2014年3月18日火曜日

ロシアのクリミア併合について

 つい先ほど速報ニュースが出ましたがロシアが現在軍隊を送っている、ウクライナのクリミア自治共和国を併合することを宣言したようです。昨日くらいまで日本の報道ではクリミア自治共和国内での投票でロシアとの合併を望む票が圧倒的多数となったものの、国際社会の反発を恐れてロシアはすぐに編入する決断には至らないだろうという見方が出ていましたが、生憎というか外れてしまったようです。もっとも外れたとはいえこの見方は決して無分別な見方ではなかったと私は思え、結果から言うなら一般的な感覚を越えたレベルでロシアのプーチン大統領の決断が早かったといったところでしょう。

  最初に話しておくと私は中国を初め東欧やあさま山荘など旧共産圏がやけに 好きな人間ではありますが、東欧の政治事情については詳しくなくて素人も同然です。そんな素人としての意見を今日は勝手に並べていくわけですが、今回このクリミアを巡る問題が始まった時に真っ先に思い浮かんだのは、北京の留学中にクラスメートだったウクライナ人です。
 こういってはなんですが非常に悪い奴で、北京で禁止されているのに、バイク乗り回してたのですがなんと自国でもバイク免許を持っていないという、国境を越えた無免許運転をやらかしてました。ほかにも別のクラスメートの誕生日会の最中に仲良くしているドイツ人の顔目がけてケーキを思い切りぶん投げたり、授業で空いた時間に映画を見ようかって話になったら、「ポルノビデオ見ようぜ!」って言って先生から止められると、「でもこのドイツ人が見たがっているんだ」って勝手な嘘をつくなど、まぁおもしろい奴でした。

 そんなウクライナ人のクラスメートは日本人であることから割と自分に興味を持ってくれて何度かウォッカとかを飲みに出かけたりもしたのですが、確か授業中に国際外交の話が出た時に何かの拍子で、「ウクライナとロシアは兄弟だ!」って大きな声で言っていました。それ以前からウクライナとロシアは歴史的にも関係の深い国だとは思っていましたが、こんなふざけた奴でも強くアピールするほどお互い意識し合っているのかと妙に感じ入ったのを今でもよく覚えています。
 その一方で、確か当時のウクライナはロシアとの距離を置いたユーシェンコ大統領の政権で、政府は反ロシアでもこうしてロシアとの密接さを強く訴えるウクライナ人もいる当たり、一枚岩ではないのかなとも考えました。今回のウクライナの問題を見ているとあながちその見方ではずれではなかったようで、それこそこのふざけたウクライナ人のクラスメートはクリミア出身だったのかもしれません。

 話は戻りますが今回のクリミア併合、実にスピードの速い政治決断だったでしょう。ウクライナで政変が起こったのはソチ冬季五輪の最中でしたが、さすがに五輪開催中はロシアも遠慮して動きはほとんど見せませんでしたが、五輪が終わった後の決断速度は桁違いな速さで米国やEUなんて経済制裁こそ実行に踏み切りましたが、まともな対策が打てない間にしてやられてしまったように見えます。
 一体何故ロシア、というよりプーチン大統領はこれほど素早く対応し、決断したのでしょうか。本当に勝手な予想を上げると、冬季五輪で表立って動けない最中に欧米があれこれウクライナの政治勢力に干渉して政変を起こさせたことに相当腹が立っていたのが原因じゃないかと思います。欧米の勢力がウクライナで新露派政権に対抗する勢力を実際に支援したかどうかはまだはっきりしませんが、私個人の考えとしては先ほどのウクライナ人のクラスメートの様に親ロシアを訴える層が確実にいるであろうことを考えると、やっぱ何かの後ろ盾がないとあんな風に大統領を追い出せなかっただろうなと思うとやっぱりちょっかいかけてたように思えます。

 そのまま欧米がウクライナにちょっかいをかけていたこと前提で話を進めると、ソチ五輪という鬼の居ぬ間に好き放題やられて、なおかつロシアに取って裏庭、アメリカにとってのカナダみたいな地域を荒らされたりしようものなら心中穏やかではないでしょうし、だったら政変で混乱している最中に軍事基地もあって重要なクリミア半島を強引にでも取ろう、っていうか取らないとなめられるみたいにプーチン大統領は考えたのかもしれません。あくまで私個人の予想として。
 また今回の状況を見てもロシアに取ってやや分がある状況のように思えます。米国はケリーが国務長官になってから外交方針がはっきりしなくなり、対日外交でもそうですがやや不安定になってきています。それにロシアに取って目前のEUこと欧州諸国も債務危機問題でお互いにギスギスし合っているし、米国とも共同歩調を歩めるほどの信頼関係が出来ていないように見えます。なので今後の予想を書けば米国はロシアに対してあれこれ文句を言うものの、欧州はどちらかと言えば併合を追認する方向で動いてくると思います。それを見越しているからこそロシアも即断即決で動いてきたのでしょうが。

 最後に今回のクリミア併合がいいことなのか、悪いことなのかを考えると、少なくとも住民投票で九割以上のロシアとの併合を望むという結果が出てしまったことを考慮すれば、仮にロシア軍が撤退したとてもウクライナ政府はクリミアに対してその後どういう措置を取るか、まぁあまり甘い措置は取らないでしょう。それと、仮に欧米が何も干渉せずにこういう結果となるならともかく、連中も連中できな臭い干渉をしていた節があるだけに、そうした高度の結果が今回のロシアの行動と考えると有り得ない歴史ではないかなとも思えてきます。
 どうでもいいけど、ロシアのことばっか書いてたら映画「ポリスアカデミー」シリーズの第七作目である「モスクワ大作戦」をまた見たくなってきました。

4 件のコメント:

  1. 中国が台湾を回収できると思いますか?

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    1.  ここ数年を見ていると格段に中台関係はよくなっているし、経済環境も整ってきているから、中国が台湾を支配下に置くのも時間の問題だと思っている。ただサービス貿易の件でこの前議会が大学生に占拠された当たり、まだ抵抗したいという勢力は少なくなさそうだね。

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  2. ロシアとウクライナを比較すれば、クリミアがロシアに編入されると、
    公務員給与 2倍
    年金 2倍
    こうした張り紙が、街中に張り出されたらしい.

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    1.  rumichanさん、コメントありがとうございます。
       確かにそんな貼り紙貼られたら心動いちゃうでしょう。っていうか、そういう募集この辺にもないかなぁ。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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