上記の塗装代に関しては、友人がこれまで自動車を購入したことがなかったために事実を知らなかったのでしょうが、同じように購入経験がない人もこの事実を知らない人が多いかもしれません。かくいう私自身も、自動車業界についてはそこそこ取材経験があって過去の車種にも詳しい地震がありますが、比較的早い時期に中国に渡りその後ほとんどこっちで過ごしているため、実は中古車を含めて自動車を購入した経験がありません。それでも何故上記の塗装代について知っているのかというと、結構暇なときにウィンドウショッピングっぽく、各メーカーサイトに行って購入見積りシミュレーションを繰り返しているせいです。
真面目に他の人にも薦めたいのですが、用途やランクを設定して各車種の見積りを作り、比較するのはかなり楽しいです。「こっちの方がデザインいいけど値段がやや高いな」とか、「同じ燃費で初期購入価格差はこれだけか」とか、いろいろな意味で各メーカーの思惑とかも取れたりします。またオプションに関してもどういったものが用意されているのか、またその並べ方や表示の仕方から現在人気のあるオプションも把握でき、ネット環境のいい会社で暇なときとかやたらシミュレーションを繰り返しています。
そのシミュレーションをしていて気が付いたというか最近よく思うこととして、「安いセダンがねぇ」という事実です。
・セダン 人気・注目ランキング(価格.com)
セダンの人気低迷は今に始まることではなく世界的な流れでもあるのですが、それでも最近のセダンラインナップの少なさには思うところがあります。現状、わざわざセダンに乗ろうって人はそれこそブランド意識の高いミドルハイクラス以上の人で、そういうこともあってか「セダン=高級車」的な図式が出来上がりつつあり、各メーカーも価格を抑えた車は軽自動車かコンパクトカーで出して、セダンに関しては最低でも中高級車感のある値段で設定してきています。
具体的に言えばかつてはボリュームゾーンだったと思える最低購入価格160万円くらい、オプションなど諸費用込みで200万円以下のセダンは今や皆無です。カローラですら200万円をギリ下回る価格で、分不相応と言っちゃなんですが、ブランド及び販売力の低いマツダ3は220万円台からという勇気を通り越して無謀な値段設定で挑んでいます。あの内容でカローラ以上の値段をつけるというのはちょっと自分の中ではありえない。さらには数年前にギャランフォルティス捨てた三菱に至ってはセダンはゼロという男前ぶりです。
こんな感じで、一応車として最もベーシックな形であるセダンは今や、準高級車以上限定の車形となりつつあります。買い手がいないんだからそれもそうだし、私自身、街乗り用として使うんだったら確実にコンパクトカーを選ぶと思われるため当然かもしれませんが、それでもコンパクトカーと比べるとセダンの方が高速道路での静粛性、安定性では確実に上回るだけに、やはり180万円以下くらいで購入できるセダンがあればもうちょっと検討するのにという思いがあります。
まぁ人気がない分、中古車市場だと結構いい高級セダンが良く出回るのですが。
ちなみにソ連人民の敵であるうちの親父はかつて相手が乗っている車がトヨタだと知るや、「あっ、こいつ車に興味ないやっちゃな」と腹の中で毎回毒づいてたくせに、最近中古のクラウンに乗り始めたらやたらトヨタのこと誉めだすようになりました。まぁ自分から見ても、80年代くらいまでのトヨタは本当にいい加減に車作ってたなという印象を覚えますが。ハチロクなんてカローラにちょっといいエンジン乗っけて足回りを少し強くしただけというやっつけ感満載な車だし。
逆に90年代くらいの三菱は、価格設定がおかしいと思うくらい無駄に装備が豪華だった気がします。あそこは三菱グループの人間相手に売るだけで採算成り立っていたから、そういう身内向けに豪華装備を安くで着けるようにして売ってたのかもしれません。
2 件のコメント:
最近若い人が車を買わなくなってきている、という話もありますが、そもそも若者の数が減っているのと、金が無い若者は軽を買い、金がある若者は家族友人をたくさん乗せるため大型車を買う傾向があるため、セダン=子育てが終わった世代向けになりつつあるのかなという印象がありますね。
だから事故を起こすのがプリウスばっかりになるんですが。
結局コスパで考えたらプリウスが確かに有利なんですよね。悪い車じゃないんだけど、これだけ数多いと乗っててもあまり楽しくない気がして、購入シミュレーションでもプリウスは未だやったことがないです。
なおアルファードは中国でもミニバンが徐々に認知されてきて、だんだんと街中で見る回数が増えてきています。あれは自分から見ても凄い車で、今後さらに売れる気がします。
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