それだけに更迭劇自体は当然の帰結で話題にするまでもないのですが、個人的に見ていて惜しいと思ったのは岸田総理の対応の遅さです。仮に発言に関する報道が出た直後に更迭を決めていたら、恐らく岸田政権の支持率は上がっていたのではないかとみています。結局1日のタイムラグをおいての更迭発表でしたが、この1日の差は大きいというか、岸田総理は世論の反応を見てから判断しようとしていたことが明らかに見て取れ、あの発言内容そのものに関しては更迭に至るものではないと認識していた節があります。
私個人としては前述の通りに議員以前に人として如何なものかと感じる内容だっただけに、大臣から引きずり下ろすだけでなく、離党を勧告、っていうか追放をしてもよかったものだと思います。それぐらい厳しい措置を取っていれば少なくとも私個人は岸田総理を見直していたところですが、まぁそれだけの決断ができる人物ではないとみていただけに、最終的なこの結末も納得感満載で、恐らく次の調査時に支持率は20%台に突入するかと予想しています。
それ以上に今回改めて感じたこととして、この葉梨みたいな明らかな異常者が大臣として登用する当たり、自民党の中堅層議員の人材不足が深刻であるように見えます。本人もあの発言からすると嫌々というか職務に関心があったわけではないようですし、またその資質に関しても完全度外視で法相に任用されていたようですが、それにしたってもうちょっとまともな人間はいないのかよと言いたくなります。いないならいないで、外部から議員でない人材を任用したっていいのですが、それすらできないほど自民党内には今、まともな40~50代くらいのまともな人材がいないのではないかと思います。
実際に自分が考えてみても、自民の中堅層と呼べる当選回数の議員で名前の出てくる議員はほとんどいません。まだ00年代あたりは表に出てアピールしたり、自分の政策を持つ議員が見られましたが、現代においてはそれこそ小泉進次郎氏くらいしか大衆に認知されている中堅議員となるといないでしょう。単純にアピールが下手というより、文字通り小粒な人材しか今の自民党内にはいないように見え、この傾向は今後ますます進むというか第二、第三の葉梨が出てくるかもしれません。
2 件のコメント:
そもそも自民党って、地域に代々住んでる一族の集合体みたいなものなので、自営業と地主の代表者みたいなものなんですよね。
サラリーマン世帯が増えて一つの土地に一生住む人が減ってるので、素材も集まらないんだろうなと思います。それを無理矢理統一教会と創価学会の力で延命させてるだけなので、未来は暗いなぁと思います。
それに対抗する政党がいないという意味では、更に暗いのですが。実質的にサラリーマン世帯に一番近いのは維新になっちゃってますね。
議員の出身から見るという見方は面白いですね。自分も同感で、現代日本の多数派に近い出身者が多いのは維新だと思いますが、あそこは勢力拡大に焦ってなんか目立ちたがり屋ばかりが集まっているように見え、候補者の質はいまいち信用できないなぁとか見ています。
自民に関しては地主層が完全に払底していて、まともな人材どころか普通の人材にすら事欠く有様なのかもしれません。二世しか議員になれないというより、二世しか人がいないというのが実情なのかも。
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