話は本題ですが今も燃え広がり続けるジャニーズ問題で、これまで大手メディアの中でもはっきり言って及び腰だったテレビ局側もここにきてジャニーズ事務所に距離を置き始めています。これまでジャニーズ系の番組が多いと指摘されていたテレ朝なんかも、社名変更の要求を含む質問状を送ったことを社長が明かしています。
ただこうした大手マスコミの駆動については、これまで知ってて黙認し、被害拡大の片棒を担いでいた存在なのに何をいまさらという批判があります。とはいえ、事ここに至っても黙認を続けるのもどうかと思えるので、ジャニーズに対する姿勢で転向を見せたことについては私自身は仕方ないというか当然ではないかと思います。
ただその一方、彼らがジャニーズ事務所に対して一方的に被害者の補償を行うようように要求することには強い違和感を覚えます。新聞社や雑誌社などはともかくとして、テレビ局にに至ってはほぼ完全にジャニーズと結託して莫大な利益をこれまで稼いできました。だからこそテレビ局はこの問題を黙認してきたのであり、いわばジャニーズと一蓮托生な関係にあったと言い切れます。
そうした関係を考慮すると、特にこれまでジャニーズのタレントを使って荒稼ぎしてきたことを感がると、私は少なくともテレビ局に関してはジャニーズ事務所と同じく、被害者に対し救済や補償を行う責任があると思っています。もちろん最大の責任者は法人であるジャニーズ事務所ですが、テレビ局が自分たちは関係ないと言って一切補償に与しないというのはそれは違うでしょう。
仮に補償を行うとしたらどうするべきか。まず被害者に対する直接の補償はやはりジャニーズ事務所が行うべきであり、これに介在する必要はないと思います。ではテレビ局はどんなふうに補償をするべきかですが、複数の局が存在し、またジャニーズの出演度合いも局によって異なることを考えると、一律の金額で補償するかに関してはやや議論があるし、そこら辺を正確に行おうとすると逆に手間となります。
であれば、この際に性的虐待被害者に対する基金をテレビ局が共同で設立し、その基金に寄付するという形にしてはどうかと考えています。過去の性的虐待を放置した代わりに未来の性的虐待を防ぐ団体を作るという形にして、また寄付形式を取ることにより税負担も軽減させるのであれば、実現しやすい形になるのではないかと勝手に考えています。
少なくとも、テレビ局が自分たちは何も処分なり批判を受けず、上から目線でジャニーズ事務所に対し一方的に改革を促すという態度を取るというのは不遜もいいところです。当事者意識がなさすぎるというか、先ほどのテレ朝の社長の行動に関しては私は非常識もいいところだと思っているし、また批判の声が出ないということにも密かに失望しています。この辺、文春とかはどう思っているのか聞いてみたいものです。
2 件のコメント:
大手メディアの行動が変わった一因にはスポンサーのジャニーズ離れがあります。
日本を代表する企業によるジャニーズ関連のCM・広告の停止は メディアにとって
無視できない問題です。 その一方、バラエティ番組では 芸能人達が 企業だって
ジャニーズの性加害問題を噂レベルでは知っていたはずだ、それなのにいざ事件が
発覚した途端に手の平を返すのはひどいと言っています(言わされている?)。
どうやらメディアは 性加害に見て見ぬふりをしていたのは自分達だけの責任では
ない、皆同罪だと言いたいようです。
このメディアの態度を元放送作家の長谷川良品氏は 厳しく批判しています。
メディアが、この性加害問題を報道しなかったからこそ スポンサーは 真実を
知る機会を得られなかった。 ジャニーズの性加害問題を噂レベルのゴシップ
情報まで矮小化したのはメディアの責任だと言っています。
また、別の放送関係者は ジャニーズ性加害問題は 酒の席での根拠のない都市
伝説、ネタ話だと思っていた(さすがに事実ではないだろうと思っていた)
と証言しています。
この放送関係者の証言が真実なら、スポンサーもジャニーズ性加害問題を本当
に知らなかったのかもしれないですね
スポンサーに関しては「大手メディアが報じてないんだし、嘘だろ」と思うのは多少しょうがないかなと思います。実際、私もこれほど長期にわたり被害者を増やし続けていたとは思っていなかったし。
しかし大手マスコミに関しては知らなかったわけないと言い切れますし、また追及もせず、「コンプライアンスが大事」と偉そうに言ってたことを考えると、やはり今の手のひら返しを見ていると他人事のように言うなよと思いますね。
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