・名越稔洋が選んだ修羅の道【若ゲのいたり】(電ファミニコゲーマー)
上の漫画に出てくる、ヤクザが主人公のゲームを出す際に倫理規定担当者とのやり取りで、
「人間が赤い血を吹いて倒れるのはまずい。モンスターかクリーチャーであれば問題ないんですが」
「じゃあアレか?ピ〇チュウが断末魔に血を吹いて倒れたらOKなのかよ?」
というやり取りが変にツボにはまりました。それにしてもこのセガの名越稔洋氏、どの人の取材マンガでも下手な漫画のキャラクターよりマンガらしく描かれるのが面白いです。
話は変わりますが私は前回の記事で人間がその能力を衰退させていく様は見ていて苦しいものがあると指摘しました。ではその逆はと言っては何ですが、人間がその能力を成長させていく様は逆に見ていて最高に楽しいものと断言できます。
以前ゲームの「面白さ」はどこにあるかというテーマで、重要な要素の一つに「成長の実感」を私は上げました。これはRPGにおけるゲームのキャラクターのレベルだけでなく、プレイヤー自身の技量や知識も当てはまり、ゲームで遊んでて「前よりうまくなった」、「前よりキャラが強くなった」と感じることそれ自体が面白さに直接つながるという意味です。従ってゲームにおける育成要素は意図的に多く盛り込めば盛り込むほどゲームとしては面白くなっていくと言い切ることが出来ます。
これは現実でも同じことだと言えます。私個人の体験で言っても後輩らに指導してそれをきちんと実行できるようになるなど実力が高まっていく様子は見ていて楽しく、物覚えのいい相手だったらこっちもどんどんいろんなことを教えたくなってきます。また最近予備校での激務、ブラック企業化が問題となり始めてきていますが、予備校業務の激務は以前からあったものの何故これほどまでに取り上げられず、尚且つそれでも予備校講師を目指す人間が後を絶たなかったのは、林先生のように当たればめちゃくちゃでかいということもあるでしょうが、人間の成長する様がそのままモチベーションにつながる、やる気を生み出しやすい業務であることも大きいのではないかと考えています。
実際に予備校講師をバイトでしていた知人などからはそういう話をよく聞きます。逆に「何から教えていいかわからない……」という結構やばげな生徒を受け持ってしまった苦労も効いたりしますが。
割と結論がはっきりしている分、これ以上書くことがないので私の例を述べていきますが、多分周りから見たら私の成長過程ほど見ていてつまらないものはないでしょう。私の場合、言われたことはやらないくせに言われてない分野でガンガン能力を引き上げようとする傾向が強く、学校の勉強もそんな大してできない時代が長かったですが、興味を持ち出すとある日突然成績が跳ね上がるということが多々ありました。
このように私の能力向上に関しては指導云々よりも私自身が興味を持つか否かに左右され、必要だと認めたり、ある日突然「そうだ、俺は戦前に生まれていたらエースパイロットになっていただろう」などと考え始めたら最後、割と短期間でその分野の知識の吸収なり関係者への聞き込みを始めたりします。こうした傾向は、依然見てもらったスピリチュアリストにも指摘されていたので筋金入りでしょう。
だとすれば指導側の人間にとってはつまらないことこの上なく、必死こいて教えた内容はなかなか身につけないくせに関係ない方面ではグングン力を伸ばしていくのですから。現実に、勤務先でもそういう傾向を見せているので、過去の上司からは「お前ほどいうこと聞かない奴は初めてだった」と口裏合わせているんじゃないかと思うくらい同じこと言われます。
ただ少し言い訳をすると、日本人は指導者の教えは絶対だと信じてその指導に無条件で従うことが多いですが、私の場合はそうではなく、指導内容はもとより指導方法に対しても疑問を持つことがあり、なまじっか表現力が高いこともあってか「もっといい教え方があるのでは。というより、もっといい指導者絶対いるだろ」と思ったらもう言うこと聞きません。変な指導に耳を貸す暇あったら、誰も指導してくれないような分野で自己研鑽している方が絶対効率的です。
無論こんな厄介な人間が日本社会で評価されるわけがありませんが、最近時代がようやく自分に追いついてきたなと思うときがあります。具体的には学校の部活動とかで、明らかに生徒の疲労や運動量を考慮せず、また体を痛めつけるだけで何のプラスにもならないトレーニングを課されるのを見て何度か部活を辞めたことがありましたが、成人になってから改めて当時を見直すと判断的には明らかに間違っていなかったと確信することが多いです。
また最近の部活動教育改革を見ても、明らかに科学的理論を無視したトレーニングに警鐘が行われ始めており、やはり唯々諾々と指導者の教えを絶対視するのは良くない、まともな指導者を教えられる側も選ばないといけないなと反省のなさを見せるわけです。
2 件のコメント:
CEROに、ゲームに架空の存在とはいえ宗教や結社を出してはいけないと指摘されたゲーム
開発者がいました。 そのゲーム開発者は 『ドラゴンクエストⅡのハーゴンは邪教の指導者
です。 仮面ライダーのショッカーは秘密結社です。 ドラゴンクエストや仮面ライダーの
ゲームが許されて、なぜ私のゲームが認められないのですか?』と反論したそうです。
少し古いですがその例だと、「ブレスオブファイア2だって敵は邪教集団じゃんか!」と自分ならいいそうです。あのシリーズは2が一番よかった。4はえぐいけど、システム周りが悪いし。
この辺、前から記事書こうと思っていたのでちょうどいいのでもう書きますね。
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