今日はというか今週に入りまた忙しくなっているので、さくっと書ける話題で行きます。タイトルそのままですが自民党の総裁職就任以降、中国では安倍晋三氏の関心が非常に高くなっております。
安倍氏に関しては一度総理になっていることから中国でもそこそこ知名度はあるのですが、やはりタカ派というイメージを持って報じられることがあり、総理在任中は靖国参拝を避けたにもかかわらず彼が今度また総理になると日中関係が悪化するのでは、民主党の前原氏同様に危険人物だとよく書かれております。まぁ前原氏に関しては事務所費問題で、そろそろ党内の地位も危うくなってきましたが。
それ安倍氏ですが、確かにこのままの情勢が続くようであれば総選挙後は次の総理となる可能性が高いです。もっとも私としては自民が第一党になりきれない可能性もあってどうかなという気がするのですが、仮になったとしても意外とこの人は外交では引くところもあるので、中国が懸念するほど関係を悪化させないと考えております。
ただこの辺の話でもう少し発展させると、石原慎太郎氏が新党を起ち上げるといったあたりからまた右か左かという論調の報道が非常に増えてきているように見えます。これまでに私も何度も書いてきておりますが右か左かというのは冷戦時には通用したとはいえ、現代の政治力学を測る上ではもはや何の指標にもならないと考えています。更に言えば右だとか左だとか言われている人は実際には言われているほど思想を持っているわけではなく、むしろ利権を代表しているにしか過ぎません。
そうした人物の代表格は実名を挙げて批判すると社民党の福島瑞穂党首で、かつて起きた中国漁船の衝突事故の際に衝突映像が一般公開されていない中で、「コツンとしか当たっていない」と実態とは明らかにかけ離れたことをのたまっていました。その後に映像が流出してこの発言が嘘だった事がわかりましたが、よくもまぁ堂々とあんな嘘を言えたものだなと呆れた物です。私に言わせると、この人は現実の事実よりも中国側をかばい建てすることで得られる利権の方が大事な人間なのだろうという気がします。元々、社民党自体がそういう党ですが。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2012年11月6日火曜日
2012年11月5日月曜日
万里の長城ツアーの遭難事件について
本題とは関係ないですが、中国では今週から開かれる中央党大会の影響でネット検閲が非常に厳しくなっています。たとえを挙げるとプロキシサーバーを使うことで見られたYoutubeとか完全に見られなくなり、気になる記事があったので潮風大使さんのブログにもコメント書こうとしたけど駄目でした。おまけに電話も盗聴されているのか、会社の電話は以前は聞こえなかった「サー」って砂嵐みたいな雑音が急に聞こえるようになり、さっきも携帯電話で友人と話してたら2回も突然切れました。実にファッキンです(・ω・)
話は本題に入りますが、既に大きく報じられているように中国で日本人ツアーの遭難事故が起こりました。
・万里の長城遭難:日本人死者3人に 旅行会社下見現地任せ(毎日新聞)
内容については皆さんわかるでしょうから今回は説明しませんが、このツアーの企画会社であるアミューズトラベルの名前を見た際は正直言って「まだ存続していたのか」と驚きました。こちらも既に大きく報じられているからわかるでしょうがアミューズトラベルは3年前に死者が9人も出たあのトムラウシ山遭難事故を起こしており、とっくに解散していたと思っていただけにエレベーター事故のシンドラーといいどうしてまた同じ過ちを繰り返すのかとやや陰鬱な気持ちにさせられました。早めに予想を言うと、さすがに三度目はもうないでしょうけど。
それで今回の遭難事故ですが、中国現地でもきちんと報じられております。北京一帯は史上稀に見る大雪だっただけにこのツアーだけでなくあちこちで雪害による影響が出ているためにトップニュースではないものの、注目度としてはそこそこ大きく扱われているように感じます。リンク先に貼ってある記事では「救援隊150人が救助のために全力を尽くした」と書かれてありますが、この点に関しては素直に中国のレスキューの方々に感謝したいと思います。
恐らくこの事故を見た日本の多くの方は、「どうして一大観光地の万里の長城でこんな遭難が起こるんだ」と考えたのではないかと思いますし、現にネットの掲示板を見ると、「こんな観光地で遭難なんておこるわけない。中国だから何か別の理由で死んだんだろう」などということを書いている人も見受けられました。
まぁそんな書き込みしたバカはほっといて私の方から解説させてもらうと、万里の長城は確かに観光地ではありますがそれはあの長い長城の一部分だけで大半は奥深い山の中で連々と石塁が連なっているだけです。観光客が主に訪れるのは今回の遭難現場から数十キロ離れた八達嶺(パーターリン)というところでテレビなどに映る長城の姿は大抵はこの場所ですが、この八達嶺ですらかなり山深いところにありたどり着くまでには北京市からバスに乗って数時間かかります。ただ八達嶺は観光地として整備されていることもあり、周辺には道路も作られているだけでなく観光しやすいよう長城を上る階段などが設けられているのですが、実際行ったことはないものの観光地になっていない長城はそういう類のものは一切なく、移動するのも大変だし緊急連絡手段も限られていたのではないかと思います。
そしてこれだけは強く言っておきますが、長城というのは行ったことがある人ならわかるでしょうが日本人が想像するような生易しい物じゃありません。自分も初めて行った時に驚きましたが長城の通路は意外に地上高が高く、落ちたら確実に死ねます。しかもその通路は平坦ではなく、文字通り山の傾斜に沿って建てられているため勾配が半端じゃありません。それこそ八達嶺にある観光ルートですらなんかSWATとかの訓練場と見まごうかのような急勾配、しかも階段がなく坂になっている箇所が数多くあり、足を滑らせたら大怪我しそうで本気で怖かったです。
そんな長城に十月なのにやけに暑い時期に行ったもんだから、汗をかきながら必死で傾斜を上り下りしたのを今でもよく覚えています。この時はお袋が一緒でしたが、お袋も急勾配に参ってぜぇぜぇ言っていたものの私の方も必死で上り下りしていたため手を差し伸べる余裕がなく、後ろを振り向いたらいなかった、というようなシチュエーションも有り得ると思いつつ通路を渡り切りました。幸いながらお袋も一時は大分自分と距離が開いたものの無事渡り切ることが出来ましたが、助けなきゃと思いつつ助ける余裕がないというのをこの時に強く感じ、もしかしたら遭難時の心境はこういうものなのかもしれないと、なんか今作ったように見えますが当時は本気でこういうことが頭に浮かびました。
話は本題に入りますが、既に大きく報じられているように中国で日本人ツアーの遭難事故が起こりました。
・万里の長城遭難:日本人死者3人に 旅行会社下見現地任せ(毎日新聞)
内容については皆さんわかるでしょうから今回は説明しませんが、このツアーの企画会社であるアミューズトラベルの名前を見た際は正直言って「まだ存続していたのか」と驚きました。こちらも既に大きく報じられているからわかるでしょうがアミューズトラベルは3年前に死者が9人も出たあのトムラウシ山遭難事故を起こしており、とっくに解散していたと思っていただけにエレベーター事故のシンドラーといいどうしてまた同じ過ちを繰り返すのかとやや陰鬱な気持ちにさせられました。早めに予想を言うと、さすがに三度目はもうないでしょうけど。
それで今回の遭難事故ですが、中国現地でもきちんと報じられております。北京一帯は史上稀に見る大雪だっただけにこのツアーだけでなくあちこちで雪害による影響が出ているためにトップニュースではないものの、注目度としてはそこそこ大きく扱われているように感じます。リンク先に貼ってある記事では「救援隊150人が救助のために全力を尽くした」と書かれてありますが、この点に関しては素直に中国のレスキューの方々に感謝したいと思います。
恐らくこの事故を見た日本の多くの方は、「どうして一大観光地の万里の長城でこんな遭難が起こるんだ」と考えたのではないかと思いますし、現にネットの掲示板を見ると、「こんな観光地で遭難なんておこるわけない。中国だから何か別の理由で死んだんだろう」などということを書いている人も見受けられました。
まぁそんな書き込みしたバカはほっといて私の方から解説させてもらうと、万里の長城は確かに観光地ではありますがそれはあの長い長城の一部分だけで大半は奥深い山の中で連々と石塁が連なっているだけです。観光客が主に訪れるのは今回の遭難現場から数十キロ離れた八達嶺(パーターリン)というところでテレビなどに映る長城の姿は大抵はこの場所ですが、この八達嶺ですらかなり山深いところにありたどり着くまでには北京市からバスに乗って数時間かかります。ただ八達嶺は観光地として整備されていることもあり、周辺には道路も作られているだけでなく観光しやすいよう長城を上る階段などが設けられているのですが、実際行ったことはないものの観光地になっていない長城はそういう類のものは一切なく、移動するのも大変だし緊急連絡手段も限られていたのではないかと思います。
そしてこれだけは強く言っておきますが、長城というのは行ったことがある人ならわかるでしょうが日本人が想像するような生易しい物じゃありません。自分も初めて行った時に驚きましたが長城の通路は意外に地上高が高く、落ちたら確実に死ねます。しかもその通路は平坦ではなく、文字通り山の傾斜に沿って建てられているため勾配が半端じゃありません。それこそ八達嶺にある観光ルートですらなんかSWATとかの訓練場と見まごうかのような急勾配、しかも階段がなく坂になっている箇所が数多くあり、足を滑らせたら大怪我しそうで本気で怖かったです。
そんな長城に十月なのにやけに暑い時期に行ったもんだから、汗をかきながら必死で傾斜を上り下りしたのを今でもよく覚えています。この時はお袋が一緒でしたが、お袋も急勾配に参ってぜぇぜぇ言っていたものの私の方も必死で上り下りしていたため手を差し伸べる余裕がなく、後ろを振り向いたらいなかった、というようなシチュエーションも有り得ると思いつつ通路を渡り切りました。幸いながらお袋も一時は大分自分と距離が開いたものの無事渡り切ることが出来ましたが、助けなきゃと思いつつ助ける余裕がないというのをこの時に強く感じ、もしかしたら遭難時の心境はこういうものなのかもしれないと、なんか今作ったように見えますが当時は本気でこういうことが頭に浮かびました。
2012年11月4日日曜日
3大学設立許認可取り消し問題について
このところ忙しくてタイムリーに政治記事を拾えてないので、今日は久々に騒動真っ只中の大学設立認可政府、というより田中真紀子文科相が取り消した問題について私の意見を紹介します。
・「生徒のチャンスつぶす」秋田公立美短学長、田中文科相の不認可に反発 入学希望は900人超(産経新聞)
事の経緯を簡単に説明すると受験者数が定員に満たないいわゆるFランク大学が増加しているような背景から田中文科相は大学の設置基準を見直すべきという持論のもとで、既に設立認可が下りていた3大学に対して突如認可を取り消す命令を出しました。この命令に対して3大学側はどれも「寝耳に水」と答えた上で、既に後者を建設したり指導教員に内定を出しており、さらに受験者の募集や上記リンク先の短大のように既存の短大生が編入する予定でもあったとして、影響が大きすぎるとして命令の撤回を要求しております。
この一連の騒動に対する私の意見を述べると、やはり3大学側の立場に立ち設立を認めるべきだという立場を取ります。確かに私も日本には大学があまりにも多くなりすぎているために統廃合を進め、新設基準は厳しくするべきだという風にかねてから主張してきましたが、きちんと設立手続きを踏んだうえで来年開校予定だった大学を、それこそ思いつきの様な判断で突然ストップをかけるというのはいくら何でも道理にかなわないでしょう。また繰り返しになりますが設立手続きは問題なく終えており、しかも一度は設立認可が下りていたものをひっくり返すことは制度の信頼性も揺るがしかねません。
就任以降、産経新聞は事ある毎に田中文科相の動静を伝えて今にボロが出ると書いていましたが、今回のこの騒動を見るとその予想は見事的中したと言えるでしょう。就任直後は大人しかったのでさすがに小泉政権の頃から少しは成長したかと思っていましたが、安西先生じゃないけど「まるで成長していない……」と言いたいくらいです。今後の推移ですが恐らく野田首相をはじめとして民主党幹部はさすがに3大学の設置を認め直すように動くでしょうが、それに田中文科相がどう反応するか。黙って勧告を受け入れるか、自分の考えを理解してくれないなどと言いながら執行部批判を始めるか、こう言ってはなんですが私は後者にベットします。
・「生徒のチャンスつぶす」秋田公立美短学長、田中文科相の不認可に反発 入学希望は900人超(産経新聞)
事の経緯を簡単に説明すると受験者数が定員に満たないいわゆるFランク大学が増加しているような背景から田中文科相は大学の設置基準を見直すべきという持論のもとで、既に設立認可が下りていた3大学に対して突如認可を取り消す命令を出しました。この命令に対して3大学側はどれも「寝耳に水」と答えた上で、既に後者を建設したり指導教員に内定を出しており、さらに受験者の募集や上記リンク先の短大のように既存の短大生が編入する予定でもあったとして、影響が大きすぎるとして命令の撤回を要求しております。
この一連の騒動に対する私の意見を述べると、やはり3大学側の立場に立ち設立を認めるべきだという立場を取ります。確かに私も日本には大学があまりにも多くなりすぎているために統廃合を進め、新設基準は厳しくするべきだという風にかねてから主張してきましたが、きちんと設立手続きを踏んだうえで来年開校予定だった大学を、それこそ思いつきの様な判断で突然ストップをかけるというのはいくら何でも道理にかなわないでしょう。また繰り返しになりますが設立手続きは問題なく終えており、しかも一度は設立認可が下りていたものをひっくり返すことは制度の信頼性も揺るがしかねません。
就任以降、産経新聞は事ある毎に田中文科相の動静を伝えて今にボロが出ると書いていましたが、今回のこの騒動を見るとその予想は見事的中したと言えるでしょう。就任直後は大人しかったのでさすがに小泉政権の頃から少しは成長したかと思っていましたが、安西先生じゃないけど「まるで成長していない……」と言いたいくらいです。今後の推移ですが恐らく野田首相をはじめとして民主党幹部はさすがに3大学の設置を認め直すように動くでしょうが、それに田中文科相がどう反応するか。黙って勧告を受け入れるか、自分の考えを理解してくれないなどと言いながら執行部批判を始めるか、こう言ってはなんですが私は後者にベットします。
2012年11月3日土曜日
取材先広報に関する四方山話
あまり内輪ネタを披露するべきではないと思うのですが、知らない人には参考になるかもしれないので自分が取材したことのある企業の四方山話をちょっと紹介しようと思います。
・ナンバー1な日系自動車メーカー
何がナンバー1なのかは書かないけどともかくナンバー1な日本の自動車メーカーです。ナンバー1なだけあって広報担当の人も隙がなく、この前に電話取材した時はこんな会話となりました。
自分「天津工場の稼働をストップさせるって本当ですか?」
広報「個別の工場の稼働状況は以前から一切開示しておりません」
自分「では今後、生産調整など行う予定は?」
広報「常に需要に応じて生産調整を行っております」
全く隙がなく、記事が書き辛かったです。ただ仕事はしっかりしてるなぁという印象は受けます。
・僕の上司はフランス人な日系自動車メーカー
またも日系自動車メーカーですが、単月の販売台数を確認している際に今後の市場戦略について尋ねたところ、「うちのゴーンもこの前言ってましたけど……」と、CEOの名前を呼び捨てにして説明してくれました。うちのって、猫とか犬じゃないんだから……。
・バイクも作ってる自動車メーカー
なんか同じのばっか続くけどまたも自動車メーカーで、合弁会社でストライキが起きているというから電話してみたところ、「らしいね!」と、もしかしたら否定されるんじゃないかという予想を裏切りあっさり認めた上で、「ところで中国ではどんなふうに報道されてる?( ・∀・)」と聞かれて、実情を尋ねようと電話したのに逆に私が中国の報道ベースでストライキの状況を説明する羽目となりました。おまけに、
自分「なんか総経理も解任されるって言われてますけど」
広報「えー、聞いてなーいΣ(゚д゚;)」
という具合でした。終いには、「日経さんはこんなこと聞いてきたよ( ゚∀゚)」とこっちが聞いてないにもかかわらず教えてくれて、以前はあまり意識することのないメーカーでしたがこの一件以降は急に好きになりました。記事もめちゃくちゃ書きやすかったし。
・バッグ作ってるサ○ン○タ○サ
この○マ○サ○バ○は香港で上場するという話があったので電話取材をかけてみたところ、何度電話をかけても「担当者がいない」の一点張りでした。しょうがないので担当者が来たらこちらに連絡をくれないかと伝えたところ、
広報「はいわかりました。それでは失礼します」
自分「まだこちらの電話番号を教えていませんよね?(#^ω^)」
という具合でした。質問案件に対して回答できないなら回答できないと言ってくれればこっちもそれで済む話だというのに、たった数分の電話でここまで人をイライラさせてくるのもまた珍しいです。というようなことを同僚に話したところ、同僚も以前にサ○ン○タ○サに電話取材をしたことがあったのですが、以前に発表していた事業計画と今回発表した計画になんか齟齬があると感じて質問してみたところ、「それは過去の話です」といった感じで前回発表の内容をなかったことにしていたそうです。もちろん電話の態度も悪く、二人で悪口を一時期言い合ってました。
・日系飲食チェーン(確かラーメン)
これも香港時代の話ですが、進出するような話があったので私ではなく女性の同僚が電話取材をかけたところ、上の○マ○サ○バ○と似たような対応を受けたらしく、何度も電話をかけ直す途中で同僚が泣き出してしまいました。「なんで聞いてるだけなのに、こんな扱い受けなきゃいけないんだろう(ノД`)」と言われて必死で慰めましたが、回答できないなら回答できないと記事書く側からすると本当に言い切ってほしいです。それで済むんだから。
・某広告代理店、というか電通
嫌っている会社だし電話かけたくないなぁとか思ってたらプレスリリースの内容で記事書けと指示されたので仕方なくかけましたが、電話に出た人は終始不機嫌な声で「わかりません」とか「リリース文に書いてある通りです」としか言いませんでした。結局何も聞き出せないまま取材は終わりましたが、嫌な会社はどこを切っても嫌な会社だということだけはよくわかりました。っていうか余計なお世話かもしれないけど、あんな問題のある人間に電話対応を任せない方がいいんじゃないかと本気で思います。前に別件で対応してもらった人は普通だったんだけどなぁ。
・財閥系代表オペレーター
どこでもそうですが最初は取材先の代表電話番号にかけてから広報につないでもらうのですが、財閥系大企業の代表オペレーターはどこも凄い綺麗な丁寧語を話す人が多いです。その方面の専任の人でしょうが、あまりにも丁寧に応対してくるので話しててこっちの日本語のリズムが異常に乱れることが多いです。綺麗なのは美徳ですが、ビジネスシーンなんだしもうちょっと砕けて話せないかなと時々思います。
・ある業務用食材卸売企業
この企業へは香港に出張していた際に一度だけ電話取材をしたのですが、その時も懇切丁寧に回答してくれてありがたい会社だなと思いました。その後、上海に戻った後で同じ会社がプレスリリースを出してきたので再び私が電話取材を行ったところ、「あれ、この前に香港からかけてきた方じゃないですか?」と、同じ広報担当の人が私のことを覚えておりました。なもんだから取材も非常にやりやすかったのですが、まさか香港と上海跨いで同じ会社に取材、しかも双方覚えていたというすごい偶然を体験したこともあり印象深い会社です。
・ナンバー1な日系自動車メーカー
何がナンバー1なのかは書かないけどともかくナンバー1な日本の自動車メーカーです。ナンバー1なだけあって広報担当の人も隙がなく、この前に電話取材した時はこんな会話となりました。
自分「天津工場の稼働をストップさせるって本当ですか?」
広報「個別の工場の稼働状況は以前から一切開示しておりません」
自分「では今後、生産調整など行う予定は?」
広報「常に需要に応じて生産調整を行っております」
全く隙がなく、記事が書き辛かったです。ただ仕事はしっかりしてるなぁという印象は受けます。
・僕の上司はフランス人な日系自動車メーカー
またも日系自動車メーカーですが、単月の販売台数を確認している際に今後の市場戦略について尋ねたところ、「うちのゴーンもこの前言ってましたけど……」と、CEOの名前を呼び捨てにして説明してくれました。うちのって、猫とか犬じゃないんだから……。
・バイクも作ってる自動車メーカー
なんか同じのばっか続くけどまたも自動車メーカーで、合弁会社でストライキが起きているというから電話してみたところ、「らしいね!」と、もしかしたら否定されるんじゃないかという予想を裏切りあっさり認めた上で、「ところで中国ではどんなふうに報道されてる?( ・∀・)」と聞かれて、実情を尋ねようと電話したのに逆に私が中国の報道ベースでストライキの状況を説明する羽目となりました。おまけに、
自分「なんか総経理も解任されるって言われてますけど」
広報「えー、聞いてなーいΣ(゚д゚;)」
という具合でした。終いには、「日経さんはこんなこと聞いてきたよ( ゚∀゚)」とこっちが聞いてないにもかかわらず教えてくれて、以前はあまり意識することのないメーカーでしたがこの一件以降は急に好きになりました。記事もめちゃくちゃ書きやすかったし。
・バッグ作ってるサ○ン○タ○サ
この○マ○サ○バ○は香港で上場するという話があったので電話取材をかけてみたところ、何度電話をかけても「担当者がいない」の一点張りでした。しょうがないので担当者が来たらこちらに連絡をくれないかと伝えたところ、
広報「はいわかりました。それでは失礼します」
自分「まだこちらの電話番号を教えていませんよね?(#^ω^)」
という具合でした。質問案件に対して回答できないなら回答できないと言ってくれればこっちもそれで済む話だというのに、たった数分の電話でここまで人をイライラさせてくるのもまた珍しいです。というようなことを同僚に話したところ、同僚も以前にサ○ン○タ○サに電話取材をしたことがあったのですが、以前に発表していた事業計画と今回発表した計画になんか齟齬があると感じて質問してみたところ、「それは過去の話です」といった感じで前回発表の内容をなかったことにしていたそうです。もちろん電話の態度も悪く、二人で悪口を一時期言い合ってました。
・日系飲食チェーン(確かラーメン)
これも香港時代の話ですが、進出するような話があったので私ではなく女性の同僚が電話取材をかけたところ、上の○マ○サ○バ○と似たような対応を受けたらしく、何度も電話をかけ直す途中で同僚が泣き出してしまいました。「なんで聞いてるだけなのに、こんな扱い受けなきゃいけないんだろう(ノД`)」と言われて必死で慰めましたが、回答できないなら回答できないと記事書く側からすると本当に言い切ってほしいです。それで済むんだから。
・某広告代理店、というか電通
嫌っている会社だし電話かけたくないなぁとか思ってたらプレスリリースの内容で記事書けと指示されたので仕方なくかけましたが、電話に出た人は終始不機嫌な声で「わかりません」とか「リリース文に書いてある通りです」としか言いませんでした。結局何も聞き出せないまま取材は終わりましたが、嫌な会社はどこを切っても嫌な会社だということだけはよくわかりました。っていうか余計なお世話かもしれないけど、あんな問題のある人間に電話対応を任せない方がいいんじゃないかと本気で思います。前に別件で対応してもらった人は普通だったんだけどなぁ。
・財閥系代表オペレーター
どこでもそうですが最初は取材先の代表電話番号にかけてから広報につないでもらうのですが、財閥系大企業の代表オペレーターはどこも凄い綺麗な丁寧語を話す人が多いです。その方面の専任の人でしょうが、あまりにも丁寧に応対してくるので話しててこっちの日本語のリズムが異常に乱れることが多いです。綺麗なのは美徳ですが、ビジネスシーンなんだしもうちょっと砕けて話せないかなと時々思います。
・ある業務用食材卸売企業
この企業へは香港に出張していた際に一度だけ電話取材をしたのですが、その時も懇切丁寧に回答してくれてありがたい会社だなと思いました。その後、上海に戻った後で同じ会社がプレスリリースを出してきたので再び私が電話取材を行ったところ、「あれ、この前に香港からかけてきた方じゃないですか?」と、同じ広報担当の人が私のことを覚えておりました。なもんだから取材も非常にやりやすかったのですが、まさか香港と上海跨いで同じ会社に取材、しかも双方覚えていたというすごい偶然を体験したこともあり印象深い会社です。
サイゾーが配信する如何わしき記事
先日、マイクロソフトが運営するポータルサイトのMSNに以下のような意見文を送りました。
「毎日ニュース記事を拝見しておりますが、「サイゾー」が配信している記事について意見があります。短く言ってしまえば下品過ぎるの一言に尽き、本日配信した「自慰シーン“解禁”の松たか子、今度はヘアヌード写真集に興味津々!?」という見出しの記事も、未成年が見る可能性のあるページで配信するニュース記事としては如何なものかと思います。そもそもサイゾーはこの記事のように「週間実話」、または「週間大衆」の記事を引用しているだけの内容が多く、そのどれもが「そろそろあの女性芸能人がヌード写真集を出す」というものばかりで、どれだけ時間が経ってもそれらしきヌード写真集は一向に発行されない、いわば根拠のない憶測記事が多いです。娯楽には多少の嘘があってはいいとは思いますが、こんな下品な内容の記事が書かれる女性芸能人の立場を考えると、御社サイトで配信するべきではないのではと個人的に思います」
我ながら随分真面目ぶった意見を言うものだという気がしますが、看過し続けるのもいい大人としてどうかと思ったので思い切って送りました。この意見文に書いてある通りに、MSNに配信されているサイゾーの記事はセクシャルな内容が明らかに多く、また全く根拠がないと言っていい捏造記事が異常なくらいに散見され、最近では「サイゾー」という名前を見るだけで腹立ってくるほどです。
一例として、また今日も以下のリンク先にある週間実話の捏造記事をベースにした記事が配信されております。
・「ヌードOKだった」発言の長澤まさみに複数のヘアヌード計画が浮上!?(サイゾー)
私は別にヤクザ業界の情報誌のような週間実話と週間大衆がどんな捏造記事を書こうとも特段気にすることはありません。何故なら両誌は雑誌という紙媒体で閲覧する人間には選択する余地があります。ただこのサイゾーの記事は無料のインターネット上で不特定多数に配信され、実際に私も読みたくもない内容にもかかわらずMSNのニュース欄を見ていると目に入ってしまい、ぐだぐだ言うのをやめてしまうと早く商売やめるか目立たないところで一人でやってろと本気で言いたいです。
実際にこれらのサイゾーの捏造記事に騙されて、友人の上海人も悔しい思いをしております。その友人をだました記事というのも「酒井法子AV転身!? 芸能ブローカーが「のりピーの利権」争奪戦を展開!」という記事ですが、これを見た友人はどうやらマジで酒井法子がAVに出ると考えていたようで、サイゾーの記事はほとんどねつ造だと教えてあげたら本気で残念がってました。無垢な中国人を騙すなんてサイゾーは許せねぇ、と思う一方で、「あの記事を本気に信じる奴がいたとは(;゚д゚)」とも思いました。
「毎日ニュース記事を拝見しておりますが、「サイゾー」が配信している記事について意見があります。短く言ってしまえば下品過ぎるの一言に尽き、本日配信した「自慰シーン“解禁”の松たか子、今度はヘアヌード写真集に興味津々!?」という見出しの記事も、未成年が見る可能性のあるページで配信するニュース記事としては如何なものかと思います。そもそもサイゾーはこの記事のように「週間実話」、または「週間大衆」の記事を引用しているだけの内容が多く、そのどれもが「そろそろあの女性芸能人がヌード写真集を出す」というものばかりで、どれだけ時間が経ってもそれらしきヌード写真集は一向に発行されない、いわば根拠のない憶測記事が多いです。娯楽には多少の嘘があってはいいとは思いますが、こんな下品な内容の記事が書かれる女性芸能人の立場を考えると、御社サイトで配信するべきではないのではと個人的に思います」
我ながら随分真面目ぶった意見を言うものだという気がしますが、看過し続けるのもいい大人としてどうかと思ったので思い切って送りました。この意見文に書いてある通りに、MSNに配信されているサイゾーの記事はセクシャルな内容が明らかに多く、また全く根拠がないと言っていい捏造記事が異常なくらいに散見され、最近では「サイゾー」という名前を見るだけで腹立ってくるほどです。
一例として、また今日も以下のリンク先にある週間実話の捏造記事をベースにした記事が配信されております。
・「ヌードOKだった」発言の長澤まさみに複数のヘアヌード計画が浮上!?(サイゾー)
私は別にヤクザ業界の情報誌のような週間実話と週間大衆がどんな捏造記事を書こうとも特段気にすることはありません。何故なら両誌は雑誌という紙媒体で閲覧する人間には選択する余地があります。ただこのサイゾーの記事は無料のインターネット上で不特定多数に配信され、実際に私も読みたくもない内容にもかかわらずMSNのニュース欄を見ていると目に入ってしまい、ぐだぐだ言うのをやめてしまうと早く商売やめるか目立たないところで一人でやってろと本気で言いたいです。
実際にこれらのサイゾーの捏造記事に騙されて、友人の上海人も悔しい思いをしております。その友人をだました記事というのも「酒井法子AV転身!? 芸能ブローカーが「のりピーの利権」争奪戦を展開!」という記事ですが、これを見た友人はどうやらマジで酒井法子がAVに出ると考えていたようで、サイゾーの記事はほとんどねつ造だと教えてあげたら本気で残念がってました。無垢な中国人を騙すなんてサイゾーは許せねぇ、と思う一方で、「あの記事を本気に信じる奴がいたとは(;゚д゚)」とも思いました。
2012年11月1日木曜日
東電OL殺人事件の検察による無罪請求について
なんかあまり突っ込む人がいないので、自分がやるまでもないと思っていましたが一応記録のために触れておくことにします。
・東電OL再審 誤判の検証も欠かせぬ(10月31日)(北海道新聞)
本音を言うとほかの所から記事を引用したかったけど、ちょうどいいのがないので警察には厳しいけど部落には優しい北海道新聞にします。それにしても言うねぇ私も。
書かれている内容は先日にネパール人、ゴビンダ・マイナリ氏の冤罪が認められた東電OL殺人事件で、ゴビンダ氏を無実の罪で刑務所に追いやった検察が当初はあくまでゴビンダ氏が犯人だと主張しようとしていたものの、被害者の女性の爪から別人のDNA、それも同じ室内にあった遺留物から検出されたDNAと一致するものが出てきたことから白旗を挙げ、再審で無罪請求をしたということに触れております。至極当然な判断と言えばそれまでなのですが、真に注目すべきは検察が白旗を上げたということではなく、何故今の段階で被害者の爪から別人のDNAが出てきたのかということです。
別に刑事をしているわけでもないので本当かどうかわかりかねますが、よく推理小説とかで殺される際に被害者が暴れるため、爪の中から犯人のDNAが出てくるという記述をよく見かけるのですが、もし仮にこれが事実だとしたらまず真っ先に痕跡が調べられる箇所ではないのかと個人的に思います。私が何を言いたいのかというと、検察、そして警察は事件が起こった当初の段階でこのゴビンダ氏とは異なるDNAが被害者の爪の中から検出されていたのを知っていたのではないかということです。そもそもなんで事件から十年以上も経って突然出てくるのか、どう考えたって初めからわかっていたことを敢えて隠し、ゴビンダ氏が犯人でないとわかっていながら無理矢理罪を着せたようにしか思えません。もっとも、これ以外の証拠でもゴビンダ氏の無実は明らかにわかりきっていたことなのですが。
仮定の話が続きますが、もし本当に初めから爪の中のDNAの事実を検察が知っていたとするならば、何故検察の中で処分者が現れないのかが私には不思議です。厳しいことを言えば無実の人間に罪を着せるような行為をしていたのであれば、ゴビンダ氏と同じように15年くらい刑務所に入るくらいの処分が必要かと思います。
それにしても近年の日本の司法は足利事件の冤罪発覚以降、未だひどい状態とはいえ徐々にではありますがマシになってきたなと思います。個人的な印象論で語らせてもらうと、司法に対して目が行くようになった最初のきっかけはいわゆる痴漢冤罪で、その後に足利事件の再審が起こり、そして郵便の障害者割引制度が続いたことが大きい気がします。この東電OL事件なんて、完全に闇に葬られると5年くらい前は私も考えていましたし。
最後にこれまた踏み込んだことを言うと、うちのお袋は冤罪ではないというものの2000年に起きたというか発覚した筋弛緩剤点滴事件も、犯人とされる男性の逮捕直後の報道のされ方を見ると冤罪の可能性があるのではと考えています。この事件も仮に冤罪なら不幸だろうがひっくり返ることはないだろうと今まで思っていましたが、昨今の状況を見るともしかしたらと少し考えることがあります。
・東電OL再審 誤判の検証も欠かせぬ(10月31日)(北海道新聞)
本音を言うとほかの所から記事を引用したかったけど、ちょうどいいのがないので警察には厳しいけど部落には優しい北海道新聞にします。それにしても言うねぇ私も。
書かれている内容は先日にネパール人、ゴビンダ・マイナリ氏の冤罪が認められた東電OL殺人事件で、ゴビンダ氏を無実の罪で刑務所に追いやった検察が当初はあくまでゴビンダ氏が犯人だと主張しようとしていたものの、被害者の女性の爪から別人のDNA、それも同じ室内にあった遺留物から検出されたDNAと一致するものが出てきたことから白旗を挙げ、再審で無罪請求をしたということに触れております。至極当然な判断と言えばそれまでなのですが、真に注目すべきは検察が白旗を上げたということではなく、何故今の段階で被害者の爪から別人のDNAが出てきたのかということです。
別に刑事をしているわけでもないので本当かどうかわかりかねますが、よく推理小説とかで殺される際に被害者が暴れるため、爪の中から犯人のDNAが出てくるという記述をよく見かけるのですが、もし仮にこれが事実だとしたらまず真っ先に痕跡が調べられる箇所ではないのかと個人的に思います。私が何を言いたいのかというと、検察、そして警察は事件が起こった当初の段階でこのゴビンダ氏とは異なるDNAが被害者の爪の中から検出されていたのを知っていたのではないかということです。そもそもなんで事件から十年以上も経って突然出てくるのか、どう考えたって初めからわかっていたことを敢えて隠し、ゴビンダ氏が犯人でないとわかっていながら無理矢理罪を着せたようにしか思えません。もっとも、これ以外の証拠でもゴビンダ氏の無実は明らかにわかりきっていたことなのですが。
仮定の話が続きますが、もし本当に初めから爪の中のDNAの事実を検察が知っていたとするならば、何故検察の中で処分者が現れないのかが私には不思議です。厳しいことを言えば無実の人間に罪を着せるような行為をしていたのであれば、ゴビンダ氏と同じように15年くらい刑務所に入るくらいの処分が必要かと思います。
それにしても近年の日本の司法は足利事件の冤罪発覚以降、未だひどい状態とはいえ徐々にではありますがマシになってきたなと思います。個人的な印象論で語らせてもらうと、司法に対して目が行くようになった最初のきっかけはいわゆる痴漢冤罪で、その後に足利事件の再審が起こり、そして郵便の障害者割引制度が続いたことが大きい気がします。この東電OL事件なんて、完全に闇に葬られると5年くらい前は私も考えていましたし。
最後にこれまた踏み込んだことを言うと、うちのお袋は冤罪ではないというものの2000年に起きたというか発覚した筋弛緩剤点滴事件も、犯人とされる男性の逮捕直後の報道のされ方を見ると冤罪の可能性があるのではと考えています。この事件も仮に冤罪なら不幸だろうがひっくり返ることはないだろうと今まで思っていましたが、昨今の状況を見るともしかしたらと少し考えることがあります。
2012年10月31日水曜日
日本人の改善思想
例の尼崎の事件で各メディアが犯人の写真を間違えて出していた件ですが、朝日新聞だけが、「うちも同じ写真手に入れていたけど、確認が取れなかったから使わなかったぞ(゚∀゚)」とどや顔で報じているのが微妙に笑えます。いやきちんと裏取り作業をしているんだから確かに誉めらるのですが。
そんなことはほっといて今日の本題に移りますが、既にブログで記事にしていますが先週末は約一年ぶりに香港へと旅行してきました。そんな一年ぶりの香港を見てきた感想ですが、一言でいうと「何も変わっていない」というのが正直な所です。いや実際にはあれこれ変わったところもあるのかもしれませんが、少なくとも自分が見てきた界隈は街の通りや建物、駅舎など、あと香港人のスタイルやファッションなどは一年前と全く変わりがありませんでした。
一体なんでこういう風に思うのかというと過分に、現在上海市を拠点に生活しているというのが大きいのではないかと考えております。今年はペースが落ちてきているとはいえ世界一の成長市場の一級都市であるだけに、上海市は街のあちこちであれこれ建設工事なり建て替えなり、果てには取り壊しなどがしょっちゅうあります。ちょうど自分の住んでいるサービスアパートメントの前にある商業施設も建て替えが始まっているのですが、それこそ数ヶ月時間を空けるだけでも見た目というか雰囲気が変わっていることが多いです。更に言えば街並みだけでなく、上海人も豊かになってきていることから服装とか仕草がかなりめまぐるしく変わっているような気がします。
この香港と上海の違いはひとえに、成熟市場と成長市場の違いと言ってもいいかと思います。ある程度経済発展を終えて落ち着いている香港に対しまだ発展途上で変わりつつある上海という具合に、両都市の現況が私の印象の違いを生んでいるのでしょう。では香港と同じく、一応既に経済発展をある程度達成している日本はどんなもんでしょうか。なんかさっきの話をひっくり返すようになりますが、私の印象としては日本の都市は香港などよりも上海に近いというか、意外と変化するところが多いような気がします。
あくまで私の印象ですが、たまに実家とかに帰ってみると今までなかったところに信号機が出来てたり、通い慣れた店舗が回想されてたり、見知らぬ道が出来ていたりと、上海市ほどダイナミックではないにしろ細かいところで変化している箇所が多いと毎回感じます。またこれは以前にあった人が言っていたのですが、東京の首都高などで以前は渋滞が多発していた箇所を久々に通ったところ、一部ルートが追加されたりしていて全く渋滞が起こっていなかったそうです。その人曰く、日本人というのは地味に改善意識が高く、一度作ったものを細々と改良を加えていく傾向があるそうで、聞いた当時に私もなるほどと感じました。
ちょうど今回に香港へ行ってみてこの時の改善という言葉を思い出したからこんな記事を書いているのですが、トヨタの改善方式じゃないですが確かに日本人は後から機能なり改良を加えていくような行為を外国人と比べて率先してやるようなところがある気がします。これもやけに印象に残っている話ですが、映画の「ラスト・サムライ」でも「日本人は誰に言われるまでもなく自分の技量を高めて前よりいいものを作ろうとする」というトム・クルーズのセリフがありますが、なんとなく通じるところがある気がします。
一方、改良を加えていくというのには向いているものの逆に一から土台の様な何かを作るという行為は苦手だとも言えると思います。よくネットのジョークに「アメリカ人が発明したものを日本人が小型化して中国人がパクる、そして韓国人が起源を主張する」というのが以前に流行りましたが、ベースとなるものは今現在を見回してもやはりアメリカが全部作っている気がします。敢えて踏み込んでいうと、日本の漫画を作った手塚治虫は本人自身もディズニーの影響を強く受けたことを話していますし。
更に歴史を紐解くと第二次世界大戦中に日本はよく、一回の戦闘にまとめて兵隊を送るのではなく実際に戦った後で「もう少し必要」などといって後からどんどん送り込む、逐次投入をよくやらかしています。兵力の逐次投入は軍事上で下策とされており、必要な兵力を一度に送る方が輸送コストや戦闘期間などの関係からずっと優れているのですが、こうしたことからもどうも日本は一気呵成に物事を進めるのも伝統的に苦手なんじゃないかと伺わせられます。
そんな具合でどうもオチがパッとしませんが、日本人はいわば改善オタクで微量な変化を好む気質じゃないかというのが私の意見です。こうした点をもっと意識して、日本人に向いた組織運営法とか開発方針を作っていくのも一考じゃないかと思うわけです。
そんなことはほっといて今日の本題に移りますが、既にブログで記事にしていますが先週末は約一年ぶりに香港へと旅行してきました。そんな一年ぶりの香港を見てきた感想ですが、一言でいうと「何も変わっていない」というのが正直な所です。いや実際にはあれこれ変わったところもあるのかもしれませんが、少なくとも自分が見てきた界隈は街の通りや建物、駅舎など、あと香港人のスタイルやファッションなどは一年前と全く変わりがありませんでした。
一体なんでこういう風に思うのかというと過分に、現在上海市を拠点に生活しているというのが大きいのではないかと考えております。今年はペースが落ちてきているとはいえ世界一の成長市場の一級都市であるだけに、上海市は街のあちこちであれこれ建設工事なり建て替えなり、果てには取り壊しなどがしょっちゅうあります。ちょうど自分の住んでいるサービスアパートメントの前にある商業施設も建て替えが始まっているのですが、それこそ数ヶ月時間を空けるだけでも見た目というか雰囲気が変わっていることが多いです。更に言えば街並みだけでなく、上海人も豊かになってきていることから服装とか仕草がかなりめまぐるしく変わっているような気がします。
この香港と上海の違いはひとえに、成熟市場と成長市場の違いと言ってもいいかと思います。ある程度経済発展を終えて落ち着いている香港に対しまだ発展途上で変わりつつある上海という具合に、両都市の現況が私の印象の違いを生んでいるのでしょう。では香港と同じく、一応既に経済発展をある程度達成している日本はどんなもんでしょうか。なんかさっきの話をひっくり返すようになりますが、私の印象としては日本の都市は香港などよりも上海に近いというか、意外と変化するところが多いような気がします。
あくまで私の印象ですが、たまに実家とかに帰ってみると今までなかったところに信号機が出来てたり、通い慣れた店舗が回想されてたり、見知らぬ道が出来ていたりと、上海市ほどダイナミックではないにしろ細かいところで変化している箇所が多いと毎回感じます。またこれは以前にあった人が言っていたのですが、東京の首都高などで以前は渋滞が多発していた箇所を久々に通ったところ、一部ルートが追加されたりしていて全く渋滞が起こっていなかったそうです。その人曰く、日本人というのは地味に改善意識が高く、一度作ったものを細々と改良を加えていく傾向があるそうで、聞いた当時に私もなるほどと感じました。
ちょうど今回に香港へ行ってみてこの時の改善という言葉を思い出したからこんな記事を書いているのですが、トヨタの改善方式じゃないですが確かに日本人は後から機能なり改良を加えていくような行為を外国人と比べて率先してやるようなところがある気がします。これもやけに印象に残っている話ですが、映画の「ラスト・サムライ」でも「日本人は誰に言われるまでもなく自分の技量を高めて前よりいいものを作ろうとする」というトム・クルーズのセリフがありますが、なんとなく通じるところがある気がします。
一方、改良を加えていくというのには向いているものの逆に一から土台の様な何かを作るという行為は苦手だとも言えると思います。よくネットのジョークに「アメリカ人が発明したものを日本人が小型化して中国人がパクる、そして韓国人が起源を主張する」というのが以前に流行りましたが、ベースとなるものは今現在を見回してもやはりアメリカが全部作っている気がします。敢えて踏み込んでいうと、日本の漫画を作った手塚治虫は本人自身もディズニーの影響を強く受けたことを話していますし。
更に歴史を紐解くと第二次世界大戦中に日本はよく、一回の戦闘にまとめて兵隊を送るのではなく実際に戦った後で「もう少し必要」などといって後からどんどん送り込む、逐次投入をよくやらかしています。兵力の逐次投入は軍事上で下策とされており、必要な兵力を一度に送る方が輸送コストや戦闘期間などの関係からずっと優れているのですが、こうしたことからもどうも日本は一気呵成に物事を進めるのも伝統的に苦手なんじゃないかと伺わせられます。
そんな具合でどうもオチがパッとしませんが、日本人はいわば改善オタクで微量な変化を好む気質じゃないかというのが私の意見です。こうした点をもっと意識して、日本人に向いた組織運営法とか開発方針を作っていくのも一考じゃないかと思うわけです。
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