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2022年11月28日月曜日

中国各地の反ゼロコロナデモについて

 未だ隔離中でこの記事も外付けキーボードではなくノートPC本体のキーボードで売っていますが、先日買ったTHIRDWAVEのキーボードはキーが比較的大きいので打ちやすいものの、CtrlキーとFnキーの位置が会社のパソコンと違ってよく押し間違えます。まぁこれくらいは自分でどうにかしろって話ですが。

 さてそんなわけで今朝になって一斉に報じられている中国各地で行われている反ゼロコロナデモについてですが、今朝方日本にいるかつての同僚が報道を見て久々にWeChat開いたところ、先月に自分が送った「日本帰るよー」というメッセージを初めてみて、自分に連絡してくれました。その元同僚は日本に帰ってからWeChat開いてなかったそうですが、今回のデモでモーメンツを見る際に開いて自分のメッセージにも気が付いたとのことでしたが、そういう意味では人の縁をデモがつないでくれだなとか思います。

 そのデモですが、上海市では「烏魯木斉(うるむち)路」でなんかやってたそうですが、上述の通り自分はホテル隔離中で見に行くことができませんでした。もっとも隔離中じゃなくても、ゲームするのに忙しいから行かなかっただろうけど。
 子の上海を含む各地で行われている反ゼロコロナデモに関して、中国国内では一切報じられていません。検索候補には「昨夜の上海の事件」などみたいに上がってくるものの、具体的内容は当局の検閲で消されているのか引っ掛かりません。とはいえ中国人同士で情報は共有されており、同僚からは当局関係者が烏魯木斉路の看板を引っこ抜いて持ち去る写真が送られてきました。烏魯木斉路なんでそもそもないよ的な主張でもする気なのだろうか。

 今回の騒動に関して自分の見解を述べると、単純にコロナの感染力を中国政府が見誤ったが故の帰結と思っています。隔離政策を徹底すれば流行を抑えられると思っていたし、実際これまではうまくやってこれてきたものの、最新のオミクロン株の前ではどれだけ隔離を徹底してもこれだけ流行してしまっている始末です。正直に言って今の北京と広州の流行状況は今年上半期の上海をすでに上回っていますが、上海のロックダウンはさすがにダメージが大きかったと認めているのか、北京と広州には同規模のロックダウンはまだ実施されていません。若干、不公平な感じはしますが、北京だと幹部もたくさんいるから彼ら自身も閉じ込められたくないだけでしょう。

 そのような状況で散発的な一部ロックダウンを繰り返しているものの、流行は全然収まらず、むしろこれから感想する冬を迎えてさらに拡大することが目に見えています。こうした状況、流行を抑えられないのにロックダウンを繰り返すし、感染したら環境の悪い施設に連れていかれるしで、これでストレス貯めない人間なんていないでしょう。
 また一部報道でも指摘されている通り、サッカーのワールドカップでみんなマスクなしで楽しそうにやっているのを見ると、誰でも不満に思うに決まっています。にもかかわらずゼロコロナを堅持すると言われたら、統制の強い中国でもこうしてデモが起こるわけです。

 内心、今回の各地のデモを見て思ったのは逮捕者が少ないという点です。中国で政府の政策に真っ向から異を唱えるデモにしては死者や逮捕者が少なく、なんとなく警察や当局もデモが発生するのはやや仕方ない面があると認めている節があるのではという風に見えます。せめてこれ以上大ごとにならないように慎重に対応しているように見えますが、だったらゼロコロナやめろよ言いたいです。

 昨年までは確かにゼロコロナで中国国内の感染者数はほんとに少なく、経済も回せていい感じでした。このころの中国の感染者について友人はさすがに少なすぎるし偽装していると言っていましたが、私は当時の中国における感染者はガチで発表通りに少なかったとみています。もし発表以上に多かったら、今以上に苛烈なロックダウンをやっていただろうし。
 そんな中国もこのところ毎日新規感染者数で国内新記録を更新し続けており、この点からみても感染者数の発表は入力漏れなどを除けば基本的に中国の発表は意図的な偽装はないと考えています。

 ただ昨年までは良かったものの、今年に入ってからのゼロコロナは完全に裏目裏目に回っています。この辺は今記事に書いていますが、来年に裏目のツケが一気に出てくるように思え、単純な中国の国益を考えるならデモが主張するように習近平退陣が最も有効な対策じゃないのと私ですら思います。はっきり言えば、ゼロコロナ政策そのものというより、出口戦略をこれまで一切築かなかったミスがここにきて一気に露呈してきたのではという風に見ています。それこそお得意の強権で、嫌がる老人相手にも全力でワクチン接種を徹底させとけばよかったのに。ロックダウンに強権発動する当たり、なんか力の入れどころが違う気がする。

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