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2022年3月12日土曜日

ヤクザスーツ

 とうとう2着しかないスーツの片方のズボンが尻のところで擦り切れたので、さすがにまずいと思ってスーツの調達に動きました。調べてみたら案外家の近くで日系のオーダーメードスーツ屋があると知って、さっそく今朝上海市内の「Suit Story」というお店に行ってきました。

 行ってみたところ、前情報の通り料金設定もわかりやすくまとめられており、店員も日本語で丁寧に対応していただき、これから仕立てに入るので最終入手まではまだ時間がかかるものの、とりあえず現地調達について目途が立ちました。
 何気にオーダーメードスーツ作るのはこれが初めてです。あと採寸の時にふくらはぎを一回測られて寸法出した後、「すいません、もう一回」と言われ測りなおされました。というのも、自分の体型に比してふくらはぎが異常に太かったため、測り間違えたのではと思われたそうです。職業柄からわかるのか、「自転車に乗っているのですか?」と見抜かれていました。

 採寸後は裏地などのデザインについてあれこれ打合せしたのですが、その際相手してくれた日本語使いの中国人店員さんに、「あの、変なことをお聞きしますけど……」と前振り打って、「なんで中国のヤクザはスーツ着ないんですか?」という問いをぶつけました。ぶつけた瞬間、店員さんも爆笑してました。
 この話、次の月曜にJBpressで出す記事でも触れているのですが、日本のヤクザと中国人マフィアの最大の見た目の違いはスーツ着用の有無です。中国人マフィアはどちらかというと日本の下っ端ヤクザが切るようなド派手で威嚇するような服を着ることが多く、折り目正しくスーツを着ることは香港マフィアを除きほぼ皆無です。この点について同僚に「中国のヤクザはフォーマルじゃないよね(´・ω・)」といったらそこそこ受けてました。

 話を戻すと、中国人店員さんによると確かに中国人マフィアはスーツを着ることはないそうです。というより、何故日本のヤクザはスーツを着るが伝統となっているのかが不思議だよねって話になっていきました。
 そこまで面白い話は期待してなかったのですが、この店員さんからはいい情報を得られました。店員さんによると、昔の中国マフィアの大物は基本的に中国の伝統服を着ることが多く、実際に「青帮」の昔の写真なんか見るとそんな感じです。こうした中国の伝統服は色合いなど、中国の皇帝をイメージして黄色が使われることが多かったそうで、そうした皇帝権力をイメージさせるために伝統服を着ることが多く、それが現代の中国人マフィアにも受け継がれてスーツが定着していないのではと言われました。納得感のある説です。

 もっともこの辺に関しては最初に書いたように、日本のヤクザがスーツを一般的に着用するのが変な伝統になっていると考えた方がいいかもしれません。この辺、一体いつからサラリーマン同様にスーツ着用がルール化したのかが気になるとともに、ヤクザが切るスーツに流行とかモードとかあるのかなと気になって仕方なくなってきました。


 さすがにヤクザスーツの歴史については書かれてないものの、流行や、立場的に着るべきスタイルなどについて取材された上の記事が出てきました。靴はクラリーノだとか、やっぱ妙に細かいルールとかあるようです。


 また楽天で検索かけたら上記の様にヤクザ向けなスーツもラインナップに入っています。こういうのを見ると、意外と日本のスーツ業界においてヤクザ向け消費需要はそこそこあるみたいです。
 機能的には恐らく一番求められてくるのは派手さを含む見た目でしょうが、防刃、防弾性能とかも求められてないのかが気になります。っていうかオーダーメードの際に具体的にどんな要求するのか、取材してみたいです。やっぱ「戦いやすい奴で!」とか言われるのだろうか。

 このように妄想を膨らませていたところ、ヤクザスーツのファッションショーとかないのかとまた変に気になってきました。やるとしたら名前は「東京ヤクザコレクション」とかになって、「威厳のある親分」、「頼りいなる若頭」、「仕事のできるインテリヤクザ」、「愛嬌だけで乗り切る下っ端」みたいな各キャラクターに合わせたスーツをモデルが着こなして出てきたりするのだろうかなどといろいろ気になります。ゲストには舘ひろし氏あたりが呼ばれるのだろうか。

 もっともこのご時世だからこんなイベント開けないに決まっているものの、ネタ的な意味で誰かやってみて、モデルもいかついプロレスラーとかが演じたら盛り上がるような気がします。また同時開催として、「東京サラリーマンコレクション」というイベントもやって、「仕事のできない若社長」、「パワハラ癖のある部長」、「異動寸前の課長」、「将来に不安を感じている新人」、「他社のスパイの係長」みたいなキャラクターでスーツを出すイベントとかあったら、自分も見に行きたいです。

2022年3月11日金曜日

時の行者

 先月はやたら購読している漫画の新刊が一斉に発売されたために多大な出費に見舞われましたが、中でも半年に1冊のペースで出ている長谷川哲也氏の「ナポレオン」の新刊は読んでていろいろと感慨深いものがありました。

 この漫画は自分が学生だった頃に連載が始められ、実に20年近くも連載が続けられています。それだけ時間かけられていることもあって、ナポレオンの生涯をつぶさに描いており、自分もこの漫画を通じて、ナポレオンのみならず彼を支えた元帥たち(あとフーシェ)がどういう人物だったのかを知りました。
 そんな漫画「ナポレオン」もいよいよ終盤に迫ってきており、今回出た新刊ではロシア遠征に失敗後、ロシアやドイツに追い立てられる形で首都パリを陥落させられ、皇帝を退位してエルバ島に流された後の彼の姿を描いています。エルバ島でナポレオンは学校や病院を建てたりするなど、意外とまともに領主生活をやってたようです。

 この巻ではそうしたエルバ島におけるナポレオン(ポーランド人の愛人とイチャイチャなど)の姿、それに「会議は踊る、されど進まず」で有名なウィーン会議の情景を描いており、戦闘シーンはほとんどないのですが、唯一の戦闘シーンがドイツ・ハンブルグにおける戦闘でした。
 この時、ハンブルグはナポレオンの義弟であり最優秀とも言われる元帥のダヴーが守っていたのですが、なんと彼はフランスが降伏し、ナポレオンが皇帝を退位した後もこの町を占領し、守り続けていました。降伏を促されても「信用できない」と突っぱね続け、包囲軍が何度攻めても追い返すもんだから、最後は彼が信頼するフランス軍の将軍を差し向けて「任務交代」という形で引き下げたそうです。

 主君が既に負けていながらも、彼自身は負けずに戦い続けたこのエピソードなどからも、「不敗のダヴー」と呼ばれています。
 そんなダヴーについて巻末のあとがきで作者は、「まるで全人類が滅んだ後も戦いを続ける機械のような男だ。『時の行者』みたい」という風な感想を述べています。

時の行者(Wikiepedia)

 ここで出てくる「時の行者」ですが、これは「三国志」でお馴染みの横山光輝による歴史漫画です。何気に自分が初めて触れた横山作品でもあり強く覚えているのですが、この漫画は上記の説明の通り、人類が死に絶えながらも機械同士が戦いを続ける未来で、人類のほぼ唯一の生き残りである主人公の少年がタイムトラベルをして、安土桃山から江戸中期までの歴史事件に遭遇するという漫画でした。
 具体的に遭遇する事件は多岐にわたり、由比正雪の乱から天一坊事件、さらには紀伊国屋文左衛門とも接触する話もあります。漫画界のストーリーテラーとして名高い横山光輝なだけあって非常に読みやすいこともさることながら、歴史を特定の人物や国を中心に追いかけるのではなく、事件単位で追いかけるという展開が今思うとよくできている気がします。

 前述の通り主人公は未来人で、タイムトラベルを繰り返して諸々の事件に遭遇します。何度もタイムトラベルしていることから日本国内では「浦島太郎みたく時間を越えて現れる時の行者」と認識されており、実際に各話ごとに年代やステージが一新され、共通して出てくる登場人物は非常に限られてきます。
 前述の通り、この漫画は唯一共通する登場人物である主人公を通して、歴史を事件単位で追いかけています。そのため全体の歴史の流れこそ把握し辛いものの、印象的な事件などが深く掘り下げられて紹介しており、自分の歴史好きもある意味ここから始まっています。

 こうした話の手法は自分が知る限りは他にはなく、改めて見て凄い構成の仕方だったと思えてなりません。でもって、長谷川哲也氏もこの漫画好きだったんだなという事実にいろいろ感じるところがあります。

 漫画の「ナポレオン」の話に戻ると、残りはいよいよ皇帝復位、そしてワーテルローだけとなってきました。どういう風にこの過程を長谷川氏が描くのか、既に今の時点でかなり楽しみです。

2022年3月10日木曜日

上海で感染者続出(;´・ω・)

 ウクライナ問題ばかり書くのもなんだしたまには箸休めに歴史記事でも書こうと思っていましたが、このところ上海で感染者が続出しているのでこっち書くことにします。

 続出していると言っても日本とは違って新規感染者数は一桁単位ですが、これまで上海を含む中国の各都市は、新規感染者が出ても1週間程度で収まるというか感染者が出なくなっており、感染がそのまま拡大し続けるということはありませんでした。しかし気温が上がって暖かくなってきた先週から数日ごとに新規感染者が出続け、今日も新たに感染者が出たと発表されたほか、市内各地で隔離措置が行われています。

 この隔離措置ですがかなりえぐく、感染者が寄っていた飲食店は確実に閉店にされ、また感染者が済んでいる団地は全住民が外出を規制されます。この規制というのは文字通り、入口から一歩も出られないという措置です。
 この間、団地の住人や感染者が寄っていた店に同じくらいの時間に来ていた人たちにはPCR検査が強制されます。何気に自分の同僚もこの巻き込まれ隔離にあって、ある日突然「団地から出られません(;´・ω・)」と連絡が来ました。当初は2日のみの隔離予定でしたが、その後のPCR検査で同じ団地から二次感染者が出たこともあり、同僚も含む全住人がそのまま2週間の隔離と相成りました。

 なお同僚によると、隔離1日目は団地内は出歩くことができたそうですが、二次感染者が出た二日目からは自宅のドアから出ることも禁止されたそうです。

 また先ほど回ってきた連絡によると、今夜12時から上海市と隣の蘇州市の通行は禁止されるとのことです。都市間移動を止める準ロックダウン的な措置が上海市でも行われるそうで、これは今までの上海にはなかった措置です。それだけ新株の感染力はこれまでと比べると強いんだなとか感じます。

 もっとも感染がどれだけ広がろうが対策がどれだけ行われようが仕事は待ってくれないので、昨日も今日も明日も自分はひたすらキーボードを叩き続ける毎日が続きます。昨日はまた扁桃腺が軽く腫れて鼻かむと血も混じっているくらい体調悪く、くっそ重たい仕事振られてめちゃブルーになり、会社で仕事中に「ふざけんな殺すぞこの野郎(#^ω^)」とぼやくくらい追い詰められてました。隣の中国人の女の子とか「なにこの日本人……(;゚Д゚)」とか思ってたろうな。

 ただその重たい仕事は今日見事に片づけ、増援(追加の仕事)も来なかったためちょっと状況は落ち着き、なんか今めちゃハッピーな気分です。明日も頑張って仕事しよう(´・ω・`)

2022年3月8日火曜日

ロシアの衝撃の弱さとまさかの台湾国家認定

 一部報道でプーチンはKGB出身なため軍事には疎く、それが今回のウクライナ戦争での展望判断を誤った原因だと指摘するものがありましたが、正直それはないなと思います。というのも開戦以前、現時点までウクライナがこれほど持ちこたえると予想していた軍事専門家は皆無に等しく、当事者であるロシアの軍人を含め、ここまでロシア軍が弱かったとは誰も考えていなかったでしょう。
 無論、ウクライナ人の想像を超えた粘り強さがロシアを大いに苦しめている点が最も大きいでしょうが、それでも軍事だけなら米国に次ぐとみられてきたロシアが、ウクライナ一国、しかも自らが戦端を開きキエフに距離的に違いベラルーシから進軍するという優位もアリながらこんな苦戦するなんて、下手すりゃ地球上の誰も想定していなかったでしょう。そういう意味ではプーチンが自軍の弱さに気づけなかったのも、二重の意味で同情心が湧きます。

 なんていうかイメージ的に、ドラゴンボールで言うとベジータくらい強いと思われていた奴が天津飯相手に大苦戦するような感じに思えます。いやまぁ天津飯は自分、好きだけどさ。

 あまり相手を侮り過ぎるのもよくないとは思うものの、軍事というのは「相手にしたらヤバイ」と思わせる恐怖感が非常に重要視されるだけに、今回のロシア軍評価の失墜はそれ一つとってもロシアにとっては大きな痛手でしょう。何気に自分もプラモで作ったSu-34(フルバック)がスティンガーでバカスカ落とされていると聞き、ロシア製航空機はイーグル以下という話もなんか信じちゃいそうです。
 と同時に、ロシアからフランカー(Su-27とSu-35)を買ってて実質的に主力戦闘機としている中国も、このロシアの惨状にかなり驚いているんじゃないかと思います。このウクライナ戦争の教訓をもとに、台湾にスティンガーをあらかじめたくさん配備しておけば意外と防空行けるんじゃないかと自分も思えてきました。

 その中国ですが、このロシア軍のあまりの弱さにロシア本国以外で恐らく最も衝撃を受けている国ではないかと思います。そもそも中国は今回のロシアのウクライナ侵攻をあらかじめ知っていたとされ、ロシアがウクライナを併合するムードで台湾にプレッシャーをかけることが織り込み済みだったからこそ、開戦当初に公式で「強い相手にケンカは売るべきじゃない( ー`дー´)キリッ」と発表し、露骨に日本や台湾に圧力をかけてきていました。
 ところが国際社会が文字通り一致団結してロシアを非難して制裁に動き、ロシア軍も当初想定していた作戦を全然遂行できずになってくると、変にロシアの立場に立って中国も批判の矢面に立たされる可能性が出てきたためか、ここにきてロシアとウクライナに仲裁をやろうかと申し出るなど、露骨にひよった態度に切り替えてきました。ロシア側に大きく寄り、ロシアに正当性があるようなことを言っていた開戦当初の態度と比べると明らかに今の中国は動揺しているように見えます。さっきの仲裁提案を見る限り、当初はロシアが一方的な勝利をすると確信していたようでしたが、今となってはロシアへの過度な肩入れは避け、一定の距離を置く方針に切り替えたように見えます。

 っていうかさっきの「( ー`дー´)キリッ」な発言とか今見るとロシアに対する皮肉にしか見えません。この発言についてなんかうまい返しをする人があまりいませんが、「弱い相手を頼みとしてはならない(・∀・)ニヤニヤ」くらいに日本とかも言い返していいと思う。

 その台湾ですが、ウクライナに支援金を送ったためかロシア側から日本同様に「非友好リスト」にリストアップされました。何気にこれ見て「え、いいの?(;´・ω・)」と自分は思ったのですが、中国は台湾は中国の一地域であると主張し、国家として認めていません。そしたらロシア側が「非友好リスト」に入れてまさかの台湾の国家認定をし始めてきたもんだから、「何なんだこの熱い展開は(・∀・)」などと楽しんでみています。
 ちなみにこの「非友好国」という言葉が元のロシア語でどう書かれているかはわかりませんが、英語では「Unfirendry Nations」と記事などでは書かれてあり、どう読んだって「国家」としか読めないです。

 何気にこのロシアの空気読まない暴挙は中国側もガチで焦っているのか、関連報道の中国語記事を見るとやっぱり「不友好名単」とか「不友好国家和地区名単」などと無理やり「地域(Region)」って単語を突っ込んだりしてかわそうとしています。ほんとこうという時こそ、真の友情は試されるもんだなぁ。

 なおこの非友好国リストに上げられた国に対しロシアは、基軸通貨での対外債務返済を拒否し、ルーブルで直接返済するなどと言っています。ただ、そもそも制裁によって外貨が払底していると言われるだけに、非友好国に限らずとも基軸通貨での返済は今のロシアにはほぼ不可能で、例え友好国相手でも対応は同じでしょう。
 そう考えると基軸通貨の返済拒否をあらかじめ伝えておいてくれているだけに、非友好国の方が友好国より親切に対応してもらっている気すらします。っていうかこの点についても、「友好国だろうと非友好国だろうと借りた金を返せない点で扱い同じじゃん(・∀・)ニヤニヤ」くらい日本政府は言い返してもいいでしょう。全体として今の日本は、こういう皮肉の利いた煽りがなんか下手だと思えます。

2022年3月6日日曜日

中国人大学生の就活での重視ポイント

就活より先に「イン活」 厳しい中国の就職事情(東方新報)

 上の記事で中国人大学生の就活、もといインターン活動事情が紹介されていますが、ちょうどタイムリーなことにうちの部署にも一人インターン生が来ており、業務を少し手伝ってもらっています。

 個人的にも興味があって話をする機会もあったことから、「最近の大学生は就職先を選ぶときに何を重視するの?やっぱお金(。´・ω・)?」と聞いてみました。その返事としては、

「高給与が目当てな学生は最初から稼げるということでIT系の学部に進んでます。僕は教育学部なので、周りの学生はみんな各地の学校にアプローチかけてますね(´・ω・)」

 と答えるので、「じゃあなんでお前、学校でもないのにうちにインターン来てんだ?(;´・ω・)」と続けて尋ねたら、「僕、子供嫌いなんで(´・ω・)」と答え、じゃあなんでお前教育学部に進学してんだよというツッコミ入れました。

 そんな妙なやり取りした上で、じゃあそのほかで選択基準となるようなポイントはあるのかとさらに尋ねたところ、「やっぱ戸籍ですね(´・ω・`)」という返答が返ってきました。

 この辺、事情がわかってる人には早いですが、中国は日本の住民票みたく、自ら帰属する自治体を任意に変更することができません。例えば北京市で生まれ育ってそのままそこに就職したものの、家庭の事情で上海で仕事する羽目となったとしても、戸籍を上海に切り替えることは特別な理由がなければできません。そのため、仮にこの人に子供がいたら義務教育は北京市で受けなければなりません。また公的医療保険も自治体によって内容が変わるため、戸籍地域が変われば保険適用が効く薬や治療も変わってきます。
 端的に言って、上海みたいな金持ち都市なら多くの医療で支援が得られるものの、他の地方はそうでもありません。

 そんな変更し辛い戸籍を変える唯一のチャンスというのが、大卒時の就職先です。卒業後の就職先であれば戸籍をその地域に変えることができるため、上海などの大都市の戸籍を前から欲しい人などは何が何でも上海市内の就職先を確保する必要があります。
 そのためさっきのインターンも、「マジで人生で戸籍変える唯一のチャンスだから(´・ω・`)」と述べ、周りの学生も福祉などが手厚い都市の企業に的を絞って活動していると教えてくれました。こうして感敢えて見ると、日本なんかより中国の就活の方がいろいろと影響が深いだけに大変な気がします。

2022年3月5日土曜日

ウクライナ情勢に絡む中国企業への制裁予測

 開戦から一週間超経ったロシアによるウクライナ侵略戦争ですが、大方の予想を裏切り、ウクライナが今も尚持ちこたえています。一方、互いに激しいアピール合戦も繰り返しており真実性に関しては一定程度警戒する必要があるもの、先日の原子力発電所や民間人への攻撃なお、ロシアの国際法に反する過激な攻撃行動に対する注目が高まっています。
 ただでさえ正当性なき侵略行為に対し銀行取引の凍結など経済制裁が強められていますが、仮にこの戦争がロシア側の目的達成に終わったとしても、これらの制裁により戦後にロシアは過酷な経済情勢が待っていることは必至です。

 そのロシアにとって、唯一大きな後ろ盾と言えるのが中国です。開戦直後の対応の混乱ぶりから、中国外交部はもしかしたら本当に知らなかったのかもしれませんが、開戦前にロシアの天然ガスを購入することを約束したり、去年から小麦をはじめとする食料の輸入を増やしていた点といい、中国トップに関してはこの開戦を事前にロシア側から通知されていたとみてほぼ間違いないでしょう
 なお開戦時期については北京冬季オリンピックの時期は避け、ロシアの想定だと48時間で決着つける予定であったことから、パラリンピック開催までには終了する予定だったのでしょう。その目算が崩れたことにより、中国外交部とかも対応をどうすべきか迷っているのだと見えます。

 中国は現在までに国連のロシアに対する非難決議に反対または棄権を続け、直接的な批判を避け続けています。従って経済制裁後も、ロシアに対しエネルギー輸入をはじめとする経済的支援を続けることはほぼ確実だと私は見ています。

 こうした中国の態度について、現時点でリスク要素と私が見ているのは米国から中国に対する経済制裁です。冒頭に書いた通り、現時点でロシアは明らかに国際法、特に平和維持に対する冒涜ともいえる行為を繰り返しており、ロシアに対し制裁を課すことに、反対する国は現在世界中でほぼ皆無です。しかしロシアに経済制裁をかけたところで、抜け道を用意する国が現れるとなると、まぁその制裁は効果をやや落とします。
 はっきり書けばロシア側が中国に期待している点はそこで、中国がロシアから天然ガスを買うだけでなく、ロシアが諸々の貿易を禁止された後、中国経由で貿易できるようなパイプライン的役割を求めているはずです。それに対し、米国はどう出るかと言ったら言わずもがなで中国にも経済制裁を課してくると予想しています。

 具体的には、「人道、平和に対する冒涜を行った勢力(ロシア)へ支援を行っている」ことを口実にするとみられ、ロシア政府、企業と取引を続ける中国企業をターゲットにした経済制裁を行い、同盟国にも同調を求めてくるのではないかと見ています。この場合、真っ先にターゲットになるのはかねてから米国が潰そうとしているファーウェイ、そしてエネルギー関連として中国の国有石油会社が挙がってくるでしょう。
 私見として述べると、米国としてはかなり都合のいい口実ができるように見えます。中国がロシア側に立つことはほぼ確実であり、中国を弱らせるのに願ってもない制裁口実です。また中国そのものとの取引をすべて禁止するのではなく、「ロシアとつながりのある企業」に狙って制裁を課せることとなり、高い恣意性が持てます。実際につながりがあるかどうかは不問でしょうし。

 また既に世界中でエネルギー価格が高騰していますが、仮にこの制裁を大きく広げられるシナリオなら、中東の産油国に対しても中国への原油供給を止めてくる可能性もあります。その結果、他の同盟国向けの供給量が増えることとなり、価格高騰にもブレーキをかけられるので一石三鳥です。

 上記のような見方から、自分は日系企業の中国ビジネスに関しても国家リスクがかなり高まってきているように見えます。既に対策と化している企業があるなら具体的な内容を指導してもらいたいものです。

2022年3月2日水曜日

ヤフコメの違法コメント削除を体感

 この世のすべてが自分を殺しにかかってくるかと思うくらい忙しく、昨夜は左手の指が中指辺りで動きがおかしくなって、後半はミスタイプを延々と繰り返していました。もう少し広いキーボードとかに変えようかな。
 っていうか毎日1万字は軽く超えるほどタイプすんのっておかしいと思う。

 話は本題ですが一昨日の中国人マフィア記事、内容がとっつきやすいこともあってそこそこアクセスで健闘し、ヤフコメも結構つきました。自分も仕事中ながら逐一コメントを確認していましたが、「カス記者」とか書いてくるコメント見て、「マスコミは嘘ばかり言う!」と激怒していた元プシャーの友人なんかが今の自分の立場になったら、やばいくらい怒っていたんじゃないかと思い、そういう意味では自分は彼より忍耐あるなと思えてきます。
 まぁ次辺り、「どうもカス記者です(´・ω・)」と返信してみようかと思ってますが。

 話を戻すと記事公開から約30分後くらいに、自分のことを中国工作員認定するコメントが入ってました。昔はこういうコメント多かったのに最近はすっかり見なくなってたよねなどと懐かしく思ってみていたら、投稿から約5分後くらいにブラウザ更新してみたところ、当該コメントは消えていました。
 恐らくですがこれは最近になってヤフーが力入れて来た、誹謗中傷コメントの排除によるものだと思います。というのもそれ以外のコメントはしっかり残っており、その工作員認定だけのコメントがぽっかり消えていたからです。

 コメント内容の否定的反応のクリック数が極端に多ければ自ら下げる人もいますが、さっきのコメントは投稿されたばかりで、また内容からしても自ら下げてくるようなコメント内容でもありません。やはり私に対するいわれのない誹謗中傷とヤフーがとったために消されたのだと思いますが、やはり以前と比べると自主規制が強くなっていると感じます。
 で、実際に保護してもらった立場からすると、私自身は別にとやかく言われてもあんま気にしませんが、さっきのプシャーな友人などの様に怒りやすかったり、傷つきやすい人もいることを考えると、この手のヤフーの対応は極端じゃなければありなのかなと思います。少なくとも根拠なく「こいつは何人だ」とか「肥溜めのクソみたいなところの出身だ」などというコメントだったら消したところで言論統制にはまずならないでしょう。

 ただこの手の誹謗中傷コメントの問題点は、こういう根拠ない中傷でしか発散できないほどストレス抱えた人が割とたくさんいるっていう点こそが、一番根が深い問題だと個人的に思います。やはり中国と比べると今は日本の方が鬱屈した人に溢れているように思え、例え貧しくても楽しく暮らせるような社会をもっとみんなで考えて構築していく方が前向きです。
 もっとも中国人の友人は、「お金イコール幸せじゃないけど、最低限、お金ないと幸せに離れない」と昔言ってましたが。