受けて昨日のインスタントアクセス数が26,891回に達しました。それどころかアクセス数を稼いでいる記事に至っては、gooブログ内の記事別アクセス数で昨日トップになりました。なんとなく実感がわきませんが、素直にうれしいです。

2012年11月23日金曜日

デフレ経済を読み解く~デフレの原因

 間に一回挟んで再びデフレ関連の記事です。今日はみんながデフレだデフレだと叫んでる一方で意外と議論されないデフレの原因について私の考えを紹介します。

 まず最初に断っておきますが、これはデフレに限るわけではありませんが人間というのは基本的に因果関係をシンプルに一対一で結びたがる思考をしています。平たく書くと一つの結果には一つの原因があるはずだと思い込みがちという意味ですが、世の中そんなに簡単なわけではなく実際には一つの結果は二つや三つ以上の原因から生まれることもあれば、一つの原因から二つの結果が生まれたり、場合によっては三つの原因から二つの結果が生まれたりすることもあります。
 このデフレも類に違わず、日銀を中心に「これが答えだ!」と怪しい占い師のように主張してくることもありますが、実際には複数の要因が一緒に作用して起こっているというのが私の考えです。ではどんな原因があるのか、世の中に出回ってて間違っているのも含めて片っ端から書いていくことにします。

1、安い中国製品の流入説
 これは前回の記事でも書きましたが念のためおさらいです。この説は人件費が安い中国で作られた製品が大量に日本に流入してきたことから物の価格が下がりデフレになったというわかりやすい説ですが、これは実際にはデフレの原因にはなっていないと私は考えています。理由は前にも書いたように中国製品とは競合しない散髪や修理といったサービスの価格も下落しているのと、同じく大量の中国製品が流入しているアメリカではデフレどころかインフレを記録しているからです。昔に中国製品が入ってきて価格が下がっていることを「良いデフレ」と評する意見を見たことがありましたが、商品を安くして販売量を増やして儲けた企業、特に家電メーカーがもいたんだからこの点に関してはまさにいいデフレだったと言えるでしょう。

2、生産年齢人口の減少説
 これは日銀が盛んに主張している説ですが、私の知る限り日銀はこの説に対して具体的なデータを出して説明しているのを見たことがありません。そもそもなんで人口減がデフレにつながるのかよくわかりませんが今回下地にしている岩田規久男氏の「デフレと超円高」(講談社現代新書)によると、生産年齢人口が減少しているドイツやウクライナ、ルーマニアなどではインフレとなっており、デフレなのはこれまた日本だけです。これに限るわけじゃないけど、真面目に日銀の連中が働かずに給料もらっていることが不思議です。

3、生産性の向上説
 これもこのところよく見ますが、なんていうかどれも日本国内だけで考えるからおかしな方向に進むんだなと思う説です。これは生産性が向上、いうなれば一つの製品やサービスを生み出すためにかかる労力やコストが減少することによって商品価格が下がり、物価も下落していったという主張なのですが、先進国中で最低クラスの生産性を誇る日本でよくこんな説を主張できるなといろいろ思います。この点に関しても岩田氏のデータによると、OECDが調べた1995年から2007年までの生産性上昇率で日本の1.27%を上回っている国、下回っている国両方でほとんどインフレとなっており、はっきりいって生産性は何も相関がありません。普通に考えればわかることだけど、ある意味でこの説を主張する人は凄い人だと思います。

4、規制緩和説
 大きな原因ではないけど少し影響していると思うのはこれです。小泉内閣時代に日本はあらゆる面で規制緩和を推し進めたことによって、それまで参入障壁が高かった業種を中心に新規参入が相次ぎました。主なのは人材派遣とタクシー業界、あと大店法が緩和された小売業界ですが、サービス競争よりも価格競争が先行する面も見られ、タクシー業界に至っては複数企業が連名で規制を強化してくれと陳情するほどに至りました。まぁ何が何でも規制緩和は悪いと言うつもりはなく、これによって花開いた企業もあれば、規制に守られて時代遅れになっていた企業も淘汰できています。もっとも、一番規制に守られているテレビ業界で規制緩和がないのが私には不満ですが。

5、年代による富の偏り
 これもあくまで遠因していると思う説ですが、今の日本はかつてないほどに年代別で富の偏りが出来上がっております。具体的に言えば年代が高まるほど富が増え、逆に若年世代は異常なまでに富を持っていないばかりか日々の収入も少ない状況です。育児や娯楽など本来消費が活発化する世代に富が行きわたらず上の世代に富が塩漬けされているような状態から消費が動かず、物価も収入の少ない若年世代に合わせて減少しているというのがこの説ですが、じゃあ若年失業率の高いスペインとかほかの国はどうなのかという疑問がまだあります。反証は出来なくはないけど。

6、政府の政策
 何気に一番でかいと思うのがこの説ですが、政府、というより多くの政策決定者の間で「デフレが望ましい」という意識があるのではないかと思います。というのも政治家を始め政策決定者は比較的高年齢層が多く、預金のある人からすればインフレになればなるほどその預金の価値は減り、逆にデフレであればどんどんと価値が高まっていきます。一応口ではデフレは問題だと言いながらも、内心ではデフレに誘導するように政策を動かしているのではないかと疑わざるを得ません。

7、日銀の政策
 こっちははっきりしていて、日銀はデフレが望ましいと公言しているようなものです。昨日今日の報道でも自民党の政策案に対してハイパーインフレになると否定的ですが、日銀というはバブル崩壊の失敗から伝統的に、「インフレになるくらいなら安定的なデフレの方がいい」という思想が強いと聞きます。残念ながら今の姿勢を見ているとやはりその噂は本当だったと思わざるを得ず、1%のインフレすらあってはならないというような思想の仕方をしている気がします。でもってこういう日銀の姿勢があるからこそ為替取引をする世界中のディーラーも、「日本はインフレになりそうになったら日銀が止めてくれる」と織り込んで日本円を買って円高になってるというのが岩田氏の主張です。

8、社会保障への不安
 これは私が以前からも主張している説ですが、年金をはじめとして日本の社会保障、特に失業が定年となり収入がなくなった後の生活をどう切り盛りするか、行政がきちんと支援してくれるのかという不安がこの15年くらいの間で急劇に高まっており、消費を切り詰め預金しようという意識が強く働くようになっているのも大きな要因だと思います。実際にこの前実家帰った時も、家を買うくらいなら賃貸の方がいいと家族会議で結論出しました。


2012年11月22日木曜日

手段の目的化に伴う弊害

 最近はすっかり読まなくなりましたが、以前によく漫画家の小林よしのり氏の「ゴーマニズム宣言」を読んでおりました。読まなくなった理由はもうちょっとついていけないかなーっと思う回数が増えてきたせいでありますが、あの薬害エイズ問題が大きく取り上げられたころの話は非常に面白く、今でも他人に薦めることが出来ます。
 その薬害エイズ問題のくだりで書かれた話ですが、管直人元首相(当時厚生大臣)が被害者に正式に謝罪した後、「運動から日常に帰れ」と小林氏は主張しておりました。この言葉の意味とは薬害エイズ問題でデモ運動を繰り返したことによって政治家、ひいては厚生省を動かす事には成功したのだから、後の処理は政治のプロに任せてこれ以上は必要でない限りデモ運動などするべきではない、普通の日常に戻るべきだそうです。

 当時はなんとなく、「へぇ変わったこと言うなぁ」とか考えてましたが、後年に改めて思い返してみると実に重要な提起だったとこの言葉を高く評価するようになりました。というのもその下りでも書かれていましたが、薬害エイズ問題の被害者への謝罪と補償を要求する手段として運動があり、その目的が達成された後も運動を続けるというのは運動それ自体が活動の目的になってしまっており、本末転倒な行動となってしまうからです。
 以前にも、といっても本人も覚えていませんが私はブログ(恐らく陽月秘話時代)で、手段それ自体を目的にしてはならないと主張しましたが、その源流はこの小林氏の言葉にあります。最近またこのテーマであれこれ思索を進めたのですが、やはり手段が目的化するとどんどんと行動が矮小化していくというか、はっきり言ってしまえばくだらない人生になる可能性が高いという弊害があるように思えてきました。

 いくつか例にとると、「何故働くのか」という問いに対しては普通、少なくとも私の常識では「生計を得るため」が一番まともな答えだと思います。構造的には「生計を得る」が目的であって、その目的達成手段として「働く」があることになるのですが、この例で手段が目的になるということは「働くために働く」という風になります。
 もちろんこんなの日本語の文章としても明らかにおかしく成立するはずはないのですが、一工夫するとこれが成立するようになります。その工夫とは、手段が目的となるのに合わせて新たな手段を作ることです。先程の例だと、「働くために仕事を増やす」、「働くために遅く残る」、「働くために会社を辞めない」という具合で、なんていうか不毛な言葉ばかり並びます。ただ不毛と言いつつも、こういったことが今の日本に起こっているのではないかと本気で考えてます。

 更に話を発展させると、手段が目的化するのは何も一回だけとは限りません。これまた同じ例だと、「仕事を増やすために余計な作業手順を作る」、「余計な作業手順を作るため人員を増やす」と、このように下がれば下がるほど本末転倒というか何がしたいのかだんだんわからなくなってきます。それでも強気で言い続けるなら、これが今の日本の現状だと私は考えます。
 こんな具合で話をまとめると変な感情は挟まず手段はやはり手段だと割り切るべきで、目的というのは窮屈にもなりますし高尚なものへ引き上げる必要は全くありませんが引き下げてはならないものだと思います。引き下げてしまうと本人は満足かもしれませんが、少なくとも私の目から見て楽しい人生にはなりません。

 もっともこう言いつつも、実際には多かれ少なかれ目的が手段化するのは必定なところもあるとは認めます。最近また社会学的な思考が復活しつつあるのか物事を構造でとらえる傾向が高まっているのですが、人間というのは目的と手段がいくつか入れ子構造になっており、一番大事な目的(生存など)を敢えて第一目的とするなら、それを達成するための第一手段というのが第二目的になるのだと思います。でもって第二目的の達成手段が第二手段=第三目的……という具合で、段階欲求論を主張したマズローさんだったらきっと理解してくれそうな感じで今理解してます。
 最後に重ねて言うと、曖昧でもいいから人生の目的こと大目的というのは多少は意識した方がいいと思います。自分の場合は前の記事で書いたような花園家再興とともに自分の実力をどこまで引っ張り上げられるのかがこの大目的に当たりますが、この目的にそぐわない行動はほとんど取らず、逆に沿う行動に対してはかなり大胆に実行できている気がします。少なくとも今の人生にはあまり後悔はなく、悪い気はしないので人にも勧めたいと思った次第です。

  おまけ
 以前に人生の目的などについて友人と議論した際、「僕はニュータイプになりたいから宇宙に行くことを人生の目的にするよ( ゚∀゚)」と言い出す友人がおりました。その友人曰く、「宇宙に行けたのなら帰りは燃え尽きてもいい」、「いざそうなったらシャア少佐ーっ、って叫んでやるよ」とまで話してたので、「いやそこはアメリアっー、だろ」と一応突っ込んでおきました。

2012年11月21日水曜日

デフレ経済を読み解く~構造デフレ論について

 また例の如く本題とは関係ありませんが、ついに鳩山由紀夫元首相が政界引退を決めました。野党などはトカゲのしっぽ切りだなどと引退に追い込んだ民主党執行部を批判しておりますが、私に言わせればトカゲのしっぽどこかがん細胞と言っていいくらいの人間なので、批判したい気持ちはわかりますが今回ばかりは日本政治界全体にとっても明るい話題なので「おめでとう!」、「よくやった!」くらい言ってもいいんじゃないかと勝手に思ってます。

 話は本題に入りますが、デフレに関する議論がようやく活発化してきました。一番大きいのは自民党がデフレ対策としてインフレ目標を定めることや日銀に建設国債を引き受けさせる、さらには日銀法を変えるという内容を公約に掲げていることですが、これに対してデフレの諸悪の根源ともいうべき日銀、野田首相を始め批判する人は多く、恐らく選挙における主要なテーマになっていくでしょう。
 ただデフレ自体が議論されることは私としても大いに歓迎したいです。というのも経済対策として公共事業とか支援策とかあれこれ言う人は多いですが、デフレが解決されないことにはそういった政策ははっきり言って無に等しいです。ではデフレはどう対処すればいいのか、麻生元首相なんかは二の矢、三の矢の公共事業だとかいいそうですが、そんなの借金作って終わりだと私は考えてます。

 そういうわけで頃合いもいいし、前から準備していたのもあってこれからしばらくデフレについてあれこれ書いていこうかと思います。書く前に先に紹介しておきますが、ここで書いていく話は先日読んだ岩田規久雄氏の「デフレと超円高」がベースになっています。

デフレと超円高(Amazon)

 学者ということもあって所々に専門用語が多いのがたまに傷ですが、日本のデフレに関してよくまとめられているのでお勧めの一冊です。そんなこの本で構造デフレ論についてなるほどと感じさせられたので、今日はこの箇所に絞って解説します。

 まず構造デフレ論とはなんぞやからですが、いくつか種類がありますが代表的なのはグローバル化に伴う価格下落です。90年代以降、日本を始め世界各国では中国に代表される人件費の安い国で作られた製品が流入しましたが、これらの価格の低い商品に対して国内メーカーも競争せざるを得なくなり、どんどんと商品単価が下がっていったことがデフレの原因だとする説です。
 この議論で整理しなければポイントはいくつかありますが、まず競合する商品の価格が下落していったのは確かな事実です。それこそパソコンなんて90年代は30万円を超すのもざらだったのが、今や10万円を切るのが当たり前です。このほかの家電、繊維、あと100円ショップで売られる雑貨なども中国製に押されてどんどん価格が下がっていきました。

 そうした状況を見れば確かに中国製品との競争の結果、物の単価が下がっていきデフレになっていったと言われればなんとなく納得できそうですが、上記の岩田氏はこの構造デフレ説をただの一言で否定しています。その一言というの、「海外と競合していない商品、サービス代も下がっている」というものです。
 岩田氏が例に挙げたのは散髪代というサービス費用ですが、統計によると90年代以降はこの散髪代はほぼずっと下がりっぱなしです。仮に家電などの製品が安くなれば手元に残るお金は増え、自然な経済環境であればその余ったお金は別方面に使われていきますが、先ほどの散髪代のようにほぼすべての方面で日本は90年代以降は価格下落が起こっております。ならその余ったお金はどこに行ったのか、言ってしまえば社会保障の先行き不安から大半は預金へと回ったのが実情ですが、こうした競合しない商品・サービス代でも価格が下がっていることから構造デフレ説は間違いだと主張していますし、私もこの説を支持します。

 では何がデフレの原因なのか。これもパパッと語ると預金へと回ったお金がその後どこへ運用されたのか、こういったところがポイントになって最終的な結論として日銀の金融政策と世界の状況が問題だと岩田氏は主張するわけですが、その辺についてはまた次回以降に説明します。


2012年11月17日土曜日

家電エコポイント制度の是非を問う

 前から書きたかったネタなので連投でもう出してしまいます。それにしても夕方5時から6時の一時間を昼寝に費やしたのになんでもう眠いのだろうか。あくびが止まらん。

エコポイントの活用によるグリーン家電普及促進事業(Wikipedia)

 日本ではリーマンショック後、政府の景気対策として自動車と家電製品を対象に環境性能の高い商品に限り消費者の購入に際し補助金を支給する政策、エコカー制度とエコポイント制度を実施しました。今回はエコカー制度に関してはそれほど触れずに家電のエコポイント制度に限り主張を展開しますが、結論から言うと果たして投資効果はあったのかという疑問を持っております。
 まず最初になんでこんな話をしようかと思ったのかですが、私の周囲の人間だけかもしれませんがエコポイント制度は失敗だったという人間が非常に多いからです。特に家電業界に近い人間ほど、「あれは市場を歪めた」といって、家電大手企業が現在大赤字を記録する下地を作ってしまったと指摘しています。私としてもほぼ全く同じ考えで、プラスの面よりはマイナスの面の方が大きかったのではないかとみています。

 具体的に何がまずかったのかというと、友人が主張している通りに「市場を歪めた」というべきか、本来そこにないはずの需要を無理やり引っ張り出して利益の先食い現象を作ってしまったということにつきます。眠いのでなんかすっとんだ書き方がさっきから続いていますが順を追って説明すると、そもそもエコポイント制度は2009年のリーマンショック直後、消費が急激に落ち込むことを懸念して作られた消費促進策です。この制度によって家電を安く購入できるようになったことから懸念されていた消費の落ち込みは家電業界(+自動車業界)では起こらず、むしろ売上げ的には一時的に伸びました。しかしこのエコポイント制度が昨年3月を以って終了するやそれまでの反動から今度は急激に売れ行きが悪化し、ソニー、パナソニック、シャープの家電大手3社が揃って大赤字を記録する一因となりました。

 私がエコポイント制度に何故疑問を持つのかというと、上にも書いてある通りに誰も誉めていないということが一つです。「いやぁあの制度には助けられた」という輩は一度も見たことがなく、むしろ今の惨状を作った要因だとして問題視する人が圧倒的に多いです。またもう一つ大きな理由を挙げると、今の中国も似たような感じだからです。
 中国でもリーマンショック直後に家電の購入促進策「家電下郷」、「以旧換新」という2つの政策を実施して一部地域を除いて昨年に終了しましたが、日本ほどではないですがそれまで空前の利益を叩きだしていた家電メーカーが終了後は一転して苦しい経営へと追い込まれるようになり、確か空調が強い挌力(グリー、ゲーム会社と同じ名前なのは偶然の一致)なんかは単期で一度赤字にも転落していたような。成長市場の中国ですら反動の影響がこれほど強いのだから、日本での影響は中国以上なんじゃないかと思います。

 実際に細かい数字を検証したわけではありませんが、エコポイント制度を実施していなければリーマンショック直後に家電メーカーの売上げは大きく落ち込んでいたでしょうが、果たして現在の落ち込みほど落ち込んだのかと疑問に感じます。また更に付け加えると、リーマンショック直後に下手に延命策など取らなければ事業見直しがもっと早くに進んで、無駄な設備投資が行われず今ほどの赤字を先ほどの3社は作らずに済んだのではないかとも思います。机上の空論ではありますが。
 ただいくつか根拠を挙げるとこれもちょっと細かく確認しておらず友人からの情報なのですが、今年上半期に三菱電機は液晶パネル事業で黒字だったそうです。同事業で大赤字を記録したシャープはその原因を世界的なパネル価格の下落と主張しましたが、それだと三菱電機は何故黒字だった野かということになります。友人曰く結局は設備投資の差で、無駄なことをしなかったから三菱電機は黒字となったとのことです。

 事業を見直すのは早ければ早いに越したことがなく、そういう意味でエコポイント制度は本来死ぬべき患者に無駄な延命治療を施してかえって苦しませる結果となったのかもしれず、たとえリーマンショック直後に大赤字を記録することになっても、やはり市場に任せるべきだったのかもしれません。
 政府はエコポイント制度についてCO2排出量削減につながったなどと自画自賛していますが、この制度はもっと検証する必要があるかと思います。敢えて私の方から改善点を挙げるとしたらもっと分野と範囲を絞るべきで、それこそテレビや冷蔵庫は除外してまだ普及途上にあったLED電球などに絞って小規模に実施するべきだったでしょう。

 じゃあ家電と一緒に補助金が出された自動車業界はどうなのか、それほど反動があるのかという論点もありますが、少なくとも家電業界ほど自動車業界は反動の影響を受けていません。一体何故と言われるとちょっと自分もわかりかねますが、両業界でどうしてこう違うのか、原因をしっかり検証することが次回以降の政策に役立つのではないかと思え、ちょっと問題提起を兼ねて今回こうして記事化することにしました。
 なお全く根拠なく推論を述べると、自動車業界のエコカー補助金はなんていうかプリウスの一人勝ち、次点でホンダのハイブリッド車に恩恵が集中したから家電業界ほど影響なかったんじゃないかという気がします。その売れまくったプリウスは今でも納車待ちが長いというし。

次回総選挙に対する雑感

 昨日はプライベートでの嵐の一週間が終わり、なんか燃え尽き症候群のような状態でまたブログを休んでしまいました。というか一週間に取材三回、特集記事数本を抱えるのは無理があるだろう……。そんなわけで今日は頑張って書こうと考えており、まず一本目には折角解散したわけだし次の総選挙について思うことを片っ端から書いてこうかと思います。

 まず今回の解散時期ですが、前の記事で時期を一ヶ月勘違いしたくらいに私も驚いています。昨日になるまで本当に11月16日に解散するのか半信半疑でしたが本当に解散していて、何故だか取材先から帰る際に地下鉄の駅で目の前で乗りたい電車が走り去って「ファッキン……」とつぶやいたら前のおっさんがビクッと反応してたのを思い出しました。ほんとどうでもいい。
 前の記事でも書いてありますが今回これほど急に解散が行われたのは、野田首相が以前から構想していたということもありますが、新党の連中が選挙準備を整える前に勝負に出て突き崩すという狙いが民主、自民で一致したからだと思います。やるべき課題を残してなどあれこれ批判もされていますが、私としてはこのタイミングで解散に出た野田首相はやるなと思うのと同時に、解散するや次々と民主党から離党者が出ていることから割と期待しております。前回の総選挙時の時点で民主党が大勝したら理想と現実に揺れて離党者が相次ぎ、政界再編が起こると各所で予想されていましたが、小沢一派も抜けていることだし三年かかったとはいえようやく実現したと言ったところでしょうか。あと鳩一羽を除名でもしてくれたら民主党は完璧なのに。

 それで次の選挙後の結果ですが、私の予想としては民主から離党者が相次いでいることに加えて新党が乱立していることから、前にも主張した通りに単独過半数を握る政党は出ないと見ております。そのため次の内閣は連立政権になる可能性が高く、日本維新の会などは連立政権に第三局として与し実権を得る方向を目指しておりますが、実際には恐らく民主、自民、公明の民自公の連立になる可能性が高い気がします。それこそ民主党に小沢一派、自民党が谷垣総裁だった時代ならともかく、野田首相と安倍総裁はともに親米保守であるだけでなく考えている方針が近いようにも感じますし、消費税増税でも谷垣時代に公明とと共に一緒にやっていることからこのまま連立化するのが自然な流れに思えますし、その後の政局を考えるとこういう形が私としても望ましいと考えています。連立政権の首相は野田首相が私にとっては好ましいですが、流れとしては安倍総裁になるでしょう。

 一方、第三局についてはやっぱりガタガタになるのがこちらも自然な流れでしょう。今日になって日本維新の会と太陽の党が一緒にやっていくと発表しましたが、この両党では政策方針が所々異なっており、かつ太陽の党はあくまで私の印象ですが初めから選挙後に当選した議員を引き連れて自民党に合流する気じゃないかとにらんでます。また日本維新の会に関しては友人が言っていたようにスポンサーの不在が明らかで、普通の選挙戦を展開するだけでも苦しく、どれだけ候補者を立てられるのか未知数もいいところです。加えて柱に掲げる政策方針がちょっとはっきりしておらず、むしろ民主党がTPP交渉参加を掲げるとしていることに対して反対すると反応し、相手のペースに載せられてしまっている始末です。人気も発足当初から落ち込んでおり、橋下市長の想定通りとはいかないと予想します。
 また付け加えておくと、前回総選挙時にできたみんなの党などのほかの第三局に関しても同様です。みんなの党に関しては私もそこそこ期待しておりましたが主張する政策が公務員制度改革しかなく、この手の議論が下火になるや一緒になってフェードアウトしてほかの政策はみんな反対という当たり前の野党と化してしまったのが残念です。今回出来た新党も早くもそうなる気配があり、その辺を見越して民主党もTPP議論を改めて吹っかけてきたのでしょう。

 それにしても来月選挙時に自分が日本にいないというのが悔やまれます。こんなの私だけでしょうが水野晴郎ばりに言わせてもらうと政治って本当にいいものですねぇ、考えてるだけでも楽しいし。

2012年11月15日木曜日

中国の新指導部が発足

 既にコメントで指摘を受けておりますが、昨日の記事で衆議院の解散時期を正しくは11月16日だったところを12月16日と勝手に勘違いして記事を書いちゃってました。早すぎるからさすがに今月はないだろうとか思ってましたが、しっかり確認しとけばよかったよ……。

中国の新指導陣が決定…中国共産党常務委員「チャイナセブン」(サーチナ)

 話は本題に移って、というかこのところ政治記事ばかりですがようやく今日になって中国の新指導部が発足しました。前にも書きましたがまた簡単に説明すると、中国の最高意思決定機関は中国共産党常務委員会といって、ここのメンバーから総書記や首相といった役職の人間が選ばれます。でもって本日この常務委員のメンバーが発表され、下馬評通りに次の総書記の習近平と首相の李克強がちゃんと入っております。
 今回のメンバーの特徴ですが、リンク先のサーチナの記事に書いてある通りにメンバー人数が9人から7人に減っております。もっともこの辺の仕組みはよくわからないので理由とかそこらは別の解説者に任せますが、あまりまだ共産党の政治構造とか勉強してないのもあって上記の二名以外はあまりどういった経歴なのかはわかりません。ただ敢えて一意見を書いておくと、ちょっと日本のメディアは陰謀論が過ぎるかなという気がします。

 たとえば今一番多く出ているのは「前の総書記の江沢民が裏で糸を引いている」というものですが、影響力が全くないというわけではないものの言われているほど大きくはないんじゃないかというのが私の意見です。さすがに今回の党大会で胡錦濤の横に座っていたのは何かしら意図があってのことだとは思いますが、なんでもかんでも黒幕をこの人に押し付けるのはちょっと無理がある気がします。そんな無理のある話が何故だか好きなところが日本人にはありますが。
 あと今出てきた胡錦濤ですが、前の記事で気になる点として挙げておりましたがどうやら人民解放軍のポストも下りて、事実上政界から完全引退するようです。色々推測は出ておりましたが、前の江沢民は数年間は軍事ポストを渡さなかったこともあって本当にそうなるとは驚きです。もっともこの辺のパワーゲームの内幕は、数十年後にならないとわからないでしょうが。

 話は新指導部に戻しますが、早くも習近平政権になったら日中関係はこうなるとかあれこれ出ていますが、これは断言してもいいですがどれも憶測記事で信用に足るものはないと言っていいです。これも前に書きましたが、中国はトップ個人の意思で外交が動くのではなく党の意思で決められるため、長期的には影響はするでしょうがトップが交代したからと言って急に方針が変わるようなことはあり得ません。中国としても対日交易は重要視しているため今の尖閣問題も落としどころを探しているような状態でしょうし、何かまた動きがあれば、それこそ石原新党がホームラン打つようなことがあるならともかく急激に悪化するようなことはないと私は考えています。

 最後に個人的な話ですが、早くこのネット検閲をどうにかしてもらいたいというのが私の願いです。昨日もスカイプで友人と会話中にきっかり8分ごとに回線が3回切られました。日本にいると信じられないでしょうがGoogleも反応が悪くなっている上、一部のキーワードを入れると検閲されたりと、フランス革命張りに自由を叫びたくなる日々です。

2012年11月14日水曜日

野田総理の解散時期発表について

 久々に大きな政治ニュースが入ってきて解説のし甲斐もあるのですが、既に皆さんも知っての通り野田首相は本日に解散時期を「16日にする」と発表しました。最初聞いた時は「え、16日って明後日じゃん!?」とか思いましたが、どうやら来月16日のようです。いやもしかしたら1月ってこともあるかもしれませんが。
 何はともあれこれで総選挙はいつだ、近いうちとはなんだとかいう低次元な議論は終わりを迎え、制限時間が出来てようやくまともな政策議論が期待できそうです。一番大きな関門は1票の格差問題事議員数削減、区割り議論ですが、今日の自民党の安倍総裁との党首討論を見ている限りだともう合意できているようなのでそれほど難しくなくすんなり決まるんじゃないかと思います。

 その安倍総裁との党首討論ですが、あくまで私の推測ですが二人とも既に合意があった、つまり解散時期は初めからお互いに決めていたのだと思います。政治にはこうした裏の駆け引きも必要ですし、なによりお互いに党内の統制を図るという目的からこれまで敢えて公表しなかったのでしょう。見ている方からすればやきもきさせられますが、まぁこんなもんでしょう。
 それで具体的な時期についての私の意見ですが12月16日で間違いないと仮定すれば年内ということで、日本全体にとっては悪くない時期だと言えるでしょう。少し慌ただしいですが来年度予算の編成作業への影響も最小限で済みますし、天皇陛下の体調を考えるとあまり先延ばしにしない方がいい様な気がします。

 あと少し邪推をすると、急転直下にここで解散時期が決まった最大の理由は第三極潰しではないかと私は考えています。ちょうど今日は石原慎太郎氏が「太陽の党」を結党しましたが、このニュースを目立たなくさせるために敢えて党首会談もこの日にセットされたと言って間違いないでしょう。そして12月に急に解散するというのも、日本維新の会などに選挙準備を整わせる前に選挙にもつれ込ませ、いうなれば先手必勝的に叩き潰すという方針が民主と自民で一致したんじゃないかと思います。厳しいようですが、これも政治の世界でしょう。
 となると民主も自民も既に選挙準備は大分整っているというか算段は出来ていることが想像できます。公約内容やポスターその他諸々はもうある程度できていて、後は如何に党内の反対勢力をなだめるかにつきますが、民主党の場合はむしろここで異分子をあぶりだしてはじくかというのも一つの戦略に入っている気がします。代わりの候補をどこから見つけてくるかまではまだかもしれませんが。

 あまりうまくまとまっておりませんが、選挙関連ではまた何か動きがありましたら今後も書いてきます。それにしても、今日はエコポイント制度について書こうと思ってたのにな……。

2012年11月13日火曜日

中国の業界別天気予報

 なんかちょっと今日は気分があまり乗らないのですが、中国の業界別景気状況を簡単にまとめたいと思います。

1、鉄鋼業界 (;´Д`)
 全体景気が鈍化していることに加えこれまでに設備投資をし続けて生産過剰に陥っていることから、はっきり言って不景気もいいところです。一番最悪だったのは今年の6月くらいでこのところは少しマシにはなってきている雰囲気ですが、恐らく来年前半までは苦心が続くでしょう。

2、太陽電池業界 。゜(゚´Д`゚)゜。
 死亡確認、と言ってもいいくらいに絶望的な状況です。こっちは全世界で生産過剰で価格下落も歯止めがかからず、日本国内でも「液晶の次は太陽電池だ」と言っていたシャープも「た」の字すら言わなくなるほど危機的状況です。さらにアメリカ、EUが中国製太陽電池に反ダンピング措置を実施する準備を進めており(アメリカはもう決まり)、中国国内でも大型倒産や合併が起こり得るでしょう

3、自動車業界 (´・ω・`)
 かつてほどの急成長はないものの、まだ比較的悪い状態ではありません。特に先月からは日本車の売れ行きが悪くなった分、代替先となるほかのメーカーの売れ行きがよくなる傾向を見せており、今年前半に販売台数が落ちていた中国民族系メーカーもなんか10月はそこそこいい業績を出しております。特別景気がいいというわけじゃありませんが、ちょっと明るさを感じます。

4、家電業界 (゚д゚;)
 自動車同様にこれまで急成長を続けてきた家電業界ですが、こっちは危機的というほどではないもののあまり良くはありません。理由を挙げるとしたらやはり日本のエコポイント制度よろしく中国政府が長く実施してきた販売奨励策が終了し、その反動が予想以上に大きかったことが原因だと考えています。

5、レアアース業界 (;゙゚'ω゚')
 かつては一世を風靡した業界ですが、レアアースも価格下落が止まらない上に需要も低下し続けているのではっきりいってやばいです。この原因は至極明快で日本がレアアースを買わなくなったからです。中国のレアアースは今もそうですけど輸出先では日本が確か6割以上を締めているのですが、2010年に中国が輸出規制を行ったことから日本も代替物を使うようになり、またほかの輸入先開拓を始めて消費量が急減しています。いちおう資源保護の名目で通年の輸出枠というものが定められていますが、現状ではそれを使い切ることなく今年も終わりそうです。

6、白酒業界 (゚∀゚)ラヴィ!!
 ここははっきり言ってもうけ過ぎです。白酒はこのところ価格が高騰し続けててこの前自分も調べましたが、高級白酒のマオタイ酒の1本当たり単価はこの10年で10倍にまで高騰しており、利益率も半端じゃなく伸び続けてます。何気に衝撃的だったのは、白酒業界のトップ2社の純利益がこの前、上場しているすべての家電メーカー42社の純利益を上回っておりました。

7、金融業界 ( ´Α`)
 日本も、というより世界中でそうですが株式市場が低迷しており、上海市場もそれほど大きなニュースとか大規模上場がないので盛り下がっています。

8、運送業界 ('・c_,・` )
 あまり大きく取り上げられていませんが、電子商取引が急激に普及している影響から地味に大きくなっています。なんか業界全体で人手不足が問題になっており高給でも配達人、トラック運転手が募集されており、今後も増えてく余地は高いんじゃないかとみています。

2012年11月9日金曜日

共産党中央党大会の気になるトピック

 初めにほんとくだらないですが、下の記事で昨夜大爆笑してました。

「売国クソ禿」で落ち込む孫社長に応援団 高須克弥氏が「植毛をプレゼントします」(J-CASTニュース)

 書かれている内容というのはハリケーンのサンディで被災したアメリカにソフトバンクの孫社長が寄付金を出したことをツイッターに書いたら、「売国クソ禿」と罵られて落ち込んでいたところ、高須クリニックの高須院長が、「バカにも返事をするあなたは偉い。ただで植毛をプレゼントします」とツイッターに書き込んだというものです。高須院長としてははげましているつもりなんだろうけど、フォローになってないだろこれ。
 さらにこれは二年くらい前の話ですが、同じ孫社長のツイッターに「ハゲ割というのがあると面白いと思いました」というツイートがあり、それに孫社長も「ハゲホーダイ?」と返信していたそうでこれもなんかツボにはまりました。孫社長が偉大過ぎる。

 話は本題に入りますが、前から予告していたように今日から中国で最大の政治イベントと言っていい、五年に一回の中央党大会が開幕しました。内容に関してはNHKもやけに力を入れて報じているのであまり書くこともないのですが、今回で何が一番大きいのかと言えば最高幹部会にあたる中央常務委員会のメンバーが刷新されることです。簡単に説明するとこの中央常務委員会は中国共産党の最高意思決定機関であって、この中から総書記、首相、そして全人代の議長が選ばれます。
 今回の中央党大会では総書記職は胡錦濤から習近平へ、首相職は温家宝から李克強へと移り変わることはほぼ確実視されており、それに合わせて複数名がこの常務委員会で入れ替わる予定です。もっともこの辺の話はあまり得意じゃないのでよくわかりません。

 それで敢えて自分の興味ある点を一つだけ書くと、胡錦濤が軍事ポストを維持するかどうかがポイントじゃないかと考えています。というのも一時死亡説も流れた江沢民が総書記職を退いた十年前、彼は総書記職は譲ったものの軍事ポストに当たる人民解放軍の指揮権は保有し続け、確五年前の中央党大会でやっとその軍事ポストも胡錦濤に譲ってます。いくら戦争がないとはいえ軍事ポストはやはり重要で、次の政権への影響力を残すためにも引退する総書記は軍事ポストを保有し続けることが慣例となっております。
 そんなわけで今回も胡錦濤は総書記職を習近平に譲っても人民解放軍の指揮権はあと五年は持ち続けるだろうというのが大方の見方なのですが、日本の一部報道で江沢民派に詰め寄られて、今回の党大会で指揮権も譲るというのがありました。本当かなぁと疑う気持ちもあるのですが、政治とか権力争いは有りえないと前提を作るものではありません。仮に本当だとしたらちょっと想定と変わってくることもあるので、個人的にはこの一点だけはどうなるか注目してます。

 最後に政権交代後の中国の対日政策ですが、基本的に大きな変更はないと断言してもいいです。日本やアメリカはトップが変わると外交方針も多少変わりますが、中国は総書記や首相個人が外交すべてを決めるのではなく共産党が組織として決めるので、長期スパンでは変わることはあっても短期で急旋回することはありません。基本的に中国共産党も日本との経済関係は重視しているし、この前初めて知ったけど上海市の税収の三分の一は日系企業が出していることだし、一部の陰謀論者が言うような日系企業の追い出しなんてことはまずしないというのが私の意見です。

2012年11月7日水曜日

オバマ大統領の再選について

 今日いつもの青果屋でバナナとみかん、計13.9元を購入する際に14元を支払ったら、おつりださないかわりにみかん一個をおまけしてくれました。以前香港でも毎日のようにサンドイッチ買ってたら、いつからか1香港ドルおまけしてもらっていましたが、なんかこういうことが自分にはやけに多い気がします。

 話は本題に入って本日行われたアメリカ大統領選挙で、オバマ大統領が見事に再選を果たしました。下馬評では接戦になると伝えられていたものの結果は比較的差がつき、接戦州もほぼすべてオバマ大統領が制する程でした。そんなわけでちょっとイメージと違ったなと思うのと同時に、あくまで自分の印象ですが日系メディアに関してはやや対立候補のロムニー氏が勝つような報道の仕方で少し寄ってたんじゃないかという気がします。あくまで印象ですが。
 あと下馬評と結果が異なった原因ですがアメリカの大統領選挙方式が州ごとに選挙人が獲得できる方式ということが一番大きいでしょうが、これもあくまで仮説ですが、人口構造の変化も影響あったんじゃないかと考えています。既にアメリカでは有色人種が過半数を越えるのですが、富裕層はやっぱり白人の比率が高いです。根拠もなく書き連ねると所得の低い層に手厚い政策を行おうとして有色人種の間で人気の高いオバマ大統領が今回のようにリードをつけて勝ったのを見ると、調査対象者が人口比で劣る白人に偏っていたのではと少し思います。

 それでオバマ大統領が再選したことによる日本への影響ですが、まずお笑い芸人のノッチがまた仕事にありつける(既にニュースに取り上げられてます)のはさておき、何よりも円高がまだ続くというのが真っ先に浮かびました。アメリカ政治は全くの素人と言ってもいいのでこっからは完全な憶測で書いていきますが、恐らくロムニー氏が勝っていたとしても金融緩和策をアメリカは続けたと思うのですが、現時点で実行しているオバマ大統領が続投することでこの流れはまだ続くと見て確実視していいでしょう。今の日本の円高は一概にアメリカだけのせいではないのですが、少なくともアメリカの金融緩和が止まらない限りは円安への改善はなかなか見込めず、

アングル:オバマ氏勝利でドル安路線のあおり受ける日本(ロイター)

 この辺に関して上記リンク先の記事でロイターも同じような見方を示しているのですが、後半部ではアメリカの経済力の信頼性が高まり円高はそれほど進まないという意見も載せています。ただこの意見の主張者、よく見てみるとある意味でデフレと円高の主犯ともいえる「一部の日銀関係者」と書かれてあり、なんかこの時点で私の中で一気に信頼が持てなくなりました。
 あと中国に対する影響も少し書いておくと、恐らく中国の金融関係者としてはオバマ大統領が再選して内心喜んでいる気がします。というのもアメリカがなりふり構わない金融緩和をやっているおかげで以前みたいに人民元のレート切り上げを要求しづらくなっており、現にこの一年くらいはレート切り上げをアメリカが強く要求する所は見たことありません。中国としてはなるべく今の、実態より低いレートを維持したい思惑があるので歓迎しているでしょう。

 ただこれはほかの所ではあまり書いていませんが、米中の貿易摩擦はかなり激しくなってきています。この前には中国製太陽電池に対してアメリカがダンピング関税をかけただけでなく、ZTEと華為という中国通信大手2社の商品を使うなとアメリカ政府が文書で通知したり、中国建機大手の三一重工の米風力発電企業買収を最後の最後でひっくり返したりと枚挙に暇がありません。特に最後のなんか三一重工も怒って、アメリカ政府じゃなくオバマ大統領個人を提訴するというおもしろい展開になってます。
 オバマ政権というのはトヨタのリコール問題といい、どこか保護主義的な政策を取る所があります。金融的にはよくても中国とはこうした方面で対立が今後ますます大きくなってくるのでは、というのが私の意見です。やっぱ早く仕事終わらないとまともな記事書けないな。

2012年11月6日火曜日

安倍晋三への中国の関心

 今日はというか今週に入りまた忙しくなっているので、さくっと書ける話題で行きます。タイトルそのままですが自民党の総裁職就任以降、中国では安倍晋三氏の関心が非常に高くなっております。

 安倍氏に関しては一度総理になっていることから中国でもそこそこ知名度はあるのですが、やはりタカ派というイメージを持って報じられることがあり、総理在任中は靖国参拝を避けたにもかかわらず彼が今度また総理になると日中関係が悪化するのでは、民主党の前原氏同様に危険人物だとよく書かれております。まぁ前原氏に関しては事務所費問題で、そろそろ党内の地位も危うくなってきましたが。
 それ安倍氏ですが、確かにこのままの情勢が続くようであれば総選挙後は次の総理となる可能性が高いです。もっとも私としては自民が第一党になりきれない可能性もあってどうかなという気がするのですが、仮になったとしても意外とこの人は外交では引くところもあるので、中国が懸念するほど関係を悪化させないと考えております。

 ただこの辺の話でもう少し発展させると、石原慎太郎氏が新党を起ち上げるといったあたりからまた右か左かという論調の報道が非常に増えてきているように見えます。これまでに私も何度も書いてきておりますが右か左かというのは冷戦時には通用したとはいえ、現代の政治力学を測る上ではもはや何の指標にもならないと考えています。更に言えば右だとか左だとか言われている人は実際には言われているほど思想を持っているわけではなく、むしろ利権を代表しているにしか過ぎません。
 そうした人物の代表格は実名を挙げて批判すると社民党の福島瑞穂党首で、かつて起きた中国漁船の衝突事故の際に衝突映像が一般公開されていない中で、「コツンとしか当たっていない」と実態とは明らかにかけ離れたことをのたまっていました。その後に映像が流出してこの発言が嘘だった事がわかりましたが、よくもまぁ堂々とあんな嘘を言えたものだなと呆れた物です。私に言わせると、この人は現実の事実よりも中国側をかばい建てすることで得られる利権の方が大事な人間なのだろうという気がします。元々、社民党自体がそういう党ですが。

2012年11月5日月曜日

万里の長城ツアーの遭難事件について

 本題とは関係ないですが、中国では今週から開かれる中央党大会の影響でネット検閲が非常に厳しくなっています。たとえを挙げるとプロキシサーバーを使うことで見られたYoutubeとか完全に見られなくなり、気になる記事があったので潮風大使さんのブログにもコメント書こうとしたけど駄目でした。おまけに電話も盗聴されているのか、会社の電話は以前は聞こえなかった「サー」って砂嵐みたいな雑音が急に聞こえるようになり、さっきも携帯電話で友人と話してたら2回も突然切れました。実にファッキンです(・ω・)
 話は本題に入りますが、既に大きく報じられているように中国で日本人ツアーの遭難事故が起こりました。

万里の長城遭難:日本人死者3人に 旅行会社下見現地任せ(毎日新聞)

 内容については皆さんわかるでしょうから今回は説明しませんが、このツアーの企画会社であるアミューズトラベルの名前を見た際は正直言って「まだ存続していたのか」と驚きました。こちらも既に大きく報じられているからわかるでしょうがアミューズトラベルは3年前に死者が9人も出たあのトムラウシ山遭難事故を起こしており、とっくに解散していたと思っていただけにエレベーター事故のシンドラーといいどうしてまた同じ過ちを繰り返すのかとやや陰鬱な気持ちにさせられました。早めに予想を言うと、さすがに三度目はもうないでしょうけど。

 それで今回の遭難事故ですが、中国現地でもきちんと報じられております。北京一帯は史上稀に見る大雪だっただけにこのツアーだけでなくあちこちで雪害による影響が出ているためにトップニュースではないものの、注目度としてはそこそこ大きく扱われているように感じます。リンク先に貼ってある記事では「救援隊150人が救助のために全力を尽くした」と書かれてありますが、この点に関しては素直に中国のレスキューの方々に感謝したいと思います。

 恐らくこの事故を見た日本の多くの方は、「どうして一大観光地の万里の長城でこんな遭難が起こるんだ」と考えたのではないかと思いますし、現にネットの掲示板を見ると、「こんな観光地で遭難なんておこるわけない。中国だから何か別の理由で死んだんだろう」などということを書いている人も見受けられました。
 まぁそんな書き込みしたバカはほっといて私の方から解説させてもらうと、万里の長城は確かに観光地ではありますがそれはあの長い長城の一部分だけで大半は奥深い山の中で連々と石塁が連なっているだけです。観光客が主に訪れるのは今回の遭難現場から数十キロ離れた八達嶺(パーターリン)というところでテレビなどに映る長城の姿は大抵はこの場所ですが、この八達嶺ですらかなり山深いところにありたどり着くまでには北京市からバスに乗って数時間かかります。ただ八達嶺は観光地として整備されていることもあり、周辺には道路も作られているだけでなく観光しやすいよう長城を上る階段などが設けられているのですが、実際行ったことはないものの観光地になっていない長城はそういう類のものは一切なく、移動するのも大変だし緊急連絡手段も限られていたのではないかと思います。

 そしてこれだけは強く言っておきますが、長城というのは行ったことがある人ならわかるでしょうが日本人が想像するような生易しい物じゃありません。自分も初めて行った時に驚きましたが長城の通路は意外に地上高が高く、落ちたら確実に死ねます。しかもその通路は平坦ではなく、文字通り山の傾斜に沿って建てられているため勾配が半端じゃありません。それこそ八達嶺にある観光ルートですらなんかSWATとかの訓練場と見まごうかのような急勾配、しかも階段がなく坂になっている箇所が数多くあり、足を滑らせたら大怪我しそうで本気で怖かったです。
 そんな長城に十月なのにやけに暑い時期に行ったもんだから、汗をかきながら必死で傾斜を上り下りしたのを今でもよく覚えています。この時はお袋が一緒でしたが、お袋も急勾配に参ってぜぇぜぇ言っていたものの私の方も必死で上り下りしていたため手を差し伸べる余裕がなく、後ろを振り向いたらいなかった、というようなシチュエーションも有り得ると思いつつ通路を渡り切りました。幸いながらお袋も一時は大分自分と距離が開いたものの無事渡り切ることが出来ましたが、助けなきゃと思いつつ助ける余裕がないというのをこの時に強く感じ、もしかしたら遭難時の心境はこういうものなのかもしれないと、なんか今作ったように見えますが当時は本気でこういうことが頭に浮かびました。

2012年11月4日日曜日

3大学設立許認可取り消し問題について

 このところ忙しくてタイムリーに政治記事を拾えてないので、今日は久々に騒動真っ只中の大学設立認可政府、というより田中真紀子文科相が取り消した問題について私の意見を紹介します。

「生徒のチャンスつぶす」秋田公立美短学長、田中文科相の不認可に反発 入学希望は900人超(産経新聞)

 事の経緯を簡単に説明すると受験者数が定員に満たないいわゆるFランク大学が増加しているような背景から田中文科相は大学の設置基準を見直すべきという持論のもとで、既に設立認可が下りていた3大学に対して突如認可を取り消す命令を出しました。この命令に対して3大学側はどれも「寝耳に水」と答えた上で、既に後者を建設したり指導教員に内定を出しており、さらに受験者の募集や上記リンク先の短大のように既存の短大生が編入する予定でもあったとして、影響が大きすぎるとして命令の撤回を要求しております。

 この一連の騒動に対する私の意見を述べると、やはり3大学側の立場に立ち設立を認めるべきだという立場を取ります。確かに私も日本には大学があまりにも多くなりすぎているために統廃合を進め、新設基準は厳しくするべきだという風にかねてから主張してきましたが、きちんと設立手続きを踏んだうえで来年開校予定だった大学を、それこそ思いつきの様な判断で突然ストップをかけるというのはいくら何でも道理にかなわないでしょう。また繰り返しになりますが設立手続きは問題なく終えており、しかも一度は設立認可が下りていたものをひっくり返すことは制度の信頼性も揺るがしかねません。

 就任以降、産経新聞は事ある毎に田中文科相の動静を伝えて今にボロが出ると書いていましたが、今回のこの騒動を見るとその予想は見事的中したと言えるでしょう。就任直後は大人しかったのでさすがに小泉政権の頃から少しは成長したかと思っていましたが、安西先生じゃないけど「まるで成長していない……」と言いたいくらいです。今後の推移ですが恐らく野田首相をはじめとして民主党幹部はさすがに3大学の設置を認め直すように動くでしょうが、それに田中文科相がどう反応するか。黙って勧告を受け入れるか、自分の考えを理解してくれないなどと言いながら執行部批判を始めるか、こう言ってはなんですが私は後者にベットします。

2012年11月3日土曜日

取材先広報に関する四方山話

 あまり内輪ネタを披露するべきではないと思うのですが、知らない人には参考になるかもしれないので自分が取材したことのある企業の四方山話をちょっと紹介しようと思います。

・ナンバー1な日系自動車メーカー
 何がナンバー1なのかは書かないけどともかくナンバー1な日本の自動車メーカーです。ナンバー1なだけあって広報担当の人も隙がなく、この前に電話取材した時はこんな会話となりました。

自分「天津工場の稼働をストップさせるって本当ですか?」
広報「個別の工場の稼働状況は以前から一切開示しておりません」
自分「では今後、生産調整など行う予定は?」
広報「常に需要に応じて生産調整を行っております」

 全く隙がなく、記事が書き辛かったです。ただ仕事はしっかりしてるなぁという印象は受けます。

・僕の上司はフランス人な日系自動車メーカー
 またも日系自動車メーカーですが、単月の販売台数を確認している際に今後の市場戦略について尋ねたところ、「うちのゴーンもこの前言ってましたけど……」と、CEOの名前を呼び捨てにして説明してくれました。うちのって、猫とか犬じゃないんだから……。

・バイクも作ってる自動車メーカー
 なんか同じのばっか続くけどまたも自動車メーカーで、合弁会社でストライキが起きているというから電話してみたところ、「らしいね!」と、もしかしたら否定されるんじゃないかという予想を裏切りあっさり認めた上で、「ところで中国ではどんなふうに報道されてる?( ・∀・)」と聞かれて、実情を尋ねようと電話したのに逆に私が中国の報道ベースでストライキの状況を説明する羽目となりました。おまけに、

自分「なんか総経理も解任されるって言われてますけど」
広報「えー、聞いてなーいΣ(゚д゚;)」

 という具合でした。終いには、「日経さんはこんなこと聞いてきたよ( ゚∀゚)」とこっちが聞いてないにもかかわらず教えてくれて、以前はあまり意識することのないメーカーでしたがこの一件以降は急に好きになりました。記事もめちゃくちゃ書きやすかったし。

・バッグ作ってるサ○ン○タ○サ
 この○マ○サ○バ○は香港で上場するという話があったので電話取材をかけてみたところ、何度電話をかけても「担当者がいない」の一点張りでした。しょうがないので担当者が来たらこちらに連絡をくれないかと伝えたところ、

広報「はいわかりました。それでは失礼します」
自分「まだこちらの電話番号を教えていませんよね?(#^ω^)」

 という具合でした。質問案件に対して回答できないなら回答できないと言ってくれればこっちもそれで済む話だというのに、たった数分の電話でここまで人をイライラさせてくるのもまた珍しいです。というようなことを同僚に話したところ、同僚も以前にサ○ン○タ○サに電話取材をしたことがあったのですが、以前に発表していた事業計画と今回発表した計画になんか齟齬があると感じて質問してみたところ、「それは過去の話です」といった感じで前回発表の内容をなかったことにしていたそうです。もちろん電話の態度も悪く、二人で悪口を一時期言い合ってました。

・日系飲食チェーン(確かラーメン)
 これも香港時代の話ですが、進出するような話があったので私ではなく女性の同僚が電話取材をかけたところ、上の○マ○サ○バ○と似たような対応を受けたらしく、何度も電話をかけ直す途中で同僚が泣き出してしまいました。「なんで聞いてるだけなのに、こんな扱い受けなきゃいけないんだろう(ノД`)」と言われて必死で慰めましたが、回答できないなら回答できないと記事書く側からすると本当に言い切ってほしいです。それで済むんだから。

・某広告代理店、というか電通
 嫌っている会社だし電話かけたくないなぁとか思ってたらプレスリリースの内容で記事書けと指示されたので仕方なくかけましたが、電話に出た人は終始不機嫌な声で「わかりません」とか「リリース文に書いてある通りです」としか言いませんでした。結局何も聞き出せないまま取材は終わりましたが、嫌な会社はどこを切っても嫌な会社だということだけはよくわかりました。っていうか余計なお世話かもしれないけど、あんな問題のある人間に電話対応を任せない方がいいんじゃないかと本気で思います。前に別件で対応してもらった人は普通だったんだけどなぁ。

・財閥系代表オペレーター
 どこでもそうですが最初は取材先の代表電話番号にかけてから広報につないでもらうのですが、財閥系大企業の代表オペレーターはどこも凄い綺麗な丁寧語を話す人が多いです。その方面の専任の人でしょうが、あまりにも丁寧に応対してくるので話しててこっちの日本語のリズムが異常に乱れることが多いです。綺麗なのは美徳ですが、ビジネスシーンなんだしもうちょっと砕けて話せないかなと時々思います。

・ある業務用食材卸売企業
 この企業へは香港に出張していた際に一度だけ電話取材をしたのですが、その時も懇切丁寧に回答してくれてありがたい会社だなと思いました。その後、上海に戻った後で同じ会社がプレスリリースを出してきたので再び私が電話取材を行ったところ、「あれ、この前に香港からかけてきた方じゃないですか?」と、同じ広報担当の人が私のことを覚えておりました。なもんだから取材も非常にやりやすかったのですが、まさか香港と上海跨いで同じ会社に取材、しかも双方覚えていたというすごい偶然を体験したこともあり印象深い会社です。

サイゾーが配信する如何わしき記事

 先日、マイクロソフトが運営するポータルサイトのMSNに以下のような意見文を送りました。

「毎日ニュース記事を拝見しておりますが、「サイゾー」が配信している記事について意見があります。短く言ってしまえば下品過ぎるの一言に尽き、本日配信した「自慰シーン“解禁”の松たか子、今度はヘアヌード写真集に興味津々!?」という見出しの記事も、未成年が見る可能性のあるページで配信するニュース記事としては如何なものかと思います。そもそもサイゾーはこの記事のように「週間実話」、または「週間大衆」の記事を引用しているだけの内容が多く、そのどれもが「そろそろあの女性芸能人がヌード写真集を出す」というものばかりで、どれだけ時間が経ってもそれらしきヌード写真集は一向に発行されない、いわば根拠のない憶測記事が多いです。娯楽には多少の嘘があってはいいとは思いますが、こんな下品な内容の記事が書かれる女性芸能人の立場を考えると、御社サイトで配信するべきではないのではと個人的に思います」

 我ながら随分真面目ぶった意見を言うものだという気がしますが、看過し続けるのもいい大人としてどうかと思ったので思い切って送りました。この意見文に書いてある通りに、MSNに配信されているサイゾーの記事はセクシャルな内容が明らかに多く、また全く根拠がないと言っていい捏造記事が異常なくらいに散見され、最近では「サイゾー」という名前を見るだけで腹立ってくるほどです。
 一例として、また今日も以下のリンク先にある週間実話の捏造記事をベースにした記事が配信されております。

「ヌードOKだった」発言の長澤まさみに複数のヘアヌード計画が浮上!?(サイゾー)

 私は別にヤクザ業界の情報誌のような週間実話と週間大衆がどんな捏造記事を書こうとも特段気にすることはありません。何故なら両誌は雑誌という紙媒体で閲覧する人間には選択する余地があります。ただこのサイゾーの記事は無料のインターネット上で不特定多数に配信され、実際に私も読みたくもない内容にもかかわらずMSNのニュース欄を見ていると目に入ってしまい、ぐだぐだ言うのをやめてしまうと早く商売やめるか目立たないところで一人でやってろと本気で言いたいです。
 実際にこれらのサイゾーの捏造記事に騙されて、友人の上海人も悔しい思いをしております。その友人をだました記事というのも「酒井法子AV転身!? 芸能ブローカーが「のりピーの利権」争奪戦を展開!」という記事ですが、これを見た友人はどうやらマジで酒井法子がAVに出ると考えていたようで、サイゾーの記事はほとんどねつ造だと教えてあげたら本気で残念がってました。無垢な中国人を騙すなんてサイゾーは許せねぇ、と思う一方で、「あの記事を本気に信じる奴がいたとは(;゚д゚)」とも思いました。

2012年11月1日木曜日

東電OL殺人事件の検察による無罪請求について

 なんかあまり突っ込む人がいないので、自分がやるまでもないと思っていましたが一応記録のために触れておくことにします。

東電OL再審 誤判の検証も欠かせぬ(10月31日)(北海道新聞)

 本音を言うとほかの所から記事を引用したかったけど、ちょうどいいのがないので警察には厳しいけど部落には優しい北海道新聞にします。それにしても言うねぇ私も。
 書かれている内容は先日にネパール人、ゴビンダ・マイナリ氏の冤罪が認められた東電OL殺人事件で、ゴビンダ氏を無実の罪で刑務所に追いやった検察が当初はあくまでゴビンダ氏が犯人だと主張しようとしていたものの、被害者の女性の爪から別人のDNA、それも同じ室内にあった遺留物から検出されたDNAと一致するものが出てきたことから白旗を挙げ、再審で無罪請求をしたということに触れております。至極当然な判断と言えばそれまでなのですが、真に注目すべきは検察が白旗を上げたということではなく、何故今の段階で被害者の爪から別人のDNAが出てきたのかということです。

 別に刑事をしているわけでもないので本当かどうかわかりかねますが、よく推理小説とかで殺される際に被害者が暴れるため、爪の中から犯人のDNAが出てくるという記述をよく見かけるのですが、もし仮にこれが事実だとしたらまず真っ先に痕跡が調べられる箇所ではないのかと個人的に思います。私が何を言いたいのかというと、検察、そして警察は事件が起こった当初の段階でこのゴビンダ氏とは異なるDNAが被害者の爪の中から検出されていたのを知っていたのではないかということです。そもそもなんで事件から十年以上も経って突然出てくるのか、どう考えたって初めからわかっていたことを敢えて隠し、ゴビンダ氏が犯人でないとわかっていながら無理矢理罪を着せたようにしか思えません。もっとも、これ以外の証拠でもゴビンダ氏の無実は明らかにわかりきっていたことなのですが。

 仮定の話が続きますが、もし本当に初めから爪の中のDNAの事実を検察が知っていたとするならば、何故検察の中で処分者が現れないのかが私には不思議です。厳しいことを言えば無実の人間に罪を着せるような行為をしていたのであれば、ゴビンダ氏と同じように15年くらい刑務所に入るくらいの処分が必要かと思います。
 それにしても近年の日本の司法は足利事件の冤罪発覚以降、未だひどい状態とはいえ徐々にではありますがマシになってきたなと思います。個人的な印象論で語らせてもらうと、司法に対して目が行くようになった最初のきっかけはいわゆる痴漢冤罪で、その後に足利事件の再審が起こり、そして郵便の障害者割引制度が続いたことが大きい気がします。この東電OL事件なんて、完全に闇に葬られると5年くらい前は私も考えていましたし。

 最後にこれまた踏み込んだことを言うと、うちのお袋は冤罪ではないというものの2000年に起きたというか発覚した筋弛緩剤点滴事件も、犯人とされる男性の逮捕直後の報道のされ方を見ると冤罪の可能性があるのではと考えています。この事件も仮に冤罪なら不幸だろうがひっくり返ることはないだろうと今まで思っていましたが、昨今の状況を見るともしかしたらと少し考えることがあります。