2014年11月12日水曜日

日中で異なる老人のライン

 たまに上司と一緒にバスに乗って自宅近くまで帰ってくるのですが、今年御年59歳の上司と一緒にバスに乗るとほぼ確実に座席にいる誰かが上司に席を譲り、その度に上司も、「俺ってもうそんな年なのかなぁ」と言ってきます。ってか今日言ってきました。こっちにイタコとのある人ならわかるでしょうが中国ではバスや地下鉄で老人や妊婦に対して日本なんかとは段違いなくらいにみんな率先して席を譲る傾向があり、自分も知らぬ顔して席座っていること出来ないから必要とあれば席を譲っております。
 
 こうした席を譲る文化に関しては程度の差はあれ日中で共通していて中国の方がやや強いと言えるのですが、果たして上司は日本で電車に乗ってて席を譲られるのかなと今日ふと疑問に思いました。うちの上司は年こそそこそこいってますが足腰はしっかりしてるし中国来て激痩せしたことから持病の腰痛もなくなり、今のところは日々のストレスからか酒量が増えていることを除けば見るからに健康体です。しかし中国だと周囲から明らかに「席を譲られるべき老人」と見られるのに対し、日本人らしくないけど一応日本人である私の目からすると、「席を譲るとかえって気にするくらいの年齢じゃないのかな」と、もし電車の中でカチあっても席を譲るべきかややためらうべき外見をしています。
 
 何が言いたいのか端的に言うと、老人と認識するラインが日中で明らかに異なっていると言いたいわけです。日本は統計ごまかすために65歳以上を高齢者としていますがほかの国は普通60歳以上です。無論これは法律上の定義であって社会上の観念ではございませんが、社会上の観念でも日本人は相手を社会的弱者である老人と見るラインが中国よりは高くなっている気がします。
 確か三年前くらいのサラリーマン川柳で、定年後に故郷に戻って地元の青年会入ったら60歳なのに若手(最年少)と扱われることを謳う川柳が入ってましたが、これが端的日本人の見方を表しているでしょう。私個人の見方で言っても60歳前後であればまだまだ現役と見られる年齢で、70歳を越えた当たりからもうそろそろ老人、80歳を越えたら本人が同言おうと老人として扱われる気がします。
 
 では中国ではどんなもんか。私の観点で言えば55歳を越えた当たりが老人として区分されるラインだと思います。根拠としては日々の実感と、企業で社長職を努める人間が中国だと40代がメインで50歳を越えると引退とか考える年齢だからです。今の日本では40代の社長であれば若手経営者と呼ばれ、50代の社長でも少なく60歳を越えた人が経営者として一番多い層ではないかと思います。この点一つとっても日本が中国と比べて老人ばかりってのがなんとなく見えてくるのではないでしょうか。
 言うまでもないことですが日本は65歳以上が既に人口の四分の一を越えてて、世界基準の60歳以上だと三分の一くらいいっていた気がします。それくらい老人が多いのだから60歳くらいでへこたれてちゃ社会が成り立たないってのはまだ理解できるものの、日中間の経営者の平均年齢の差はあながち環視できない事態だと私は考えてます。上記の例は社長だけですが責任を持つ管理職の人間も同じくらい平均年齢に差があると思えるし、まぁあとは言わずもがなかな。
 
 かつては人生50年と織田信長は言ってましたが定年が60歳となり今度70歳まで引き上げようかと言われる時代にこういうことを議論するのも野暮な気がしますが、単純に若い人間が多い中国はそれだけで自分からしたら羨ましく見えます。もっともこの点に一番着目しているのはうちの上司とたまたま同い年したうちの親父で、中国に来るたびに街中を若者が多く歩いているという事実を取り上げ嘆息してます。年寄りの視点もたまには聞く価値があるもんだ。
 
  おまけ
 かなり昔にテレビで見ましたが、どっかの町工場で凄い技術を持っていることから定年を過ぎても働き続けているおじいさんがいて、番組が放送された時点で90歳を越えていながら毎日定時出勤してました。しかもその人の息子も60歳を越えており、父よりも先に息子が定年退職するというわけわからない状態になってて、日本は老人を働かせ過ぎではとなんか見ていて妙な気分にさせられました。

4 件のコメント:

  1. ちょっとした疑問で申し訳ないのですが、何歳ぐらいで元気であれば「老黄忠」的な扱いを受けれるのですかね?

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  2.  今現代で黄忠と呼べそうな人となるとマサカリ投法の村田兆治氏が真っ先に浮かんできますが、彼の場合だと「60歳を越えて時速140km」ですから、年齢で区分するよりもやっぱりパフォーマンスですかね。現役なら山本昌一択ですが。サッカーだと三浦和良氏ですから40以上になっちゃうかな。

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  3. 中国で儒教思想の影響で老人を尊敬する人が多いでしょう。
    ぜひこの良い行動を日本にお伝えください。因みに、我々も準老人となりますわ。

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    1.  お年寄りに社会が優しいという点に関しては真面目に中国を尊敬する。ただ日本はお年寄りの方が若者より多いからいろいろ難しいなぁ。あと準老人っていうには自分たちはまだ早いよ。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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