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2020年8月24日月曜日

時代劇X仮面ライダー

 DMMの電子書籍購入ポイントが余っていたので何の気なしに「GANTZ:E」を購入したところ、意外と面白かったです。この漫画は、デスゲーム系漫画の金字塔である「GANTZ」に「江戸」を足した時代劇漫画で、江戸時代を舞台にGANTZをやるという漫画です。マジで本当にこの通りな内容です。
 これ以前にも「GANTZ:G」という女子高生を主役にGANTZする漫画もありましたが、作画は綺麗だったものの、一回の戦闘が毎回長くて読んでてだれて、その結果短期で終了してしまいました。まぁ当初から短期連載の予定だったのかもしれませんが。

 今回の「GANTZ江戸」は元々チャンバラ要素が強かった作品なだけに割と舞台設定にもマッチしていて、敵キャラも妖怪とすることでストーリ的にも妙に整合性があります。また作画の人もアクションシーンは比較的上手に描く人で、読んでてそこそこ臨場感を感じました。
 ただ背景が実写取り込みの江戸時代風の背景であることから、描かれるキャラクターとの描画の差がやや目立ってしまっている場面がいくつかあり、この点は本家と比べどうしても劣ってしまうところに感じます。むしろ本家がその辺の作画と実写CGの溶け込ませ方が異常過ぎて、終盤のGANTZロボもどうせ3DCGだろうと言われてしまっていたのですが。

 作者の奥浩哉氏もその辺は気にしてたのか、「ロボはちゃんと頑張って描いている」と珍しく発言していました。もっともこの発言を聞いても、あのロボはマニュアルと書いたとは思えないくらい書き込みが綿密で逆にびっくりするのですが。

 話を戻すと、野菜不足なせいか爪の白い部分が全くと言っていいほどなくなってしまい、仕方ないので今日何気なくサブウェイで飯食いながらガンツ江戸を読んでいると、「そうだ、時代劇と仮面ライダーがコラボすればいいんだ」と思うに至りました。
 時代劇というともはや大河ドラマくらいしかないくらい、最近は新作が作られなくなってきています。この時代劇を復興するためにはどうすればいいかという点で、ガンツ江戸みたく仮面ライダーを江戸時代に登場させればいいんだという結論に0.3秒くらいで到達しました。

 改造人間とかどうすればいいんだという疑問もあるでしょうが、そんなのは平賀源内がどうにかしたということにして、御家人ライダーとか町火消しライダー、歌舞伎ライダー、相撲ライダー、公家ライダー、副将軍ライダーみたいなのをどんどん登場させて、江戸時代の謎の怪人とガンガン戦ってイケメンを出せば時代劇がまた盛り上がるかもしれません。
 そこまで考えたところでふと気が付いたのは、「ライダーっていうけど江戸にバイクないじゃん」ってことでした。代案はないかと考えたところ、「そうだ、馬に乗ればいい」とスーツアクターに無駄に負担を強いる解決策を思いつくに至りました。

 しかしもう一つ、「ライダー」という呼称がまた難問となりました。この点は無理やり当て字で「雷達」と名乗らせればいいと考え、そしたら漢字的にも平賀源内のエレキテルで変身しそうな感じになって、いい解決案になったと自負します。なお「雷達」とかくと中国語で「レーダー」という意味になります。
 でもマジな話、相手を怪人じゃなく妖怪とすればそこそこ話を広げられる気がします。しかもその妖怪を作っているのを幕府とか特定の藩(何故か真っ先に加賀藩が浮かんだ)にすれば歴史の勉強にもなるし、どっかお江戸ライダー作ってくんないかなぁ。

2020年8月22日土曜日

三億円事件奇譚 モンタージュ (・∀・)イイ!!

モンタージュ (漫画)(Wikipedia)

 例によって漫画の紹介ですが、先日読み終えたこの「三億円事件奇譚 モンタージュ」は近年稀に見るくらい面白かったです。作品自体は2015年、何気に自分が第二次どん底期でどんぶらこしていた頃に連載を終えていますが、当時も人気が高かったようでテレビドラマ化などもされています。

 内容はタイトルの通り昭和未解決事件としては恐らく最も有名であろう三億円事件をテーマにしていますが、作中世界の時間は現代こと2010年頃となっています。なんでそんな時間間隔空いているのに三億円事件と私も当初思いましたが、少しだけさわりを書くと、主人公の少年が偶然出会った死ぬ間際の刑事が「お前の父親は三億円事件の犯人」と言われ、その直後に父親が溺死体で死に、その後高校生になった後で父親の遺品から三億円事件の証拠となる通し番号付きの500円札を見つけるといった流れになっています。その後、近親者の謎の失踪などが続き、三億円事件を巡る騒動に主人公とヒロインが巻き込まれていく形となっています。

 なんでこの漫画を急に手に取ったのかというと、作者の渡辺潤氏の最近のニュースを見たことに始まります。知ってる人には有名ですが、この人はこれまで反社会系の漫画をずっと描いてきた人なのに何故か50代に入ってからやたら萌えキャラを模写、研究し始め、それをTwitterに上げたところやたらバズって急激に知名度をあげています。自分もそのニュース見て、また各萌えキャラの特徴の見方などがさすがベテランと思うほど着眼点が面白く、それで興味を持ったことから比較的直近の作品である「デカウザー」から読み始めて、こちらの「モンタージュ」に至りました。
 渡辺氏の作品を読んでて感じたのはやはり反社会系の漫画を描いてきただけあって悪人の顔がとにもかくにも悪どい、それでいて近年は萌え絵研究の甲斐あってか女性キャラはかわいく書けるようになってて、その辺がとても器用に感じます。ただそれ以上に、これはやはりベテランであるからだと思いますが、コマ運びが非常に上手で、コマを追いながら疑問に感じるところはほぼなく、また激しいアクションシーンの動きの見せ方も秀逸でした。特に「デカウザー」のボクシングシーンは本当に動きが流れるようで無駄がなく、これがベテランの業かと嘆息を付けられました。

 話はモンタージュに戻りますが、一応ミステリー漫画に属すので内容のネタバレがない範囲で感想を述べると、まずミステリーとして非常にストーリーのレベルが高いです。主人公はトラブルに次ぐトラブルに巻き込まれて、しつこく追跡してくる殺し屋をかいくぐりながら何度も死ぬ思いをしますが、それらトラブルの脱出方法が、都合の良い展開とも揶揄されているものの、少なくとも説得力が全くない強引な要素は私には感じられず、単純なアクションものとしても十分読めます。
 またそうしたトラブルを経て徐々に三億円事件の真相に迫っていくのですが、その真相に迫る過程で特筆すべきは、回送シーンの入れ方が神がかっています

 三億円事件をテーマにしていることから1968年の事件当時の場面が何度も回想シーンとして作中で入るものの、その回想シーンは一度にすべて流れるわけでく、事件前や事件後、果てには事件中に至るまでいくつかか分割されて入れられています。その入れ方が秀逸で、また現代において回想シーンの中の人物が登場するにつれて真相が徐々に明らかになるなど、読者をぐいぐいと引き込む見せ方がなされています。
 また長期連載であったことから登場人物も非常に数多いのですが、ほんの些細なわき役に至るまでキャラが非常に立っているのは驚きでした。具体的には、ハードな内容のため苦渋の決断を迫られることが多いのですが、どの登場人物もなし崩しで決めるのではなく、悩んだ末に犠牲を覚悟で厳しい決断を下すことが多いです。そのあたりの心理描写も非常に細かく、一読しただけで細かいわき役のセリフなどを私なんか覚えてしまいました。

 また主要登場人物、特に悪役側に至っては、その行動理念というか信念のすさまじさがやばいです。どのキャラもそれぞれが確固たる信念を持って行動しているように描かれており、それ故に妄執の如く主人公を追い続けたりするのですが、信念の内容はともあれその意志の強さは漫画で読んでても迫力を感じます。そのあたり、血の通ったキャラクターを非常によく出せているように感じます。
 特に、主に回想中に出てくるある重要キャラクターについては、「ああ、覚悟を決めた犯罪者というのはこのような顔をするのか」と、非常に迫力を持った絵で書かれてあり、しばらくそのコマを眺めたほどです。この辺は反社系漫画家の腕の見せ所というべきか、 凄みのある顔については他の漫画家の絵を遥かに凌駕しています。

 などと好き勝手書きましたが、真面目にこの漫画はここ数年読んだ漫画の中でも一番印象に残っており、ぜひ他の人にも手に取ってもらいたいです。


2020年8月20日木曜日

コロナ対策のチャンスをピンチに変えた日本

 中国の武漢ででコロナが発生したのは昨年12月末とされていますが、翌月の旧正月開始直前に中国は武漢市の完全な都市封鎖を決断、実施しました。その結果、春節中に旅行を予定していた人や武漢への帰省を考えていた人たちは大いに影響を被りましたが、結果論で言えばこの過激な決断は功を奏したと言えるでしょう。直前での発表、もっとも事前予告していたら逃げ出す人も多かったのでこうせざるを得ないのが実情ですが、あのタイミングでの決断は実は時期的にも非常に都合がよかったという伏線があります。それは何故かというと、春節という長期休暇のシーズンをそのまま利用できたからです。

 それこそ4月のど真ん中当たりで2週間都市封鎖するのと、あの春節直前に都市封鎖するのとでは大きく意味が変わってきます。というのも春節期間中は学校も工場もあらかじめ休みとなることが決まっており、休業期間が1週間、2週間延びるとはいえその影響は平時と比べると段違いに小さくなります。だからこそ中国政府もあのタイミングで封鎖を決め、その後の状況を見て他の都市でも経済活動の停止などを強制し、結果的にコロナ流行から一抜けを果たしたと私は考えます。
 なお一抜けというのは先ほど連絡を取った友人の言葉からです。なんでも最近二度目の転職をしたとのことで、「二度目ということは上級職?バトルマスター?せいけんづき?」という妙な質問をしました。

 めちゃくちゃ間の良い人ならもうわかるかもしれませんが、日本はこのお盆の時期をコロナ対策において無為に消費しました。それこそこのお盆の時期であれば学校も会社も工場も止まっているのだから、少なくとも本来被るはずだった1週間分のロスをゼロにできたので、前後半年において最も都市封鎖を行う上で都合のいい、チャンスでもあった時期でした。しかしこの都市封鎖に最も都合のいい時期に日本政府は、真逆とも言っていいGo toキャンペーンをやって、PCR検査数の増加もあるとは思うものの、各地の発表を見る限り感染者数の増加をむしろ促していたかのように思えます。

 コロナウイルスの特性から言って、2週間完全に都市封鎖を行って発病者を隔離することは流行予防において非常に効果がある、というより現実面で最も且つ唯一効果的と言えるのですが、中途半端な自粛要請だけやって流行蔓延を半ば黙視しているようにしか見えないのが今の日本の状況です。
 予言すると、多分今度の年末年始になってようやく諦めがついて上記の都市封鎖を日本もやるのではないかと思いますが、この結論に至るまでの時間の差がすべての差というとこでしょう。

 またコロナの感染確認アプリですが、報道を見る限り私が予想した通りに何の感染防止にも役立っていないようです。はっきり言えばあのアプリの仕様で承認した担当責任者は無能もほどが過ぎるので直ちにその職を辞すべきでしょう。愚かしいという言葉では済まないほど無意味に無駄なことにリソースをかけ過ぎており、私には到底正気を保っている人間には見えません。もっともそれを言ったら、自分を含め正気を保っているのは何人やらですが、政府発表とか見ていると日本の官僚の質はここまで低いのかとやはり中国と比較していて感じます。

2020年8月18日火曜日

日本でマヨネーズが普及した背景


 というわけで無事に終日一位だった昨日の記事ですが、ヤフコメ見ているとやたらと「中国には生野菜を食べる習慣がない」という私の記述に噛みついてくる奴がいて、世の中くだらない奴が多いんだなと本気で感じました。キュウリは生で食べるとか、地方には生野菜の料理があるとかいろいろ言ってましたが、別の「日本も戦後すぐまでは全く同じで生野菜はほとんど食べていなかった」というコメントがすべてを物語っているでしょう。もう少し補足するなら、1か0かではなく10か100かの話をこちらはしており、また双眼鏡で見える風景を話しているのに顕微鏡の中の世界の主張を繰り出すなど、彼らは自分が主張することによって見えることとなる事実を恐れないという点には恐れ入ります。

 話は本題ですが、先ほど引用した通り日本も戦後すぐまでは生野菜を食べる習慣はほとんどありませんでした。基本的には加熱するか漬物に加工して食べるのが一般的であり、取れたてをそのままかじることはあっても、現代の様にマヨネーズやドレッシングなどを付けて一般家庭で食べるという行為は一般的ではなかったでしょう。
 ではそこでクエスチョンですが、一体どういう風にして日本人はサラダ料理を一般的な水準にまで食べるに至ったのか。これは昭和のその時代をリアルに生きていない私からすると想像の範囲でしか述べられませんが、一つはもちろん食の西洋化で、西欧のライフスタイルを取り込んだことがあるでしょう。ただそれ以上に大きい理由としては、やはり今回取り上げたキユーピーなどの関連食品メーカー、そしてそれに付随した広告企業などの長年にわたるマーケティングが最大の原動力であったのではないかという気がします。何故このように思うのかというと、リアルタイムで今中国でその姿を見ているからです。

 突き詰めると食というのは習慣で、嗜好ではないというのが私の持論です。みんなが食べるから私も食べるであり、個々人の味覚や価値観なんてほとんど影響せず、結局は食文化の枠に入れられるか否か、そこへ至るまでにアプローチできるかにすべてかかっていると考えます。
 ではどうやってそこまで持って行くかというと、やはりマーケティングにかかってくると思います。もちろん味の調整など食品本来の研究開発も重要でしょうが、それ以上にマーケティングによって、如何にその食品を食べることが当たり前だと思わせることの方が重要でしょう。

 現に今、中国で日系食品メーカーがカレーやサラダドレッシングなどの普及に努めており、あの手この手でマーケティングが行われています。そうした甲斐もあって10年前と比べるとこの手の食品も中国で食されるようになってきましたが、やはりこういうのを見ていると日本でサラダ料理が食べられるようになったのも、関連食品企業のマーケティングによるものだったのではないかと思うに至りました。逆を言えば、具体的にどういったマーケティングで現在の成功を勝ち得たのかなどが個人的には気になるし、それらは中国市場でも応用されているのかについても興味があります。

 その辺、今回の記事で恩に着せてキユーピーとかに聞いてみたいものですが、そう考えると食品系企業はなかなか夢があるなというか、無印とか東急ハンズよりずっとライフスタイルつくっているようにも思えます。生憎就活中は食に関心がないことからこれら企業を受けることはありませんでしたら、今のような境地に至っていたらまた別の行動をとっていたでしょう。

2020年8月17日月曜日

調味料記事の裏側


 というわけで今日配信された自分の記事ですが、今のところのアクセスランキング速報で1位になっています。終日1位も狙える位置にあり、最近ずっとトップ取れなかったので素直にめちゃくちゃうれしいのですが、朝一でランキングを確認したら昔書いた「日本にしかない『中華料理』、中国人はどう思う?」が何故か1位になってて、「あれ?(;´Д`)」とか思ってみてました。

 さてこの記事ですが配信前からトップ狙えると思っててそこそこ期待値が高かったです。というのも職に対するこだわりどころか欲求すらほとんどないのに自分が書くグルメ系記事は当たりやすいのと、お盆で他のライターさんが休みなのか記事投稿本数が減っていて、トップ狙うなら今のうちだと狙っていたからです。真面目に最近全くランキングトップが取れなかっただけに、今回のこの結果はマジうれしいです(^_-)-☆

 この記事ネタこと調味料ネタですが、構想自体は1年くらい前から持っていました。記事化するタイミングがこの時期になったのはたまたまで、先月の会社での激務が一段落してようやく生を実感できるようになったのだから手早くちゃっちゃと書ける記事をと考えて選んだのですが、そんな経つつも実はこの記事を脱稿するまでは非常に難産でした。
 具体的に述べると、実は2回ほど全面的に書き直しています。以前に書き上げたものの面白くなくて自分で没にしたことはありますが、2回も書き直したのはJBpress向け記事としてはこれが初めてです。真面目に第一稿は自分でも面白くなく、あのまま出してたら箸にも棒にも引っかからなかったことでしょう。

 何故2回も書き直す羽目に至ったのかというと、単純にプロット段階でミスったためです。今回の記事ではキユーピーとそのマヨネーズ及びサラダドレッシングが日本代表みたいに主役となっていますが、実は最初に主役にした調味料はウスターソースで、中国にはたこ焼きの伝来とともにウスターソースが伝わったようだとかそういうこと書いてました。
 しかしウスターソースは現在においても中国ではとんかつやお好み焼きなど日本料理にしか使われておらず、味と名前はある程度認知されてはいるものの、調味料としての発展性がやや低く、且つ話題が日本料理限定となるなど広がりがありませんでした。折角知り合いに初めてウスターソースを食べた時の感想とか聞いてたりしたのですが。

 第一稿を書き上げたところでようやく上記問題点に気が付いて、やはり今後の市場拡大と食の西洋化につながることからサラダドレッシングを主役にしようと思って第二稿を書き上げましたが、今度は話の焦点が見えなくなって失敗しました。というのも知り合いのインタビュー内容を中心に取り上げ、日本はテーブル調味料が多いけど中国は台所調味料が多く、味付けの完成を調理前にするか調理後にするかで日中の料理文化に差があるとか、そういう話をメインに書いていました。
 なお「テーブル調味料」という言葉は実は今回作った私の造語で、恐らくこれまで存在していなかった単語で、「食卓調味料」も候補でしたが音的にテーブルにしました。「台所調味料」という単語は前から存在していましたが、今回記事を書くに当たってその対となる単語が必要となることから編み出しましたが、ヤフコメとか見ると誰も疑問に思ってらず素直に受け取っているあたりは仕込みは成功と言えるでしょう。

 話を戻すと、友人のインタビュー内容や日中料理文化比較論がメインとなり、今度は日本の調味料種類が如何に豊富であるのかという説明や主張が極端に薄くなってしまいました。これは書いてる段階から薄々気が付いていたものの、かといって折角まとめたインタビュー内容を出さないのはなぁという変な欲を書いて大失敗こきました。
 そんなわけでまた書き直した第三稿では、徹頭徹尾に日本の調味料は多いという話題を書きつつ、中国の調味料事情、そして最近のキユーピーの浸透という流れにして、ようやくまとまりを得ました。といってもあともう一回書き直せばさらに良くなったかもしれません。

 その書けなかったインタビュー内容ですが、先ほど述べた通り日中で調味料に対する感覚はやはり異なります。中国は台所調味料がやはり重視されるのに対し、日本は個々人の味の好みを反映させられるようにテーブル調味料が発達しています。これはそれぞれの料理の味の濃淡も影響しており、中華料理は初めから濃いめ、日本料理は逆に薄めという全体的特徴にもつながります。そういう背景から、中国はテーブル調味料は黒酢、醤油、辣油くらいしかないけど、台所調味料はそこそこ充実しています。

 ただ台所調味料で比較したとしても、恐らく日本の方が種類や量で勝っているのではという気がします。ヤフコメで逆の主張書いてる人もいましたが、単純に日本人は何でもかんでも味付けしたがるほど調味料に対する偏重が強く、味の素を筆頭に化学調味料の消費量はかなりすさまじいと感じるところがあります。そもそもアミノ酸を見つけたのも日本だし、台所調味料分野をひっくるめても日本は世界トップ水準にあるとは思いますが、この辺の話をすると3000字でまとめ切れるはずもなく、わかりやすくて読者受けしやすいテーブル調味料に敢えて話を限定しました。この判断は優れていたと自負しています。

 あと書くべき点としては、やはりちょっとキユーピーを持ち上げ過ぎかなという気もしましたが、日本マヨネーズ代表といったらここだし、尚且つ財務諸表できちんと中国エリアのセグメント業績も出しててくれたので、応援を込めて書きました。今日の株価は16円下落(-0.80%)だったけど。
 ただまじめな話、前からもこのブログで書いているように日本の食品系メーカーはその日本に対する貢献に比して世間の評価が低すぎる気がします。前述の味の素、醤油のキッコーマンなどは下手な機械メーカーとかよりもずっとグローバルに商売しており、相当量の外貨を日本にもたらしています。またその国際競争力も決して低くなく、機械や車なんかより中国ビジネスにおいては実は競争力が高いと私は睨んでいます。政府も飛ばない飛行機を応援するより、外国でマヨネーズ売ることをもっと応援するべきです。

 しかし依然と日本では重工系メーカーばかりがもてはやされ、経団連幹部も重工系メーカーに占められているのが現状です。個人的にそれが非常に納得いかず、ヤクルトなど食品系メーカーも中国で頑張ってるんだぞと前から訴えたい気持ちは強かったです。もっともヤフコメ見ているあたりそのあたりまで読み込んでくれていた人はおらず、この方面では私ももっと努力を続ける必要がありそうです。

 最後に関係ないけど重工ときたら三菱重工ですが、なんで次期国産戦闘機(F-3)の単独受注先はここで決まりみたいになっているのが内心納得いかないです。最近だって飛ばない飛行機しか作ってないし。
 じゃあどこがいいのかっていうと実は川崎を応援しており、なんでかっていうと旧軍の戦闘機で川崎が作っていた飛燕と五式(飛燕改)が好きだからです。なのでF-3は飛ばない飛行機を作っている三菱重工ではなく川崎に、「飛燕エボリューション WRX-STI」を作らせるべきだと考えています。この名称なら三菱、スバルが開発に参画しても全く遜色ないし。

2020年8月15日土曜日

ゲームのグノーシア楽しい(´・ω・)

グノーシア(公式サイト)

 他の人もたくさんレビューしていますが、ハード末期のPSVitaで発売されて注目された後、Switchなどにも移植されたこの「グノーシア」ってゲームにはまっています。このゲームはどういうゲームかというと、特定ルールの中で集団から多数派になろうと目論む人狼を見つけ出すいわゆる「人狼ゲーム」をお手軽簡単に携帯ゲーム機で遊べるようにしたゲームです。

 詳しい解説は他のレビューに譲りますが、傑作であると非常に評判であることと、つい最近に同じく人狼ゲームをテーマにした「レイジングループ」というアドベンチャーゲームをプレイしたことから興味が湧いて購入しました。本来、人狼ゲームは非常に高いロジックでの議論が要求されることからこうしたコンピューターゲームに落とし込むのは難しいとされ、さきほどの「レイジングループ」も人狼ゲームをテーマにしているものの、実際に人狼ゲームを遊ぶのではなく人狼ゲームが繰り広げられる村内の議論をテキストとして見ていく、一般的なアドベンチャーゲームとなっています。

 それに対しこのグノーシアは、非常に高いレベルで人狼ゲームを再現しています。整合性を取るためセリフなどは非常に最低限に抑えられているものの、誰が誰を疑い、誰と連携を組むか、またいかに自分が目立たずに発言するかといった人狼ゲームにおける駆け引きがほぼ完璧に落とし込まれており、恐らくこれ以上人狼ゲームをゲーム上で再現させるのは不可能なんじゃないかと思うくらいシステムに粗がありません。

 またそれ以上に、このゲームのもっとも特筆すべき点は1周当たりのゲーム時間です。このゲームでは配役を入れ替える人狼ゲームを何度も繰り返していてことの真相を解き明かしていくいわゆるループ物になっているのですが、1回当たりの人狼ゲームはわずか10分程度で終わり、ともすればだれやすくなる人狼ゲームを非常に速いテンポで何度も繰り返し遊べるようにしています。実際に遊んでいてこのテンポの良さは驚愕に値するほどで、うっかり人狼(ゲーム上では「グノーシア」)に開始早々殺害されてもすぐまた仕切り直して遊べるし、また終盤まで生き残ったとしても経過時間は10分程度ということから、終わった後に「さぁもう一回」という風にまた遊んでみようという気になります。そのせいで、3時間くらいぶっ続けで人狼ゲームを繰り返す人も、私以外でも珍しくないのではないかと思います。

 またゲームの背景となるバックストーリー、BGM、キャラクター造形も非常によくできており、宇宙船内で人間を殺害していく異性体を探すというSFな状況は人狼ゲームと非常に合っており、また時折出てくるゲーム内用語もSFの世界観を崩さず、むしろ映えさせて雰囲気づくりに一役買っています。
 中にはまんまリトルグレイな宇宙人っぽいキャラクターがそのまま出てきて、しかも他のキャラの名前はみんなカタカナなのにこいつだけ「しげみち」で、「俺は人間だって」としゃべりだしてきますが、それでいて何故か周りに溶け込んでいるのは、スタッフの見事な力の賜物な気がします。にしてもこの「しげみち」はほんとに憎めないキャラだ。

 そのしげみちに限らず他の脇を固めるキャラクターも、個性が際立ってキャラがしっかり作られており、どれも好感が持てるキャラクターになっています。逆に、好感が持てるからこそ「実はグノーシア」だったという結末時の裏切られた感が大きく、ゲームの面白さを高めています。キャラの中には性別は男性女性でもない「班」というのがありますが、これに属するセツというキャラなんか文字通りかっこかわいいキャラクターで、よくこういうキャラを作れたものだと感心します。

 真面目にこのゲームは遊んでいて、比類なき完成度を持ったゲームであると感じます。人狼ゲームの設定作りは作り込まれていますが、システム自体は比較的シンプルにまとめられており、それでいて粗がほぼ全く見つかりません。丁寧に完成度高く作られており、それでいてこれほどの魅力があるというのは称賛すべき出来であり、遊んでない方や人狼ゲームに興味ある方はマジ本気でお勧めできるゲームです。

渡哲也氏の逝去について

 このブログではあまり逝去報道については触れませんが(水木しげるは別として)、昨夜報じられた俳優の渡哲也氏の逝去に関してはなかなかに衝撃を受けました。私に限らず、というより私より上の世代なんかはもっと衝撃が大きいと思いますが、キャラクターの強い俳優でまた石原軍団を長きにわたり引っ張ってきた大御所であるだけに、その死を惜しむ声は既に各所からも出ています。

 近年は闘病を続けていたと聞き、また出演作も少なくなっていたことから大変だったのではないかと前から思っていましたが、非常に静かな幕引きというか、そうした闘病の姿をあまり見せずに静かに去っていったのは本人の意思によるものではないかと思え、また見事な去り際だったと思います。
 私個人の印象ではやはり大河ドラマ「秀吉」の織田信長役が一番印象が強く、当時もはまり役と言われ、これ以降は多かれ少なかれ渡版信長のイメージが強く持たれていました。

 このほか特にとりとめて書くほどのことではないですが、改めて渡哲也氏を思い起こすにつけ、こうしたダンディズムというか男臭さを前面に出した俳優が少なくなってきている印象を覚えます。これは何も日本に限るわけじゃなくハリウッドでも、いわゆる「ケツ顎」俳優が近年少なくなってきており、キャプテンアメリカ役のクリス・エヴァンスのように、マッチョではあるけど顔は割と細面な俳優が増えているとされ、ごつい系の男性俳優が以前ほど活躍しなくなってきています。それだけに今回の渡氏の逝去を受けて、この流れがますます加速するのではないかとも少し思います。

 なおどうでもいいですが先日会社の同僚に、「ベネットって何?」と聞かれました。理由はプロフィール欄に「かかって来いよベネット!」というメッセージを何故か近況欄に入れていたせいです。ベネットほどじゃなくてもいいけど、やっぱああいう男くさい俳優が活躍する方が個人的にはうれしいかな。