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2020年11月29日日曜日

最近の上海の状況

 先日同僚が会社で客先相手に電話してて、「出来れば旧正月には日本に一時帰国出来たらなと考えてはいるのですが、難しいでしょうねぇ……」などと話しているのが聞こえました。この声は何も同僚に限らず、中国のみならず全世界の駐在員の切なる声でしょう。

 自分だけかもしれませんがある程度の想定通り、冬が近づくにつれてコロナ感染者がいわゆる第三派を迎えつつあります。高い気温や湿気はコロナウイルスを死滅させないまでも、その活動を抑制する効果があったことはある意味これで証明されましたが、逆を言えば冬の時期はインフルエンザ同様に間髪となるわけで、これから四月にかけてまではまたあちこちで都市封鎖が行われることになるでしょう。

 翻って今私がいる上海の状況ですが、先日に空港勤務者を始め何人かに新規感染者が発生したものの、街全体は移動や仕事が規制されることもなく、新規感染者が出る前と比べて特に変わりなく動いています。ただ今日と昨日は一気に気温が下がったもんだから、街を出歩く人の数は明らかに減ってましたが。
 前に青島市で新規感染者が出た際は市内の全住民相手にPCR検査が実施されましたが、さすがに上海では同じことはやらないようです。もっとも自発的にPCR検査を受ける人は増えてて、周りの日本人駐在員もあちこちで受けてるせいで、なんか自分も受けなきゃいけないのか、どこで受けられるのかなどとキョドっています(;゚Д゚)

 一応、中国全体の消費に関しては今年の双十一のネット小売セールでまた過去最高を更新したように、衰えている様子はありません。ただ消費自体は比較的活発ながら、飲食店や小売店を始め閉店する店の数は今も増えており、街中を歩いていてもシャッターを閉めた店や、テナントの入らないモールなどが目立ち、この点は見ていて胸が痛いです。
 ただ仮に今やごく一般的な宅配サービスがなかったとしたら、飲食店の閉店数は今の規模ではなかったでしょう。宅配サービスでの需要と消費があるからこそ、まだ運営できている店は少なくない気がします。

 ちなみに消費でいうと、昨日またプラモ屋でキットを衝動買いしてきましたが、折角のコロナの時期なんだし、もっと日本で「自宅でプラモを作ろう!」キャンペーンみたいなのを業界もやればいいのにとか思います。この辺、日本の小売マーケティングは随分と後退したなと思うところです。

 なおこの記事書きながらふと「もしかして、あれってあるのかな?」と思って検索してみたところ、飛ぶことのなかったMRJのプラモがきちんと発売されていました。敢えて今この時期だからこそ、三菱重工の社員には冬休みの宿題とばかりにこれをみんなで組んでみたりしないのかなと思ったりします。
 MRJ、っていうかスペースジェットの開発は既に報じられている通り中止となりましたが、あの報道で個人的に不満だったのは下請けの部品サプライヤーとかの話が出てこなかった点です。友人の工場もMRJへの部品供給契約結んで、新規投資してクリーンルームまで作ったのに、結局注文は試作品以外は何も来ずに投資で損する羽目となっており、川下まで考えるともっと大きな打撃となることくらい言及してほしかったです。

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