近年は闘病を続けていたと聞き、また出演作も少なくなっていたことから大変だったのではないかと前から思っていましたが、非常に静かな幕引きというか、そうした闘病の姿をあまり見せずに静かに去っていったのは本人の意思によるものではないかと思え、また見事な去り際だったと思います。
私個人の印象ではやはり大河ドラマ「秀吉」の織田信長役が一番印象が強く、当時もはまり役と言われ、これ以降は多かれ少なかれ渡版信長のイメージが強く持たれていました。
このほか特にとりとめて書くほどのことではないですが、改めて渡哲也氏を思い起こすにつけ、こうしたダンディズムというか男臭さを前面に出した俳優が少なくなってきている印象を覚えます。これは何も日本に限るわけじゃなくハリウッドでも、いわゆる「ケツ顎」俳優が近年少なくなってきており、キャプテンアメリカ役のクリス・エヴァンスのように、マッチョではあるけど顔は割と細面な俳優が増えているとされ、ごつい系の男性俳優が以前ほど活躍しなくなってきています。それだけに今回の渡氏の逝去を受けて、この流れがますます加速するのではないかとも少し思います。
なおどうでもいいですが先日会社の同僚に、「ベネットって何?」と聞かれました。理由はプロフィール欄に「かかって来いよベネット!」というメッセージを何故か近況欄に入れていたせいです。ベネットほどじゃなくてもいいけど、やっぱああいう男くさい俳優が活躍する方が個人的にはうれしいかな。
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