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2008年2月8日金曜日

時津風親方逮捕について

 昨日、大相撲の親方でもあった前時津風親方が逮捕されました。この事件は起こった当初より死に方に不審があるのではないかと各所で騒がれましたが、どうもその議論は一時的ですぐしぼんでしまい、事件から二ヵ月位した後に再び盛り上がり、今回の逮捕に至るようになりました。逆に、二度目の盛り上がりがなければ、事件は闇に葬られた可能性が非常に高かった事件といえます。

 この事件で最も重要な役割をしたのは「週刊現代」です。去年あたりから毎号に載せていた女性のヌード写真の掲載も止め、非常に紙面も良くなっていた中で今回の殊勲賞ばりの活躍は高く評価されるべきでしょう。まぁ、もう一つの大相撲八百長問題はどうも自分が見ていて現代側がすこしきな臭いですが。
 他のメディアが今回の事件を黙殺していく中、現代だけはずっとこの問題を追い、ここまで大きくなった事は事実なのですが、それ以前に問題なのは、なぜ警察が今回、そのようなマスコミの報道を受けてから行動したのかでしょう。

 死体のスケッチ上からも異常な死に方であったにも関わらず、当初、警察では死体の解剖は行われませんでした。それどころか、特にキャリアなどがないにも関わらず虚血性心因障害というわけのわからない病名までつけ、挙句に当時のカルテから外因性ショック死に死因を改めるなど、お粗末な行動ばかり目立ちます。
 何もこれに限りませんが、日本は以前より死体の死因解剖がほとんど行われていないようです。そのため、明らかに不審な死に方に対しても自殺と断定したり、捜査が打ち切られるなど問題視されています。しかしその一方で、どうもどこの警察署でも解剖医が不足しているとも聞きます。そりゃ医者だって死体の解剖なんてそうそうやりたがらないのはわかりますが、いくらなんでも手抜きしすぎではないでしょうか。

 最近の事件だと、ライブドア事件の際に沖縄で自殺したと言われる役員が疑問視されています。そもそも、なぜ沖縄で自殺という点もあまり追及されませんでしたし、事件の背景からやはり陰謀めいたものも感じます。

  追伸
 今回の親方の逮捕に絡めて、場所後にモンゴルに帰国していた朝青龍に対してまで不謹慎だ、相撲会はどうなっていると批判するメディアがいくつかありましたが、これくらい大目に見てやれよという気がします。散々叩いて望郷心を芽生えさせたのはお前らなんだから。

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