・中村哲医師が死亡 アフガンで銃撃、病院搬送後に(産経新聞)
今日は当初、中国への任天堂上陸について書こうかと思っていましたが、上のニュースで一気にその予定が吹っ飛びました。
中村氏については過去に講演会に行く予定だったのが別の予定が入っていけなくなるというニアミスをしたことからその存在を知り、その著作やペシャワール会の取材報道などを見て陰ながら尊敬していた人物でしたが、このような最期を遂げることとなり深く残念に感じます。またそれと同時に、アフガニスタン戦争から既に長い年月が経ちますが、未だにこのような事件が起こるということを考えると、現地の状況などについて複雑に感じる面も多いです。
なお今回の事件報道をきっかけに以前に同じペシャワール会で2008年に拉致殺害された伊藤和也氏について先程調べ直したところ、2012年に主犯格三人が逮捕されていたことを知りました。今更逮捕されたところでという感情もあるものの、今回の中村氏の殺害犯に関しても相応の方の裁きが下ってほしいと願ってやみません。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2019年12月4日水曜日
2019年12月3日火曜日
日本神話における怪物
最近、というか昨日から始めた「Townsmen」という中世版シムシティにハマって、昨夜夜中2時まで遊んだせいか今日は仕事が辛かったです。なおこのゲームは街中のオブジェに「絞首台」を作れますが、これを街中に起きまくっても民草の満足度が上がる不思議なゲームです。
話は本題ですが日本神話というと実質的に古事記の話になりますが、前から思っていたこととしてなんかやたら怪物が少ない神話だなという気がします。ギリシア神話やケルト神話、果てにはユニクロ神話(柳井氏)をはじめ、神話では基本的に英雄と怪物が戦ってなんぼな世界があります。いやまぁユニクロには英雄がいるのかって話になるけど。
そうした神話に対し日本神話こと古事記ではイヒカや八咫烏、ヨモツシコメを始め妖怪っぽい人外キャラクターはたくさん出てくるけど、世界を破滅に導くようなゴジラ級の怪物となるととんと出てきません。唯一の例外がヤマタノオロチで、そのせいで日本神話を題材にしたゲームのラスボスとなるとほぼ毎回こいつが出てきて、元中日の浅尾氏同様に登板過多も良いところでしょう。
一応というか、神話以降の講談の世界であればまだ怪物は出てきます。大半は今昔物語を出典とした源頼光による怪物討伐劇で、鵺、土蜘蛛、酒呑童子など、いずれも西洋の怪物に負けないくらいのキャラを発揮するキャラばっかです。中でも酒呑童子に代表される日本の鬼は、イメージ的には仏教の金剛力士を思わせる筋骨隆々の怪物たちで、問答無用に人を喰うという性質もあって日本の代表的怪物として成立しているように見えます。
こうした今昔物語に出てくる鬼たち、並びに源頼光の怪物退治物語を見る限りだと、日本人も英雄VS怪物の構図は嫌いではないと推測されます。にもかかわらず何故か神話だけは非常におとなしく、天孫降臨でもオオクニヌシはそんな抵抗せず、息子のタケミナカタが空気読めないバカ息子的に抵抗したくらいで、合戦系の描写もなんか少ない気がします。第一ヤマタノオロチを退治するスサノオノミコトのほうが冥界の王で、どっちかって言うと怪物ポジションです。
なんでこれほど日本神話は大人しいのか適当に仮設を述べると、日本人は当時から極端な農耕民族であったからではないかと個人的には思います。農耕民族は労力の数で収穫や冬場の生存が左右されるだけに、人を殺したりすることはテリトリー内では大きなご法度です。
なお狩猟民族はそんなの関係なしに強いやつだけ生き残れることから、やたらと他民族とかを生贄に捧げたがる傾向があると聞きます。
で、その農耕民族の日本人としてはとにもかくにも人口第一、争いなんて以ての外だから、神話でも争い合う描写は極端に少なくなっていったのではと推測しています。このように考えてみると、ギリシャ神話やケルト神話なんてまさに狩猟民族の物語だと言わんばかりの内容に見えてきます。ユニクロ神話はこの際置いときます。
最期に神話つながりでいうとインド神話は、息子の顔が気に食わないから切り落として象の頭をつけたとか、読んでてわけがわからなくなるくらいカオスな世界が広がっていますが、あれもカオスなインドの一端を示しているとしたら、神話は意外と民族性を知るいい手がかりなのかもしれません。
話は本題ですが日本神話というと実質的に古事記の話になりますが、前から思っていたこととしてなんかやたら怪物が少ない神話だなという気がします。ギリシア神話やケルト神話、果てにはユニクロ神話(柳井氏)をはじめ、神話では基本的に英雄と怪物が戦ってなんぼな世界があります。いやまぁユニクロには英雄がいるのかって話になるけど。
そうした神話に対し日本神話こと古事記ではイヒカや八咫烏、ヨモツシコメを始め妖怪っぽい人外キャラクターはたくさん出てくるけど、世界を破滅に導くようなゴジラ級の怪物となるととんと出てきません。唯一の例外がヤマタノオロチで、そのせいで日本神話を題材にしたゲームのラスボスとなるとほぼ毎回こいつが出てきて、元中日の浅尾氏同様に登板過多も良いところでしょう。
一応というか、神話以降の講談の世界であればまだ怪物は出てきます。大半は今昔物語を出典とした源頼光による怪物討伐劇で、鵺、土蜘蛛、酒呑童子など、いずれも西洋の怪物に負けないくらいのキャラを発揮するキャラばっかです。中でも酒呑童子に代表される日本の鬼は、イメージ的には仏教の金剛力士を思わせる筋骨隆々の怪物たちで、問答無用に人を喰うという性質もあって日本の代表的怪物として成立しているように見えます。
こうした今昔物語に出てくる鬼たち、並びに源頼光の怪物退治物語を見る限りだと、日本人も英雄VS怪物の構図は嫌いではないと推測されます。にもかかわらず何故か神話だけは非常におとなしく、天孫降臨でもオオクニヌシはそんな抵抗せず、息子のタケミナカタが空気読めないバカ息子的に抵抗したくらいで、合戦系の描写もなんか少ない気がします。第一ヤマタノオロチを退治するスサノオノミコトのほうが冥界の王で、どっちかって言うと怪物ポジションです。
なんでこれほど日本神話は大人しいのか適当に仮設を述べると、日本人は当時から極端な農耕民族であったからではないかと個人的には思います。農耕民族は労力の数で収穫や冬場の生存が左右されるだけに、人を殺したりすることはテリトリー内では大きなご法度です。
なお狩猟民族はそんなの関係なしに強いやつだけ生き残れることから、やたらと他民族とかを生贄に捧げたがる傾向があると聞きます。
で、その農耕民族の日本人としてはとにもかくにも人口第一、争いなんて以ての外だから、神話でも争い合う描写は極端に少なくなっていったのではと推測しています。このように考えてみると、ギリシャ神話やケルト神話なんてまさに狩猟民族の物語だと言わんばかりの内容に見えてきます。ユニクロ神話はこの際置いときます。
最期に神話つながりでいうとインド神話は、息子の顔が気に食わないから切り落として象の頭をつけたとか、読んでてわけがわからなくなるくらいカオスな世界が広がっていますが、あれもカオスなインドの一端を示しているとしたら、神話は意外と民族性を知るいい手がかりなのかもしれません。
2019年12月2日月曜日
記事ネタの収集について
今日あまりにも汚いからキーボードのキーを外して洗ったところ、何本かのキーでツメが折れて、使用は問題ないもののやや違和感をおぼえるようになったらまた今度新品を買ってこようかと思っています。今まで何度か洗ったことあるけど、こんな感じでツメ折ったのは初めてです。まぁ語年も使ってるんだから仕方ないけど。
話は本題ですが、友人に最近の自分の記事について意見を求めたところ、「記事内容より記事ネタ探しに苦しんでいる姿を見ることが増えた」と言われましたが、実際にそのとおりだったりします。
これまでJBpressで配信する記事に関しては割と早めにネタを決めて、他の記事を書きながら細かい情報とかをかき集めたりしていました。しかし最近はギリギリまで決めず、直前に閃いたものを急いで調べて書くということを繰り返しています。今回もそれでしたが、それでも昨日1日だけでネタ集めて、訳して、図表作って記事書き上げるのは我ながら大したものです。
何故記事ネタで困るようになったのかというと、単純にストックが切れてきたということが大きいです。これまではJBpressで書き始める以前にこのブログなどで取り上げてきたネタを使うことができましたが、最近はその手のネタも使い切って弾無しアパーム状態になってたりします。また現段階で今年のこのブログへの投稿本数は年間で過去最低になることがほぼ確定しており、単純にブログに書くネタ自体が少なくなってて流用もままならなくなっています。
何気にこのブログの方でも、最近は記事書く前に何を書こうかってずっと悩むことが増えてます。これは恐らく本とかあんま読まなくなって知的刺激を受けず、ネタを思いつくことが少なくなっているためです。あと政治ニュースがくだらないのが増えて、取り上げるネタもなくなっていることも大きいでしょう。
それでも一応は三日は開けなようにして記事を書いていますが、以前と比べるとそこまでブログに頑張らなくてもいいかもとか思うようにもなってきました。特に先々週はガチでやばいくらい忙しかったので、ブログについて考えるのがリアルに苦痛でした。
ただこうした傾向は控えめに見ても、あまり良くない状況だと思います。やはり何にでも興味を持って調べて、記事にしようっていう心構えは万能に強く、そうした姿勢をちゃんと維持することが自分の成長においては重要間違いないでしょう。ちゃんと継続する価値は自分でも認めています。
さしあたっては、JBpressでため記事として一番使える歴史ネタをもっとこのブログで取り上げていかないとと検討しています。歴史ネタは一切腐ることなく、またこのブログで書いた内容でもほぼそのまま使えるので応用がききやすいです。
それ以前にというか、冷静に考えて二週間に一回のペースであれ程のクオリティの記事をJBpressに毎回出している事自体が地味にとんでもないペースだと思います。昨日あった人もこのペースに少し驚いてたけど、本当にネタ無いときなんかは予め伝えて休載することも今後は考えていく必要もあるかもしれません。
話は本題ですが、友人に最近の自分の記事について意見を求めたところ、「記事内容より記事ネタ探しに苦しんでいる姿を見ることが増えた」と言われましたが、実際にそのとおりだったりします。
これまでJBpressで配信する記事に関しては割と早めにネタを決めて、他の記事を書きながら細かい情報とかをかき集めたりしていました。しかし最近はギリギリまで決めず、直前に閃いたものを急いで調べて書くということを繰り返しています。今回もそれでしたが、それでも昨日1日だけでネタ集めて、訳して、図表作って記事書き上げるのは我ながら大したものです。
何故記事ネタで困るようになったのかというと、単純にストックが切れてきたということが大きいです。これまではJBpressで書き始める以前にこのブログなどで取り上げてきたネタを使うことができましたが、最近はその手のネタも使い切って弾無しアパーム状態になってたりします。また現段階で今年のこのブログへの投稿本数は年間で過去最低になることがほぼ確定しており、単純にブログに書くネタ自体が少なくなってて流用もままならなくなっています。
何気にこのブログの方でも、最近は記事書く前に何を書こうかってずっと悩むことが増えてます。これは恐らく本とかあんま読まなくなって知的刺激を受けず、ネタを思いつくことが少なくなっているためです。あと政治ニュースがくだらないのが増えて、取り上げるネタもなくなっていることも大きいでしょう。
それでも一応は三日は開けなようにして記事を書いていますが、以前と比べるとそこまでブログに頑張らなくてもいいかもとか思うようにもなってきました。特に先々週はガチでやばいくらい忙しかったので、ブログについて考えるのがリアルに苦痛でした。
ただこうした傾向は控えめに見ても、あまり良くない状況だと思います。やはり何にでも興味を持って調べて、記事にしようっていう心構えは万能に強く、そうした姿勢をちゃんと維持することが自分の成長においては重要間違いないでしょう。ちゃんと継続する価値は自分でも認めています。
さしあたっては、JBpressでため記事として一番使える歴史ネタをもっとこのブログで取り上げていかないとと検討しています。歴史ネタは一切腐ることなく、またこのブログで書いた内容でもほぼそのまま使えるので応用がききやすいです。
それ以前にというか、冷静に考えて二週間に一回のペースであれ程のクオリティの記事をJBpressに毎回出している事自体が地味にとんでもないペースだと思います。昨日あった人もこのペースに少し驚いてたけど、本当にネタ無いときなんかは予め伝えて休載することも今後は考えていく必要もあるかもしれません。
2019年11月30日土曜日
3年以内に退職することは忍耐力がないと言えるのか?
・イーロン・マスク『Cybertruck』発表会の“窓ガラス破壊”に言及「鉄球を投げてから、ドアをハンマーで叩くべきだった」(Real Sound)
本題と関係ないけど上のニュースを見て、イーロン・マスクは実は黄金長方形の回転を用いる鉄球使いだったのではという疑念が私の中で持ち上がっています。さらにどうでもいいけどちょうど今からちょうど9年前の11月くらい、家の近くの喫茶店で「スティール・ボール・ラン」の単行本を梅ジュースかなんか飲みながら読み進めていたなと思い出します。あの頃は髀肉の嘆状態だったけどとにかく楽だった。
・新入社員「ヒェ…ブラックやんけ転職したろ!」企業「3年以内でやめる奴はクズだから採用しないぞ」(暇人速報)
話は本題ですが、上の記事を見て直感的に感じたこととしては、「日本ではまだ3年とか言っているんだな」という感想でした。私が「スティール・ボール・ラン」を読んでて退職に動き出した当時も「岩の上にも三年」とせめて3年間は勤めた方がいいのではと説得されましたが、これだけイノベーションが激しくなっている世の中で3年もアクションを起こさないというのはどうかなと、当時ですら思っていました。
特に、現在の私のように「企業外国人傭兵」こと現地採用者のこの手の見切りに関する時間感覚は極端に短いです。以前スカウトを受けた企業の担当者からは、「半年もいれば今いる会社には義理を果たしたと言えるのでは」と言われましたが、実際に現地採用者の感覚では半年間いれば最低限の義理は果たしたと言え遠慮なく退職する人も珍しくありません。またこのエピソードを現地採用者を取り扱う人材会社の人にも言ったら、「まぁ半年もいれば十分だよね」と同感され、人事系の人間ですらも半年で去られることは珍しくないと考えているようでした。
話は日本の事情に戻しますが、そもそも何故3年という区切りがこれほどまで熱く語られているのかというと、転職時に忍耐力がないとみなされる基準となっていることが最大の原因でしょう。上記リンク先のまとめ記事もその点がテーマとなっていますが、私としてはやはりこうした価値観は早くに捨てるべきだと思います。
何故そう考えるのかというと、ブラック企業の存在があるからです。言うまでもなくブラック企業に勤めていると体や精神を壊す可能性がある上、そこにとどまっていても一切何も前進はありません。そうした問題ある組織からはすかさず離れるのが最善策なのですが、それを阻むのがこの「3年ルール」で、3年以内に退職したら次の転職先を探す上で障害となることを懸念して退職に踏み切れないという人が、特に新卒就職者を中心に多いと聞きます。これは見方を変えると、3年ルールそのものがブラック企業の存続を助長していると私には見えます。
その上で、3年以内に辞めるということが忍耐力を見る指標となるのかというと、私には正直疑問です。「飽きっぽい性格」の持ち主である可能性は否定しませんが、会社をすぐ「辞める=忍耐力がない」(こうした括弧書き表現に最近はまってます)という図式はやはり早計だと言え、はっきり言えばこの概念を持っている人に対して私は強い疑念を覚えます。
何故かというと、自分はこれまでほぼ2年ごとに転職を繰り返して今の会社に居ますが、奇跡の4年目に入り最長勤続日数を更新し続けている今の会社では「我慢強くて、ほっとくと休まなくなるから無理やり休ませる必要がある」と言われており、現にほぼ毎日、
「休め」
「いや、仕事が俺を待っている」
というやり取りをよく上司らと繰り返しています。
もう一つ例を挙げると、先日うちの部署に新人が来ましたが、その新人は20代ながらこれまで既に4~5社を経験するなど転職を繰り返していました。しかしその履歴書を見るや私は、「絶対に取るべき人材だ」と上に強く推して、採用に持ってこさせました。実際にそうした自分の期待通りにその新人は、嫌がらずにこっちの指示した仕事をこなしてくれるし、忙しいときには残業なども厭わずやってくれて周りの評判も悪くありません。
この新人を一体何故私がプッシュしたのかというと、4ヶ月で辞めているものの、私も経験したブラックな業界にある企業で前職を経験しており、「あの業界を経験しているやつなら根性があるし、うちの会社の環境ならいるだけでありがたく感じるはずだ」と読んだからです。変な話ですが、ブラック企業を経験しているからこそ根性ありと判断して推しました。
上記の私と新人の例は極端かもしれませんが、短期で退職するからと言って忍耐力がないわけではなく、単純に今まで当たってきた短期退職を余儀なくされるほど企業がおかしいだけという例も、世の中には多いと思います。むしろ逆にまともな環境であれば、以前にブラック企業を経験した人ほどそのありがたみを感じるだろうし、企業側が期待する「忍耐力」を発揮してくれると私には思います。まともな環境なら。
ただその上でやや曖昧な感覚で述べると、3年ルールをめぐる転職で取り沙汰される「忍耐力」という概念は本当は「責任感」という概念なのではないかと密かに見ています。本当は「責任感」なのに、それを求職者、募集企業側ともに「忍耐力」という言葉を使いながら変に勘違いしたまま使用し、なおかつその「責任感」を図る指標に対して何故か「忍耐力」の指標を使おうとするから、お互いややこしいことになっているのではないかとこの前思いました。まともな人材がほしいというのなら、やはりそこというか「忍耐力」ではなく「責任感」のある人間を募集しないとダメだと思います。
少しややこしい言い回しをしましたが結論を述べると、「勤続3年という時間の区切りは何の指標にも参考にもならない」というのが一番言いたいことです。まぁ日系企業がこうした見方に共感するまでには、後20年はかかると私は予測しますが。
おまけ
以前に面接担当をしたことある友人は、その業界は兎にも角にも体力が要求される業界であることから、「中学・高校で運動部に入っていなかったという時点で切っていた」という過去を教えてくれました。実際にその業界は体力が何よりも必要で、体力なかったら速攻でリアルに死ぬこととなるほどの業界であることから、この友人の判断はむしろ優しい配慮だと私には思えました。ただ、
「ただ例外として、文化系でも吹奏楽部出身者だけは通してた。あそこは文化系の皮を被った運動部だ」
と話しており、つくづくよく見ている人だと変に感心しました。
本題と関係ないけど上のニュースを見て、イーロン・マスクは実は黄金長方形の回転を用いる鉄球使いだったのではという疑念が私の中で持ち上がっています。さらにどうでもいいけどちょうど今からちょうど9年前の11月くらい、家の近くの喫茶店で「スティール・ボール・ラン」の単行本を梅ジュースかなんか飲みながら読み進めていたなと思い出します。あの頃は髀肉の嘆状態だったけどとにかく楽だった。
・新入社員「ヒェ…ブラックやんけ転職したろ!」企業「3年以内でやめる奴はクズだから採用しないぞ」(暇人速報)
話は本題ですが、上の記事を見て直感的に感じたこととしては、「日本ではまだ3年とか言っているんだな」という感想でした。私が「スティール・ボール・ラン」を読んでて退職に動き出した当時も「岩の上にも三年」とせめて3年間は勤めた方がいいのではと説得されましたが、これだけイノベーションが激しくなっている世の中で3年もアクションを起こさないというのはどうかなと、当時ですら思っていました。
特に、現在の私のように「企業外国人傭兵」こと現地採用者のこの手の見切りに関する時間感覚は極端に短いです。以前スカウトを受けた企業の担当者からは、「半年もいれば今いる会社には義理を果たしたと言えるのでは」と言われましたが、実際に現地採用者の感覚では半年間いれば最低限の義理は果たしたと言え遠慮なく退職する人も珍しくありません。またこのエピソードを現地採用者を取り扱う人材会社の人にも言ったら、「まぁ半年もいれば十分だよね」と同感され、人事系の人間ですらも半年で去られることは珍しくないと考えているようでした。
話は日本の事情に戻しますが、そもそも何故3年という区切りがこれほどまで熱く語られているのかというと、転職時に忍耐力がないとみなされる基準となっていることが最大の原因でしょう。上記リンク先のまとめ記事もその点がテーマとなっていますが、私としてはやはりこうした価値観は早くに捨てるべきだと思います。
何故そう考えるのかというと、ブラック企業の存在があるからです。言うまでもなくブラック企業に勤めていると体や精神を壊す可能性がある上、そこにとどまっていても一切何も前進はありません。そうした問題ある組織からはすかさず離れるのが最善策なのですが、それを阻むのがこの「3年ルール」で、3年以内に退職したら次の転職先を探す上で障害となることを懸念して退職に踏み切れないという人が、特に新卒就職者を中心に多いと聞きます。これは見方を変えると、3年ルールそのものがブラック企業の存続を助長していると私には見えます。
その上で、3年以内に辞めるということが忍耐力を見る指標となるのかというと、私には正直疑問です。「飽きっぽい性格」の持ち主である可能性は否定しませんが、会社をすぐ「辞める=忍耐力がない」(こうした括弧書き表現に最近はまってます)という図式はやはり早計だと言え、はっきり言えばこの概念を持っている人に対して私は強い疑念を覚えます。
何故かというと、自分はこれまでほぼ2年ごとに転職を繰り返して今の会社に居ますが、奇跡の4年目に入り最長勤続日数を更新し続けている今の会社では「我慢強くて、ほっとくと休まなくなるから無理やり休ませる必要がある」と言われており、現にほぼ毎日、
「休め」
「いや、仕事が俺を待っている」
というやり取りをよく上司らと繰り返しています。
もう一つ例を挙げると、先日うちの部署に新人が来ましたが、その新人は20代ながらこれまで既に4~5社を経験するなど転職を繰り返していました。しかしその履歴書を見るや私は、「絶対に取るべき人材だ」と上に強く推して、採用に持ってこさせました。実際にそうした自分の期待通りにその新人は、嫌がらずにこっちの指示した仕事をこなしてくれるし、忙しいときには残業なども厭わずやってくれて周りの評判も悪くありません。
この新人を一体何故私がプッシュしたのかというと、4ヶ月で辞めているものの、私も経験したブラックな業界にある企業で前職を経験しており、「あの業界を経験しているやつなら根性があるし、うちの会社の環境ならいるだけでありがたく感じるはずだ」と読んだからです。変な話ですが、ブラック企業を経験しているからこそ根性ありと判断して推しました。
上記の私と新人の例は極端かもしれませんが、短期で退職するからと言って忍耐力がないわけではなく、単純に今まで当たってきた短期退職を余儀なくされるほど企業がおかしいだけという例も、世の中には多いと思います。むしろ逆にまともな環境であれば、以前にブラック企業を経験した人ほどそのありがたみを感じるだろうし、企業側が期待する「忍耐力」を発揮してくれると私には思います。まともな環境なら。
ただその上でやや曖昧な感覚で述べると、3年ルールをめぐる転職で取り沙汰される「忍耐力」という概念は本当は「責任感」という概念なのではないかと密かに見ています。本当は「責任感」なのに、それを求職者、募集企業側ともに「忍耐力」という言葉を使いながら変に勘違いしたまま使用し、なおかつその「責任感」を図る指標に対して何故か「忍耐力」の指標を使おうとするから、お互いややこしいことになっているのではないかとこの前思いました。まともな人材がほしいというのなら、やはりそこというか「忍耐力」ではなく「責任感」のある人間を募集しないとダメだと思います。
少しややこしい言い回しをしましたが結論を述べると、「勤続3年という時間の区切りは何の指標にも参考にもならない」というのが一番言いたいことです。まぁ日系企業がこうした見方に共感するまでには、後20年はかかると私は予測しますが。
おまけ
以前に面接担当をしたことある友人は、その業界は兎にも角にも体力が要求される業界であることから、「中学・高校で運動部に入っていなかったという時点で切っていた」という過去を教えてくれました。実際にその業界は体力が何よりも必要で、体力なかったら速攻でリアルに死ぬこととなるほどの業界であることから、この友人の判断はむしろ優しい配慮だと私には思えました。ただ、
「ただ例外として、文化系でも吹奏楽部出身者だけは通してた。あそこは文化系の皮を被った運動部だ」
と話しており、つくづくよく見ている人だと変に感心しました。
2019年11月29日金曜日
中曽根元首相の逝去について
既に各所で報じられているので説明不要でしょうが、中曽根康弘元首相が逝去されたそうです。101歳の大往生ということでてっきり首相経験者としては最長寿命かと思いましたが、先程みたまとめ記事では東久邇宮元首相が102歳だったということで、上には上がいました。
中曽根元首相については首相在任時は流石にまだ生まれていないのでわかりませんが、私が生きていた時代で言えば、なんとなく後から評価が高まっていった人のように見えます。私の感覚で述べると、90年代は在任日数がともかく長かった人、あと例の「風見鶏」というあだ名くらいしか紹介されてませんでしたが、2000年代に入って小泉政権で構造改革が始まると、国鉄解体時代の首相ということでだんだん比較されるようになり、それから世間の評価が上がっていった用に見えました。
その小泉政権ですが、地味にその成立にも中曽根元首相が関与しています。というのも森元首相が色々やったこともあって次の総裁を誰にするかとなった際、世間の支持獲得のために自民党党員を含めた選挙方式でやるというのを後押ししたそうです。もっとも小泉元首相を応援する気だったかは微妙で、やっぱ橋本派だった気がしますが。
そうしてできた小泉政権にて、自民党内の議員定年制で当時、中曽根元首相と宮沢元首相が既に定年年齢を突破してたにも関わらず、元首相っていう理由から誰も議員引退を進言する人が居なかったのですが、小泉首相がわざわざこの二人に引退するよう直接伝えていました。これに対して宮沢元首相は露骨に嫌そうな態度で渋々引退を受け入れましたが、中曽根元首相は腹の中ではどう思ってたかはわからないものの、表向きは「筋が立っている」と言って素直に引退を受け入れていたのが、当時の私にはなかなか好感が持てました。
そのほか紹介しておくべき話としては、地味に先の東京五輪以降、プライマリーバランス、つまり国家財政の黒字化を果たしたのは中曽根政権だけだったりします。いつの年だったかは忘れましたが中曽根政権中にだけ日本の国債発行金額が前年比でマイナスを記録していて、もしかしたら今後も唯一の歴史的記録として残るかもしれません。
なお赤字国債はそもそも憲法で発行が禁止されていますが、東京五輪の準備期間中に「今回だけ特別」として特例国債が発行され、その後毎年「特例」として発行されています。もし憲法会せうするならこの無意味な「特例」ってのはやめられるよう、発行禁止の条項は取っ払ったほうがいいでしょう。
中曽根元首相については首相在任時は流石にまだ生まれていないのでわかりませんが、私が生きていた時代で言えば、なんとなく後から評価が高まっていった人のように見えます。私の感覚で述べると、90年代は在任日数がともかく長かった人、あと例の「風見鶏」というあだ名くらいしか紹介されてませんでしたが、2000年代に入って小泉政権で構造改革が始まると、国鉄解体時代の首相ということでだんだん比較されるようになり、それから世間の評価が上がっていった用に見えました。
その小泉政権ですが、地味にその成立にも中曽根元首相が関与しています。というのも森元首相が色々やったこともあって次の総裁を誰にするかとなった際、世間の支持獲得のために自民党党員を含めた選挙方式でやるというのを後押ししたそうです。もっとも小泉元首相を応援する気だったかは微妙で、やっぱ橋本派だった気がしますが。
そうしてできた小泉政権にて、自民党内の議員定年制で当時、中曽根元首相と宮沢元首相が既に定年年齢を突破してたにも関わらず、元首相っていう理由から誰も議員引退を進言する人が居なかったのですが、小泉首相がわざわざこの二人に引退するよう直接伝えていました。これに対して宮沢元首相は露骨に嫌そうな態度で渋々引退を受け入れましたが、中曽根元首相は腹の中ではどう思ってたかはわからないものの、表向きは「筋が立っている」と言って素直に引退を受け入れていたのが、当時の私にはなかなか好感が持てました。
そのほか紹介しておくべき話としては、地味に先の東京五輪以降、プライマリーバランス、つまり国家財政の黒字化を果たしたのは中曽根政権だけだったりします。いつの年だったかは忘れましたが中曽根政権中にだけ日本の国債発行金額が前年比でマイナスを記録していて、もしかしたら今後も唯一の歴史的記録として残るかもしれません。
なお赤字国債はそもそも憲法で発行が禁止されていますが、東京五輪の準備期間中に「今回だけ特別」として特例国債が発行され、その後毎年「特例」として発行されています。もし憲法会せうするならこの無意味な「特例」ってのはやめられるよう、発行禁止の条項は取っ払ったほうがいいでしょう。
2019年11月28日木曜日
気になるニューフィット
あんま書くことないので最近感じた所感を述べると、本当は今冬に発売予定だったけど来年にずれ込んだホンダの新しい「フィット」がなかなかいいなとか思っています。先日、同僚が日本に一時帰国した際にベストカーの東京モーターショー特別号を買ってきてくれてそれにも特集されていましたが、その圧倒的な内容積を残しつつ、デザイン面などが改良されててコンパクトカー好きの自分からしても心打つ出来栄えです。
なおホンダのデザインに関しては2000年代後半からすごい迷走していて、ダサいことで有名なトヨタを遥かに上回る酷いデザインの車ばかり連発していた気がします。ようやくここ数年、看板車種のアコードを筆頭に大分マシになってきた気がしますが、興味ある人はちょっと前のカタログとかで見比べるといいでしょう。
話は戻りますがそのフィットですが、確かN-BOXにも搭載している自動ブレーキシステムの不良原因が突き止められないためとかで発売が延期されたと聞きます。他の会社はともかくとしてホンダの場合、一度リコールに絡む不具合が起きると他のメーカーと比べて明らかに改善対応にかかる期間が長いです。それこそ現行三代目フィットなんてハイブリッドシステムのソフトウェアがなかなかうまくいかず発売した直後は何度もリコールを繰り返しては再びリコールを発表するという、泥縄的な動きを見せていました。
また中国でもSUVのCR-Vでリコール(確かエンジンコントロール)を出した際、中国当局と改善措置内容で非常に揉めて、何ヶ月にも渡って販売を中断する羽目となっていました。これは何も中国だからというわけじゃなく、その他の前例から見ても明らかにホンダだからでしょう。
そのため今回のフィットも、来年の発売を予定していますが果たして本当にそうなるのか少し不安なところがあります。もっともすぐ発売したからと言って私が日本に戻るわけでもないので購入することはまずないでしょうが、「ホンダはリコール対応が長い」というのは地味に一つの特徴として認知してもいい気がします。
なおホンダのデザインに関しては2000年代後半からすごい迷走していて、ダサいことで有名なトヨタを遥かに上回る酷いデザインの車ばかり連発していた気がします。ようやくここ数年、看板車種のアコードを筆頭に大分マシになってきた気がしますが、興味ある人はちょっと前のカタログとかで見比べるといいでしょう。
話は戻りますがそのフィットですが、確かN-BOXにも搭載している自動ブレーキシステムの不良原因が突き止められないためとかで発売が延期されたと聞きます。他の会社はともかくとしてホンダの場合、一度リコールに絡む不具合が起きると他のメーカーと比べて明らかに改善対応にかかる期間が長いです。それこそ現行三代目フィットなんてハイブリッドシステムのソフトウェアがなかなかうまくいかず発売した直後は何度もリコールを繰り返しては再びリコールを発表するという、泥縄的な動きを見せていました。
また中国でもSUVのCR-Vでリコール(確かエンジンコントロール)を出した際、中国当局と改善措置内容で非常に揉めて、何ヶ月にも渡って販売を中断する羽目となっていました。これは何も中国だからというわけじゃなく、その他の前例から見ても明らかにホンダだからでしょう。
そのため今回のフィットも、来年の発売を予定していますが果たして本当にそうなるのか少し不安なところがあります。もっともすぐ発売したからと言って私が日本に戻るわけでもないので購入することはまずないでしょうが、「ホンダはリコール対応が長い」というのは地味に一つの特徴として認知してもいい気がします。
2019年11月25日月曜日
アニメーター記事の裏側
・革命的戦車T-34の名を聞くとロシア人の顔が輝く理由(JBpress)
今日JBpressで配信されていた記事ですが、読んでてめっちゃ面白かったです。「ロシア人にとってT-34は日本人にとってのゼロ戦みたいなもの」という表現とか超イカス。あと冒頭ページに貼られている映画「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」のポスターの「全露No.1メガヒット」という煽り文句も「全米」じゃなくてじわじわくる。
・中国人アニメーター、日本でスキル高めて続々と帰国(JBpress)
でこっちが今日配信された自分の記事です。結論から言うと個人的には大満足な記事でした。
アクセス順位は今3位、少し前は2位でしたが、朝見た段階では8位で、昼過ぎ辺りからグイグイ順位上げていったのが印象的でした。これまでこんな変動するのは見たことがなく、ネットを見るといくつかのニュースサイトなどが取り上げており、それによって順位が上がっていったんだと思われます。
今回の記事の背景を簡単に説明すると、まず冒頭でも書かれているように中国メディアが最近、日本人アニメーターを中国の会社が引き抜き始めたと報じて、それを日本語に翻訳したニュースを私が見て、「こんな報道あったよ」とJBpressに紹介したら「ぜひ中国にいるアニメーターに取材して記事書いて」と言われたから書きました。もっとも、中国にいるアニメーターといって誰に聞けばいいのか最初全くわかんないしで、とりあえず友達に「誰かいる?」と聞いたら、一発で日中間で仕事しているアニメ業界関係者を紹介してくれて、無事取材ができました。
その取材相手ですが非常に中国アニメ業界に対し造形の深い人物で、なおかつこちらの取材意図などもすぐ理解して色々アドバイスくれて、取材するこちら側としては非常にありがたい人でした。記事中に使っている図表等のデータも全部この人がくれたもので、単なるインタビュー記事に終わらない深みを添えてくれました。
昨日は金髪ツインテールについてなんか語っていましたが、私自身は実はそんなにアニメとかは見たりせず、ましてや業界事情なんて全くわからないくらい疎かっただけに、上記の取材相手が非常に協力的だったのは幸運で、取材していて今のアニメ業界はこうなっているのかと、色々と勉強になりました。こういう業界当事者でないとわからない事情というのは、私自身がマスコミ業界にいて外と中では全然見方が変わるというか、外に出る情報は中を全然反映しないというのを経験していただけに、最低限の裏取り(中国人アニメーターの給与水準など)は行ってはいるものの、なるべく取材相手から得た情報は変な脚色などはせず、そのまま反映するように努めました。
もっとも、そういう構成なもんだから記事文章は基本、「~とのことです。」という伝聞調に語らざるを得ず、そのせいで中盤当たりでは文章、話題の接続で書いてて非常に苦労しました。真ん中あたりの段落だけで、5時間位かけて書いたような気がします。それでも十分というか、もっとスムースなつなげ方があったような気がする。
記事に対する自己評価としては上記の通り文章の拙さを感じるものの、その分取材した情報を可能な限り減らさず落とし込めたとは思え、取材記事としては今年出した中ではナンバーワンの出来だとみています。内容自体も日中間のアニメーター事情、並びに中国のアニメ産業動向を俯瞰できる内容になっており、外に出して恥ずかしくないと言っていいでしょう。
惜しむらくは来週に出す記事内容が全く決まってないってことです。っていうか先週忙しくて記事準備とか全く何もできていません。最悪、緊急脱出用のネタは一応持ってはいるけど、先週がつらすぎ多分何も考えずに来週末もボーッと過ごしたいです。
今日JBpressで配信されていた記事ですが、読んでてめっちゃ面白かったです。「ロシア人にとってT-34は日本人にとってのゼロ戦みたいなもの」という表現とか超イカス。あと冒頭ページに貼られている映画「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」のポスターの「全露No.1メガヒット」という煽り文句も「全米」じゃなくてじわじわくる。
・中国人アニメーター、日本でスキル高めて続々と帰国(JBpress)
でこっちが今日配信された自分の記事です。結論から言うと個人的には大満足な記事でした。
アクセス順位は今3位、少し前は2位でしたが、朝見た段階では8位で、昼過ぎ辺りからグイグイ順位上げていったのが印象的でした。これまでこんな変動するのは見たことがなく、ネットを見るといくつかのニュースサイトなどが取り上げており、それによって順位が上がっていったんだと思われます。
今回の記事の背景を簡単に説明すると、まず冒頭でも書かれているように中国メディアが最近、日本人アニメーターを中国の会社が引き抜き始めたと報じて、それを日本語に翻訳したニュースを私が見て、「こんな報道あったよ」とJBpressに紹介したら「ぜひ中国にいるアニメーターに取材して記事書いて」と言われたから書きました。もっとも、中国にいるアニメーターといって誰に聞けばいいのか最初全くわかんないしで、とりあえず友達に「誰かいる?」と聞いたら、一発で日中間で仕事しているアニメ業界関係者を紹介してくれて、無事取材ができました。
その取材相手ですが非常に中国アニメ業界に対し造形の深い人物で、なおかつこちらの取材意図などもすぐ理解して色々アドバイスくれて、取材するこちら側としては非常にありがたい人でした。記事中に使っている図表等のデータも全部この人がくれたもので、単なるインタビュー記事に終わらない深みを添えてくれました。
昨日は金髪ツインテールについてなんか語っていましたが、私自身は実はそんなにアニメとかは見たりせず、ましてや業界事情なんて全くわからないくらい疎かっただけに、上記の取材相手が非常に協力的だったのは幸運で、取材していて今のアニメ業界はこうなっているのかと、色々と勉強になりました。こういう業界当事者でないとわからない事情というのは、私自身がマスコミ業界にいて外と中では全然見方が変わるというか、外に出る情報は中を全然反映しないというのを経験していただけに、最低限の裏取り(中国人アニメーターの給与水準など)は行ってはいるものの、なるべく取材相手から得た情報は変な脚色などはせず、そのまま反映するように努めました。
もっとも、そういう構成なもんだから記事文章は基本、「~とのことです。」という伝聞調に語らざるを得ず、そのせいで中盤当たりでは文章、話題の接続で書いてて非常に苦労しました。真ん中あたりの段落だけで、5時間位かけて書いたような気がします。それでも十分というか、もっとスムースなつなげ方があったような気がする。
記事に対する自己評価としては上記の通り文章の拙さを感じるものの、その分取材した情報を可能な限り減らさず落とし込めたとは思え、取材記事としては今年出した中ではナンバーワンの出来だとみています。内容自体も日中間のアニメーター事情、並びに中国のアニメ産業動向を俯瞰できる内容になっており、外に出して恥ずかしくないと言っていいでしょう。
惜しむらくは来週に出す記事内容が全く決まってないってことです。っていうか先週忙しくて記事準備とか全く何もできていません。最悪、緊急脱出用のネタは一応持ってはいるけど、先週がつらすぎ多分何も考えずに来週末もボーッと過ごしたいです。
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