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2022年10月4日火曜日

成人後に捕まった犯人への少年法適用は必要か?

遺族「私たちは今も事件の中に」 神戸市高2刺殺事件から12年(毎日新聞)

 最近あんま馬鹿にしなくなった毎日新聞の記事ですが、この記事見て前々から感じていたことが自分の中で具体化してきました。

 記事中でも書かれているように、かつて私が「一番真相を知りたい未解決事件」として挙げた神戸高2殺害事件はその事件発生から約10年後、急転直下的に犯人が逮捕されました。捕まったきっかけは犯人が愚かにも自分がこの事件の犯人だったと周囲にほのめかしていたことを警察を掴み、証拠固めを経た上で見事逮捕に至りました。
 ただこの事件、記事中にもあるように犯人は犯行時に未成年であったことから、裁判には少年法が適用される見込みとなっています。この点について遺族の方も不満を呈しており、実際犯行時から10年超経過して成人となった後も逃げていたことを挙げ、その少年法適用に疑問を投げかけています。この遺族の気持ちについては私も強く同感する思いで、少年法の存在理由から考えてみてもやはりおかしいという気がします。

 そもそも少年法というのは、法律の専門家ではないのであんま偉そうなことは言えないものの、精神的に未熟で犯罪を犯しやすい未成年に対し、より更正に重きを置いて刑罰に一定の制限を設けるという趣旨で設置されているものだと考えています。然るに今回の事件を始め一部事件の犯人は時間の経過によって逮捕、裁判時には成人となっており、仮に裁判で少年法を適用して同じ犯罪に対する刑罰に比べ刑罰程度が抑えられた場合、成人に対し少年法を適用するというおかしな構図ができてしまいます。
 また成人に対し少年法を適用するにしても、果たしてそれで彼らが更正するかといったらぶっちゃけしないでしょう。それなら他の成人と同じように通常の刑罰を課す方が、また更正の可能性を広げる気がします。

 そもそも今回の事件の様に、成人後もその犯罪行為を隠し続けていた人間に対し、刑罰を緩和する必要が生があるかといったら私はそうは思わないし、例え犯行時が未熟な未成年だったとしても、成人後もその罪を悔いずに隠していたのなら、一言で言って「狡賢い」人間としか思えず、更正よりも制裁を優先するべきじゃないかと思います。

 以上を踏まえて敢えて提言をすると、少年法の適用はあくまで逮捕時に未成年だった場合に限定するというのはどうかと考えています。具体的には17歳で犯行を犯して19歳で捕まった場合は少年法は一切適用せず、他の成人と同様にその罪に見合った刑罰を課すというイメージです。
 逆を言えば、17歳で犯行を犯した場合、18歳になるまでに逮捕されるか出頭した場合は、少年法によって保護適用されることとなります。こうすることによって、「少しでも刑罰が軽くなるのなら」という心理を働かせて、成人になる前に出頭を促すという効果も得られるのではないかとも思います。

 ついでに書くと、犯行時未成年だったからという理由で実名を報道しないメディアが多いですが、軽犯罪ならともかく殺人や傷害などの重大犯罪得あれば、犯人が成人になっていたら実名報道にしてもいいと自分は考えています。理由は上記と同じで、少年法の保護を適用するに値しないし、その罪を成人として償うべきだからだと思うからです。

2022年10月3日月曜日

取材に対し報酬を支払うべきか?

 大分前ですがある有名な漫画家がメディアからインタビュー依頼が来たことについて、無報酬であることが無礼であるとツイッターかなんかで言及していました。その漫画家からすれば一方的に時間が採られるだけなのに、作品の宣伝になるからといって無報酬でインタビューさせろというのは虫のいい話だとして批判してましたが、自分の意見はこれとは異なり、メディア側の「無報酬」を要求する姿勢の方が正しいと思います。

 初めに書いておくと、この漫画家の主張も全く分からないわけではないし、報酬をよこせと言いたくなる気持ちも理解できます。しかし仮に報酬を要求して出してくるメディアがあったとしたら、確実にそのメディアは腐ったメディアに属すことになります。
 この辺、自分も新聞社時代に厳しく言われたのですが、取材する側が取材相手に報酬を出してしまったら、取材する側にとって都合のいい発言が得やすくなってしまいます。はっきりと要求しないまでも、金銭を受け取った側が無意識に迎合してくる可能性も高く、メディアに求められる中立的な立場が根底から覆る可能性が圧倒的に高いです。そのためにメディアは、例え横柄だろうとケチだろうと叩かれようとも、取材行為に際しては一切の取材料などを提供してはならないということが大前提となっています。

 もっとも、妥協点がないわけでもありません。具体的には一緒に食事をとることはまだ認められており、取材と称して高いレストランに招いて経費で落とすことはよくあります。この行為であれば同じものを取材する側もされる側も一緒に消費するため、自分もまだありなのではないかと考えています。
 ただ食事を奢るにしても、一番望ましいのは取材後の方がいいです。無報酬で取材した後、取材のお礼として食事に連れて行く方がより適切であり、自分は基本こういう手段を取ります。

 以上のような理由から、基本的に取材料を報酬として渡すことはNGであり、取材する側としてはやはり「宣伝になるから」を錦の御旗にするよりほかありません。まぁ不正とかの取材だったら、悪い意味の宣伝になるから攻撃的に要求するよりほかないですが。

 それにしても今日また企業に電話取材かけましたが、どこの広報も理解を超えるレベルの低い対応ばかりで、なんか10年前と比べて企業広報の質がこのところ劇的に落ちてきているのではないかという気がします。基本、広報というのはその場で確実に回答しなければならないというのに、まともに回答できないばかりか回頭時期を引き延ばしたりするなど、本当に専業なのかといろいろ疑いたくなります。

2022年10月2日日曜日

丸くて小さくてかわいい(M41戦車)

 日本も明日以降真夏日予想が出ていますが、上海も先週までの秋めいた空気はどこへやら、ここ3日間くらい夏のぶり返しみたいに蒸し暑い日々が続いています。なのに折角の連休なのだからと今朝は朝早くから自転車に乗って佘山まで往復約50㎞をサイクリングしてきました。
 先月まで仕事の忙しさとその前の上海の封鎖もあってここ数ヶ月はずっと長距離を走れていなかったのですが、上記の蒸し暑さも加わって約3時間しか走ってないにもかかわらず割と疲れ、昼寝したらやたら熟睡出来ました。


 そんで本題ですが連休初日の昨日はあらかじめ買っておいた米国のM41戦車のプラモをまた組み立てていました。


 この戦車は大戦後にロールアウトした戦車で、朝鮮戦争末期に投入されたほかベトナム戦争でも使われています。また日本の自衛隊にも供与されていたことから、デカールには見ての通り自衛隊バージョンも入ってました。
 そのデカールに関しては折角だからと自衛隊仕様にして貼りつけましたが、米軍の五芒星マークの方がかっこいいのかなと思っていたものの、実際つけてみたら上の写真の様に日章旗がモスグリーンの機体の上でかなり映え、予想以上にいい感じになってくれました。


 やはり大戦中の戦車と比べて大戦後の戦車はあんま人気がないのか、このキットも約半世紀前の1970年代に発売されたもので、パーツの精度がやや低かったほかマニュアルも少し見づらいものがありました。とはいっても部品点数自体は非常に少ないこともあって組立自体は容易であり、自分も2時間くらいで組み上げるに至っています。


 前回、ドイツのパンターを組み上げた際に自分は、戦車は小さくて丸い形の方が好きなのではないかという自覚を持ち、丸い形状からJS-1またはJS-2(スターリン戦車)を作ってみようかと当初企図したものの、実際にはこのサイズ見たらめちゃでかくて置き場所に困りそうだから断念しました。


 なら他に丸い洗車はない物かと物色したところ、近くの(家から約10㎞くらい)プラモ屋でこのM41が転がっているのを見つけ、他のキットと一緒に通販で買おうと思って帰宅後にそのプラモ屋が運営する通販サイトを検索したところ何故かアップロードされておらず、仕方なくまたそのプラモ屋に行って買いに行きました。
 そうした妙な段階踏んで買った代物ですが、当初の期待通りに組み上げた際の満足度は非常に高く、これこそ自分が求めていた戦車だとごちては自宅で眺めまわしています。やはり自分は前回の見立て通りに戦車は丸くて小さくてかわいい、具体的には軽戦車の方が好きなんだということを再確認しました。

 それにしてもこの年で自分の新たな嗜好を発見するというのもまた奇縁なものです。もっとも「戦車は丸くて小さい方が好き」という嗜好を自覚したところで、残りの人生で何の役に立つのか全く意味不明ですが。


2022年10月1日土曜日

アントニオ猪木の逝去について

 前々から容態が悪いとは聞いてはいましたが、プロレスラーのアントニオ猪木が亡くなられたという報道がなされています。私自身はプロレスを見るわけでもないですが、彼は本業のプロレス以外においても幅広く活動しており、プロレス界への功績だけでなく、政治家をはじめとする活動の面でも非常に大きな影響を及ぼした人物であると感じていただけに、大きな歴史の区切れを迎えたと一人感じます。

 私見を申せば、単純に賢い人物であったという印象を覚えます。発言の節々で周囲から自分がどう見られ、どう振舞うべきかを考えて行動しているように見え、また実際にその期待に応えるだけの実力も兼ね備えていました。またプロレス界の功績で言えば、既に逝去されているジャイアント馬場よりも長く活動してきたこともあり、その功績は間違いなく上だと言っていいでしょう。というより、日本プロレス界の功績で言えば師の力動山に並ぶか上回るかという水準にあると言っても過言じゃありません。

 また独特な発言ぶりから地味に日本の文化面への影響も少なくなく、刃牙シリーズを始め多くの漫画やゲームで彼がモデルとなっているキャラクターが作られており、この点をとっても唯一無二な人物であったと思わせられます。

 それにしても近年は、プロレス界だけでなくあらゆる業界で彼のようなカリスマめいた人物を見なくなったとも感じます。そういうカリスマめいた人物が多数登場できたからこそ、昭和という時代ならではなのかもしれませんが。

2022年9月29日木曜日

ロシア動員は致命的失敗?


 既に各所で報じられている通り、劣勢続くウクライナ戦争を受けてロシアは予備役を対象に動員、というより実質的な徴兵を行うことを発表しました。結論から言うと、ウクライナ戦争の開戦以降としては最大の致命的な失敗を招く決断になるのではないかと見ています。


 諸説あるものの、この動員令を受けロシア国内では混乱が続いているとされ、国外へ逃亡する人が後を絶たないばかりか、本来の動員対象でない人物に赤紙が来るなど大いに浮足立っています。ロシア政府も一部手続きのミスを認めているあたり、この国内の反発や混乱は想定を超す規模だったのではないかと思われます。
 もっとも下手したら、マジでプーチンらは動員令を書けるとロシア人は愛国心からこぞって応じると本気で信じてた可能性もありますが。

 さてこの動員を巡る混乱ですが、メディアの報道だとプーチンに対する国内の支持だけでなく、ウクライナ戦争に対するロシア国民の意識も揺らいでいるなどと、ロシア国内でのダメージが大きいとよく報じられています。ただ私はこれとは異なる見解を持っており、国内よりも国外への影響、具体的にはロシア人が逃亡しようとしている周辺国への影響波及の方が大きいのではないかという風に素人的に見ています。

 既に地続きでロシア被害者の会代表ともいうべきバルト三国はロシアからの亡命を一切認めないとして、脱出してきたロシア人は受け入れないと表明しています。それもそのはずで、そもそも「ロシア語を話すロシア人がいる」という身もふたもない口実でクリミアや他のウクライナ領土にロシアは攻め込んでいるのですから、脱出しようとするロシア人にも同情心を覚えるものの、バルト三国がこうした措置を取るのも無理ないでしょう。

 問題はこのバルト三国以外の周辺国、具体的にはベラルーシやカザフスタン、ジョージアではないかと思っています。これらの国々が脱出しようとするロシア人をどうするか、恐らく親ロシアの立場を一貫して取るベラルーシは追い返すでしょうが、カザフスタンとジョージアは既に受け入れを表明しており、このところ急激に滞在ロシア人が増えていると報じられています。
 これが何を意味するのかというと、これまでもバルト三国はこの戦争でウクライナを軍備、資金面で強く応援して来ていますが、こうした政府レベルでの係わりだけでなく、民間レベルでもよりこのウクライナ戦争への関与を、脱出してきたロシア人を介して深めていくのではないかと見ています。これはバルト三国以上に、カザフスタンやジョージアの方がより深刻で、何が言いたいのかというとウクライナ戦争を傍観する立場にあった国々が、難民によってその関与を深めており、戦後処理を含めていろいろともつれてくる可能性が高まっているのではないかと思うわけです。
 端的に言えば、今回の動員をきっかけに戦争の影響がより周辺国に波及し始めてきているのではと見ています。

 だからといってすぐ何か起こるわけではないですが、国外に脱出したロシア人を介して、ロシア国内に残っているロシア人にもこの戦争の正しい情報、具体的には敗北に次ぐ敗北、虐殺などの戦争犯罪がより伝わるようになるかもしれません。場合によっては、ウクライナ軍の中に亡命ロシア人部隊ができる可能性もあり、ロシア国内におけるクーデターに大義名分が乗っかり始めてくる可能性も、決して大きくはないですがなくはないでしょう。
 こうした動きは、これまでの国外脱出は一部エリートだけだったことからも、仮に動員がなければ起らなかったとみられるだけに、この動員でプーチンが得たメリットとリスクを比べるならば、比べるまでもないということになるでしょう。

 その上で今後の戦況ですが、仮に予備役を動員したところでロシア軍は兵装はおろか食料さえも補給が払底してきているといわれており、また訓練を積んでいない予備役上がりを投入したところで、戦況に及ぼす影響は本当に限られるでしょう。この辺はプーチンも理解していたようですが、右派からの動員要求に屈して今回発令したと指摘されており、そう考えると御気の毒様という感も覚えなくはありません。
 そういったことを諸々考えると、ロシアが最も損切りをうまくできるチャンスがあったのは、キープ攻略の撤退前だったのではないかと思います。あの時点でウクライナ東部割譲を条件、若しくはナチ勢力打破成功などをうそぶいて講和して全軍撤退を決めていれば、まだクリミアも維持できたし面目も立ったでしょうが、今やもうウクライナも講和を受け入れるはずがなく、国内外から突き上げ食らって破滅に向かうしか道が残っていません。

 また具体的にこの戦争がいつ終わるかですが、やはりカギとなるのは来月10月、それも後半じゃないかと思います。こう思うのも本格的な冬の到来がウクライナの戦場に及ぼす影響は小さくないと思うからで、補給を始め、冬が両軍にどう影響するのかを密かに注目しています。
 また素人的な意見を述べると、どちらかといえば祖国防衛の立場にあるウクライナに地の利があり、逆にロシアはより補給が厳しくなるのではと思います。単純な防衛だけなら冬の寒さは守りのロシア側に恩恵をもたらしますが、今年前半の開戦時においてもロシア軍は冬の備えが全くできず、多くの場所で兵士が凍えていたと言われるだけに、物資を大きく喪失した今になっては今度の冬はさらにロシア軍を苦しめるのではないかという気がします。

 プーチン自体は冬の到来は燃料に事欠く欧州諸国でエネルギー不足が深刻となり、ウクライナへの支援を緩める契機になるとみているようですが、なんとなく、彼を含めロシア指導部は戦場の現場の立場を完全に無視しているように見えます。だとすれば今回の動員みたく、欧州諸国の対ロシア制裁緩和以上に戦場の混乱が大きくなって、また足元をすくわれる可能性も低くはない気がします。

 最後にロシアが核を使うかについては、現状ではロシア側も全く使う気がないように見えます。こう考えるのも、もし使う気があるなら動員発表前に使って、それから動員を出す方が国内世論的にも有利であるように見えるからで、むしろ核を使う気がないから今回動員に走ったのではないかとも見ています。完全な憶測ですが。

2022年9月27日火曜日

夷陵の戦いの開戦は必然だった?

 例によって中国史を勉強しなおしていますが、ちょうど三国志のあたりで夷陵の戦いについて興味深い見解が中国で唱えられていることを知りました。

 夷陵の戦いとくれば三国志マニアには説明不要ですが、簡単に経緯を説明します。蜀を得て、漢中で魏軍を撃退して日の出の勢いだった劉備軍団でしたが、呉の裏切りによって荊州を奪われたばかりか、劉備の義弟の関羽も戦死する事態に陥ります。この呉の裏切りに対する雪辱戦として劉備が呉を攻めてたところ、後の陸遜により大敗したのがこの夷陵の戦いです。

 この戦いは諸葛亮をはじめとする幕閣が反対する中、関羽の仇を取りたい劉備の意思で強行されたと言われているのですが、中国で出ている意見の中には実際はそうではなく、蜀としては何としてでも荊州を取り戻さなければならない事情があったとして、劉備の意思以前に戦略的にも不可避な戦いだったとされています。

 具体的にどういうことかというと、諸葛亮が編み出した天下三分の計に則り劉備軍団は蜀こと益州と荊州を得ることに成功しました。そして漢中を奪取すると、劉備は関羽に指示して荊州から魏の領土、具体的には南陽を攻めさせ、一時は優勢であったことから魏の心胆を大きく寒からしめました。
 実はこの一連の流れこそ、天下三分の計の肝ともいうべき戦略でした。何故かというと、益州と荊州の二方面から攻撃を仕掛けることで魏軍を常に分散、疲弊させるというのが、魏攻略における戦略の柱だったからです。つまり劉備が魏を攻略するためには、軍隊を二方面で展開する必要があり、そのために益州と荊州が揃っていなければならないわけです。

 実際、この戦略は見事にはまっていました。先にも書いた通り、漢中では大勝し、荊州でも関羽があまりに勝ち進むことから魏では首都遷都も検討されたほどでした。また魏の立場からすると、距離の離れた二地域から、どちらか手薄なところを常に攻撃してくるとなると気が気でなく、防衛においてはその広大な領土が却って仇となる面があります。

 しかしこの後、こちらも前述の通りに呉が劉備との同盟を破棄して関羽を攻撃し、荊州を奪取することとなります。蜀としては益州側から魏に攻撃することはできるものの、史実の北伐の様に魏側としては防衛ラインを絞ることができ、対策することが出来てしまいます。一応、北伐時には呉も牽制のため魏に攻撃を仕掛けていますがあまり熱意はなく、そもそも漁夫の利が発生することを恐れ真剣に戦うことはありませんでした。実際に出兵してもすぐ撤退することが多く、蜀が魏を倒すためにはやはり自らが二方面で戦線を展開し、連携する必要があったでしょう。

 こうした魏討伐という戦略のためにも、蜀としては何としてでも荊州を呉から奪い返す必要があったというのがここで紹介している意見です。もちろん関羽の弔い合戦という面もあったでしょうが、冷徹な目で見るのなら単純に蜀が生存していくためにも荊州は必要不可欠で、夷陵の戦いの発生は不可避であったと言えます。もっとも呉が同盟復活のために荊州を差し出すと提案してきた際に受け入れていれば、というイフは成り立ちますが。
 逆を言えば、夷陵の戦いに敗北後、益州一つだけでその後も魏と戦い続けられたのは、ひとえに諸葛亮という大天才がいたからであって、実際に諸葛亮が亡くなるや蜀は斜陽の道を歩むこととなっています。そういう意味では彼一人で荊州一つ分の価値がリアルにあったと言えるでしょう。

冷凍焼肉のたれ事件

千葉県松戸市の女児行方不明、情報求めチラシ配り 県警は約120人態勢で捜索を継続(日刊スポーツ)

 このところ報じられている上記の松戸に住む女児の行方不明事件ですが、周辺現場はかなり地元というか、朝早くだと人いないから無駄に高速で自転車に乗りながらカーブを曲がる練習をしていた現場もあり、個人的な興味も手伝って注視しています。早く無事に見つかるといいのですが。

 この事件について今朝、ソ連人民の敵であるうちの親父とチャットを交換した際、親父は子供だからそれほど移動できるとは思わないんだけどといったのに対し、「子供は予測のつかない行動を取るものだ。俺も小1くらいの頃、焼肉のたれを凍らせようとしたことがある」と、妙なことをまた口にしてました。

 この事件について少し解説すると、当時学校で「オリジナルな氷を作ってみようぜ!」的な授業が行われ、自分は無難にビー玉入れた氷を作ったのですが、クラスメートの中にはジュースを凍らせてカラフルな氷を持ってきた奴もおり、「いいなあれ(´・ω・`)」的に思い、帰宅すると自分も作ってみようと思ったわけです。

 早速自宅の中で凍らせるのにいい材料はないかと探したところ、カルピスがあったのでこれを水で薄めてワンブロック入れました。他に何かないか、なるべく色付きだといいんだけどと探したところ、目に入ってきたのが焼肉のたれ(ジャン)で、何の迷いなくワンブロックに注ぎました。
 こうして妙な液体ばかり注いだ氷受けを作ると冷凍庫に放り込んだのですが、結果から言えば焼肉のたれは凍りませんでした。液体っていうかソースなんだから当然と言えば当然ですが、子供の自分は理解できず「なぜ……(;゚Д゚)」的に納得いきませんでした。あとカルピスは凍ったけど、色が元から白いから普通の氷と大差なく、なんかこれも満足感低かったです。

 なお氷受け放り込んだ冷凍庫はしばらく、焼肉のたれのにおいで臭かったです。