
上海ではこの一週間、ずっと雨が降っててピーカンな天気よりややぐずついた天気の方が好きな自分ですらいい加減にしろと思いつつ今日選択をしたわけでしたが、雨を通り越して昼過ぎから雪降ってました。夕食もローカルな店で鶏肉定食でも食べる予定でしたが、寒いのでずっと家に籠ってPSPをし続け、結局ファミリーマートでチキン南蛮うどん買って終えました(;一_一)
話は本題に入りますが、一昨日付の「証券時報」という新聞で今年のネット10大ニュースという特集がありました。ちょうど一年を振り返るいい時期なので、本業でもあるし今日はその内容を簡単に翻訳してお伝えしようかと思います。
1位 白酒の可塑剤混入事件
これは以前にも私も取り上げましたが、旧正月の時期を控えて最も書き入れ時であるこの時期に、中国の高級酒「白酒」に可塑剤が混入していたことが発覚しました。最初に発覚した中級白酒メーカーの「酒鬼酒」は株価が大下がりしましたが、その後も貴州茅台酒、五糧液などほかの城酒メーカーも一部品種で可塑剤が入っているのがわかり、業界全体で今もなおえらいことになってます。
2位 ゼラチン毒カプセル事件
こっちは結構前ですが、薬品などを入れるあのゼラチンカプセルにこちらもまた基準値を大幅オーバーするクロムが入っていたという事件がありました。こっちの混入原因はわりとはっきりしていて、横着する業者がなんと捨てられた皮革製品から原料のゼラチンを抽出して作っていたことが原因だったようです。ただ一時期報道が過熱していたのに、私の印象だと発覚から二週間くらいでぱたりと報道が止まったので、当局がもしかしたら動いたのかもしれません。
3位 ネットによる汚職官僚の摘発 日本でも事例がありますが、中国では今年にネットのブログ情報などから公務員の汚職が摘発されつという話が何度かありました。個人的に自分が面白かったのは年収150万円くらいの課長クラスの公務員が数億円する土地や物件といった不動産を複数所有していて、どっからその金は出てきたと疑問視されたことから摘発されたという例があります。
4位 工場建設に対する反対環境デモ
排水流出など環境汚染事件の絶えない中国ですが、現地住民からしたら日本人と遜色ないほど環境に対する意識はこのところ高まっております。そうした風潮の中で今年、金属精錬工場や化学品工場の建設計画が持ち上がるや現地で建設反対運動が巻き起こり、計画そのものが撤回されるといった事件が何度かありました。社会主義、というよりお上の決定の強い中国でもこのような反対、そして撤回ということが起こり得るのだなと驚くのと同時に、計画を撤回せざるを得ないほど当局も環境問題に対しては意識を持ってきたのかと感じます。
5位 北京豪雨
7月21日、北京市では激しい豪雨となって町中至るところで道路が冠水し大きな影響が出ました。水圧でドアが開けられず車に閉じ込められたまま水死した人も現れ、豪雨からしばらくは車脱出用ハンマーがネットで大量に売れたとのことです。
6位 反日デモ
我らが日本との外交問題も見事ランクイン。特に書くことはなし。
7位 大物経営者と若年女性の結婚
中国の不動産最大手、万科企業のトップが20代の女性と年の差結婚を果たし、ネット上では遺産目当てだとかあーだこーだとかいろいろ騒ぎになったそうです。
8位 高速無料化
日本でやっているのとほぼ同じように、中国では今年10月の大型連休時に高速道路の無料化を実施しました。ただ実施したところこちらも日本と同じで各地で大渋滞を引き起こしており、社会的な損失の方が大きいと当局は批判されることとなりました。
9位 飲料メーカー2社の商標権争い
中国には「王老吉」という、日本で言えば烏龍茶(烏龍茶はもともと中国の物だが)の様な酒の合間に飲む有名な清涼飲料水があるのですが、この王老吉の商標権を巡って広州薬業と加多宝の2社が物凄い争いを展開しました。裁判闘争は当然のこと、従業員同士で殴り合ったり販促会を妨害したりと、下手なプロレスよりずっとおもしろい展開が話題となりました。
10位 勝者無き値下げ競争
今年8月、中国ではアマゾンの様な電子商取引サイト3社が猛烈な価格競争を繰り広げました。最初の始めたのは確か蘇寧電機という家電小売販売企業が運営するB2Cサイトからでしたが、これに呼応してライバルの国美電機、京東商城というサイトも大型値下げを敢行。結局3社とも売り上げは伸びたものの利益はほとんど出ず、痛み分けで終わったそうです。