先ほど冷凍たこ焼き好きの友人から、以下のサイトを紹介されました。
・「二人はノンタン」(備忘録)
上記サイトは個人ブログでリンク先の記事には日本人なら多分誰でも知ってる絵本の「ノンタン」の作者について書いているのですが、自分もこの記事で初めて知りましたがノンタンは当初、夫婦二人の合作で製作されていたそうです。ただ愛があるからこそ別れもあるというべきか、ノンタンの生みの親である父親と母親は離婚をして、しかもその後でノンタンの著作権を巡って裁判にまで発展しております。
裁判自体は係争中に夫であった大友康匠が逝去されたこともあってか妻であったキヨノサチコ氏が勝利し、現在もノンタンはキヨノ氏が原作者と名義されております。
この泥沼のような裁判だけでも一考に値するのですがそれ以上に面白いのは、夫婦で合作していた頃もノンタンの製作を巡って激しく対立していたという点です。そのあたりの下りが上記リンク先に詳しく書いているのですが、ノンタンの動作一つとっては「ノンタンはこんなことしない!」、「いいや、お前はわかっていない!」などと激しく言い争っていたようで、こうした制作関係者のいろんな意味での努力もあってか立派な作品は作られていたのだなとなんか妙に納得させられました。
なおリンク先の執筆者によると、キヨノ氏が単独で製作するようになってからはやはりそれ以前とは少し趣が変わっているようで、具体的には背景がやや薄っぺらくなったのと、ストーリーにややまとまりがなくなっていると指摘した上で、「天真爛漫で天才肌のキヨノ氏にブレーキかけていい作品に仕上げていたのが大友氏では」というような推論を立てています。やっぱアクセルとブレーキは両立しないとね。
それとこのノンタンの話を読んで、私が以前に書いた「作品に宿る『負のオーラ』」という記事を思い出しました。私はこの記事で焦りとか不安とか殺意といった負の感情があると芸術というのは案外その輝きを増すと主張しましたが、このノンタンについても夫婦間のドロドロした対立があったからこそいい作品になっていったのではないか、なーんて考えちゃいます。
でもそう考えると、芸術家や芸能人が華やかな活動を続ける一方でプライベートでは仮面夫婦であったりするケースというのは案外必然なような気もしないでもありません。森鴎外なんてある意味その典型ですが、彼の場合は「ヰタ・セクスアリス」でそれを小説のネタにまでしてしまうあたりは凡人じゃないでしょう。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2015年7月10日金曜日
2015年7月9日木曜日
世界遺産登録会議での韓国の行動について
この件について書くつもりはなかったのですが昨日友人から尋ねられたのでちょこっとだけ見解を書いておくことにします。
先日の世界遺産登録会議において韓国側が日本との事前の約束を保護にして日本国内の候補地の登録に反対したことは皆さんの記憶にも新しいかと思います。この約束は日韓の外相間ではっきり確認されていたものですが、日本の報道によると韓国側ではうまいこと出し抜くことが出来たと報じられているとされ、少なくとも韓国政府の対応を批判するような声は少ない気がします。
それに対し日本側ではメディア、市民揃って今回の韓国の行動に強く憤っており、ネット上に至っては韓国の口車にまんまと騙されて、あの国を信じるなんて以ての外だなどと外務省を批判する声も出ております。
この件に対する私の見解を述べると、少なくとも日本、韓国の候補地は登録に至ったのでそれはそれとして、恐らく日本側はこの件の怨みをそうそう簡単には忘れないだろうと思います。
近年の日韓関係悪化に関して最も致命的だったのは李明博全韓国大統領の「天皇土下座発言」であって間違いないですが、この一件はかねてから日本人から嫌われていた朴槿恵政権をさらに嫌う一打になることは想像に難くなく、予想で述べればこの前決まったばかりの日韓首脳会談も多分流れるのではないでしょうか。仮に予定通り行ったところで、日本では安倍首相への批判が増えることでしょう。
ただこれだけの内容であれば誰でも語れるのでこの件についてこれまで触れなかったのですが、少し深く掘り下げるというべきか、この事件において真に議論すべき点は「どうして韓国はあからさまに日本に嫌われるような行動を取ったのか?」という点ではないかと思います。普通に考えて外相間ではっきり約束した内容を土壇場で保護にする(ギリシャは首相が反故にしたが)というのは国際外交上では失礼極まりない行為に思え、私からすればどう考えたってあのまま素直に賛成票投じていた方が総合的にプラスだったのではと思えて仕方ありません。にもかかわらず何故日本側の態度を硬化させるような行為に出てきたのか、韓国だからと言われればそれまでですが、私はこの背景には案外、朴槿恵大統領が直接関わっているのではと考えています。
本来なら韓国政治の専門家でもない野次馬的な立場の私が述べるべきだとは思わないのですが、一個人のたわごとだということ前提にして述べると、朴槿恵大統領の決断の仕方には私は一つの特徴があるように感じます。朴大統領が日本を嫌っているということは言うまでもなくこれまでも告げ口外交をアメリカに注意されるまで続けてきたことは誰もが知っている事実で、今回の土壇場での登録反対もそうした流れで起こったと言われても自然です。
しかし一度は外相間で賛成票を投じ合うという約束を行っており、私は少なくとも約束が交わされた時点では横紙破りをするつもりはなかったのではと思います。何故なら、初めから裏切るつもりなら初めからそう言っておけばいいだけで、そもそも最初から約束なんてしない方が日本側に批判する口実を与えずに済むからです。なら何故土壇場で方針をひっくり返したのか、理由はほんとそのまんまで、土壇場で「やっぱり反対しよう」と考え直したからではないかと私は考えます。
このように考えるのも、朴大統領を見ているとはこれまでの任期中で異常なくらいにドタキャン行動が多いからです。他国要人との会談欠席はもとより会見や式典も予定されていたものをしょっちゅうドタキャンしており、本人が「必ず出席する」と述べていたセウォル号事件から1周年の哀悼式典にも直前になって外遊の予定を入れてすっぽかすなど、友達にいたら「t.A.T.u」ってあだ名つけられそうな位な常習犯です。一体何故これほど多いのか、本当に勝手な予想ですが、こうした行動を取るのは朴大統領が最後に会った人の話を聞くタイプの政治家だからじゃないかと考えています。
たまにこういうタイプの政治家ってのが世に出てくるのですが、どれだけ事前にメリットやデメリットなどを総合的に説明して本人も、「わかった、それでいこう」と承諾しながらも、最後にあった人が「いや、こうした方が良い」というと、「わかった、それでいこう」と決断をひっくり返す政治家というのがいつの時代にもおります。私が見ている限りだと朴大統領もこのタイプであるように思え、一度決めた内容を最後まで貫徹するのではなくその場その場で言われる度に考えを変えるタイプじゃないかと、側近政治と批判されている点を取っても感じられます。
笑えないのは日本にも鳩山由紀夫というそのようなタイプの政治家がいたってことです。まぁこの人に至っては他人に言われなくても自分一人で決断を180度ひっくり返すことも多かったが。
なので今回の世界遺産登録会議の事件も、外相同士が約束した後で恐らく、「会議の際に反対しても日本側は態度を硬化させない。でもって国内では支持が上がる」なんて入れ知恵が直前でなされたんじゃないかと勝手に疑っています。決断したのは朴大統領なのか側近なのかはわかりませんが、少なくともこの政権はドタキャンのデメリットを全く考慮せず躊躇なくやってくる政権だと見て間違いありません。
その上で述べると、仮に朴大統領がそのような「最後に会った人の話を聞く」タイプの政治家であるとすれば、日本にとってはこの上なく都合のいい大統領で、なるべく長く政権が維持できるよう陰ながら応援するべきだと思います。何故ならこういうタイプの政治家だと動きが読みやすく、またゆさぶりなどの戦術も効きやすいからです。
反例と言ってはなんですが、全く人の話を聞かないタイプの政治家ときて真っ先に思い浮かぶのは小泉純一郎元首相です。彼なんか外国の首脳からしたらかえって扱い辛かったろうな。
先日の世界遺産登録会議において韓国側が日本との事前の約束を保護にして日本国内の候補地の登録に反対したことは皆さんの記憶にも新しいかと思います。この約束は日韓の外相間ではっきり確認されていたものですが、日本の報道によると韓国側ではうまいこと出し抜くことが出来たと報じられているとされ、少なくとも韓国政府の対応を批判するような声は少ない気がします。
それに対し日本側ではメディア、市民揃って今回の韓国の行動に強く憤っており、ネット上に至っては韓国の口車にまんまと騙されて、あの国を信じるなんて以ての外だなどと外務省を批判する声も出ております。
この件に対する私の見解を述べると、少なくとも日本、韓国の候補地は登録に至ったのでそれはそれとして、恐らく日本側はこの件の怨みをそうそう簡単には忘れないだろうと思います。
近年の日韓関係悪化に関して最も致命的だったのは李明博全韓国大統領の「天皇土下座発言」であって間違いないですが、この一件はかねてから日本人から嫌われていた朴槿恵政権をさらに嫌う一打になることは想像に難くなく、予想で述べればこの前決まったばかりの日韓首脳会談も多分流れるのではないでしょうか。仮に予定通り行ったところで、日本では安倍首相への批判が増えることでしょう。
ただこれだけの内容であれば誰でも語れるのでこの件についてこれまで触れなかったのですが、少し深く掘り下げるというべきか、この事件において真に議論すべき点は「どうして韓国はあからさまに日本に嫌われるような行動を取ったのか?」という点ではないかと思います。普通に考えて外相間ではっきり約束した内容を土壇場で保護にする(ギリシャは首相が反故にしたが)というのは国際外交上では失礼極まりない行為に思え、私からすればどう考えたってあのまま素直に賛成票投じていた方が総合的にプラスだったのではと思えて仕方ありません。にもかかわらず何故日本側の態度を硬化させるような行為に出てきたのか、韓国だからと言われればそれまでですが、私はこの背景には案外、朴槿恵大統領が直接関わっているのではと考えています。
本来なら韓国政治の専門家でもない野次馬的な立場の私が述べるべきだとは思わないのですが、一個人のたわごとだということ前提にして述べると、朴槿恵大統領の決断の仕方には私は一つの特徴があるように感じます。朴大統領が日本を嫌っているということは言うまでもなくこれまでも告げ口外交をアメリカに注意されるまで続けてきたことは誰もが知っている事実で、今回の土壇場での登録反対もそうした流れで起こったと言われても自然です。
しかし一度は外相間で賛成票を投じ合うという約束を行っており、私は少なくとも約束が交わされた時点では横紙破りをするつもりはなかったのではと思います。何故なら、初めから裏切るつもりなら初めからそう言っておけばいいだけで、そもそも最初から約束なんてしない方が日本側に批判する口実を与えずに済むからです。なら何故土壇場で方針をひっくり返したのか、理由はほんとそのまんまで、土壇場で「やっぱり反対しよう」と考え直したからではないかと私は考えます。
このように考えるのも、朴大統領を見ているとはこれまでの任期中で異常なくらいにドタキャン行動が多いからです。他国要人との会談欠席はもとより会見や式典も予定されていたものをしょっちゅうドタキャンしており、本人が「必ず出席する」と述べていたセウォル号事件から1周年の哀悼式典にも直前になって外遊の予定を入れてすっぽかすなど、友達にいたら「t.A.T.u」ってあだ名つけられそうな位な常習犯です。一体何故これほど多いのか、本当に勝手な予想ですが、こうした行動を取るのは朴大統領が最後に会った人の話を聞くタイプの政治家だからじゃないかと考えています。
たまにこういうタイプの政治家ってのが世に出てくるのですが、どれだけ事前にメリットやデメリットなどを総合的に説明して本人も、「わかった、それでいこう」と承諾しながらも、最後にあった人が「いや、こうした方が良い」というと、「わかった、それでいこう」と決断をひっくり返す政治家というのがいつの時代にもおります。私が見ている限りだと朴大統領もこのタイプであるように思え、一度決めた内容を最後まで貫徹するのではなくその場その場で言われる度に考えを変えるタイプじゃないかと、側近政治と批判されている点を取っても感じられます。
笑えないのは日本にも鳩山由紀夫というそのようなタイプの政治家がいたってことです。まぁこの人に至っては他人に言われなくても自分一人で決断を180度ひっくり返すことも多かったが。
なので今回の世界遺産登録会議の事件も、外相同士が約束した後で恐らく、「会議の際に反対しても日本側は態度を硬化させない。でもって国内では支持が上がる」なんて入れ知恵が直前でなされたんじゃないかと勝手に疑っています。決断したのは朴大統領なのか側近なのかはわかりませんが、少なくともこの政権はドタキャンのデメリットを全く考慮せず躊躇なくやってくる政権だと見て間違いありません。
その上で述べると、仮に朴大統領がそのような「最後に会った人の話を聞く」タイプの政治家であるとすれば、日本にとってはこの上なく都合のいい大統領で、なるべく長く政権が維持できるよう陰ながら応援するべきだと思います。何故ならこういうタイプの政治家だと動きが読みやすく、またゆさぶりなどの戦術も効きやすいからです。
反例と言ってはなんですが、全く人の話を聞かないタイプの政治家ときて真っ先に思い浮かぶのは小泉純一郎元首相です。彼なんか外国の首脳からしたらかえって扱い辛かったろうな。
2015年7月8日水曜日
集中力の話
あまり書くネタないので即興の話ですが、かなり昔も昔、私が子供だった頃に塾の講師から聞いた話ですが、人間が最大限の集中力を発揮できる時間はテレビコマーシャルが流れる30秒から1分程度だそうです。この話は確かにうなずけるというか、針先で何か作業する際は30秒くらいが限界なように思え、逆を言えばテレビCMはそのような「最大限集中力を発揮できる」時間内にあることから視聴者に強く印象付けやすい媒体なのかも知れまs年。
ただ最大限とまで行かずとも、そこそこ仕事をしていく上で必要な集中力となればその持続時間はさすがに1分よりは長く、また人によっても差が出てくるでしょう。私の実感だと意識的に3時間くらいフルに持続すればかなりいい方で、実際は1時間から2時間くらいが「集中している」という時間を維持できる平均ではないかと思います。
その上で述べると、やはり朝起きた後の午前中の方が集中力は発揮しやすいのではないかと考えています。これは私の経験則ですが翻訳ライターをしている際は午前中の2時間くらいが午後の4時間分くらいの作業量に相当して、言うなれば午前と午後で2倍の能率差がありました。これはほかの同僚も同じこと言っていて、午前中はなるべくほかの作業に関わりたくないし、無駄に声かけられたくないという点で一致しました。
ちなみにこの翻訳という作業ですが、かなり激しく集中力を使います。先日、久々に朝から夕方までフルに翻訳作業に取り掛かった日があったのですが、久々ということもあって夕方には完全に集中力が切れ、人の話しすらほとんど耳に入ってこないところまで最後行き果てました。特に翻訳作業中は変に集中しているというか時間の感覚もなくなるので、夕方に至っては能率も落ちているのに時間間隔がなく、気がついたら長くもない段落の翻訳に数十分もかかってて「ええぇ」と自分で驚きました。
心理学とかで研究が進んでるのか知りませんが、学校教育とかでもこうした集中力の高め方とか持続の仕方を教えてもいいかもしれません。
ただ最大限とまで行かずとも、そこそこ仕事をしていく上で必要な集中力となればその持続時間はさすがに1分よりは長く、また人によっても差が出てくるでしょう。私の実感だと意識的に3時間くらいフルに持続すればかなりいい方で、実際は1時間から2時間くらいが「集中している」という時間を維持できる平均ではないかと思います。
その上で述べると、やはり朝起きた後の午前中の方が集中力は発揮しやすいのではないかと考えています。これは私の経験則ですが翻訳ライターをしている際は午前中の2時間くらいが午後の4時間分くらいの作業量に相当して、言うなれば午前と午後で2倍の能率差がありました。これはほかの同僚も同じこと言っていて、午前中はなるべくほかの作業に関わりたくないし、無駄に声かけられたくないという点で一致しました。
ちなみにこの翻訳という作業ですが、かなり激しく集中力を使います。先日、久々に朝から夕方までフルに翻訳作業に取り掛かった日があったのですが、久々ということもあって夕方には完全に集中力が切れ、人の話しすらほとんど耳に入ってこないところまで最後行き果てました。特に翻訳作業中は変に集中しているというか時間の感覚もなくなるので、夕方に至っては能率も落ちているのに時間間隔がなく、気がついたら長くもない段落の翻訳に数十分もかかってて「ええぇ」と自分で驚きました。
心理学とかで研究が進んでるのか知りませんが、学校教育とかでもこうした集中力の高め方とか持続の仕方を教えてもいいかもしれません。
2015年7月6日月曜日
中国の株価暴落の原因と今後の予想
最近日本から連絡が来るたびに、「中国の株価が暴落しているけどどうなの?」と毎回聞かれます。このところの私はパワプロするのに忙しいのとマルクス的な情熱が薄れてきているためあまり中国の経済状況をチェックしていなかったのですが、黙ってるのもなんだし、時事ネタも最近書いてないのでたまには真面目に書いてみることにしましょう。
それにしても昨日サイクリングで60km走って、日焼けして、疲れたせいか今やたらお腹すきます。なんかたこ焼きかお好み焼き食べたくなってきたな……。
・中国株、4日ぶり反発=官民下支え策で暴落に歯止め(時事通信)
まずおさらいとばかりに簡単に今の状況を説明いたします。
上記リンク先の記事が割かしよくまとめられていますが、日本の日経平均に当たる中国の株価指数の一つである上海総合指数は6月12日に記録した5166をピークに下落し続け、先週までの三週間でなんと3686.915ポイント、率にして約三割も落ち込みました。これは簡単に例えると、6月12日時点で100万円の価値があった株価が70万円になってしまったも同然で、大人も子供もおねーさんもみんな揃って株式取引やっている中国では誰もがひとしく大損こいたと言われています。実際、周りに聞く限りだとみんな本当に損しているようですし。
では何故、中国の株価は短期間でこれほど下落したのでしょうか。この原因についてネットを見てると、「中国バブルが崩壊した」、「中国はこれから内戦になる」とやたら書かれていて、実際私の大学の先輩もスカイプ通して私に同じこと言ってきました。ついでに書いておくと、ネットで検索かけたらこんな記事もヒットして、昔も今も同じことが言われ続けてたんだなぁなんて感慨深くなりました。
だたざらっと見渡している限りだと、どのメディアも下落の理由については説明を避けているというか解説らしい解説がほとんど見当たりませんでした。これは日系メディアに限らず中国語のニュースでも同じで、下落した事実はどこも大きく取り上げているにもかかわらずその背景や原因、でもって今後の予想とかについてはあんまり書いて無くて、「なんだよ、一から俺が分析しなきゃだめなのかよ」などと、文句の一つも言いたくなってくる状況です。
ポイントその1、下落以前は異常な高騰だった
景気づけにバナナ食べてきましたがそれでもジバニャン的には「だるいんでけどー」と言いたい気持ちを我慢して書き続けると、上記のグラフは楽天証券から引っ張ってきた上海総合指数の直近1年間のグラフです。楽天証券は私が普段使ってて手数料払ってるんだから、これくらい引用しても罰当たらないだろうと勝手に考えてます。
真面目な解説に戻りますが、見てもらえばわかる通りに5000のラインを越えたあとから急激に下落しているのがわかり、これだけ見るとまるでこの世の終わりを連想させられるような落ち方です。しかし5000のラインを越えてピークに至るまでの道のりを見ると、私はむしろこっちの方が株価として異常な傾き方をしているように思えてきます。
2014年7月の段階の上海総合指数は2000ポイントをやや上回る程度でしたが年末辺りからやたら急激に右肩上がりとなり、2015年1月から6月にかけては3000ポイント中ごろから半年も経たないうちに5000ポイントを上回るまで高騰しています。これは率にすると昨年7月からピークとなった今年6月までの一年間で2.5倍程度も高騰したわけです。またこのところ下がっているとはいえ、現在の上海総合指数は昨年同期比ではまだ1.5倍ほど高騰した状態を保っております。
この昨年から今年にかけての高騰ぶりははっきり言って異常もいい所で、むしろニュースとしてみるならばこっちの方がニュースじゃないかとすら思えてきます。この昨年末から今年6月にかけての高騰は軽い証券バブルと言ってもおかしくないほどの高騰の仕方をしており、現在株価が大幅に下落しているのは、上がった分だけ下がるとでもいうべきかこの急激な高騰の反動を受けての物と見て間違いないでしょう。言い換えるなら、何故大幅に下がるかといえばそれ以前に大幅に上がっていた、上がり過ぎていたからだ、といったところでしょうか。
ポイントその2、何故これほどまで高騰したのか
今は下落に至っているとはいえ、では何故それまで中国の株価は異常な高騰を見せていたのでしょうか。これについては毎日中国市場チェックしてないから適当に今日調べた範囲内で私の分析を述べると、IPO(新規株式公開)が異常に多かったからではないかと思います。
IPOの意味についてはさすがに説明を省略しますが、今日見た記事によると今年1~6月の上海証券市場でのIPO数は史上最多だったらしく、追い風傾向にあった市場を大いに盛り上げる要因となったそうです。無論他にも要因はいくらでもあるでしょうがIPOがあると基本的に市場は勢いを持つもので、実際に急激な下落を始めたここ三週間においてもIPOで新たに出た株式の株価は上昇しております。
あくまで私の勝手な分析ですが元々市場が盛り上がっていたところにIPOが続出し、やや過熱していたと言っていいくらいに株価が高騰し続けたのが真相じゃないかという気がします。その高騰ぶりがあまりにも急激過ぎたため、いざリセッションが始まると下落の仕方も急激になってしまったのでしょう。
ポイントその3、何故高騰から下落に転じたのか
1、IPOが続出
2、市場が過熱
3、株価が急激な高騰
4、高騰し過ぎたから下落も急激に
これまで説明した流れというのはざっと上記のような流れなのですが、3番と4番の間というか何故高騰から下落ターンに転じたのか、ここの分析はちょっと厄介です。
はっきり言って理由を挙げようと思えばいくらでも挙げられ、単純に「そろそろ上がり過ぎじゃね、もう売り払った方がいいかも」と、みんな一斉に思って一斉に売りに出たとか、ファンドが利益確定とばかりに一気に売却へと動いたとか、景況感が悪いのに株価の高騰の仕方を不気味に感じだしたとかなんとでも言えます。もっとも2番目のファンド云々は実際はあまり有り得ず、というのも中国は外資系ファンドの購入幅をきちんと制限しているからです。
下落に転じた理由は明確な証拠や比較がないため印象論でしか語れないのですが、一番大きな理由としてはやっぱりギリシャ危機でしょう。嫌でも目に付くというか今後の不安材料として気にせざるを得ず、株価がいくら高騰しているからと言ってリスクを考えてそろそろ売ろうという動きが出始めたところ我も我もと雪崩を打って周りの人も一緒になって売り始めて、そのまま大幅な下落へと転じたのではないかと思えます。
ポイントその4、政府の市場鎮静化策?
実際にはあまり考えられないものの可能性だけでも頭に入れておいた方がいいと思う考え方として、株価が下落に転じたのは市場のあまりの過熱を懸念した政府が株価を操作したのがきっかけでは、なんていうのも一つの選択肢としてあります。何故このような可能性があるのかというと中国の主要な上場企業は国有企業と言って、株式の大半を政府関係が保有しているからです。
株式を大量に保有することによって中国政府はこれまでも株式市場を操作していると言われ、実際にそれは誰も言わないだけで誰もが知っている事実です。既に述べた通りに昨年末から今年6月にかけては明らかに異常なほど株価は高騰し続けており、こうした過熱ぶりを覚ますために下落へと転じるよう政府が株式操作を仕掛けたという可能性を、実は真っ先に私は疑っておりました。
しかし急激な下落が続く事態に対して中国政府は、株価が下げ止まるよう突然手数料を下げたり、証券会社とともに市場へ資金を供給したりと矢継ぎ早に市場緩和策を取るなど明らかな動揺をみせており、少なくともこのところの急激な下落はシナリオにはなく想定外の事態であったことは間違いありません。ならば市場への鎮静化策を政府が取ったという予想はやはり間違っているのでしょうか?
結論、何らかの要因によって下落へと転じギリシャ危機が追い打ちをかけた
最終的な結論としては、何かとは断定できないものの、何かのきっかけによって急激な高騰が下落へと転じ、そこへギリシャ危機が本格化して誰もが想定していない急激な下落へと転じた、というのが今回の事態のあらましではないかと思います。
下落の仕方が急激となったのは何度も述べている通りにそれまでの高騰が異常だったこと、そしてギリシャ危機が思ってた以上に大きくなったことから下落期間が長期化したということでほぼ間違いないと、この点についてはやや強気で主張できます。
しかし高騰から下落へと転じることとなったきっかけについては、先ほどからも述べている通りに明確な証拠がないためはっきり「これだ!」と言えるものはありません。もしかしたらギリシャ危機そのものだったかもしれないし、単に市場マインドが売りに転じただけかもしれないし、はたまた私が主張するように政府が市場鎮静化に動いたからかもしれません。ただそのきっかけによって誰もが想像していないほど大きな下落となったのは事実で、それ故に今必死でみんな対策取っているわけです。
今後の予想
では今後の中国の株価はどうなるのか。適当に言っていいのであれば保証しないこと前提で言いますが、まぁもうしばらく下落した所で落ち着くのが関の山じゃないかと思います。
週末に政府があれこれ対策に動いた甲斐もあって今日の上海総合指数は見事に反発してみせましたが、ギリシャ危機は日本の株式市場を含めまだまだ世界中の市場を引っ掻き回すことは目に見えており、中国政府が努力をしたところでその影響を完全に取り去ることは難しいでしょう。また昨年同時期と比べるなら現在の上海総合指数は未だに高値な状態を維持していると言ってもよく、これは言うなれば下落幅をまだ持っているようなもので、もう少し下がる可能性の方が高いのではないかなというのが自分の予想です。
ただ下がるとはいえ、ノストラダムスのような中国破滅論者の言うような社会的混乱は起こらないでしょう。景気への悪影響はもちろんありますがだからと言って体制が崩壊するとか暴動が起こるとか、あなた方が日頃起こってほしい願望はなかなか起きないもんだよと個人的に言ってあげたいです。なお蛇足で述べると、個人的経験から言えば願望というのは予想の正確性を妨げる最大の障害です。予想はあくまでクールにね。
このように楽観的に考える理由としては、現時点で昨年同期と比べて株価は1.5倍くらい高値を付けていることと、高騰が短期間で急激だったことから下落も短期間で急激に終わるのではと考えるからです。
しかしこの株価下落が全く社会不安を起こさないのかというと必ずしもそう断言はできないというべきか、ちょっと興味のある指標として住宅価格が気になります。仮に株価の下落に連動する形で住宅価格も下落し始めたら、金融全体で致命的とはならずとも小さくはない影響が起こることが考えられます。
まぁこれはあくまで可能性の話ですので、来月10日くらいに中国国家統計局が出す7月の都市別住宅価格統計を見てから口に出すべき話です。実際にそうなったらまたお話しします。
以上までがざっと、今日一日で作った今回の下落に対する私の分析です。つうか我ながら本当に勉強がおろそかになってる気がしてなりません。
さーて、この後は時事通信向けコラムの翻訳やらないと。ほんとだるいんですけどーって誰かに言いたい。
それにしても昨日サイクリングで60km走って、日焼けして、疲れたせいか今やたらお腹すきます。なんかたこ焼きかお好み焼き食べたくなってきたな……。
・中国株、4日ぶり反発=官民下支え策で暴落に歯止め(時事通信)
まずおさらいとばかりに簡単に今の状況を説明いたします。
上記リンク先の記事が割かしよくまとめられていますが、日本の日経平均に当たる中国の株価指数の一つである上海総合指数は6月12日に記録した5166をピークに下落し続け、先週までの三週間でなんと3686.915ポイント、率にして約三割も落ち込みました。これは簡単に例えると、6月12日時点で100万円の価値があった株価が70万円になってしまったも同然で、大人も子供もおねーさんもみんな揃って株式取引やっている中国では誰もがひとしく大損こいたと言われています。実際、周りに聞く限りだとみんな本当に損しているようですし。
では何故、中国の株価は短期間でこれほど下落したのでしょうか。この原因についてネットを見てると、「中国バブルが崩壊した」、「中国はこれから内戦になる」とやたら書かれていて、実際私の大学の先輩もスカイプ通して私に同じこと言ってきました。ついでに書いておくと、ネットで検索かけたらこんな記事もヒットして、昔も今も同じことが言われ続けてたんだなぁなんて感慨深くなりました。
だたざらっと見渡している限りだと、どのメディアも下落の理由については説明を避けているというか解説らしい解説がほとんど見当たりませんでした。これは日系メディアに限らず中国語のニュースでも同じで、下落した事実はどこも大きく取り上げているにもかかわらずその背景や原因、でもって今後の予想とかについてはあんまり書いて無くて、「なんだよ、一から俺が分析しなきゃだめなのかよ」などと、文句の一つも言いたくなってくる状況です。
ポイントその1、下落以前は異常な高騰だった
景気づけにバナナ食べてきましたがそれでもジバニャン的には「だるいんでけどー」と言いたい気持ちを我慢して書き続けると、上記のグラフは楽天証券から引っ張ってきた上海総合指数の直近1年間のグラフです。楽天証券は私が普段使ってて手数料払ってるんだから、これくらい引用しても罰当たらないだろうと勝手に考えてます。
真面目な解説に戻りますが、見てもらえばわかる通りに5000のラインを越えたあとから急激に下落しているのがわかり、これだけ見るとまるでこの世の終わりを連想させられるような落ち方です。しかし5000のラインを越えてピークに至るまでの道のりを見ると、私はむしろこっちの方が株価として異常な傾き方をしているように思えてきます。
2014年7月の段階の上海総合指数は2000ポイントをやや上回る程度でしたが年末辺りからやたら急激に右肩上がりとなり、2015年1月から6月にかけては3000ポイント中ごろから半年も経たないうちに5000ポイントを上回るまで高騰しています。これは率にすると昨年7月からピークとなった今年6月までの一年間で2.5倍程度も高騰したわけです。またこのところ下がっているとはいえ、現在の上海総合指数は昨年同期比ではまだ1.5倍ほど高騰した状態を保っております。
この昨年から今年にかけての高騰ぶりははっきり言って異常もいい所で、むしろニュースとしてみるならばこっちの方がニュースじゃないかとすら思えてきます。この昨年末から今年6月にかけての高騰は軽い証券バブルと言ってもおかしくないほどの高騰の仕方をしており、現在株価が大幅に下落しているのは、上がった分だけ下がるとでもいうべきかこの急激な高騰の反動を受けての物と見て間違いないでしょう。言い換えるなら、何故大幅に下がるかといえばそれ以前に大幅に上がっていた、上がり過ぎていたからだ、といったところでしょうか。
ポイントその2、何故これほどまで高騰したのか
今は下落に至っているとはいえ、では何故それまで中国の株価は異常な高騰を見せていたのでしょうか。これについては毎日中国市場チェックしてないから適当に今日調べた範囲内で私の分析を述べると、IPO(新規株式公開)が異常に多かったからではないかと思います。
IPOの意味についてはさすがに説明を省略しますが、今日見た記事によると今年1~6月の上海証券市場でのIPO数は史上最多だったらしく、追い風傾向にあった市場を大いに盛り上げる要因となったそうです。無論他にも要因はいくらでもあるでしょうがIPOがあると基本的に市場は勢いを持つもので、実際に急激な下落を始めたここ三週間においてもIPOで新たに出た株式の株価は上昇しております。
あくまで私の勝手な分析ですが元々市場が盛り上がっていたところにIPOが続出し、やや過熱していたと言っていいくらいに株価が高騰し続けたのが真相じゃないかという気がします。その高騰ぶりがあまりにも急激過ぎたため、いざリセッションが始まると下落の仕方も急激になってしまったのでしょう。
ポイントその3、何故高騰から下落に転じたのか
1、IPOが続出
2、市場が過熱
3、株価が急激な高騰
4、高騰し過ぎたから下落も急激に
これまで説明した流れというのはざっと上記のような流れなのですが、3番と4番の間というか何故高騰から下落ターンに転じたのか、ここの分析はちょっと厄介です。
はっきり言って理由を挙げようと思えばいくらでも挙げられ、単純に「そろそろ上がり過ぎじゃね、もう売り払った方がいいかも」と、みんな一斉に思って一斉に売りに出たとか、ファンドが利益確定とばかりに一気に売却へと動いたとか、景況感が悪いのに株価の高騰の仕方を不気味に感じだしたとかなんとでも言えます。もっとも2番目のファンド云々は実際はあまり有り得ず、というのも中国は外資系ファンドの購入幅をきちんと制限しているからです。
下落に転じた理由は明確な証拠や比較がないため印象論でしか語れないのですが、一番大きな理由としてはやっぱりギリシャ危機でしょう。嫌でも目に付くというか今後の不安材料として気にせざるを得ず、株価がいくら高騰しているからと言ってリスクを考えてそろそろ売ろうという動きが出始めたところ我も我もと雪崩を打って周りの人も一緒になって売り始めて、そのまま大幅な下落へと転じたのではないかと思えます。
ポイントその4、政府の市場鎮静化策?
実際にはあまり考えられないものの可能性だけでも頭に入れておいた方がいいと思う考え方として、株価が下落に転じたのは市場のあまりの過熱を懸念した政府が株価を操作したのがきっかけでは、なんていうのも一つの選択肢としてあります。何故このような可能性があるのかというと中国の主要な上場企業は国有企業と言って、株式の大半を政府関係が保有しているからです。
株式を大量に保有することによって中国政府はこれまでも株式市場を操作していると言われ、実際にそれは誰も言わないだけで誰もが知っている事実です。既に述べた通りに昨年末から今年6月にかけては明らかに異常なほど株価は高騰し続けており、こうした過熱ぶりを覚ますために下落へと転じるよう政府が株式操作を仕掛けたという可能性を、実は真っ先に私は疑っておりました。
しかし急激な下落が続く事態に対して中国政府は、株価が下げ止まるよう突然手数料を下げたり、証券会社とともに市場へ資金を供給したりと矢継ぎ早に市場緩和策を取るなど明らかな動揺をみせており、少なくともこのところの急激な下落はシナリオにはなく想定外の事態であったことは間違いありません。ならば市場への鎮静化策を政府が取ったという予想はやはり間違っているのでしょうか?
結論、何らかの要因によって下落へと転じギリシャ危機が追い打ちをかけた
最終的な結論としては、何かとは断定できないものの、何かのきっかけによって急激な高騰が下落へと転じ、そこへギリシャ危機が本格化して誰もが想定していない急激な下落へと転じた、というのが今回の事態のあらましではないかと思います。
下落の仕方が急激となったのは何度も述べている通りにそれまでの高騰が異常だったこと、そしてギリシャ危機が思ってた以上に大きくなったことから下落期間が長期化したということでほぼ間違いないと、この点についてはやや強気で主張できます。
しかし高騰から下落へと転じることとなったきっかけについては、先ほどからも述べている通りに明確な証拠がないためはっきり「これだ!」と言えるものはありません。もしかしたらギリシャ危機そのものだったかもしれないし、単に市場マインドが売りに転じただけかもしれないし、はたまた私が主張するように政府が市場鎮静化に動いたからかもしれません。ただそのきっかけによって誰もが想像していないほど大きな下落となったのは事実で、それ故に今必死でみんな対策取っているわけです。
今後の予想
では今後の中国の株価はどうなるのか。適当に言っていいのであれば保証しないこと前提で言いますが、まぁもうしばらく下落した所で落ち着くのが関の山じゃないかと思います。
週末に政府があれこれ対策に動いた甲斐もあって今日の上海総合指数は見事に反発してみせましたが、ギリシャ危機は日本の株式市場を含めまだまだ世界中の市場を引っ掻き回すことは目に見えており、中国政府が努力をしたところでその影響を完全に取り去ることは難しいでしょう。また昨年同時期と比べるなら現在の上海総合指数は未だに高値な状態を維持していると言ってもよく、これは言うなれば下落幅をまだ持っているようなもので、もう少し下がる可能性の方が高いのではないかなというのが自分の予想です。
ただ下がるとはいえ、ノストラダムスのような中国破滅論者の言うような社会的混乱は起こらないでしょう。景気への悪影響はもちろんありますがだからと言って体制が崩壊するとか暴動が起こるとか、あなた方が日頃起こってほしい願望はなかなか起きないもんだよと個人的に言ってあげたいです。なお蛇足で述べると、個人的経験から言えば願望というのは予想の正確性を妨げる最大の障害です。予想はあくまでクールにね。
このように楽観的に考える理由としては、現時点で昨年同期と比べて株価は1.5倍くらい高値を付けていることと、高騰が短期間で急激だったことから下落も短期間で急激に終わるのではと考えるからです。
しかしこの株価下落が全く社会不安を起こさないのかというと必ずしもそう断言はできないというべきか、ちょっと興味のある指標として住宅価格が気になります。仮に株価の下落に連動する形で住宅価格も下落し始めたら、金融全体で致命的とはならずとも小さくはない影響が起こることが考えられます。
まぁこれはあくまで可能性の話ですので、来月10日くらいに中国国家統計局が出す7月の都市別住宅価格統計を見てから口に出すべき話です。実際にそうなったらまたお話しします。
以上までがざっと、今日一日で作った今回の下落に対する私の分析です。つうか我ながら本当に勉強がおろそかになってる気がしてなりません。
さーて、この後は時事通信向けコラムの翻訳やらないと。ほんとだるいんですけどーって誰かに言いたい。
今年、トリプルスリーは生まれるか
最初にちょっと紹介ですが、このブログの相互リンク先である「『ピンハネ屋』と呼ばれて」を運営している人材会社リツアンSTCの野中社長がビジネスジャーナルの取材を受けて記事が公開されました。
・派遣業界の闇 派遣料の6割をピンハネ?他社より給料1500万も多い異端企業!(ビジネスジャーナル)
記事中で話されている内容は既にブログなどでも話されているものですがいい意味でぶれがない上、派遣する側の意見としては異端というか確実にマイノリティでしょう。だからこそ自分も相互リンクを結ばせてもらいましたが、興味がある方は是非閲覧してみてください。
それで本題ですが、今年のプロ野球は交流戦の惨敗を受けセリーグ全球団が借金を抱える(勝利数より敗北数が上回る状態)という異例の事態ばかりがニュースになっていますが、それ以上に私が今気になっているのは見出しにも掲げたトリプルスリーが今年生まれるか否かです。
・トリプルスリー(Wikipedia)
トリプルスリーとは打者成績が1シーズンで打率3割、本塁打数30本、盗塁数が30盗塁をそれぞれ同時に上回る成績を指しており、打者の能力として全分野に秀でている事を証明する一つの金字塔です。日本プロ野球の歴史でこのトリプルスリーをこれまで達成したのはわずか8人だけで、歴史に新しい人だと2000年の金本智憲元選手、2002年の松井稼頭央選手(現楽天)となり、2002年以降のこの12年間では誰一人も出ていません。
野球に詳しい方であればもう誰かは見当がついているでしょうが、このトリプルスリーに最も近い男と言えるのはソフトバンクの柳田悠岐選手です。柳田選手はいわゆるハンカチ世代の一人で、2014年のシーズンは全試合に出場して打率、盗塁ともに優秀な成績を収めました。
特に打撃に関してはその長打力はプロ関係者の間でも入団時から高く評価されており、身体能力においては日本プロ野球選手の中でもトップとさえ言われるオリックスの糸井選手ですら、「たぶん日本人で一番飛ばす。バケモン」とコメントしており、去年時点でトリプルスリーに一番近いと言われていました。
そして蓋を空けた今シーズン。前半戦もそろそろ終わる現時点での柳田選手の成績は以下の通りです。
打率:.3794(第1位)
本塁打:17本(第4位)
盗塁:15盗塁(第2位)
後半戦はどうなるかはまだまだ分かりませんが、現段階において達成出来る可能性は十分にあると言える堂々たる成績です。特に打率に関しては西武の秋山翔吾選手が.3790とこちらも非常に高い成績で肉薄しており、かつてないほどハイレベルな競争が続いております。
この秋山選手もハンカチ世代の一人で、柳田選手堂に大学卒業と共にプロ生活をスタートしています。聞くところによるとソフトバンクは2010年のドラフトの2位指名に当初は秋山選手を指名する方針だったものの、土壇場になって長打力を重視する王監督の意向を受けて柳田選手に指名を変えたそうです(秋山選手は西武から3位指名を受けた)。
今現在、このソフトバンクが見込んだ2選手が凄まじい成績を叩き上げていることを思うにつけ、この球団のスカウトは半端じゃないと強い畏怖を覚えます。その上で柳田選手には後半戦もぜひ弾みをつけて、十数年ぶりのトリプルスリーをぜひ達成してもらいたいと陰ながら応援致します。
・派遣業界の闇 派遣料の6割をピンハネ?他社より給料1500万も多い異端企業!(ビジネスジャーナル)
記事中で話されている内容は既にブログなどでも話されているものですがいい意味でぶれがない上、派遣する側の意見としては異端というか確実にマイノリティでしょう。だからこそ自分も相互リンクを結ばせてもらいましたが、興味がある方は是非閲覧してみてください。
それで本題ですが、今年のプロ野球は交流戦の惨敗を受けセリーグ全球団が借金を抱える(勝利数より敗北数が上回る状態)という異例の事態ばかりがニュースになっていますが、それ以上に私が今気になっているのは見出しにも掲げたトリプルスリーが今年生まれるか否かです。
・トリプルスリー(Wikipedia)
トリプルスリーとは打者成績が1シーズンで打率3割、本塁打数30本、盗塁数が30盗塁をそれぞれ同時に上回る成績を指しており、打者の能力として全分野に秀でている事を証明する一つの金字塔です。日本プロ野球の歴史でこのトリプルスリーをこれまで達成したのはわずか8人だけで、歴史に新しい人だと2000年の金本智憲元選手、2002年の松井稼頭央選手(現楽天)となり、2002年以降のこの12年間では誰一人も出ていません。
野球に詳しい方であればもう誰かは見当がついているでしょうが、このトリプルスリーに最も近い男と言えるのはソフトバンクの柳田悠岐選手です。柳田選手はいわゆるハンカチ世代の一人で、2014年のシーズンは全試合に出場して打率、盗塁ともに優秀な成績を収めました。
特に打撃に関してはその長打力はプロ関係者の間でも入団時から高く評価されており、身体能力においては日本プロ野球選手の中でもトップとさえ言われるオリックスの糸井選手ですら、「たぶん日本人で一番飛ばす。バケモン」とコメントしており、去年時点でトリプルスリーに一番近いと言われていました。
そして蓋を空けた今シーズン。前半戦もそろそろ終わる現時点での柳田選手の成績は以下の通りです。
打率:.3794(第1位)
本塁打:17本(第4位)
盗塁:15盗塁(第2位)
後半戦はどうなるかはまだまだ分かりませんが、現段階において達成出来る可能性は十分にあると言える堂々たる成績です。特に打率に関しては西武の秋山翔吾選手が.3790とこちらも非常に高い成績で肉薄しており、かつてないほどハイレベルな競争が続いております。
この秋山選手もハンカチ世代の一人で、柳田選手堂に大学卒業と共にプロ生活をスタートしています。聞くところによるとソフトバンクは2010年のドラフトの2位指名に当初は秋山選手を指名する方針だったものの、土壇場になって長打力を重視する王監督の意向を受けて柳田選手に指名を変えたそうです(秋山選手は西武から3位指名を受けた)。
今現在、このソフトバンクが見込んだ2選手が凄まじい成績を叩き上げていることを思うにつけ、この球団のスカウトは半端じゃないと強い畏怖を覚えます。その上で柳田選手には後半戦もぜひ弾みをつけて、十数年ぶりのトリプルスリーをぜひ達成してもらいたいと陰ながら応援致します。
2015年7月4日土曜日
本日の雑感
日本の関東地方はなんか大雨が続いているようですが、こっちではちょうど先週がそんな感じでうちの近くも一部で洪水となり、何も知らないまま自転車でそのまま突入してしまうという愚を犯してしまいました。おかげ靴はずぶぬれになるし。
ただ今日というかこのところは打って変わってさわやかな天気が続き、7月に入ったにもかかわらずやけに空気は澄んでいて気温も低く、今日なんか半袖だと肌寒いくらいに秋のような天気でした。家でパワプロするのもあれなので自転車に乗って昼過ぎに外出しましたが、ちょうど自転車の前輪ブレーキが緩んで効きが弱くなっていたので自転車屋に持っていき、調整してもらいました。ぶっちゃけ、ブレーキレバーが引っ張る途中でハンドルに接触して止まるなど結構ヤバい状態だった。
その自転車で外出した際でしたが、マンションの玄関口で何やら妙な鳴き声がするので音を辿ってみると、なんと小さいダンボールに生まれたばかりと思われる子猫が入っていました。状況的に捨て猫ではと思いましたがこちとら腰の落ち着かない身である故、何もできずそのまま自転車で出発し、戻ってきた際も確認しましたがやはりそのままでした。ただいったん家に帰ってから夕飯取るために外出した所、段ボールごと子猫の姿はなくなっており、誰か心優しい人に拾われていったことを密かに願っています。
ここでまた話は飛びますが少年ジャンプで好評連載している「暗殺教室」という漫画が昨日に最新刊となる15巻が発売され、電子書籍版も同時発売だったため早速購入して読んでみました。この漫画はどういう漫画か一言でいうと「ヌルヌル」した漫画なのですが、この最新刊を読んでみたところ正直に言って話がいい意味で全く予想していないところに展開し、大いに意表を突かれ面白かったです。漫画にこれだけ意表を突かれたのはここ数年では全くなく、この漫画の作者である松井優征氏は前作の「魔人探偵脳噛ネウロ」という漫画でも優れたストーリーセンスを発揮していましたが、そのセンスは全く落ちておらず、むしろ現役の漫画家としては屈指の水準だと密かに評価しています。
松井氏のストーリーセンスについてもう少し詳しく話すと、ストーリーの展開はもとより構成の妙が非常に光る漫画家です。今回の意表を突いた展開も伏線は張ってあったにもかかわらず読者はほとんど気づかないほど巧妙なものなのですが、こうした長期的な目線で常にストーリーを組んでいる節がこの人にはあります。
最初の連載の「魔人探偵脳噛ネウロ」について作者自身が、「もし連載が短期で打ち切られたらこの刊に出てくるお話で終わらせる予定だった。商品として最低限成立するよう整えていた」と述べており、いつまで続くかわからない連載期間を考慮した上で話を作っていたという新人漫画家ならぬ準備をしていたようです。
現在の連載作品の「暗殺教室」でもそれが伺えるところがあり、私の勝手な推測ですが恐らくこの連載ももし人気が出なくてすぐに打ち切られるような場合は、一学期の中間テスト(単行本2巻)の話で終了できるよう準備していた節があります。
と、「暗殺教室」について長々語りましたがもう一つ別の漫画についても語ると、かねてから私が「読んでて一番意表を突かれる漫画家」としてこのブログでも何度か取り上げていたのは、「エルフェンリート」という漫画の作者である岡本倫氏です。岡本氏は現在、「極黒のブリュンヒルデ」という漫画を連載していて、昨年にはアニメ化もするなど人気作となっております。
私もこの漫画を連載当時から単行本で読んでてわざわざ発売日を調べてまで買い求めるほどはまっていました。ただ、この漫画の最新巻の電子書籍版は今月の17日に発売される予定ですが、実はもう買うのをやめようと考えています。
一体なんでこんな手の平返しをするのかというと、単純に面白くなくなったからです。10巻までは確かに先の読めない展開が多くて続きがいつも楽しみだったのですが、11巻に入ったあたりからストーリー展開に間延びすることが多く、前ほど読んでて先が気になることがなくなりました。おまけに電子書籍版は紙媒体での発売に比べ数カ月遅れて出されることもあり、もうそれだったら単行本は買わずに日本帰国時にでも漫画喫茶で一気に読んでしまおうかと決断しました。
なおこの作者の作品で言うならば、前作の「ノノノノ」がやっぱり一番面白かったです。なんであっちが売れずにこっちが売れるんだろうか。
最後にほんとどうでもいいことですが先日自転車で帰宅途中になぜかふと、「ドラ2アサルトバスター」っていう単語が頭をよぎりました。参戦しないのかねぇ、スパロボに。
ただ今日というかこのところは打って変わってさわやかな天気が続き、7月に入ったにもかかわらずやけに空気は澄んでいて気温も低く、今日なんか半袖だと肌寒いくらいに秋のような天気でした。家でパワプロするのもあれなので自転車に乗って昼過ぎに外出しましたが、ちょうど自転車の前輪ブレーキが緩んで効きが弱くなっていたので自転車屋に持っていき、調整してもらいました。ぶっちゃけ、ブレーキレバーが引っ張る途中でハンドルに接触して止まるなど結構ヤバい状態だった。
その自転車で外出した際でしたが、マンションの玄関口で何やら妙な鳴き声がするので音を辿ってみると、なんと小さいダンボールに生まれたばかりと思われる子猫が入っていました。状況的に捨て猫ではと思いましたがこちとら腰の落ち着かない身である故、何もできずそのまま自転車で出発し、戻ってきた際も確認しましたがやはりそのままでした。ただいったん家に帰ってから夕飯取るために外出した所、段ボールごと子猫の姿はなくなっており、誰か心優しい人に拾われていったことを密かに願っています。
ここでまた話は飛びますが少年ジャンプで好評連載している「暗殺教室」という漫画が昨日に最新刊となる15巻が発売され、電子書籍版も同時発売だったため早速購入して読んでみました。この漫画はどういう漫画か一言でいうと「ヌルヌル」した漫画なのですが、この最新刊を読んでみたところ正直に言って話がいい意味で全く予想していないところに展開し、大いに意表を突かれ面白かったです。漫画にこれだけ意表を突かれたのはここ数年では全くなく、この漫画の作者である松井優征氏は前作の「魔人探偵脳噛ネウロ」という漫画でも優れたストーリーセンスを発揮していましたが、そのセンスは全く落ちておらず、むしろ現役の漫画家としては屈指の水準だと密かに評価しています。
松井氏のストーリーセンスについてもう少し詳しく話すと、ストーリーの展開はもとより構成の妙が非常に光る漫画家です。今回の意表を突いた展開も伏線は張ってあったにもかかわらず読者はほとんど気づかないほど巧妙なものなのですが、こうした長期的な目線で常にストーリーを組んでいる節がこの人にはあります。
最初の連載の「魔人探偵脳噛ネウロ」について作者自身が、「もし連載が短期で打ち切られたらこの刊に出てくるお話で終わらせる予定だった。商品として最低限成立するよう整えていた」と述べており、いつまで続くかわからない連載期間を考慮した上で話を作っていたという新人漫画家ならぬ準備をしていたようです。
現在の連載作品の「暗殺教室」でもそれが伺えるところがあり、私の勝手な推測ですが恐らくこの連載ももし人気が出なくてすぐに打ち切られるような場合は、一学期の中間テスト(単行本2巻)の話で終了できるよう準備していた節があります。
と、「暗殺教室」について長々語りましたがもう一つ別の漫画についても語ると、かねてから私が「読んでて一番意表を突かれる漫画家」としてこのブログでも何度か取り上げていたのは、「エルフェンリート」という漫画の作者である岡本倫氏です。岡本氏は現在、「極黒のブリュンヒルデ」という漫画を連載していて、昨年にはアニメ化もするなど人気作となっております。
私もこの漫画を連載当時から単行本で読んでてわざわざ発売日を調べてまで買い求めるほどはまっていました。ただ、この漫画の最新巻の電子書籍版は今月の17日に発売される予定ですが、実はもう買うのをやめようと考えています。
一体なんでこんな手の平返しをするのかというと、単純に面白くなくなったからです。10巻までは確かに先の読めない展開が多くて続きがいつも楽しみだったのですが、11巻に入ったあたりからストーリー展開に間延びすることが多く、前ほど読んでて先が気になることがなくなりました。おまけに電子書籍版は紙媒体での発売に比べ数カ月遅れて出されることもあり、もうそれだったら単行本は買わずに日本帰国時にでも漫画喫茶で一気に読んでしまおうかと決断しました。
なおこの作者の作品で言うならば、前作の「ノノノノ」がやっぱり一番面白かったです。なんであっちが売れずにこっちが売れるんだろうか。
最後にほんとどうでもいいことですが先日自転車で帰宅途中になぜかふと、「ドラ2アサルトバスター」っていう単語が頭をよぎりました。参戦しないのかねぇ、スパロボに。
2015年7月3日金曜日
安保関連法案の論点
昨日の記事で私は現在国会で審議されている安保関連法案がどうしてわかりにくいのかについて、一つは大手マスコミ記者の実力のなさ、もう一つは既存法をまとめて大量に改正するという手続き上の煩雑さが原因であると述べました。
実質的な中身については私が解説するよりも前回記事でも引用させてもらった下記の記事を読むほうがわかりやすいため、こちらでも再び紹介させていただきます。
・シリーズ続・集団的自衛権 安全保障関連法案とは何か? (1) (2) (3)
そんな具合でざっとシダ準備は済んだこともあり、今日はこの法案に対する私の意見を書いてい苦ことにします。結論から述べると私は今国会でこの法案を成立させることには反対です。
この法案の改正内容の中で一番ネックとなる部分を上げるならば、「存立危険事態」という言葉の定義が挙がってくるのでないかと私は思います。存立危険事態というのはこの法案とともにつくられた新しい言葉で、政府の説明を私なりに解釈するならば「日本という国家の存続を脅かす、または脅かす恐れのある事態」を指しており、そのような事態に対して自衛隊を運用・派遣できるようにするのが今回の改正案のポイントです。
ではどのような事態が「存立危険事態」になるのか。これがなかなか曖昧で、単純日本の領土が他国によって攻撃されるという事態は当然のように当てはまりますが、これ以外にも日本が生きてく上で必要なインフラが破壊、妨害される事態も当てはまると政府は説明しています。具体的に言えば現在自衛隊が派遣されて行ってホルムズ海峡の掃海作業がこのような事態で、日本にとって必需な石油を確保するためだとしてこうした派遣を特措法なしで行えるようにしたいそうです。
このホルムズ海峡の掃海作業については何も問題ありませんが、こうしたシーレーンの確保ですら「日本の存続に関わる」と定義されるなら、その適用範囲は非常に広くなるのではというのが大方の懸念点です。具体的に言えば、「日本を守る同盟国が攻撃されたら」というケースで、米軍がどこかから攻撃を受けた場合でも自衛隊は出動できるようになりますし、政府の方針もそのようだと聞いております。
仮に日本国内の米軍基地、または日本領海内の米艦船が攻撃を受けた場合であれば、それは日本への攻撃と受け取れ、これまでの自衛権の解釈でも米軍と一緒に攻撃してきた相手に反撃しても問題はないかと思われます。こうしたケースはある意味集団的自衛権の行使と同じですが、それと同時にどの国でも持つ自衛権の行使でもあり、特段構える必要はないでしょう。
しかしこれが国外だったら。具体的に言えばホルムズ海峡で目の前で米軍などがどこから攻撃されたら自衛隊はどうするのか。安倍首相は答弁で、目の前で同盟国が攻撃されていても自衛隊は黙ってみているだけでいいのかと発言しており、要するに一緒になって反撃できるようにするべきだと言っています。
確かに言わんとしていることはわかりますが、やはりちょっと極端なように覚えます。というのも日本国外でそのような行動を取った場合、反撃をきっかけに攻撃してきた相手から明確な攻撃対象とみなされ、二次大戦における同盟国の自動参戦じゃないですが本国の知らないところで戦争に巻き込まれる恐れがなくもないです。もちろん攻撃されたのが米軍ではなく直接自衛隊であれば、自衛隊は反撃するべきでしょうしそれによって戦争となったとしてもそれはしょうがありませんが、第三国が絡むのであれば話は違い、もっとこの点についてはより深く議論するべきではないかと私には思えます。
政府もこの「存立危険事態」の曖昧さについては触れられたくないのか、私の目線からするとあまり説明従ってないように思えます。私は社会学士なので動機から行動を分析するのですが、なんで説明したがらないのかというとやはり別の意図があるように思え、はっきり言えばいざって場合にすぐ軍事行動を取れるようにしたいのが本音ではないかという気がします。この場合の軍事行動は戦争というよりは紛争レベルのものでしょうが、それにしたって説明省いたまま自衛隊をそういう風に派遣するのはよくないでしょう。
ただこの存立危険事態とされる例の中に、これだけは優先的に実現してほしいものが一つあります。それは何かというと、海外の在留邦人保護です。
日本は基本的に海外にいる日本人には冷たく、それがためにかつてのイラン・イラク戦争時は見殺しに近いような行為を平気で行っています。無論危険地帯だと外務省が言ってるのに事件に巻き込まれた場合は無視しててもいいですが、本人の責任なく紛争や災害に巻き込まれた場合はどうするのかについて、自衛隊を派遣して救出できるようにするというのも今回の改正案には入っています。
この在留邦人の救出実現には私は大賛成で、むしろ今まで何故できなかったのかがかえって理解できません。この点についてのみ別枠でもいいから先に法律改正してほしいとすら思っています。
以上が今回の改正案について私が気になった点です。端的に言えば、国外での集団的自衛権の発動は危険すぎるのではという一点につき、きちんと有権者に説明した上でより議論を重ねない限りは私は改正反対の立場を取ります。
実質的な中身については私が解説するよりも前回記事でも引用させてもらった下記の記事を読むほうがわかりやすいため、こちらでも再び紹介させていただきます。
・シリーズ続・集団的自衛権 安全保障関連法案とは何か? (1) (2) (3)
そんな具合でざっとシダ準備は済んだこともあり、今日はこの法案に対する私の意見を書いてい苦ことにします。結論から述べると私は今国会でこの法案を成立させることには反対です。
この法案の改正内容の中で一番ネックとなる部分を上げるならば、「存立危険事態」という言葉の定義が挙がってくるのでないかと私は思います。存立危険事態というのはこの法案とともにつくられた新しい言葉で、政府の説明を私なりに解釈するならば「日本という国家の存続を脅かす、または脅かす恐れのある事態」を指しており、そのような事態に対して自衛隊を運用・派遣できるようにするのが今回の改正案のポイントです。
ではどのような事態が「存立危険事態」になるのか。これがなかなか曖昧で、単純日本の領土が他国によって攻撃されるという事態は当然のように当てはまりますが、これ以外にも日本が生きてく上で必要なインフラが破壊、妨害される事態も当てはまると政府は説明しています。具体的に言えば現在自衛隊が派遣されて行ってホルムズ海峡の掃海作業がこのような事態で、日本にとって必需な石油を確保するためだとしてこうした派遣を特措法なしで行えるようにしたいそうです。
このホルムズ海峡の掃海作業については何も問題ありませんが、こうしたシーレーンの確保ですら「日本の存続に関わる」と定義されるなら、その適用範囲は非常に広くなるのではというのが大方の懸念点です。具体的に言えば、「日本を守る同盟国が攻撃されたら」というケースで、米軍がどこかから攻撃を受けた場合でも自衛隊は出動できるようになりますし、政府の方針もそのようだと聞いております。
仮に日本国内の米軍基地、または日本領海内の米艦船が攻撃を受けた場合であれば、それは日本への攻撃と受け取れ、これまでの自衛権の解釈でも米軍と一緒に攻撃してきた相手に反撃しても問題はないかと思われます。こうしたケースはある意味集団的自衛権の行使と同じですが、それと同時にどの国でも持つ自衛権の行使でもあり、特段構える必要はないでしょう。
しかしこれが国外だったら。具体的に言えばホルムズ海峡で目の前で米軍などがどこから攻撃されたら自衛隊はどうするのか。安倍首相は答弁で、目の前で同盟国が攻撃されていても自衛隊は黙ってみているだけでいいのかと発言しており、要するに一緒になって反撃できるようにするべきだと言っています。
確かに言わんとしていることはわかりますが、やはりちょっと極端なように覚えます。というのも日本国外でそのような行動を取った場合、反撃をきっかけに攻撃してきた相手から明確な攻撃対象とみなされ、二次大戦における同盟国の自動参戦じゃないですが本国の知らないところで戦争に巻き込まれる恐れがなくもないです。もちろん攻撃されたのが米軍ではなく直接自衛隊であれば、自衛隊は反撃するべきでしょうしそれによって戦争となったとしてもそれはしょうがありませんが、第三国が絡むのであれば話は違い、もっとこの点についてはより深く議論するべきではないかと私には思えます。
政府もこの「存立危険事態」の曖昧さについては触れられたくないのか、私の目線からするとあまり説明従ってないように思えます。私は社会学士なので動機から行動を分析するのですが、なんで説明したがらないのかというとやはり別の意図があるように思え、はっきり言えばいざって場合にすぐ軍事行動を取れるようにしたいのが本音ではないかという気がします。この場合の軍事行動は戦争というよりは紛争レベルのものでしょうが、それにしたって説明省いたまま自衛隊をそういう風に派遣するのはよくないでしょう。
ただこの存立危険事態とされる例の中に、これだけは優先的に実現してほしいものが一つあります。それは何かというと、海外の在留邦人保護です。
日本は基本的に海外にいる日本人には冷たく、それがためにかつてのイラン・イラク戦争時は見殺しに近いような行為を平気で行っています。無論危険地帯だと外務省が言ってるのに事件に巻き込まれた場合は無視しててもいいですが、本人の責任なく紛争や災害に巻き込まれた場合はどうするのかについて、自衛隊を派遣して救出できるようにするというのも今回の改正案には入っています。
この在留邦人の救出実現には私は大賛成で、むしろ今まで何故できなかったのかがかえって理解できません。この点についてのみ別枠でもいいから先に法律改正してほしいとすら思っています。
以上が今回の改正案について私が気になった点です。端的に言えば、国外での集団的自衛権の発動は危険すぎるのではという一点につき、きちんと有権者に説明した上でより議論を重ねない限りは私は改正反対の立場を取ります。
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