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2022年11月21日月曜日

「すずめの戸締り」をみて

 もう日本滞在が3週間くらい経過してやることないし、中国帰る前にどうせ話題になるのだからと「すずめの戸締り」を興味に行きました。平日の朝9時半からの回を見に行ったので、観客は自分を含めて7人くらいでした。
 なお本題と関係ないですが、本編開始前の別映画の宣伝が開始時間の10分前から見せられ、開始時間に入ってからはさらに20分間も見させられたのには辟易しました。またその宣伝映像も、見栄えが良ければいいのですが全体的に見ていて無駄に腹立つ感じのする映像で、もう少し消費者満足度を機にしろよ東宝とか思います。

 映画自体の感想に話を移すと、一言でいえば文句なしといったところです。新海作品特有の色のきれいな描写は言うに及ばずで、自然災害、都市と地方の対比など従来の作品から受け継がれているテーマもうまく話に落とし込まれています。
 強いて言えば、これまでの新海作品はごくごく狭い世界の出来事が全世界に影響を及ぼすようなセカイ系な特徴を持っていましたが、今作品では日本列島を縦断することとなっており、登場人物が関わる世界は比較的広くなっているため、従来と比べてセカイ系要素は弱まったかなという印象を覚えました。

 このほかの内容に関してはネタバレになるところもあるので敢えて言及を避けますが、見る前と変わった印象としてはヒロインのすずめについて、PVとかイメージビジュアルを見ていた時は「肩幅広くてごつそうな女だな」という、謎の印象を持っていました。実際の作品上では普通の女子高生で、男を追いかける形で全国飛び回ることから猛禽類とか呼ばれてますが、そこまでごついキャラクターとしては描かれていませんでした。
 ただ「君の名は」のヒロインと比べると、明らかに行動力やフィジカルですずめの方が勝っているようにしか見えず、その点ではごついヒロインといえるかもしれません。

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