・アイドルマスター「隣に…」 全員分(ニコニコ動画)
この記事書こうと思っていた矢先に上記の動画を見てしまい作業が遅延しました。それにしても「キツ過ぎる坂道」と言われるこの曲ですが、こんな半端なく難しそうな曲を仕事とはいえ歌わされる声優はたまったもんじゃないでしょう。ただ同じ曲をいろんな人間が歌うのを見るって案外面白いものです。
・金融庁、スルガ銀行に立ち入り検査 シェアハウス破綻で=関係筋(ダイヤモンド/ロイター)
であるからして本題ですが、以前にスマートデイズの「かぼちゃの馬車」こと女性向けシェアハウス投資実質詐欺問題についてスルガ銀行を足利銀行に重ねつつ取り上げましたが、金融庁も事態を重く見ているのかスルガ銀行への検査を強めているとの報道が出ています。こうした国の指導、是正措置自体は適切な対応だと思うのですが、私が疑問に思うのは当事者であるスルガ銀行の態度で、見出しにも掲げた通りに不遜もいいところだと考えています。
・お知らせ(スルガ銀行)
何故このように感じたのかというと、上記の一般向け情報公開(プレスリリース)で金融庁の検査やスマートデイズ関連報道について何一つ触れていないからです。
普通、と言っては何ですが、不正や疑惑絡みの報道があった会社ならば、「報道されている内容は当社とは一切関係がありません」、「決定した事実はありません」などと無関係を主張したり、捜査関連などでは「捜査を受けているのは事実で、全面的に協力しています」、「続報があり次第発表いたします」などといったプレスリリースを出すものだと私は考えており、実際にその手の報道が出てくれば関連する企業のサイトいってプレスリリースをよく眺めたりしています。メディアの報道より面白いこと多いし。
なのですが、今回のこの一件についてスルガ銀行はリリースなどでは一切触れておらず、事件規模の大きさと関連度合いから考えて、当事者意識がないのかと正直疑うレベルです。それどころか、
・【重要】取引規定の変更について(スルガ銀行)
上記リリースは取引規定の変更を発表したものですが、一部金融商品について以下のように規定を変更すると書かれてあります。
『収入を証明する書類の提出等
1.借主は、銀行が定期的にまたは必要と判断し、提出の依頼をしたときには、銀行が適当と認める借主の収入等を証明する書類(銀行が必要と判断するときは、配偶者の収入等を証明する書類を含みます。以下、収入証明書類といいます。)を速やかに銀行が指定する方法により銀行に提出するものとします。また、銀行から借主の収入等に関する照会があったときは、借主は、これに回答するものとします。
2.第1項の収入等に関する調査の結果により、または借主がこれらの調査に応じないときには、銀行は、利用限度額を減額あるいは新たな貸付を中止することがあります。銀行が、利用限度額を減額、あるいは新たな貸越を中止したときでも、銀行は、極度額の変更ならびに新たな貸越の中止に関する通知・案内等は原則として行なわず、借主は、別途、所定の方法により随時、借主の極度額等の確認を行なうこととします。
3.銀行は、第1項により提出された収入証明書類について、原則として返却いたしません。』
対象となる商品は自動貸越サービス、パッと見る限りだとキャッシングのようですが、下線部の内容を読んで強い疑問を覚えました。というのも、問題となっている「かぼちゃの馬車」事件では収入・資産証明書類の改竄が行われ、ずさんな審査で貸付が行われていたと報じられており、現時点でこの件に関してはほぼ事実だったろうと考えられます。上記の規定変更対象商品に「かぼちゃの馬車」に絡む貸付が含まれるかはともかく、自分たちの審査が杜撰であるくせに後から審査し直して内容が駄目だったら取引を中止すると言っているようにしか見えず、一読して「お前ら今の自分らの立場わかってんのか?」という感想を覚えました。
っていうか、このタイミングでこんな内容出すって本気?
・中古マンション投資でも不正続発 スルガ銀融資に絡み(朝日新聞)
以前に書いた記事でも、「(かぼちゃの馬車の)問題が出てくる辺り、闇はもっと深いだろうから他にも何かやってるだろう」と私は主張しましたが、やや自慢めいた言い方に聞こえるかもしれませんがやはりそのようだとうかがわせる報道も出てきました。そしてこの報道に対しても、スルガ銀行は何もリリースを出していません。
自分の経験から言えば、金融業は内部で不正が起こりやすい業種なだけにリスクに対する規定が細かく、外部への報道発表など割としっかりしているところが多いのですが、スルガ銀行に関しては上記にもある通り当事者意識が欠けているように思えるところがあり、はっきり言えば不謹慎とも感じる面が多いです。まだまだ探れば出てくるかもしれません。
4 件のコメント:
スルガ銀行の事件についてある投資家がツイッターで次のような書き込みをしていました。
「かぼちゃの馬車の貸倒引当金が数十億程度なのでスルガ銀行の経営に大きな影響を
与えないという考えは間違いだ。スルガ銀行は今後収益性の高いビジネスを継続できなく
なる。何しろ金融庁長官のメンツをつぶしたしな。スルガ銀行は今後おおっぴらに不動産
融資は出来なくなるし投資家もスルガ銀行の融資を敬遠するだろう。」
森金融庁長官のメンツがつぶれたとはどういう事か調べてみた所、 森長官は本事件が
発覚する前に スルガ銀行を既存の枠にとらわれない新しいビジネスモデルを作った銀行
としてたびたび称賛していたようです
自分もその投資家と同意見ですね。ちなみに足利銀行も破綻直前まで「地銀のあるべき姿」とよく政府から誉められていました。
既にほかの記事でも書いていますが、大抵こういう銀行絡みの不正は発覚するのは一角で、一つでもこういう不正があったら他にももっと激しくやっているのが常です。その上で出た結論というんが、個人的な意見と踏まえた上で、「足利銀行以来かな」ということとなります。
続報です。金融庁はスルガ銀行に対し、『シェアハウス融資に関わった社員や役員を退職
させたら検査妨害と見なすぞコラ。あとは悪質性が高いと判断したら刑事告発するからね』
と通告しました。 はたしてスルガ銀行はこの難局を乗り切れるのか? 行く末を見守り
たいと思っています
金融庁もそういう警告をしていたということは初めからある程度不正の証拠を掴んでたんでしょうね。まぁ2020年以降のことを考えたら今のうちに国有化された方が楽かもしれませんが。
それにしても現段階で取り付け騒ぎとか起きない日本の現況に私は震えます。
コメントを投稿