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2008年2月12日火曜日

日本が核兵器を持てない理由

 大阪の橋本府知事はこの前の選挙戦の際に、「日本も核兵器を持つべきだと発言した事がある」と書かれたビラが選挙地域内で撒かれたそうです。ま、結果はというとあちこちで言われていますが逆効果だったようです。どうも日本人はネガティブキャンペーンをすると逆効果になりやすいな。

 それはともかくですが、この核武装論は若い世代を中心に結構熱が高まってきています。それこそ昔は政治家がこの手の事を言い出すとそっ首が飛ぶくらいのタブーだったのですが、随分とそのタブー性も薄れたと思います。私はこれ自体はとてもいいことだと考え、やはりあれこれ自由に議論を行うべきだとも思っております。一部の政治家も、「持たないのではなく、持とうと思えば持てるが敢えて持たないという立場が大事なのだ」と主張していますが、なかなかに一理ある言葉だとは思います。

 しかしっ、はっきり言わせてもらうと日本は未来永劫、とまでは言いすぎですが、実際には核兵器を持つ事が不可能な状態にあるといわざるを得ません。というのも、ぱぱっというと、もし日本が核兵器を持つと、核兵器不拡散条約、通称IAEAから脱退しなければなりません。そうすると何が起こるかと言うと、核技術を平和利用にしか使わないという限定の上でこのIAEAに加盟し、日本は原子力発電に使うウランの海外からの輸入が許可されています。そのため脱退すると当然、ウランの輸入は禁止されて現在も日本の電力事業の一角を担う原子量発電所はすべて停止に追いやられる事になります。日本国内じゃウランは採れないし。
 ま、ここまで言えばわかるでしょうが、そうすると日本なんてすぐにパンクします。つまり物理上、日本は核兵器を持てないということになります。これはどっかで読んだ本にかかれていた内容ですが、日本の核武装論について私にとって最も説得力に満ちた内容でした。

アメリカの大統領選について

 ちょっと情報を貯めていたので、結構盛り上がっている最中を通り越しての投稿です。

 さてアメリカの大統領選ですが、オバマ対ヒラリーでそこそこ盛り上がっています。友人などとも何度かメールしていますが、今回の選挙ほど有色人種層が取り上げられた選挙はなかったでしょう。黒人層はオバマを支持し、ヒスパニック層はヒラリーをと、同じ有色人種層でもこれまでのようにアメリカの下層階層として一枚岩で語られているわけではありません。なんとなく、江戸時代の日本のえた、ひにんのような感じもします……ってか、えたもひにんも自動で漢字に変換しねぇし。

 それはともかくとして、やはり見ているとヒスパニックよりは黒人層の方がまだ裕福そうに見えます。人間、どうしても生活していると視野が狭くなってくるもので、大きな違いよりも小さな違いの方が憎悪は高まりやすいといいます。それが今回の選挙に反映されているかどうかまではわかりませんが、今後のアメリカの選挙は今回以上にこれら各有色人種層対策がとられるようになるでしょう。以前の投稿でも書きましたが、後十年もすればアメリカの人口比は白人層を有色人種層が追い抜きますし。

 恐らく、このまま行けばオバマが勝つでしょう。これは関西ローカルのワイドショーにて青山繁晴氏が語っていましたが、この前のスーパーチューズデーまで、当初は圧倒的な支持のあったヒラリーに対してオバマが猛追してきてその日の選挙に引き分けるまで持ってきた。この追い上げは現在進行形で続いており、以降の選挙もオバマが勝つだろうと予想していましたが、見事にそれは的中し、昨日も四つの州でオバマが非常に有利な結果で勝ちました。それに対してヒラリー陣営は選挙対策委員長を取り替えたり、また資金不足からヒラリー自身のポケットマネー五億円が追加投入されるなどと、あまり景気のよくないニュースが続いています。

 いちいち書く事が断片的になっているのですが、やはりアメリカの保守層、特に力の強い退役軍人層は軍の最高責任者である大統領に女性がなるのはどうしても我慢ならないと聞きます。かといっても黒人なら大丈夫なのかと心配していましたが、やはり女性よりは男、それなら黒人でもいいというような情勢でしょうか。確固とした自信がありませんが。

 ではもう一つの共和党はと言うと、どうもこのままマケイン氏に候補は決まりそうです。確かに早くに決まれば本番の大統領選挙戦は有利になりますが、どうもこの人だと個性がないというか、なんせ今年で72歳にもなる長老でオバマが47歳と考えるとやはり見劣りします。そしてアメリカの情報でも次の大統領は閉塞感を打開するようなリーダーシップのある人物を求めているようですし、対抗馬としては力不足なんじゃないでしょうか。まぁ私の勝手な予想だと、オバマがなった後で暗殺されて、また伝説を作った後でアメリカは元通りになるんじゃないかと思ってます。

 そして最後にこの大統領選の日本の反応ですが、どうも日本のメディアは各候補が対日外交にどう影響するのかをあまり報道していません。ヒラリーは中国に対して肩入れが強いからオバマの方が日本にはいいだろうとは断片的に言っていますが、これも果たして確証があるかどうかは非常に疑わしいです。大体、伝統的にアメリカのアジア外交は民主党は中国寄り、共和党は日本寄りですし。あとあと、福井県の小浜市で「オバマ候補を勝手に応援する会」というのが出来たそうです。ここまで激しい便乗商法は見た事がありませんが、まぁ見ていて面白いのでありなんじゃないかと思います。ちなみに、オバマ氏と今回書かなかったのはこの小浜市と変換を混ぜないためです。
 
  追伸
 今、Caramelldansenにはまってます。

経済指標の不透明性

 毎年年末になると「今年の経済成長率は~」ってな感じでGDPについて何かしら語られます。このGDPはこれ以前のGNPにかわる指標とし、て恐らく世界で最も使われる国力の指標でしょう。
 しかし、私自身はこの指標について非常に疑問を持ちます。いきなり例証から行きますが、たとえば現在の日本はこのGDPに照らしてみると、神武景気を越えるほどの戦後最長の経済成長の真っ只中にいるはずですが、実際はというと失業率は増加し、格差問題も表面化しています。実際に、各ニュースなどでは「蜃気楼景気」や「実体の見えない経済成長」と評されており、その景気のよさを実感している人はほとんどいないでしょう。またお隣の韓国も、GDPの経済成長率で見るならば日本以上ですが、どうも留学生などから伝え聞く状況を聞いていると、日本以上に貧しい暮らしを庶民は強いられているような気がします。

 言ってしまえばこのGDP、一般民衆から搾取をすればするほど上がる仕組みになっています。たとえば、ある製品がその価値が1000円あるとして、そのうち人件費が500円いるとします。この段階だとこの製品の付加価値は500円ですが、人件費が100円に下がると、その価値は900円にまで跳ね上がり、GDPにも反映されます。
 そんなあほな、と言いたい話ですが、今実際に日本で起こっている経済成長というのはこれが実態でしょう。一般労働者の平均給与は下がりつづけ、その分コストが減って製造効率が上がったと見なされ、結果的にGDPに反映されていきます。この状態を見据えてか、去年にEUは日本の経済成長について、実際の生産力はなにも変わっていないと評していますがまさにその通りでしょう。

 ですが国家や経団連のお偉方はこのGDPを指標に使い、自らの成果を強調しています。はっきり言わせてもらうと、「私はこれだけ労働者らが本来受け取るべき報酬を奪い取った」と言っているのと同義でしょう。厚顔極まりない発言です。
 では一人当りGDPで見るとどうでしょうか。これも自分は指標としては不適格だと思います。これも高所得者層が現在の日本のように増えていってしまうと、どうしても数字が偏り全体の構図が見えづらくなります。まぁ労働分配率などで多少弄くればまだ見れたものにはなるかもしれませんが。

 まだマシなものとして、国連開発計画ではHDIという指標を使っているようです。これは、
  ①基礎医療の充実度を測る出生平均余命
  ②基礎教育の充実度を測る成人識字率と高等教育就学率、
  ③物価の違いを考慮に入れた実質購買力である実質所得
 の三つを計算した数値の事です。ちなみにこれの1位はノルウェーで、日本は13位に入ってます。

 何もこれに今すぐ変えろとはいいませんが、少なくともGDPで成果を現したり、なんでもかんでもの指標に使うのはやめて欲しいです。指標というのは重要で、問題を分析するのも改善するのもこの指標自体ともいえます。自分で言っていてなんですが、何故こんな当たり前の事を素人の私が言わねばならないのかが不思議です。

2008年2月11日月曜日

漫画の話

 三日ぶりの投稿だ。内輪ネタですが、先週の水曜から土曜日まで友人がうちに泊まりにきていて、でもって出てったその日からは今度は親父が遊びに来て、やっと今日になって一人で過ごす夜となった。別に寂しくなんかないもん。

 それはそうと、私は自他共に認める漫画マニアです。雑誌などをそれこそ麻生太郎氏ほど勝ってチェックしているわけではないですが、この年代にしてはそこそこ以前の漫画を見ているので、上の世代から下の世代まで漫画の話をあわせられる自信もあります。
 一番好きな漫画、というより影響を受けたのは横山光輝氏の「三国志」で、今連載中の漫画で好きなのは岩明均氏の「ヒストリエ」としげの秀一氏の「頭文字D」。あと個人的にバイブルとして使っているのは水木しげる氏の自伝「水木しげる伝」です。ちなみに、鳥取の小学校で使われている教科書には地元出身の有名人として「名探偵コナン」の青山剛晶が紹介されているらしいです。さらについでに言うと、自分の労働経済学の師は鳥取の境港出身で、その先生の路線に当る大御所は東大名誉教授の宇沢弘文氏で、この人も鳥取出身。この他にも何かと、自分の周りは鳥取出身者がやけに多い気がします。自動車免許を合宿で取ったのも鳥取だし……。

 それはともかく、今や日本の文化を代表する漫画ですが、やはり往年と比べるとややその価値が下がった気がします。名前は忘れましたが、アメリカの日本文化研究者の女性学者が日本の漫画の特徴について、「何気ない日常が終わりなく続いていくストーリー」と述べていますが、非常に的確な分析でしょう。
 この手の漫画作品の大家と来れば「らんま1/2」、「犬夜叉」の高橋留美子氏でしょう。何も高橋氏だけでなく、これまでに出ている傑作作品の「ブラックジャック」や「ゲゲゲの鬼太郎」もこれに当てはまります。基本、アメリカなどでの文化作品というのは初めから終わりまで一本のストーリーがあり、途中で話が膨らむことはあっても、普通は一直線に話が進んでいきます。これに対して日本の漫画は延々と日常が繰り返され、物語の終盤になってようやく止まっていた時が動き出すかのような話が非常に多いです。

 これは言うまでもなく作品の長期連載に繋がります。「こち亀」などもこの例で延々と話が続いていますし、また「美味しんぼ」やさっき挙げた「名探偵コナン」のように、まとまったひとくくりの話が連続するというものもあります。これらの日本の漫画の特徴は確かによく出来たものだと思いますし、日本人の精神性も表しているのではないかと私は考えています。そして、このような話の形態を逆手に取った、傑作とも言うべきアニメ作品もあり、名前を出すと「うる星やつら」の映画版「ビューティフルドリーマー」という作品があります。監督は「攻殻機動隊」の映画版で今をときめく押井守で、素晴らしい出来です。ぜひ一見してもらいたい作品です。

 しかし、残念ながら近年ではこのような形態の漫画は非常に少なくなっています。自分が確認する中では、週間少年ジャンプでやっている「銀魂」くらいしかこの形態で成功している作品はないのではないかと思っています。近年はやはりアメリカ同様、一本筋道の通った話が人気になりやすいのかもしれません……「ワンピース」はどっちになるかなぁ、もう延々とやっているけど。

2008年2月8日金曜日

派遣業界について

 ちょっと古い話ですが、先日に人材派遣会社大手のグッドウィルが前店舗二ヶ月の業務停止命令を受けました。これ以前にも同じく大手のフルキャストが一部の支店で業務停止命令を受けていましたが、どうも見ていて愉快なので、ちょっと解説もかねて話します。

 まずどちらも業務停止命令を受けた理由ですが、なんでも「二重派遣をやってはならない」、「製造現場へ派遣してはならない」といった法令を破ったせいと公式に官庁が発表していますが、多分これには「何を今更(笑)」と思った方も多かったのではないかと思います。
 派遣会社が急速に増え、一般のアルバイトなどにも進出してきたのは私が記憶する限りだと2003年前後からですが、その当時から先の二つの法令はなきに等しかったものです。というのも、私自身、明らかに二重派遣で突然労働現場を派遣直前でとっかえられたこともありますし、今回の摘発が起こるまでは二重派遣はおろか、三重四重と、派遣会社同士で協定を結び、お互いに足りない現場人員を補い合うという協定まで公に結ばれていましたし。

 と、ここまで書いといて、あまり書きたくはなかったのですが無理があると思ってきたので、そもそもの派遣労働について説明します。ふぅ、今日も長くなりそうだ。

 まず、派遣労働は90年代初頭に一部の専門職において認められた労働形態です。当時、この派遣労働が許されたのはコンピューターでプログラムを組むシステムエンジニアや、タイピストなど、主にIT業界だけでした。というのも、当時は今ほどIT関係の人材が豊富ではなく、一部のIT会社、NTTや富士通などにしか人材がおらず、その限られた人材を幅広く、いろんな業界にばら撒くという意味合いで作られました。ただ、当時よりこの派遣労働が広がれば労働者の権利が低下するのではないかと懸念され、この派遣労働に従事する人間は通常雇用よりも高い給料を受け取るなど、様々な既定が存在していました。

 しかしその後にバブル崩壊に続く長い不況を受け、リクルートが「フリーター」という言葉を作りだすなど、アルバイトを専業とする労働人口も増え、業界の要望を受け徐々にこの派遣労働の行える枠は広げられ、規制も緩和され、そして小泉改革に至ってはそれまでは直接雇用が義務付けられた工場などで作業をする製造現場にも、表向きは禁止していたのですが、法の裏道とも言うべき条文を盛り込んでとうとう解放してしまいました。
 その結果はいちいち言うまでもなく、雇用が非常に流動的になり、また労働者全体の収入低下、健康悪化につながり、現在のように若者就業問題の中でも最も大きな問題となっています。

 今回のグッドウィルの違反についてはまさに後だしじゃんけんとも言うべき、やっていいよといっておきがら実はダメっ、っていって罰ゲームを与えるかのように容赦ないやり方でしょう。もちろん、これまで散々労働者をカモにしてきたグッドウィルやらフルキャストに対しては「ざまあみろ!」という気持ちが私自身強いですが、それ以上になぜこれまで規制を緩和しつづけた政府が反転とも言うべき行動を取ったかが気になります。

 いくつか考えられる推論として、まず格差社会と呼ばれている現在、正直このまま放っといたらいくら穏やかな日本人でも、怒ってスーパーサイヤ人みたいに反乱を起こすのではないかという危機感から、その息抜きとばかりに、雇用環境の改善を行おうと政府がようやく重い腰を挙げたのではないかという説です。ま、確かに去年あたりから派遣労働の違法性やら問題性があちこちでも取り上げられるようになり、私もこの説が最も可能性が高いと思います。ただ、この説に付随して、もう一つの動機が政府にあったのではないかとも思います。というのも、ホリエモンと同じく狙われたのではないかという説です。

 まぁこの説はまだ整理がついていないのでここで説明しませんが、やはりホリエモンの捜査と何らかの関連性があるのではないかと考えています。しかしこの派遣労働というのは昔から「ピンはね」と呼ばれ、非常に悪質な商法だと非難されてきましたが、まさにその通りでしょう。それこそアメリカの制度ならばまだ理解できなくはないのですが、日本の制度ではまさに人間が奴隷のように扱われるやり方で、今すぐにでもこれら人材派遣会社は潰されるべきです。連中もあちこちで連言い訳を言っていますが、「自分たちが仕事を紹介する事で雇用が増える」という言い訳に対しては、お前らがいなくともハローワークという公共の施設があるという反論だけで十分でしょう。どう贔屓目に見ても、連中が存在する価値はありません。ついでに言うなら、リクルートもくたばってくれれば学生の青田刈りも行われなくなるので、今日も連中が死に絶える事を星に祈って眠る事にします。

時津風親方逮捕について

 昨日、大相撲の親方でもあった前時津風親方が逮捕されました。この事件は起こった当初より死に方に不審があるのではないかと各所で騒がれましたが、どうもその議論は一時的ですぐしぼんでしまい、事件から二ヵ月位した後に再び盛り上がり、今回の逮捕に至るようになりました。逆に、二度目の盛り上がりがなければ、事件は闇に葬られた可能性が非常に高かった事件といえます。

 この事件で最も重要な役割をしたのは「週刊現代」です。去年あたりから毎号に載せていた女性のヌード写真の掲載も止め、非常に紙面も良くなっていた中で今回の殊勲賞ばりの活躍は高く評価されるべきでしょう。まぁ、もう一つの大相撲八百長問題はどうも自分が見ていて現代側がすこしきな臭いですが。
 他のメディアが今回の事件を黙殺していく中、現代だけはずっとこの問題を追い、ここまで大きくなった事は事実なのですが、それ以前に問題なのは、なぜ警察が今回、そのようなマスコミの報道を受けてから行動したのかでしょう。

 死体のスケッチ上からも異常な死に方であったにも関わらず、当初、警察では死体の解剖は行われませんでした。それどころか、特にキャリアなどがないにも関わらず虚血性心因障害というわけのわからない病名までつけ、挙句に当時のカルテから外因性ショック死に死因を改めるなど、お粗末な行動ばかり目立ちます。
 何もこれに限りませんが、日本は以前より死体の死因解剖がほとんど行われていないようです。そのため、明らかに不審な死に方に対しても自殺と断定したり、捜査が打ち切られるなど問題視されています。しかしその一方で、どうもどこの警察署でも解剖医が不足しているとも聞きます。そりゃ医者だって死体の解剖なんてそうそうやりたがらないのはわかりますが、いくらなんでも手抜きしすぎではないでしょうか。

 最近の事件だと、ライブドア事件の際に沖縄で自殺したと言われる役員が疑問視されています。そもそも、なぜ沖縄で自殺という点もあまり追及されませんでしたし、事件の背景からやはり陰謀めいたものも感じます。

  追伸
 今回の親方の逮捕に絡めて、場所後にモンゴルに帰国していた朝青龍に対してまで不謹慎だ、相撲会はどうなっていると批判するメディアがいくつかありましたが、これくらい大目に見てやれよという気がします。散々叩いて望郷心を芽生えさせたのはお前らなんだから。

2008年2月7日木曜日

餃子について

 今やっているNHKニュースによると、餃子の皮が通常の1.5倍くらい売れいているらしいです。例の冷凍餃子の忌避反応からの影響らしく、ひき肉の売上も伸びているようです。

 ちなみに、実は私は外で餃子が食べられません。別に衛生が悪いとかじゃなくて、うちの家の餃子が明らかに他のと味が違いすぎて、そのギャップになれず、どうも口に入れられないのです。こう言うとなんかちんぷんかんぷんに思う人もいそうですが、本当に味が全然違う。なんで外の餃子ってあんなまずいんだろうって思うくらい違う。

 それはともかく、一般に日本で出回っている餃子は中国ではあまり食べられていません。これは結構知っている人も多いでしょうが、向こうの一般の餃子はゆでて食べる水餃子です。また日本同様に揚げ餃子もあるようですが、私は向こうであまり見たことはありません。で、日本で食べられている餃子ですが、これは向こうでは「鍋底餃子」と書いて、一度料理したんだけど、ちょっと日が経ったからもう一回加熱処理して食べる、チャーハンみたいな食べられ方をしている餃子です。にしても、鍋底というのは言いえて妙だ。

 ちなみに、向こうでは餃子の中の具材バリエーションは豊富で、私が好きでよく食べていたのは「西紅柿餃子」と書く、トマト餃子でした……いやいやいや、決してゲテモノ料理じゃないって、本当においしいよ。
 ほかにもいろんな野菜とか入っていたりしてそこそこおいしいです。あと中国料理だと、北京ダックは向こうだと100元(1600円)もあれば相当おなか一杯食べられます。日本はいくらなんでも高すぎるだろうあれ。