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2023年10月3日火曜日

好きな漫画家(奥浩哉)

 「好きな漫画家は?」と聞かれた場合、大抵相手を見て応えて無難に応えるべき状況であれば「三国志の横山光輝」と答えますが、そうでない場合は「ニビンベンと奥浩哉」と答えます。
 ニビンベンとは弐瓶勉氏のことで、その代表作は「BLAME!」、「シドニアの騎士」ですが、両作品は同じ作者ではあるものの同一人物とは思えないほどデザインが異なっており、自分が好きなのはどちらかと言えば「BLAME!」の方で、同時期の「バイオメガ」も好きです。

 もう一方の奥浩哉氏についてはその代表作はまぎれもなく「GANTZ」ですが、実は先日、セール中だったのと前からずっとほしかったことからその短編集の「赤」と「黒」を購入しました。両方とも、作者の出世作である「HEN」シリーズの短期集中連載版が掲載されているのですが、改めて読むと時代の先取りぶりというか相変わらずタブーのない描き方をしていることにびっくりしました。
 知らない人向けに説明すると、この「HEN」シリーズの内容はバイセクシャル、トランスセクシャル物です。話は大きく分けて3種類あり、

・女の子っぽい男子に求愛する超イケメンの男子の話
・超地味な女子に求愛する超美女な女子の話
・体が女性になってしまった男子の話

 以上三つで、ほかにあるとしたら両刀使いくらいしかないくらい性的価値観が一般とは異なる三者三様のストーリーが載せられています。また「黒」の方には「観察日記」をはじめとした、後の「GANTZ」を彷彿させる残酷で救いようのない、人によっては目をそむけたくなるようなえげつない内容も収録されています。

 自分が奥氏を初めて知ったのは上記の「HEN」の正式連載版で、表紙の女性キャラクターの露出が異常に激しいのと、ほかの漫画家とは一線を画すスタイルのデザインが目を引きましたが、当時は結局手に取ることはありませんでした。実際に初めて手に取ったのは「HEN」の後に連載された「01 ZERO ONE」からで、作者名が「奥浩哉」と書いておきながら、表紙には当時のバーチャファイターのようなフルCGで描かれたキャラクターが載せられており、「え、奥浩哉ってあの漫画家でしょ。なんでゲームCGが表紙なの?」という疑問から漫画喫茶で手に取ったのを今でもよく覚えています。

 この「ゼロワン」は奥氏にとって初めての、コンピューターグラフィックスを多用した漫画作品です。話のあらすじはVR空間で戦う格闘ゲームを巡り中学生の主人公らが仲間を集めて大会に出場し、俺たちの戦いはこれからだ的なところで打ち切りに合うという話です。
 奥氏によると、制作機材の導入やスタッフの育成であれほどの大ヒットを飛ばした「HEN」で築いた財産がこの作品の制作のためにすっ飛び、また人気も得られなかったから連載を中止したとの作品です。ただ結果的にこの作品で得られたノウハウが次の「GANTZ」に使われ、こちらで負けを取り返すかのような大ヒットを手中に収めるわけですが。

 この「ゼロワン」ですが、初めて見た時のインパクトは非常に強いものがありました。当時まだCGを使う作家はほとんどおらず、使うとしても表紙のカラー画程度だったものを、「ゼロワン」では通常のページでもふんだんに使用しており、元々リアル調な奥氏の絵柄と相まってCGで作られた背景が非常に際立っていました。
 その後、「GANTZ」においてもこの手法は受け継がれるのですが、CGを漫画に使うという手法は現代ではごく当たり前と化しつつあるものの、先日亡くなった「コブラ」の寺沢武一と並び、この分野のパイオニアはやはり奥氏であると私は考えています。

 もっとも奥氏に関してはその作画技術もさることながら、前述の「HEN」シリーズのように作中の展開が苛烈過ぎるくらいタブーのない描写を描く点でもほかの作家と大きく異なっています。連載終了から長く日が経つ「GANTZ」に関しては、恐らく現在においてもこれほど残虐描写の激しい漫画は多分ないように思われ、現代世界を背景にリアル寄りの画風であれほど血肉飛び交う作品は自分はまだお目にしたことがありません。実際に連載当時、よくこの本が発禁にならないものだと当時思っていました。同じ時期に「殺し屋1」もあったけど、なんか2000年初頭は堰を切ったかのような残虐描写の激しい漫画が多かった気がする。

 ただ残虐描写だけなら、「GANTZ」はここまで評価される作品にはならなかったでしょう。今回短編集を読んで改めて奥氏は単純に「漫画がうまい」というか、コマの区切り方や描写の見せ方がうまく、読者を引き込む力が元から高いと感じました。描写がわかりやすいせいかページをめくる速度が以上に早く、今回さらに勢いに乗って購入した「ゼロワン」も1時間以内に3巻全部を読み終えてしまいました。
 それでいてCGに頼らない作画能力も桁違いに高く、有名な話ですが「GANTZ」終盤で出てくる巨大ロボットは当初誰もがCGで描かれていると思われていましたが、あれも全部作者自らがいちいち書いていたそうです。っていうかあの「GANTZロボ」も、無駄にかっこよく見せようとしてないのに、ほかの誰にもない独創性を強く感じる凄いデザインに感じます。

 こんな感じで一気に奥氏についてまくしたてましたが、CG作画に関しては本気で彼がいなければ5年は日本漫画界の発展は遅れたのではないかと思います。それだけに、その記念すべき初代作品の「ゼロワン」は今だからこそ連載再開してほしいなと密かに思ってたりします。



  

パンクな自転車

 9月29日から始まった連休中、地球防衛軍などゲームばかりしているので少しは運動しないと思っていた際、「久々にアレやるか」と思いつきました。その内容というのも、隣の昆山への往復100㎞コースのサイクリングです。

 このコースは一時期、毎月やっていたくらい自分にとっておなじみのコースで道に関しても熟知しており、またちょうどほぼ100㎞になるので距離的にも感覚が掴みやすいコースです。ただこの1年くらいは仕事の忙しさを言い訳に100㎞を走っておらず、かなり久々の長距離サイクリングとなりますが、買って見知った道だけに問題ないだろうと当初思っていました。

 決行したのは昨日で、その前夜においては6時半に出発して往路に2.5h、復路に休憩込みで3.5hとし、午前中に行って帰ってくる予定でした。ただ当日朝、「(´ぅω・`)ネムイ」ということから結局出発したのは1時間遅れの7時半で、まぁそれでも昼過ぎには帰ってこれるだろうと予想していました。
 往路においてはやや追い風にもなり調子よく、ブランクなど感じさせないくらい好調に走行してこれました。そのおかげで10時前に昆山市郊外に入り、もう少し深く入ったところで折り返そうと思っていた矢先、なんかケツの方で感じる衝撃が強く感じました。不安とともに振り返ると、見事なほど後輪がパンクしていました。

 なおこの時に後ろを自転車で走ってたおっさんが「一目でわかるくらいパンクしてたよ😀」と楽し気な感じで話しかけてきました。「マジかよクソ(´・ω・)」と自分も返事した後、近くに修理できる自転車店はないかと地図アプリで探したところ、地図上でGIANTのお店が近くに表示されていたので早速そこへ向かったのですが、これがかなりの誤算となりました。
 というのも、上海は比較的コンパクトな街ですがほかの中国の都市は基本的に1ブロックが極端にでかく、地図で見て近くだと思っても、実はとんでもない距離にあったりすることが山ほどあります。この時もまさにそうで、地図で見たら2ブロックくらい先かと思ったら、表示されないだけでその過程の道にはいくつものブロックが分かれており、結局歩いて1時間くらいの距離、約5㎞いったところにお店はありました。

 とはいえお店自体はきちんと営業しており、店の人も故障内容を伝えたところすぐ対応してくれて無事にパンクも修理することができました。ほっと一安心してケンタッキーで飯食った後、それじゃあ上海へと帰るかと自転車に乗り込んで約10分、なんか後輪から音がしてきました。不安とともに振り返ると、見事なほど後輪がパンクしていました。
 一体何ごとと思いつつ、再び自転車を引っ張って先のGIANTのお店を訪れ経過を伝えたところ、タイヤの外皮に問題があるのではと調べてくれました。そしたら案の定というか鉄片が内部深くに食い込んでおり、チューブもそれにやられたのか突き刺されたような穴の痕がくっきり残っていました。

 この際店員から「もしかしてあの道通ってきたんじゃないの?」と、まさに自分が通過してきた道をぴたりと指摘してきました。その道(沿沪大道)は上海と昆山の境目で工場が多く、トラックがたくさん往来する道でこうした金属片がよく落ちており、パンクしやすい道だと教えてくれました。
 実際にというか、過去に自分もあそこで一度パンクしたことがありました。ただあそこ通らないと道に迷うってんで、結局この日の帰り道もこの道を通りました。

 以上のような経過を経て、2回目の修理費(35元=約700円)もしっかり払って再び動き出したのは午後1時でした。二度のパンクで長く歩いて時間もロスしたこともさることながら、時間の経過によって体への負担が徐々に出てくるようになり、既に体力的にフラフラな状態にありました。
 ぶっちゃけ身体の痛みとかだるさは我慢できますが、疲労になって頭痛を起こすのが何より辛いです。もっともその頭痛も、昆山市を出て上海市に入ったあたりから収まっていったのですが、今回初めて気が付きましたがもしかしたら昆山市の道路は整備されておらず凸凹しており、その振動で頭痛起きているのではないかと疑っています。

 結局そんなこんだで、帰宅できたのは午後4時でした。そこからシャワー浴びて夕食を約束していた友人に時間をどうすると尋ねたところ午後5時40分を指定され、もうちょい休められるかと思っていたら結局すぐまた自転車に乗って待ち合わせ場所へ向かわざるを得ませんでした。友人に事の経緯を話したら「昆山まで行くなよ(´・ω・)」と呆れられました。
 そして一夜明け、脚の方は筋肉痛はないものの膝の反応がやや鈍くなっています。意外だったのは左手の手の平で、恐らくハンドルを握り過ぎたせいか手の平に筋肉痛が起きていました。まぁ午後になったら全く感じなくなったけど。

 さすがに今日は自宅でカレー作ってゲームしかしないだらけた1日を過ごしましたが、やはり100㎞走ると結構負担がでかいな、毎日はできないなとか思います。ただ夏の間は仕事忙しくて、あと暑すぎて危険だったために本当に運動不足となっているため、また明日も自転車乗りに行くつもりです。行先はまた勝手見知った上海市内のある観光スポットにする予定です。

2023年10月1日日曜日

歴史の転換点

 歴史関連の議論で翌「歴史の転換点」という言葉が出てきますが、実際の現実においてはリアルタイムでその時点が「転換点」だと気づくことは少なく、後になってあれが転換点だったと気づくパターンの方が多いです。日本のバブル崩壊に関しても、確か95年頃に当時の大蔵省の出したレポートに「バブル崩壊」という言葉が出て、初めて日本人は大規模な景気の転換点を認識するに至っています。

 では近年における歴史の転換点はいつなのか。先ほどは「気づき辛い」と言っておきながらですが、近年においてはむしろ気づきやすい大事件が頻発して起こっています。
 まず直近で言えば2022年のロシアによるウクライナ侵攻でしょう。仮に今後奇跡的にロシアがウクライナに有利な条件で和睦したとしても、ロシア、素子tプーチンの世界に対する影響力は戦前と比べ激減することには変わりなく、またその余波としてロシアと反米で共同歩調を取ってきた中国の影響力もそがれることが確実です。中国に至っては景気も減速してきており、まさにダブルパンチの衝撃でしょう。

 このウクライナ侵攻より一つ前の転換点はというと、こちらも非常にわかりやすい2020年のコロナ流行でしょう。各国の防疫体制だけでなく、同じ読みの貿易ことグローバルビジネスに与えた影響もさることながら、リモートワークをはじめとするライフスタイルでも大きな転換を促しており、これ以前と以後でITの活用の幅は大きく違ってきています。またその変化に対応し切れなかった企業らは廃業に迫られており、コロナはネガティブな面ばかり言われていますが、社会に対しポジティブな影響も十分及ぼしていると私は感じます。
 また2020年は長く続いた安倍政権が終わり、「すがっち」こと菅内閣も誕生しています。安倍政権は長く続いたことで日本への影響が大きいこともさることながら、翌年の暗殺事件とそれに伴う統一教会問題事件など安部元総理が居座ったことにより蓋をされていた出来事も少なくなく、政治的な転換点であったとみていいかと考えています。

 これ以前はしばらく転換点はありませんが、世界的にはともかく、日本にとってはやはり2011年の東日本大震災は転換点となり得るでしょう。世界的で言えば2008年のリーマンショックで、これにより金融や会計業界は規制が強化され、それ以前と以後では全く世界観が異なってきます。
 そのリーマンショック以前の転換点と言えば、自分が間を見落としているだけかもしれませんが2001年の米国における同時多発テロだと考えています。この事件がなければアフガン、イラクの戦争はなかったということと、ソ連崩壊に始まる90年代における米国全盛期の転換点にもなっていて、以上に挙げた転換点の中でも最も大きな影響力を持つように感じます。

 以上の通りざっと列記してみましたが、自分が転換点と感じる出来事が2021年のコロナ流行、2022年のウクライナ侵攻が非常に短いラグで起きています。あまりシンギュラリティというのを信じてはいませんが、何か一つの出来事をきっかけに、影響が波及して大きな事件が連続で起こるということは現実にもありえ、それを踏まえるとウクライナ侵攻はコロナ流行がなければ起きたのか、起きなかったのかは後々研究テーマとして成立するような気がします。
 同様に、ウクライナ侵攻が今後どのような事件を波及して起こすのか、今世界史を俯瞰する上ではこの点を最も注目すべきでしょう。端的に言えば東欧と北欧のほぼ完全なNATO入りが、EUことヨーロッパ統合の行く末にどう影響するのか、ロシアの影響力ダウンによる中国や北朝鮮への影響は、近年に社会の分断が激化している米国は今後どうなるのか、この点が論点になってくるでしょう。

2023年9月30日土曜日

座卓型パソコンスタイル


 前からかなり検討していましたが、先日ついに座卓を買ってパソコン周りを整理してみました。


 この座卓スタイルは学生時代にも行っており、椅子社会の中国でもできないかなと前々から考えていました。去年に椅子に座ってパソコンと向き合う背の高い机を新調した際、脚を折りたためる机にしたため畳んだら場所を取らなくなったので、同じように足を折りたためる座卓なら気分によって座卓か椅子机を選べるようになると思い至り、今回こうしてようやく実行に至れました。

 この座卓スタイルが本当に力はを発揮するのは冬で、部屋で一切暖房を使わず地球に無駄にエコな私の生活では、冬場は常に室内で布団にくるまってパソコンをしています。これが椅子だとくるまり辛く、いつも「座卓だったらなぁ」と思っていました。その気になれば、こたつ化することも可能です。

 こうしてようやく整えた座卓ですが、やはり一番いいないいな人間っていいなと思う点としてはやはり、座った状態で足を伸ばせられることです。こうすることで足の筋を伸ばすことができ、体勢的に長くは行えないものの、1回やるごとに柔軟にもなるのでいい感じです。
 ちなみに自分はかなり体が硬い方なので率先して柔軟やらないといけないのに、このところはずっとさぼり気味でした。

 また上の写真ではニトリで昔買った座椅子もセットにしていますが、ござの上でも十分座ってて楽なので、今この記事を書いている段階では座椅子に座っていません。こっちの方が背筋も伸ばせられるし。
 何気にこの背筋も、椅子に座るより地べたで胡坐こくほうがグッと伸ばせられる気がします。以上を踏まえると背筋というか背筋、それと脚の筋の柔軟性を磨くにはこの座卓スタイルの方がいいかもしれません。ただ夏場は胡坐組んでると足でやたら汗かくので、Zガンダムみたくいつでも通常の机に戻せられるので、夏場はまた以前の形に戻すかもしれません。

 なお今回買ったこの足を折りたためる座卓は70元(約1400円)。マジで中国の家具バイヤーになろうかなと思うくらい中国だとこの手の家具が安いです。お値段以上。

2023年9月29日金曜日

どらごんころし

 「ドラゴン殺し」と言えば、ダークファンタジー漫画の最高傑作と誉れの高い「ベルセルク」で主人公が使う「竜をも屠れる」大剣ですが、最近は中日の立浪監督に対しても「竜殺し」という別称がついてきています。

 この別称は偶々「竜殺しのタツナミ」というキャラクターが出る漫画が配信された当時、立浪監督率いる中日ドラゴンズが、あくまで偶々一向に上向く気配なく今シーズンもほぼ最下位確定のようなシーズンを過ごしており、「タツナミが中日を殺しに来ている」という一部ファンの見解と一致したことで出てきたものです。
 まぁぶっちゃけ、同じ最下位でもホームラン王を狙える位置にある万波選手をはじめ、徐々にではあるもののチームが上向く気配を見せている日ハムと比べるとその差はデカいなと思います。またこんなチーム事情を反映してか「米騒動」などネタにニュースが中日から吐き出され続けるというのも因果なものです。

 なお中日では今年、キューバ出身選手が2人も飛んだというか亡命をやらかしましたが、この亡命劇にネットで誰かが中日のことを、ユダヤ人に命のビザを出した杉原千畝に例えている人がいましたが、すごいセンスしている気がします。

 そんな私も大嫌いな中日は置いといて近況ですが、相変わらず「遅雄防衛軍4.1」にはまっており、文字通り寝る間も惜しんで遊んでいます。まず難易度EASYからクリアしましたが、後半の面で大量のドラゴンと闘う面があるのですが、プレイ中にふと、橋の下に安全地帯というかドラゴンが入ってこれない遊歩道のようなトンネルがあることに気が付きました。ただトンネルの中に入ると空にいるドラゴンを狙って撃てないことから、隠れているだけではどうしようもありません。
 そこで、トンネルの中でロケットランチャーを使うこととしました。トンネルの中で自分が爆風に当たらないよう壁に向かって撃つとあら不思議、爆風が何故か壁やコンクリを貫通して橋の上や周辺にいるドラゴンに当たり、自分を狙ってトンネルの周りにいるドラゴンを文字通り一網打尽にできてしまいます。もっとも距離感ミスって、何度も自分が爆風に巻き込まれて死にまくりましたが。

壁に向かって撃ち続けろ!

 何故か知りませんがこの作業がやたらはまり、難易度HARDでもクリアできていい武器がたくさん得られるため、延々とこの面だけやり続けました。やり続けている最中、ロケットランチャーではなく火柱を真上に吹き続けるナパーム弾でも、炎が壁を貫通して橋の上にいるドラゴンをあぶり続けられることに気が付き、こちらの方法の方が安全かつ早いことからこっちに切り替え、でもって何度もクリアし続けています。

壁の中からこんにちは!

 この「ドラゴン殺し」ともいうべき必勝パターンですが、一方的に尚且つ大量のドラゴンを屠れることからめちゃくちゃストレスが解消されます。ただ橋の上で大量のドラゴンの死体が積み重なるせいか、あぶっている最中に本来なら貫通するはずのないドラゴンの死体グラフィックも貫通してきて、トンネルの中に姿を見せてきます。地味にこの貫通死体にロケラン当てると誤爆して自分が吹っ飛ぶため、いやらしい存在でした。

トンネル内では紫色の血の雨が降るぜ!

 またこのゲームでは敵キャラが絶命した際には紫色の血を吹き出すのですが、この血もトンネルを貫通して橋の上からたくさん降ってきます。天井からドラゴンの首が突き出た上に紫色の血の雨が降り続ける中、ひたすらナパーム弾をトンネル内で発射するのは普通にホラーな感じます。
 なおこのステージ、敵の増援が来た際にNPCが「恐ろしい光景だ……」としゃべるのですが、敵の増援よりトンネル内の方が恐ろしいことになっています。

トンネル内は所せまし!

 タイミングによっては、上の画像のように所狭しとドラゴンの死体が貫通し、その背後で火柱が上がり続けるというわけのわからない状況に陥ります。なお貫通したドラゴンの死体に誤ってナパーム打ち込むと、その死体から水平方向に火柱が吹き出し自分があぶられる羽目となります。っていうかこのナパーム、ほかのステージでもかなり使えます。

 こんな感じで延々と遊んでたら、ドラゴン撃退数の数値のみがえらい量に跳ね上がっていました。もしかしたら時代が違えば、自分もドラゴンキラーと呼ばれる身になっていたかもしれません。

2023年9月28日木曜日

「失われた十年」に関心を持つ中国人

 相変わらず「地球防衛軍4.1」にはまっててブログの更新すらさぼる有様です。これほど中毒性感じるゲーム、同じシリーズの「地球防衛軍3」と「真・三国無双2」以来だと思う。

 話は本題ですが同僚の中国人から、「今の中国は日本の『失われた十年』みたい(´・ω・)」と、ある日言われました。私自身もこのところこのブログで同じようなことを常々口にしていますが、中国人自身からもこっちが振っているわけでもなくそのような言葉を聞くとは思わなかっただけに、少々驚きました。
 そこで興味を持って「失われた十年」の中国語に当たる「失楽的十年」、「失去的十年」で検索してみたところ、自分でも思ってた以上に多くの記事や論評、ブログがヒットしてきました。特に去年と今年にかけて多くの記事が出ており、それも大手メディアも取り扱うなどその関心ぶりはまごうことなく高いと言い切れます。

 その論評内容を見ると、「日本はどうして失われた十年に至ったのか」という原因説について述べるものが多く、解説される内容も「プラザ合意がそもそものきっかけだった」とファーストアプローチは正鵠を得ています。
 なおプラザ合意の中国語は「広場協議」でした。「プラザ=広場」だけどこの訳でほんといいのとちょっと思いました。

 話を戻すとプラザ合意により円高が急激に高まり、日本の米ドル換算資産が急増したことで株価や不動産の高騰を招き、しばらく放置していた大蔵省が急に金融引き締めに動いたことでバブル崩壊が起こり、失われた十年が始まったという風に紹介されています。この一連の流れには自分も異議はなく、逆を言えば、多くの中国語記事で判を押したかのように以上の経緯が語られているあたり、中国人も日本のバブル崩壊、失われた十年に対して一朝一夕ではなく、かねてから多くの人が研究していたと窺われます。

 ただ、それら記事を見ていると肝心な点が抜けているという印象も覚えました。それは何かというと、失われた十年の中身、そして終焉についてほぼ全く触れられていないという点です。
 「失われた三十年「と言われるなど日本の失墜は今もずっと続いていると主張する人はいますが、私自身は2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災の以前、以後とは区別するべきだと思っており、2003年あたりが失われた十年はひとまず区切られると考えています。では何故そこで区切られるのかという、当時の日本の状況について中国語記事ではほぼ全く触れられておらず、突き詰めて言えば、中国人は日本のバブル崩壊のきっかけなり原因なりにしかほぼ着目していないという印象を覚えます。

 以上を踏まえると、中国に今後起こる出来事に対して果たして中国は本当に日本を反面教師にして打開できるかという点で、はっきり言って不安を覚えます。実際、そうした不安の兆候がはっきり出ているというか、「中国は日本のようにはならない!」という主張の論拠が、まさに日本と同じ轍を踏んでいるということに気が付いていません。
 その辺については、もう少し当時の日本と今の中国の共通点、相違点を整理したうえでまたご紹介します。

2023年9月26日火曜日

ジャニーズ問題に対してテレビ局は補償しないのか?

 関係ないけど中国語で「恵民」の発音は「ホイミン」となります、マジで。誰も気にしないけど、自分はこの文字が出てくるたびにあの触手クラゲを想像します。

 話は本題ですが今も燃え広がり続けるジャニーズ問題で、これまで大手メディアの中でもはっきり言って及び腰だったテレビ局側もここにきてジャニーズ事務所に距離を置き始めています。これまでジャニーズ系の番組が多いと指摘されていたテレ朝なんかも、社名変更の要求を含む質問状を送ったことを社長が明かしています。
 ただこうした大手マスコミの駆動については、これまで知ってて黙認し、被害拡大の片棒を担いでいた存在なのに何をいまさらという批判があります。とはいえ、事ここに至っても黙認を続けるのもどうかと思えるので、ジャニーズに対する姿勢で転向を見せたことについては私自身は仕方ないというか当然ではないかと思います。

 ただその一方、彼らがジャニーズ事務所に対して一方的に被害者の補償を行うようように要求することには強い違和感を覚えます。新聞社や雑誌社などはともかくとして、テレビ局にに至ってはほぼ完全にジャニーズと結託して莫大な利益をこれまで稼いできました。だからこそテレビ局はこの問題を黙認してきたのであり、いわばジャニーズと一蓮托生な関係にあったと言い切れます。
 そうした関係を考慮すると、特にこれまでジャニーズのタレントを使って荒稼ぎしてきたことを感がると、私は少なくともテレビ局に関してはジャニーズ事務所と同じく、被害者に対し救済や補償を行う責任があると思っています。もちろん最大の責任者は法人であるジャニーズ事務所ですが、テレビ局が自分たちは関係ないと言って一切補償に与しないというのはそれは違うでしょう。

 仮に補償を行うとしたらどうするべきか。まず被害者に対する直接の補償はやはりジャニーズ事務所が行うべきであり、これに介在する必要はないと思います。ではテレビ局はどんなふうに補償をするべきかですが、複数の局が存在し、またジャニーズの出演度合いも局によって異なることを考えると、一律の金額で補償するかに関してはやや議論があるし、そこら辺を正確に行おうとすると逆に手間となります。
 であれば、この際に性的虐待被害者に対する基金をテレビ局が共同で設立し、その基金に寄付するという形にしてはどうかと考えています。過去の性的虐待を放置した代わりに未来の性的虐待を防ぐ団体を作るという形にして、また寄付形式を取ることにより税負担も軽減させるのであれば、実現しやすい形になるのではないかと勝手に考えています。

 少なくとも、テレビ局が自分たちは何も処分なり批判を受けず、上から目線でジャニーズ事務所に対し一方的に改革を促すという態度を取るというのは不遜もいいところです。当事者意識がなさすぎるというか、先ほどのテレ朝の社長の行動に関しては私は非常識もいいところだと思っているし、また批判の声が出ないということにも密かに失望しています。この辺、文春とかはどう思っているのか聞いてみたいものです。