最近お金使い過ぎだと思うから節約しなきゃと思ってた矢先でまた衝動買いをしてしまい、輪行用の袋を昨日買ってしまいました。輪行と聞いてもすぐわからないと思いますが要は自転車を丸ごと入れて運ぶための袋で、さりげなく寄ったジャイアントのお店で店頭にある袋を指さして、「これいくら?」と聞いたら1980元(約4万円)といわれ、もっと安いのないかと聞いたらすぐ480元(約1万円)を出されちゃもう買うしかないです。店の親父には、「日本に持って帰るの?」と聞かれましたが、約一ヶ月ぶりに来たのに私が日本人だってことをしっかり覚えてる辺りは見事なもんです。
ってか、やたら頻繁に来る変な日本人って噂されてるのかも……。
・テスラは未来のクルマか?(ITメディア)
そんなわけで本題入りますが、以前に米国屈指のカリスマ経営者であるイーロン・マスク氏を取り上げた際に彼の起ち上げた電気自動車(EV)メーカーのテスラモーターズも紹介しましたが、やはり話題になっているというか私だけでなくあちこちでもこの会社はよく取り上げられています。上記リンク先の記事もその一つなのですが、見出しを見ればわかる通りにどちらかと言えばテスラの悪い所を突っつくかのような書き方がされてて、元々ITメディアの記事は前から好きじゃないというかライターの質があんまりよくないな(無駄に専門用語を並べ立てようとする癖がある)と思ってはいたものの、この記事も読んでてアホかいなと思うところと思う点がいくつか散見されました
まず最初に目についたのはテスラの車の問題点として過大な車重を指摘している点です。具体的に引用すると以下の部分がそれに当たります。
「各方面の報道でモデルSの車両重量を調べてみると、その重さは実に2.2トン超えというものだ。リーフは1430kgから1480kg。日産のエンジニアはこういう現実的な車両重量に収めるためにバッテリー容量にタガをかけているわけだ(関連記事)。単純な話、2.2トンもあると立体駐車場の重量制限を超えてしまう。都市部で駐車するなら平場の駐車場を探し回らねばならない。」
通常、コンパクトカークラスの車重は1000kg弱で、ミドルハイクラスセダンなら1200kg辺りです。1500kgを越えたら「重たい車」と言ってもよく、そういう意味では約2200kgあるテスラのモデルSは確かに「とても重たい車」ですが、EVという特殊な車で高い航続距離を稼ぐために電池を乗せることを考えると別にアリなんじゃないかと私には思います。
引用した箇所で一番気になったのは「立体駐車場の重量制限を超える」という記述で、なんで気になったのかというと、立体駐車場という存在は日本国内以外にはほとんどないからです。調べりゃすぐわかりますが立体駐車場を作るメーカーというのはIHIとか日立など日本の重機メーカーが世界トップをほぼ占めており、何気に日本国内で一番消費されてたりもします。逆を言えば世界じゃあんまり存在しないのだから、グローバルでの販売に当たって立体駐車場に乗れるか乗れないかを気にするのはナンセンスなわけで、余計な揚げ足取りもいい所でしょう。日本、それも都内でしか売らないってわけじゃないし、都内での販売だけを気にするのもそもそもあれだし。
またこのコラムの筆者はテスラの車はEVではあるが高馬力なスペックで作られてるため全体的にはエコな乗り物じゃないと踏まえた上で、「テスラが加速性能と航続距離を誇らないモデルを作ったとき。それこそが電気自動車の本当の夜明けになるのではないか。」と述べてますが、だからなんだというのが私の正直な感想です。逆に私の方から言わせてもらうと、多分テスラの連中はエコな乗り物を作ろうっていうのは二の次にしか考えてないと思いますし、逆にエコな乗り物にこだわってて日系EVメーカーは失敗したと私は考えています。
元々、世界で初めてEVを量産販売したのは日本の三菱自動車で、待望すべきその車種は「i-MiEV(アイミーブ)」です。しかし発売当初でこそ受注に生産が追い付かない売れ行きだったもののその後は伸び悩み、最近に至っては街中で見かけることすらもうほとんどない状態ではないかと思いますし、EVと聞いてアイミーブを思い浮かべる人もほぼいないでしょう。
続いて量産販売されたのは日産自動車の「リーフ」です。軽自動車のアイミーブに対してリーフはコンパクトカーサイズのEVで、また航続距離もアイミーブより長く現状における知名度や販売台数ではこちらのリーフに軍配が上がるでしょう。しかしそのリーフも最近売れてんのかというと売れてるとは聞かないし、日本の街中ではたまに見かけられますがそれでもプリウスやアクアといったハイブリッド(HV)車の方が断然多いです。
一体何故日本のEVはそんなに人気とならなかったのか。私に言わせればエコな乗り物でしかないからだと思います。CO2排出量や走行に必要なエネルギー量で上記二車種は確かにHV車を上回る環境性能を持ち合わせていますが、それ以外に何があるかというと何もなく、利便性においてはむしろ充電の手間や短い航続距離、限られた充電スタンドなどといったデメリットの方が多いでしょう。またアイミーブに関しては発売当初、リチウムイオン電池確保の問題で1日30台くらいしか生産できずスタートダッシュに失敗してますが、この点もやっぱしっかり考慮すべきだったでしょう。
あまり長く書いてもしょうがないので言いたいことを書きますがやはりEVを買おうと思う人たちは、エコな環境性能とか高い燃費能力とかではなく、ほかの車とは違う特別な何かを求めていたし今も求めている気がし、言ってしまえば高級車を買おうとする動機に近いと思います。「EVという特別な車や、どや凄いやろ!」というような、今までのガソリン車とは根本から異なる新規に新しく今までにない特別な車を求めようという期待が一番大きいように思われ、そういう意味で今の時代でEVは「大衆車」ではなく「スペシャリティカー」であることが根本的な価値でしょう。
このような視点から見てテスラのEVはやっぱりよく出来てると思うのですが、EVがもたらす強力なトルクによって実現する加速力、一目でテスラとわかる目立つアウトデザイン、あらゆる走行設定を車内コンピューターで制御するシステムや豪華な内装など、どれも今までの車にはなかったような特別な試みがあちこちに仕掛けられています。また生産能力が低いことを逆手に取るかのように「特別な超高級車」として売り出したことも会社の状態を考えれば理に適っています。
先ほどにも述べた通りテスラの開発者たちはそれほどエコな性能にこだわっているようには見えず、むしろ新しい技術をどれだけ自分たちが作る車に詰め込むか、またそれでどれだけうまくビジネスに仕立てて売り出すかをイーロン・マスクを筆頭に考えているように見え、CO2がどうとかこうとか燃費がどれだけお得かなんてほとんど思慮に入ってない気がします。またテスラのEVを購入する層も環境は二の次、むしろ今までにないドキドキとワクワクをテスラに求めてるようにしか見えません。
それに対して日本のEVは先ほども言った通り泣きたいくらいにエコであることしか特徴がありません。デザインは二車種ともなんだかよくわからないしかっこ悪いデザインで、アイミーブに至っては既存の「i」の流用でした。車載ソフトがどうとか、驚くような加速とか、オートクルーズとかそういう真新しく今までにない物は全くありませんし航続距離の点でもテスラと比べて泣きたいくらい短いです。何故そうなったのか説明するまでもありません。三菱も日産もEVをスペシャリティカーではなく大衆車として売り出そうとして、余計な費用はかけようとせずコストダウンに走りに走って「電池で走る」ことだけに注力した結果でしょう。どうせ生産能力が限られてたんだから、もっと高くてもいいからスペシャリティカーとして作って売ってればよかったと思うのですが。
環境について意識する人は多いものの、利便性とトレードオフしてまでもという人はやはり限られます。それであれば利便性といくらかの環境性能が両立できるプリウスやアクアが良いように思われ、私でもそっちを迷わず取ります。しかし、もし自由に使えるお金があるのであればやっぱりテスラのEVことモデルSを買うでしょう。なんでかっていうと、普通の車とは全然違うし、早いし、格好いいし、利便性が悪くてもワクワクして面白そうだからです。こういう視点がメーカーはおろか、さっきの記事書いた人にもすっぽり抜けているんだなというのが私個人の独りよがりな見方です。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2016年4月19日火曜日
2016年4月17日日曜日
地震予知研究に価値はあるか?
昨夜友人夫婦と食事した際に友人の奥さんにチョコレートの「ゴディバ」のロゴマークは、領主の奥さんが減税を求めて裸で馬に乗って疾走したというエピソードがモチーフで、そのエピソードはイギリスのストラットフォードアポンエボンという場所が発祥だと教えたところ物凄く受けがよかったです。甘い物関係のうんちくは女性の受けがいいなと思いつつ、その横では焼き鳥に備えられていたわさびを柚子胡椒と勘違いした挙句に大量にくっ付けて食べたため友人がひとしきり悶絶してました。ちなみにつけるところは見てたけど、「オイオイ大丈夫かよその量?」と思いながらも敢えて指摘しませんでした。
話しは本題に入りますが、また地震の話で申し訳ないと思いながらも何気に高校三年時の理科選択科目に地学を取っていただけに「地球科学」の血が少し騒いでいます。特に今回気になった点としては、かつて九州地方の地震に警鐘を促した人はいたのだろうかっていう点です。
これは東日本大震災の折にも少し議論となりましたが、地震に関係する学者たちは誰もが中部地方を中心とした東海地震が近くやってくると予想しておきながら誰一人として東北地方の大地震を言及することなく、それどころか過去の記録から警鐘を促そうとした人は学界から干されたという、真偽は確認しかねますが少なくとも学界ではほとんど話題にはなってなかったのは事実です。その一方で近くくるくると言われ続けた東海地震に関しては、私が学生だった2003年には国のホームページで、「2004年には絶対来る」とまで書いていましたが未だ来ず、その間に東日本大震災、そして今回の熊本地震が起きることとなりました。
もちろん地震予知が非常に難しい作業だということは理解しています。にもかかわらず何故、東海地震だけがこれほどまでに強く警戒されて主張が半端なく強いのか、この点が腑に落ちません。要因としては日本の中心工業地帯であることと津波による影響が考えられるために被害規模が膨大であるという予測がされているためでしょうが、なんていうか主張が強すぎるというか、それ以外の地震に関しては黙殺しかねないようなそういった印象すら覚えるわけです。
今回の熊本地方についても九州には地震が来ないというような、なんか妙な俗説めいたものがあった気がします。過去の記録を遡ればそんなこともないというのに、こうした点で地震学会はちゃんと必要が警鐘を行っていたのか、はっきり言えば疑問を感じざるを得ません。
そもそもその地震学会も真面目にやってる人はもちろんいますが、過去にはナマズが地震にどう反応するとか、地震前後の大気の影響とか、いくら何でもちょっと的外れな研究テーマをやってた人もいたと聞きます。まだ断層の周期変動とかならわかりますが、もう少し実になる研究をやってもらいたいし、予測が無理なら無理で事前対策方面に力を入れてほしいという気持ちがあります。
最後にもう一つ気になることとして、東日本大震災が発生した2011年中に発売が予定されていた「絶体絶命都市4」という、大地震からのサバイバルをテーマにしたゲームがありましたが、このゲームは東日本大震災を受けて発売が中止されました。しかし開発チームが独立して、元の開発会社からこのゲームの版権を買い取り再発売に向け計画されているとこの前報じられていましたが、今回の地震を受けてどうなるんだろうかちょっと心配です。
なお私はこのシリーズの3はプレイしていますがストーリーがご都合主義だし操作性も悪く、間違いなくクソゲーでした。ただ会話選択肢はアイレムらしく面白く、分かれる仲間にヒロインが食料を分けてあげましょうよと提案した所、「あんたなんかにあげるくらいなら、全部私が食べてやる」という選択肢が含まれてて、ほんとに全部食べきってしまうなど斜め上な選択肢が豊富でした。
あ、あとテーマソングの「キミの隣で」はほんとに名曲。最近ああいうシンガーソングライター系の曲少ないし。
話しは本題に入りますが、また地震の話で申し訳ないと思いながらも何気に高校三年時の理科選択科目に地学を取っていただけに「地球科学」の血が少し騒いでいます。特に今回気になった点としては、かつて九州地方の地震に警鐘を促した人はいたのだろうかっていう点です。
これは東日本大震災の折にも少し議論となりましたが、地震に関係する学者たちは誰もが中部地方を中心とした東海地震が近くやってくると予想しておきながら誰一人として東北地方の大地震を言及することなく、それどころか過去の記録から警鐘を促そうとした人は学界から干されたという、真偽は確認しかねますが少なくとも学界ではほとんど話題にはなってなかったのは事実です。その一方で近くくるくると言われ続けた東海地震に関しては、私が学生だった2003年には国のホームページで、「2004年には絶対来る」とまで書いていましたが未だ来ず、その間に東日本大震災、そして今回の熊本地震が起きることとなりました。
もちろん地震予知が非常に難しい作業だということは理解しています。にもかかわらず何故、東海地震だけがこれほどまでに強く警戒されて主張が半端なく強いのか、この点が腑に落ちません。要因としては日本の中心工業地帯であることと津波による影響が考えられるために被害規模が膨大であるという予測がされているためでしょうが、なんていうか主張が強すぎるというか、それ以外の地震に関しては黙殺しかねないようなそういった印象すら覚えるわけです。
今回の熊本地方についても九州には地震が来ないというような、なんか妙な俗説めいたものがあった気がします。過去の記録を遡ればそんなこともないというのに、こうした点で地震学会はちゃんと必要が警鐘を行っていたのか、はっきり言えば疑問を感じざるを得ません。
そもそもその地震学会も真面目にやってる人はもちろんいますが、過去にはナマズが地震にどう反応するとか、地震前後の大気の影響とか、いくら何でもちょっと的外れな研究テーマをやってた人もいたと聞きます。まだ断層の周期変動とかならわかりますが、もう少し実になる研究をやってもらいたいし、予測が無理なら無理で事前対策方面に力を入れてほしいという気持ちがあります。
最後にもう一つ気になることとして、東日本大震災が発生した2011年中に発売が予定されていた「絶体絶命都市4」という、大地震からのサバイバルをテーマにしたゲームがありましたが、このゲームは東日本大震災を受けて発売が中止されました。しかし開発チームが独立して、元の開発会社からこのゲームの版権を買い取り再発売に向け計画されているとこの前報じられていましたが、今回の地震を受けてどうなるんだろうかちょっと心配です。
なお私はこのシリーズの3はプレイしていますがストーリーがご都合主義だし操作性も悪く、間違いなくクソゲーでした。ただ会話選択肢はアイレムらしく面白く、分かれる仲間にヒロインが食料を分けてあげましょうよと提案した所、「あんたなんかにあげるくらいなら、全部私が食べてやる」という選択肢が含まれてて、ほんとに全部食べきってしまうなど斜め上な選択肢が豊富でした。
あ、あとテーマソングの「キミの隣で」はほんとに名曲。最近ああいうシンガーソングライター系の曲少ないし。
2016年4月16日土曜日
熊本地震に対する中国の反応
余計な前置きは抜きにして書くべきことをつらつらと書いて行きますが、先日熊本県で発生した大地震に対して中国でも大きく報じられています。さすがに東日本大震災時の報道規模と比べれば劣りますが、テレビニュースでも長い時間報じられ、中国人リポーターが派遣されて被災者などに直接インタビューするなど強い関心がもたれています。割と中国のテレビは提携しているNHKなどの映像を使って報じることが多いのですが、今回の地震に関しては直接取材がされており、また倒壊した建物などもよく撮影しているように見えます。
報道の中心としてはやはり建物の崩壊ぶりと共に説明する地震の規模で、熊本城に関しては崩壊前の映像と比較するなどして、「著名な建築物である熊本城も大きな損失を受けた」と報じられていました。報道姿勢は比較的同情的で、わけのわかんない奴がもしかしたら言っているかもしれませんが日本を皮肉ったりざまあみろみたいに言う連中はまともな中国メディアにはいません。まぁこの点で東日本大震災時に、「これは日本への天罰かも知れない」とか抜かした石原慎太郎氏に今回の地震も天罰ですかいなと敢えて聞いてみたいもんですが。我ながら、よく覚えている。
なお、現在上海では嵐と言ってもいいほどの豪雨が今朝から続いています。恐らく明日の未明仮早朝にはこの雨雲が日本の九州地方も通り、日本の天気予報でも同じく降雨予測が出ております。言うまでもなく心配なのは雨による震災地域での土砂崩れで、昨日に屋内避難を進めるよう求めた政府に対して熊本県知事が余震を恐れる被災者も多いなどと「現場を分かっていない」と発言したそうですが、これまではともかくこの後は激しい降雨が予想されるだけに、今は一刻も早く屋内への収容を進めるべきだと思うだけに非難をするつもりはありませんがこの議論に関しては私は政府の姿勢を支持します。
最後に、被災された方々にはこの場において深くお悔やみ申し上げます。
報道の中心としてはやはり建物の崩壊ぶりと共に説明する地震の規模で、熊本城に関しては崩壊前の映像と比較するなどして、「著名な建築物である熊本城も大きな損失を受けた」と報じられていました。報道姿勢は比較的同情的で、わけのわかんない奴がもしかしたら言っているかもしれませんが日本を皮肉ったりざまあみろみたいに言う連中はまともな中国メディアにはいません。まぁこの点で東日本大震災時に、「これは日本への天罰かも知れない」とか抜かした石原慎太郎氏に今回の地震も天罰ですかいなと敢えて聞いてみたいもんですが。我ながら、よく覚えている。
なお、現在上海では嵐と言ってもいいほどの豪雨が今朝から続いています。恐らく明日の未明仮早朝にはこの雨雲が日本の九州地方も通り、日本の天気予報でも同じく降雨予測が出ております。言うまでもなく心配なのは雨による震災地域での土砂崩れで、昨日に屋内避難を進めるよう求めた政府に対して熊本県知事が余震を恐れる被災者も多いなどと「現場を分かっていない」と発言したそうですが、これまではともかくこの後は激しい降雨が予想されるだけに、今は一刻も早く屋内への収容を進めるべきだと思うだけに非難をするつもりはありませんがこの議論に関しては私は政府の姿勢を支持します。
最後に、被災された方々にはこの場において深くお悔やみ申し上げます。
2016年4月15日金曜日
女性の過労死が今、増えているのか?
・日本の「過労死」問題が深刻化 女性の過労死が増加(人民網日本語版)
上記リンク先の記事は先週に人民網こと人民日報日本語版で、自殺問題に関しては一家言ある私が見出しを一読してすぐに興味を持った記事です。内容に関しては元記事を見てもらえばわかる、というより見出しだけでも十分わかるでしょうが近年日本では男性の専売特許と見られていた過労死をする女性が増えていると報じております。ネタ元というか出典はどこなのかと見てみたら記事中に、中国でも最強の右翼系新聞社が運営する環球網というサイトが米CNBCの報道を引用したと書かれてあるのですが、ところがどっこい私がちゃんと調べたらロイター発の記事でした。ってかこいつら全員ちゃんと出典元くらい調べろよな。
・Death by overwork on rise among Japan's vulnerable workers(REUTERS)
上記リンク先がロイターの東京駐在記者が書いた元記事で、割かし読みやすい英文なので興味ある方はぜひチャレンジして読んでみてください。私はこのところ毎日仕事で翻訳してるから読みたくなくて斜め読みしかしてませんが。
書かれてある内容は基本的に人民網がフォローしており、記事中に出てくる日本人弁護士の名前もそのままで、この弁護士が手掛ける案件なのかどうかまではわかりませんがかつて過労死案件は95%が男性だったものの近年は女性が20%を占めるようになってきたと書かれてあります。もう一つ女性の過労死が増えている根拠として挙げているデータとしては最終段落にある、
「厚生労働省の統計によると、過去4年の間に、29歳以下のグループを見ると、仕事が原因の自殺が45%増え、女性従業員の自殺件数も39%増加した。」
という記述ですが、取り上げといてなんだけどこのデータはほんまかいなと思う怪しいものです。というのも私がちゃんと調べたら厚生労働省がホームページで公開している自殺統計データは平成15年のしか見当たらず、むしろ内閣府の方が毎年きちんと自殺の統計データを出してます。でもって試しに内閣府の平成27年と平成23年のデータを見比べてみたところ、20~29歳の女性で自殺原因が「勤務問題」に分類されている自殺者数を見たら平成23年が95人だったのに対し平成27年はなんと75人と20人も減ってますっておい、4年で45%増えたんじゃねぇのか!?
という具合で、記事中で引用しているデータの根拠は確認できませんでした。このデータ自体はロイターの元記事にも書かれていますが、ただ単に私が元データを見つけられないのか、それとも引用した連中は誰も元データを確認しようとしなかったのかいろいろ疑問を覚えます。自殺統計データの発行元が厚生労働省ではなく内閣府である点を考慮すると後者である可能性が高いのではと思いますが、いい加減なことばっかやってないでちゃんと仕事しろよと関係したライター共には言いたいです。なんで関係ない私がいちいち検証しなくちゃならないんだろう……。
ただこうしてデータを検証しておきながらですが、あくまで印象論である前提で述べると日本で女性の過労死は増えているのではないかと内心思います。そう思う理由としてはいくつかあり、
1、女性の社会進出はかつてより確実に増えている
2、女性に限らず男性でも鬱になる人が増えていると聞いている
3、日本人が鬱になる理由はほとんど仕事絡み、わずかに介護絡み
4、未婚女性が増えている
5、このところ「女性の貧困」に関する特集記事をやけに見る
一つ一つはともかく上記五つの理由はどれも連関しており、総合的に考慮するならこれでも女性の過労死が増えないってのは有り得ないのではと思うくらいの連荘ぶりです。またただでさえ世帯収入がどんどん下がっている中、未婚女性が少ない収入でやりくりするのも理解できない話ではなく、でもって無理して働いて過労状態になるのも自然な成り行きかなと思うわけです。にもかかわらず何故自殺カウントデータは減っているのかですが、統計上できちんと自殺が認知反映されているかでやや議論の余地があり、また自殺未遂とかも含めるといろいろ変わってくるんじゃないかと思います。あくまで印象論の話として。
でもって一番最初に引用した記事を見た時に私が思い出したのが、ワタミの女性従業員過労死自殺事件です。事件自体はワタミならよくあることかもしれませんしこれが女性ではなく男性だったら大きく報じられることもなかったでしょうが、女性であっても容赦なくブラックな労働を押しつける社会になったということを象徴するような事件だったと今更ながら思います。それだけに、余所でもこういうの起こってそうだし、女性の過労死が増えてると聞いてもそうかもねと思ったわけです。
既に大分詰め込み過ぎな気がしますが最後にもう一言述べると、大本のロイター記事をみると冒頭で「death from overwork」とともに「karoshi」という単語が書かれてあるのにやれやれという気持ちにさせられました。意味分かる人はもう読み飛ばしても構いませんが、欧米人の感覚からすると「死ぬまで働くなんて奴隷でもないのになんで?」という印象を持たれているのかもしれず、そんな概念が初めから存在しないからこそ「過労死(Karoshi)」という日本語の単語がそのまま使われたのでしょう。
この辺の感覚は日本人か韓国人にしか案外理解されないかもしれず、逆に欧米人とか中国人からしたら死ぬような仕事を辞めようともせず続けるのはクレイジーだと思われるでしょう。一般的な日本人の感覚からぶっ飛んでしまった私からしても同じように……と言いたいところですが、さすがに日本出身なだけあって死んでも仕事にしがみつこうとする日本人の感覚は理解できてるつもりです。
おまけ
名古屋に左遷されたうちの親父は私が子供だった頃、文字通り朝から晩までずっと働きづくめだったのでお袋から、「過労死した時の証拠になるから勤務した時間を毎日メモっておいて」と言われてました。当時は何とも思わなかったけど、今思うと随分と血も涙もないことを言われてた気がする。
おまけ2
本当はこの記事は昨日に書く予定でしたが、昨日朝起きたら全身が痛い上に気だるく、吐き気を催すほど体調悪くて断念しました。一昨日までは元気に動き回ってたのに一体何故こうなったのか全く分からなかったものの一応きちんと出社して定時まで働きましたが、同僚からはこのところ残業が増えていることから、「過労では?」と心配されました。なんで過労死に関する記事書こうとしていた矢先に過労疑われてるんだろうと、不思議な気持ちを抱えたまま昨夜は夜8時に布団に入りました。でもって夜中12時に目が覚めるし。
上記リンク先の記事は先週に人民網こと人民日報日本語版で、自殺問題に関しては一家言ある私が見出しを一読してすぐに興味を持った記事です。内容に関しては元記事を見てもらえばわかる、というより見出しだけでも十分わかるでしょうが近年日本では男性の専売特許と見られていた過労死をする女性が増えていると報じております。ネタ元というか出典はどこなのかと見てみたら記事中に、中国でも最強の右翼系新聞社が運営する環球網というサイトが米CNBCの報道を引用したと書かれてあるのですが、ところがどっこい私がちゃんと調べたらロイター発の記事でした。ってかこいつら全員ちゃんと出典元くらい調べろよな。
・Death by overwork on rise among Japan's vulnerable workers(REUTERS)
上記リンク先がロイターの東京駐在記者が書いた元記事で、割かし読みやすい英文なので興味ある方はぜひチャレンジして読んでみてください。私はこのところ毎日仕事で翻訳してるから読みたくなくて斜め読みしかしてませんが。
書かれてある内容は基本的に人民網がフォローしており、記事中に出てくる日本人弁護士の名前もそのままで、この弁護士が手掛ける案件なのかどうかまではわかりませんがかつて過労死案件は95%が男性だったものの近年は女性が20%を占めるようになってきたと書かれてあります。もう一つ女性の過労死が増えている根拠として挙げているデータとしては最終段落にある、
「厚生労働省の統計によると、過去4年の間に、29歳以下のグループを見ると、仕事が原因の自殺が45%増え、女性従業員の自殺件数も39%増加した。」
という記述ですが、取り上げといてなんだけどこのデータはほんまかいなと思う怪しいものです。というのも私がちゃんと調べたら厚生労働省がホームページで公開している自殺統計データは平成15年のしか見当たらず、むしろ内閣府の方が毎年きちんと自殺の統計データを出してます。でもって試しに内閣府の平成27年と平成23年のデータを見比べてみたところ、20~29歳の女性で自殺原因が「勤務問題」に分類されている自殺者数を見たら平成23年が95人だったのに対し平成27年はなんと75人と20人も減ってますっておい、4年で45%増えたんじゃねぇのか!?
という具合で、記事中で引用しているデータの根拠は確認できませんでした。このデータ自体はロイターの元記事にも書かれていますが、ただ単に私が元データを見つけられないのか、それとも引用した連中は誰も元データを確認しようとしなかったのかいろいろ疑問を覚えます。自殺統計データの発行元が厚生労働省ではなく内閣府である点を考慮すると後者である可能性が高いのではと思いますが、いい加減なことばっかやってないでちゃんと仕事しろよと関係したライター共には言いたいです。なんで関係ない私がいちいち検証しなくちゃならないんだろう……。
ただこうしてデータを検証しておきながらですが、あくまで印象論である前提で述べると日本で女性の過労死は増えているのではないかと内心思います。そう思う理由としてはいくつかあり、
1、女性の社会進出はかつてより確実に増えている
2、女性に限らず男性でも鬱になる人が増えていると聞いている
3、日本人が鬱になる理由はほとんど仕事絡み、わずかに介護絡み
4、未婚女性が増えている
5、このところ「女性の貧困」に関する特集記事をやけに見る
一つ一つはともかく上記五つの理由はどれも連関しており、総合的に考慮するならこれでも女性の過労死が増えないってのは有り得ないのではと思うくらいの連荘ぶりです。またただでさえ世帯収入がどんどん下がっている中、未婚女性が少ない収入でやりくりするのも理解できない話ではなく、でもって無理して働いて過労状態になるのも自然な成り行きかなと思うわけです。にもかかわらず何故自殺カウントデータは減っているのかですが、統計上できちんと自殺が認知反映されているかでやや議論の余地があり、また自殺未遂とかも含めるといろいろ変わってくるんじゃないかと思います。あくまで印象論の話として。
でもって一番最初に引用した記事を見た時に私が思い出したのが、ワタミの女性従業員過労死自殺事件です。事件自体はワタミならよくあることかもしれませんしこれが女性ではなく男性だったら大きく報じられることもなかったでしょうが、女性であっても容赦なくブラックな労働を押しつける社会になったということを象徴するような事件だったと今更ながら思います。それだけに、余所でもこういうの起こってそうだし、女性の過労死が増えてると聞いてもそうかもねと思ったわけです。
既に大分詰め込み過ぎな気がしますが最後にもう一言述べると、大本のロイター記事をみると冒頭で「death from overwork」とともに「karoshi」という単語が書かれてあるのにやれやれという気持ちにさせられました。意味分かる人はもう読み飛ばしても構いませんが、欧米人の感覚からすると「死ぬまで働くなんて奴隷でもないのになんで?」という印象を持たれているのかもしれず、そんな概念が初めから存在しないからこそ「過労死(Karoshi)」という日本語の単語がそのまま使われたのでしょう。
この辺の感覚は日本人か韓国人にしか案外理解されないかもしれず、逆に欧米人とか中国人からしたら死ぬような仕事を辞めようともせず続けるのはクレイジーだと思われるでしょう。一般的な日本人の感覚からぶっ飛んでしまった私からしても同じように……と言いたいところですが、さすがに日本出身なだけあって死んでも仕事にしがみつこうとする日本人の感覚は理解できてるつもりです。
おまけ
名古屋に左遷されたうちの親父は私が子供だった頃、文字通り朝から晩までずっと働きづくめだったのでお袋から、「過労死した時の証拠になるから勤務した時間を毎日メモっておいて」と言われてました。当時は何とも思わなかったけど、今思うと随分と血も涙もないことを言われてた気がする。
おまけ2
本当はこの記事は昨日に書く予定でしたが、昨日朝起きたら全身が痛い上に気だるく、吐き気を催すほど体調悪くて断念しました。一昨日までは元気に動き回ってたのに一体何故こうなったのか全く分からなかったものの一応きちんと出社して定時まで働きましたが、同僚からはこのところ残業が増えていることから、「過労では?」と心配されました。なんで過労死に関する記事書こうとしていた矢先に過労疑われてるんだろうと、不思議な気持ちを抱えたまま昨夜は夜8時に布団に入りました。でもって夜中12時に目が覚めるし。
2016年4月11日月曜日
美しくも貧しきハリウッド女優
今日もぶっちゃけ疲労困憊というかもう頭が何も考えられない状態なのですぐ流せる映画ネタで済ませます。でも案外、こういう手を抜いた記事ほどアクセスよかったりするから世の中よくわからない。
・キーラ・ナイトレイ(Wikipedia)
キーラ・ナイトレイと聞いてすぐパッと出てくる人は少ないかもしれませんが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」でヒロイン役を演じた女優と言えば「アッー、あの人」と思いだすかもしれません。それ以外に日本で有名な役どころと言えば「スターウォーズ エピソード1」でナタリー・ポートマン演じるアミダラ女王の影武者役を小さい頃に演じており、それが縁でナタリーとは現在も仲いいと聞きます。
キーラは「パイレーツ・オブ・カリビアン」のヒット以降もその演技力が評論家からも高く評価され現在に至ってはハリウッドを代表する高額ギャラ女優の一人に挙げられています。特にややゴシックさを感じる容貌は幼少時からも賞賛されており、あちこちの企業からイメージキャラクターにも採用されており、「最も美しいピープルランキング」でも先程のナタリーと一緒にランキングの常連として名を馳せています。
そんな一見すると向かうところ敵なしな感じするキーラですが、変な意味でも有名というか、あまりの貧乳ぶりで有名です。ウィキペディアにも詳しく書いておりますが十代の頃のブラジャーを今でも使っている(ってか早く捨てろよ)そうですし、また全く胸がないから「拒食症なのでは?」と定期的に噂されたりして、その度にいちいち否定もしています。にしても胸がないから拒食症に間違われるというのもまた酷な話である気がします。
おまけにシャネルの広告に出ることとなった際はスポンサー側から、「CGで胸盛っていい?」と持ちかけられ、「勝手にしやがれこの野郎!(#;Д;)」と答えたかどうかは定かではありませんが了承はしたそうです。
それほど貧乳にまつわる数多くのエピソードがあるくせに何故かこの人、レセプションとかではやたら露出の多い服装をすることが多く、2012年時における私の中でのこの人のあだ名は「不必要にエロいねーちゃん」でした。最近は貧乳の方が印象に残ってるので、「まな板大名」と勝手に名づけています。
・キーラ・ナイトレイ(Wikipedia)
キーラ・ナイトレイと聞いてすぐパッと出てくる人は少ないかもしれませんが、「パイレーツ・オブ・カリビアン」でヒロイン役を演じた女優と言えば「アッー、あの人」と思いだすかもしれません。それ以外に日本で有名な役どころと言えば「スターウォーズ エピソード1」でナタリー・ポートマン演じるアミダラ女王の影武者役を小さい頃に演じており、それが縁でナタリーとは現在も仲いいと聞きます。
キーラは「パイレーツ・オブ・カリビアン」のヒット以降もその演技力が評論家からも高く評価され現在に至ってはハリウッドを代表する高額ギャラ女優の一人に挙げられています。特にややゴシックさを感じる容貌は幼少時からも賞賛されており、あちこちの企業からイメージキャラクターにも採用されており、「最も美しいピープルランキング」でも先程のナタリーと一緒にランキングの常連として名を馳せています。
そんな一見すると向かうところ敵なしな感じするキーラですが、変な意味でも有名というか、あまりの貧乳ぶりで有名です。ウィキペディアにも詳しく書いておりますが十代の頃のブラジャーを今でも使っている(ってか早く捨てろよ)そうですし、また全く胸がないから「拒食症なのでは?」と定期的に噂されたりして、その度にいちいち否定もしています。にしても胸がないから拒食症に間違われるというのもまた酷な話である気がします。
おまけにシャネルの広告に出ることとなった際はスポンサー側から、「CGで胸盛っていい?」と持ちかけられ、「勝手にしやがれこの野郎!(#;Д;)」と答えたかどうかは定かではありませんが了承はしたそうです。
それほど貧乳にまつわる数多くのエピソードがあるくせに何故かこの人、レセプションとかではやたら露出の多い服装をすることが多く、2012年時における私の中でのこの人のあだ名は「不必要にエロいねーちゃん」でした。最近は貧乳の方が印象に残ってるので、「まな板大名」と勝手に名づけています。
2016年4月9日土曜日
五輪エンブレム候補に対する感想
・五輪エンブレム仕切り直しの最終4候補発表 1作は「敗者復活」(スポニチアネックス)
前代未聞のパクリ騒動から約半年、2020年東京五輪エンブレムの最終候補四作が一般向けに公開されました。あんまりほかのサイトとかでこれらの候補への感想を見ないので、もといとっとと今日の記事まとめておきたいので私個人の感想を試しに乗っけてみようかと思います。
結論から言うと、もっとマシな候補はなかったのか、という一言に尽きます。(個人の感想です)
一つ一つコメントしていくとまず左上、一見してクリスマスのオーナメントかいなと見間違えました。色使いもそれほど工夫を感じないし、日本らしさも東京らしさも、それどころかオリンピックらしさすらも全く感じられません。右の奴なんか一瞬、「闘牛?」とも思ったし。
次に左下のモデルについては、「なにこのエグザイル?」でした。古い言葉でいうならマトリックス的な。真面目な話に切り替えると五輪エンブレムにしてはやや複雑すぎるデザインに感じられ、もう少しシンプルなものを選択すべきであるような気がします。もっともそれ以上に、左上同様に日本らしさも東京らしさもないのですが、オリンピックらしさは一応色使いでカバーはされてるものの。
右上のデザインはシンプルな点はまだいいものの、実は一番この候補の中で「まずいんじゃないの?」と思った候補です。具体的に何がまずいのかというと左のエンブレムが「白抜き赤丸」という点で、考えすぎかもしれませんがまるで日本国旗から中身をくりぬいたかのようなデザインに一瞬見えました。女子高生風に言うと、なんていうか「国家安康」的な、家康マジ激おこぷんぷん丸だよ。
むしろ逆に、白抜きをやめて国旗と同じく背景白の赤丸にして、右上の円周部のみ今のデザイン同様に複数の色でウェーブをつけていたら大満足で文句なしのデザインでした。こういう修正にするのなら諸手を上げて賛成なのですが。
最後右下。好き勝手に言うと、「なめとんか?」って思いました。左側は一見して朝顔にしか見えず、なんで桜や菊を差し置いて朝顔を日本の東京五輪に使おうとしたのか、でもって何故こんなのが最終候補に残るんだと一見してたくさんの疑問が浮き出てきました。なお東京都のシンボル花はソメイヨシノです。
この右下に関しては右側のデザインも疑問で、これも一見してサッカーボールにしか見えず、ワールドカップとかと勘違いしたのかと疑いました。両方とも何故こんなものをオリンピックに、しかも日本のイベントに使おうとするのか、もしかしたら右側のサッカーボールは毬をイメージしたのかもしれませんけど、根本から日本らしさを叩き落としたかのようなデザインに思えてなりません。二度目ですが、何故これが候補に残ったんだろう。
四つともに言えることとして一見して、「あ、日本だ」と思うような日本らしさの要素が致命的なまでに欠けているような気がしてなりません。右上のデザインはテコ入れすればグッとよくなる要素があるのと、白抜きとはいえ赤い円であるため日本とイメージしやすいこともあってこの中では一番いいと思います。
にしたって、もっといい候補とかもあると思うんですけどね。別にこれだけに限るわけじゃないけど、日本のデザイン業界とかほんと大丈夫なの?
前代未聞のパクリ騒動から約半年、2020年東京五輪エンブレムの最終候補四作が一般向けに公開されました。あんまりほかのサイトとかでこれらの候補への感想を見ないので、もといとっとと今日の記事まとめておきたいので私個人の感想を試しに乗っけてみようかと思います。
結論から言うと、もっとマシな候補はなかったのか、という一言に尽きます。(個人の感想です)
一つ一つコメントしていくとまず左上、一見してクリスマスのオーナメントかいなと見間違えました。色使いもそれほど工夫を感じないし、日本らしさも東京らしさも、それどころかオリンピックらしさすらも全く感じられません。右の奴なんか一瞬、「闘牛?」とも思ったし。
次に左下のモデルについては、「なにこのエグザイル?」でした。古い言葉でいうならマトリックス的な。真面目な話に切り替えると五輪エンブレムにしてはやや複雑すぎるデザインに感じられ、もう少しシンプルなものを選択すべきであるような気がします。もっともそれ以上に、左上同様に日本らしさも東京らしさもないのですが、オリンピックらしさは一応色使いでカバーはされてるものの。
右上のデザインはシンプルな点はまだいいものの、実は一番この候補の中で「まずいんじゃないの?」と思った候補です。具体的に何がまずいのかというと左のエンブレムが「白抜き赤丸」という点で、考えすぎかもしれませんがまるで日本国旗から中身をくりぬいたかのようなデザインに一瞬見えました。女子高生風に言うと、なんていうか「国家安康」的な、家康マジ激おこぷんぷん丸だよ。
むしろ逆に、白抜きをやめて国旗と同じく背景白の赤丸にして、右上の円周部のみ今のデザイン同様に複数の色でウェーブをつけていたら大満足で文句なしのデザインでした。こういう修正にするのなら諸手を上げて賛成なのですが。
最後右下。好き勝手に言うと、「なめとんか?」って思いました。左側は一見して朝顔にしか見えず、なんで桜や菊を差し置いて朝顔を日本の東京五輪に使おうとしたのか、でもって何故こんなのが最終候補に残るんだと一見してたくさんの疑問が浮き出てきました。なお東京都のシンボル花はソメイヨシノです。
この右下に関しては右側のデザインも疑問で、これも一見してサッカーボールにしか見えず、ワールドカップとかと勘違いしたのかと疑いました。両方とも何故こんなものをオリンピックに、しかも日本のイベントに使おうとするのか、もしかしたら右側のサッカーボールは毬をイメージしたのかもしれませんけど、根本から日本らしさを叩き落としたかのようなデザインに思えてなりません。二度目ですが、何故これが候補に残ったんだろう。
四つともに言えることとして一見して、「あ、日本だ」と思うような日本らしさの要素が致命的なまでに欠けているような気がしてなりません。右上のデザインはテコ入れすればグッとよくなる要素があるのと、白抜きとはいえ赤い円であるため日本とイメージしやすいこともあってこの中では一番いいと思います。
にしたって、もっといい候補とかもあると思うんですけどね。別にこれだけに限るわけじゃないけど、日本のデザイン業界とかほんと大丈夫なの?
栃木女児殺害事件の第一審判決について
・小1女児殺害で無期懲役=自白信用性を認定―「身勝手で残虐」・宇都宮地裁(時事通信)
本日、かねてからこのブログで取り上げていた栃木県の小1女児殺害事件の第一審裁判において本日判決が下り、被告の男性に無期懲役刑が言い渡されました。私自身は以前に書いた記事でも述べたようにこの被告の方は冤罪である可能性が高いと見ておりその理由についても既述しておりますが、矛盾しかなく整合性のかけらもない自白調書が先に証拠として採用された段階でこの判決はあらかじめ読めてはいました。とはいえ、何とか無罪判決が下りてくれないものかと願っていただけにこの結果に関しては非常に残念極まりなくニュースを見た瞬間に気分も大きく落ち込みました。
何故この事件が冤罪だと考えるのかという理由については過去の記事でも散々に述べていますが、一番大きな理由としては実際に遺体を検死した法医学者が自白内容と死体状況が一致しないと述べていること、二番目としてはこの事件を捜査したのがかつて足利事件を生んだ悪名高き栃木県警であることからです。まぁ足利事件以上に私の中では栃木リンチ殺害事件の方が大きいけど。
ただ私以外にもこの事件を冤罪と疑う人間は少なくないように思え、このところこのブログのアクセスも派遣マージン率と並んでこの事件に関連した記事も急激に増えてきております。同じように考える人間が少なからずいてくれてほっとする一方、今回の判決を報じるニュース記事に付けられたコメントを見ると大半の方が被告が犯人であると信じて疑わず、「何故真実を語らない」とか「どうして死刑にならない」などと言うコメントがずらっと並んでおり、世論的にはまだまだ私はマイノリティに属しているのでしょう。
そのようなコメントの中で少し目を引いたものとして、「犯人じゃないというのならなんで自白した。やましいことがないなら自白なんてするわけない」といった類のコメントが数件見受けられました。本来反論すべき立場でないことは重々承知ですが、はっきり言えばこの認識は大きく間違っているだろうし世の中舐めた発言じゃないかと思わざるを得ません。というのも、警察に逮捕され留置所、次いで拘置所に送られた場合の精神的圧迫というものは非常に大きいと体験者は皆口を揃えて話しており、最後まで抵抗し続けた人たちですら「嘘でもいいから自白して早く楽になりたい」という考えが何度もよぎったと後に述べています。
具体的にどのようにキツイのかというと外界の自由を奪われた上に近親者との交信も制限され、その上狭い部屋に朝から晩まで監禁され自白するまで延々と怒鳴られる、嫌味を言われる、肩とか腕を掴まれ思い切り揺さぶられるというのも話を聞いてる限りだとそんな珍しくない気がします。大阪府警なんかは取り調べ中の怒声が過去に録音されていますがあんなの聞いたら震え上がらない人間の方が珍しいと感じるくらいですし、ましてやこの被告は二年くらい拘留されており、精神が萎えるというのもごく自然だし正気を保つことも難しかったのではないかと思います。
そもそも栃木県警では過去の足利事件で犯人とされた菅谷さんを取り調べ中に散々脅したり、実際に暴行を加えたことも証言されています。結局それらの拷問に屈する形で菅谷さんもしてもいない殺人を警察に言われた通りに自白することとなりましたが、この菅谷さんを迂闊だと責められる人がいるというのなら一回同じ目にあってみたらどうかと言ってやりたいです。まぁ自分も成人してからはサツにパクられた事がないので取り調べ体験はないのですが。
こうした警察、検察の取り調べ過程についてはやはり体験者の話を聞くのが一番で、中でも一番おすすめなのは「国家の罠」を上辞した佐藤優氏です。モスクワでマフィアとそう変わらない海千山千の政治家や官僚とハードな交渉をしたり、軍隊に囲まれたリトアニア政庁に乗り込んで和解に奔走した元外交官の佐藤氏(ついでにかなり強面の悪人ヅラ)ですら、取り調べ中には何度も拘禁症状が出て涙を流したり、精神的にかなり追いつめられたという経験が先の本の中で赤裸々に書かれています。この佐藤氏ですら、自らにかけられた根も葉もない容疑を最後まで認めず屈しなかったものの、あれほどまで追い詰められるのだから自分などは同じ状況で耐えられる自信はとてもありません。
同じく無実の罪で投獄され、さらには証拠まで偽装された厚生労働省の村木厚子氏も最後まで屈することなく裁判で無罪を勝ち取りましたが、真面目に佐藤氏と村木氏のタフさには頭が下がります。本当にすごい官僚というのは物凄くタフなんでしょう。
少し話が脱線しましたが、どう考えてもこの事件には女の子を殺した真犯人がまだ野放しになっているようにしか思えず、栃木県警のサボタージュのために無辜の市民の人生が弄ばれるという事実は正直癇に障ります。被告とその弁護団は控訴する方針とのことですが、二審で無罪を獲得することを切に願います。
おまけ
「国家の罠」の中に書かれた佐藤氏と検事のやり取りの中で、佐藤氏が鈴木宗男氏からお金を受け取っていたとみた検事が佐藤氏の預金を調べたところ300万円あるのを見て、「きっとこの金こそムネオ資金だ」と最初は考えたそうです。しかし他の外務省職員の預金も調べてみたらみんな数千万、下手したら数億円単位で大量に預金を持っており、
検事「あんた一体なんでこれしか預金持ってないんだ。外務省職員は半端なく給料いいんだからもっとあったっていいだろう(;´Д`)」
佐藤氏「馬鹿にするなよ、300万円だって立派な預金じゃないか!(# ゚Д゚)」
という妙なやり取りがあったそうです。ちなみになんで佐藤氏の預金が少なかったのかというと、仕事で使うお金の大部分を自己負担しており、記者や商社員、外国政府職員などから情報を得ていたためだそうです。他の人だったらもしかして嘘じゃないかなと思ったかもしれませんが、この人に関してはとてもそんな疑念は全く浮かびません。
本日、かねてからこのブログで取り上げていた栃木県の小1女児殺害事件の第一審裁判において本日判決が下り、被告の男性に無期懲役刑が言い渡されました。私自身は以前に書いた記事でも述べたようにこの被告の方は冤罪である可能性が高いと見ておりその理由についても既述しておりますが、矛盾しかなく整合性のかけらもない自白調書が先に証拠として採用された段階でこの判決はあらかじめ読めてはいました。とはいえ、何とか無罪判決が下りてくれないものかと願っていただけにこの結果に関しては非常に残念極まりなくニュースを見た瞬間に気分も大きく落ち込みました。
何故この事件が冤罪だと考えるのかという理由については過去の記事でも散々に述べていますが、一番大きな理由としては実際に遺体を検死した法医学者が自白内容と死体状況が一致しないと述べていること、二番目としてはこの事件を捜査したのがかつて足利事件を生んだ悪名高き栃木県警であることからです。まぁ足利事件以上に私の中では栃木リンチ殺害事件の方が大きいけど。
ただ私以外にもこの事件を冤罪と疑う人間は少なくないように思え、このところこのブログのアクセスも派遣マージン率と並んでこの事件に関連した記事も急激に増えてきております。同じように考える人間が少なからずいてくれてほっとする一方、今回の判決を報じるニュース記事に付けられたコメントを見ると大半の方が被告が犯人であると信じて疑わず、「何故真実を語らない」とか「どうして死刑にならない」などと言うコメントがずらっと並んでおり、世論的にはまだまだ私はマイノリティに属しているのでしょう。
そのようなコメントの中で少し目を引いたものとして、「犯人じゃないというのならなんで自白した。やましいことがないなら自白なんてするわけない」といった類のコメントが数件見受けられました。本来反論すべき立場でないことは重々承知ですが、はっきり言えばこの認識は大きく間違っているだろうし世の中舐めた発言じゃないかと思わざるを得ません。というのも、警察に逮捕され留置所、次いで拘置所に送られた場合の精神的圧迫というものは非常に大きいと体験者は皆口を揃えて話しており、最後まで抵抗し続けた人たちですら「嘘でもいいから自白して早く楽になりたい」という考えが何度もよぎったと後に述べています。
具体的にどのようにキツイのかというと外界の自由を奪われた上に近親者との交信も制限され、その上狭い部屋に朝から晩まで監禁され自白するまで延々と怒鳴られる、嫌味を言われる、肩とか腕を掴まれ思い切り揺さぶられるというのも話を聞いてる限りだとそんな珍しくない気がします。大阪府警なんかは取り調べ中の怒声が過去に録音されていますがあんなの聞いたら震え上がらない人間の方が珍しいと感じるくらいですし、ましてやこの被告は二年くらい拘留されており、精神が萎えるというのもごく自然だし正気を保つことも難しかったのではないかと思います。
そもそも栃木県警では過去の足利事件で犯人とされた菅谷さんを取り調べ中に散々脅したり、実際に暴行を加えたことも証言されています。結局それらの拷問に屈する形で菅谷さんもしてもいない殺人を警察に言われた通りに自白することとなりましたが、この菅谷さんを迂闊だと責められる人がいるというのなら一回同じ目にあってみたらどうかと言ってやりたいです。まぁ自分も成人してからはサツにパクられた事がないので取り調べ体験はないのですが。
こうした警察、検察の取り調べ過程についてはやはり体験者の話を聞くのが一番で、中でも一番おすすめなのは「国家の罠」を上辞した佐藤優氏です。モスクワでマフィアとそう変わらない海千山千の政治家や官僚とハードな交渉をしたり、軍隊に囲まれたリトアニア政庁に乗り込んで和解に奔走した元外交官の佐藤氏(ついでにかなり強面の悪人ヅラ)ですら、取り調べ中には何度も拘禁症状が出て涙を流したり、精神的にかなり追いつめられたという経験が先の本の中で赤裸々に書かれています。この佐藤氏ですら、自らにかけられた根も葉もない容疑を最後まで認めず屈しなかったものの、あれほどまで追い詰められるのだから自分などは同じ状況で耐えられる自信はとてもありません。
同じく無実の罪で投獄され、さらには証拠まで偽装された厚生労働省の村木厚子氏も最後まで屈することなく裁判で無罪を勝ち取りましたが、真面目に佐藤氏と村木氏のタフさには頭が下がります。本当にすごい官僚というのは物凄くタフなんでしょう。
少し話が脱線しましたが、どう考えてもこの事件には女の子を殺した真犯人がまだ野放しになっているようにしか思えず、栃木県警のサボタージュのために無辜の市民の人生が弄ばれるという事実は正直癇に障ります。被告とその弁護団は控訴する方針とのことですが、二審で無罪を獲得することを切に願います。
おまけ
「国家の罠」の中に書かれた佐藤氏と検事のやり取りの中で、佐藤氏が鈴木宗男氏からお金を受け取っていたとみた検事が佐藤氏の預金を調べたところ300万円あるのを見て、「きっとこの金こそムネオ資金だ」と最初は考えたそうです。しかし他の外務省職員の預金も調べてみたらみんな数千万、下手したら数億円単位で大量に預金を持っており、
検事「あんた一体なんでこれしか預金持ってないんだ。外務省職員は半端なく給料いいんだからもっとあったっていいだろう(;´Д`)」
佐藤氏「馬鹿にするなよ、300万円だって立派な預金じゃないか!(# ゚Д゚)」
という妙なやり取りがあったそうです。ちなみになんで佐藤氏の預金が少なかったのかというと、仕事で使うお金の大部分を自己負担しており、記者や商社員、外国政府職員などから情報を得ていたためだそうです。他の人だったらもしかして嘘じゃないかなと思ったかもしれませんが、この人に関してはとてもそんな疑念は全く浮かびません。
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