2013年9月18日水曜日

シリア情勢に対する一つの考察

 先週、政府軍が化学兵器を使用したとの疑惑が出ていたシリアへの対応について、シリアの化学兵器を各国や国際組織が管理・監視するというロシアの提案に米国が同意したと発表されました。それまで米国は一貫してシリア政府に対して「超えてはならない一線を越えてしまった」として軍事制裁を示唆していましたが、今回のロシアとの合意によって事実上、見送られる形となりました。
 米国が今回ロシアに妥協した理由としてあるメディアでは、シリアの隣国であるイスラエルに対する報復を懸念したのではないかと報じておりました。確かにイスラエルはシリアの隣国にあり、また米国のロビイストに深く食い込んでいる国なだけに十分ありうる話でその通りだと思うのですが、それ以前に何故米国がこれほどまでに軍事行動を示唆したのか、ちょっとその辺が気になります。

 というのも、これまた海外報道で審議の確認は難しいのですが、化学兵器使用疑惑が立って間もない8月下旬の時点で、既に米軍はシリアへの軍事行動に向けて艦隊を差し向けたりするなど攻撃準備を整えていたそうです。それだけに攻撃命令が出されずに9月を迎えた際は米軍内部で動揺が広がったと書かれてありましたが、実際にオバマ大統領の当時の発言を見ているとさもありなんという気もします。

 ここでの大きな疑問点は、一体何故米軍はこれほどまでにシリアに対して軍事行動を起こそうとしたのかです。推測ならば理由はなんとでも言えますが、中東にもっと幅を利かせたいとか、反政府側と何らかの取引があったのか、いちいち挙げていたら切りがありません。さすがに中東情勢は専門じゃないのでこの辺りについて詳しい言及は避けますが、少なくともロシア(+中国)の抵抗がなければ米国は本気で軍事行動を起こしていたと私は思います。

 そう思うだにつけてオバマ大統領は随分とまた好戦的な人物だったのかと言わざるを得ません。元々彼はイラク戦争の失敗を指摘してイラクからの米軍早期撤退を訴えて大統領になりましたが、先日の個人情報の件といい、根っこはブッシュと変わりがないのではないかとも思えてきました。まぁもう再選したのだし、余計な遠慮がなくなったとでもいうべきなのかな。

2 件のコメント:

  1. 片倉(焼くとタイプ)2013年9月19日 21:01

    そういえばオバマ大統領はノーベル平和賞を受賞していました。 これは一部では
    牽制目的(権威ある賞を与えればそれに反する軍事行動は取らないだろう)で
    受賞させたと言われていますが、牽制にもなっていない気がします。
    私自身オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞した事をすっかり忘れてしまいましたよ。

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  2.  相変わらずいい点突いてきますね。あの時のノーベル平和賞は明らかに牽制の意味で与えられたのでしょうが、皮肉なことにノーベル平和賞の価値を下げる結果となりましたね。
     私自身もオバマ大統領がこれほどまでに好戦的だったとはこの件が起きるまでは思わず、アメリカってのは本当恐い国だなとつくづく感じる次第です。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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