2018年7月24日火曜日

何故中国に居続けるのか

 初対面の人に会うとほぼ確実に、「中国にどれくらいいるんですか?」と聞かれたりします。このブログをしつこく追っていけばわかりますが私の場合だと2010年末(実質2011年頭)から中国で働くようになり、2013年に1年ほど日本に帰ったものの、翌2014年には再び中国入りしてからはずっとこっちなので、単純に働いている期間で言えば6年くらいとなります。さらに北京の留学時代を加えるともう1年プラスとなるので、合計すると7年でそろそろ10年選手とかも見えてきました。
 正直に言えばこれほど長くいることになるとは当初考えておらず、それこそ最初は2~3年くらい修行のつもりでしたが、今現在だと日本に帰国することは全く予定に入っていません。何気にこの点も、「いつ日本に帰るの?」とよく聞かれて、聞かれるたびに( ・´ー・`)って気分になります。

 何故日本に帰らずに中国へ居続けようとするのかですが、定期的にこのブログでも書いていますが単純に日本だと仕事がないからです。
 私より実力のあるライターは私自身もはっきりと認識するほど確かに存在しますが、はっきり言えば世の中の大概のライターは私より実力はなく、多分一記事辺りのアクセス数とかでも私に勝てる者となるとかなり限られてくるでしょう。単純に中国語、英語の原文読んで資料集めて記事書けるだけでもレアですが、それ以上に経済からコラム、歴史にスポーツと書けるジャンルの広さで自分に勝てるライターも少なくとも私は見たことがありません。でも多分、日本帰ったら私に仕事くれるメディアはないんだろうなって思います。

 何もライター業に限らずとも通常の貿易事務とか営業、検査、リサーチ等も一通りこなせますが、これまでの転職が多くて異色過ぎる経歴と、見た目の大人しさから採用する日系企業は多分ないでしょう。また仮に採用されたとしても、パフォーマンスよりも社歴の長さが何よりも評価で重視される日系企業の中では自分の力はきっと発揮できないという確信があります。そうした要素を考えると、単純に生活面、パフォーマンスの発揮と向上面において中国で暮らしていく方が自分にはメリットが多いです。
 なおここだけの話ですが、今いる会社の在職期間が今月になって2年6ヶ月をついに突破し、自分の中で過去最高記録に到達しました。逆を言えばこれまで1つの会社に2年半以上いたことはなく、ほぼ2年ごとに仕事と人間関係をリセットし続けるというハードな人生を歩んできてました。

 こうした切実な理由もさることながら、自分が中国にいる理由としては別の理由によることの方が大きいです。具体的には中国の方が社会が変化に富んでおり、自分的には退屈しないということです。逆に日本は、これまたはっきり言えば社会が年々落ちていっているようにしか見えず、世論を見ていてもどんどん余裕を失っている上、政治議論も10年前と比較してなんでと思うくらいつまらない内容が増えてきました。そういった社会の居心地というものでも中国、まぁこれは上海だから言えるのだと思いますが、生活している分の楽しさがあります。
 仮に日本で暮らすとしたら、それこそ世間と隔絶した環境を本気で望みます。無駄に世の中に関わろうとしても労多くして得るものはなく、人間も多分自分の眼鏡にかなうような面白い人は上海にいる人と比べればいないだろうし、今ある人間関係の枠の中にいる方がずっと有意義に時間を使えると信じています。

 凄い上から目線の発言だと感じるでしょうが、やはりこのところ日本にいる人の話や議論を聞いていると、「なんでそんなことを気にするのだろうか」と本気で思うような、議論しても悩んでも意味のない話題ばかりが飛び出してくるケースが非常に増えてきています。敢えて例を出すなら、行動すれば済む話を行動せずに済ませられないかと悩んでいる人が多く、養老孟司風にいえば、体の世界がなく頭の世界の中だけで完結し切っているような印象を覚えます。単純に、口ばかり動かす人が増え、黙って手だけを動かす人が減っているのかもしれません。

 あとこれはかなり特殊な意見だと思いますが、中国の生活が年々快適になってきているのもい続ける理由に大きく貢献しています。それこそ10年前の中国だとネットも遅くて規制されているわ、施設やサービスの質も悪いわで生活における不便がひどくあったものの、経済成長とともにこうした生活上の不便はどんどんとなくなっていき、最近だとスマホ決済など日本にすらないサービスも普及して、非常に快適になってきています。最悪からのスタートだったということもあってプラスに感じてしまうわけなのですが、逆を言えば昔は生活面の不便から日本の生活がいいなと思うことも多かったものの、今はあらゆるサービスの発達によってそう思うことが中国においてすら減ってきています。
 具体的には漫画の電子書籍配信、ゲームのネット購入、VPNサービスによるネット規制迂回、便数増加による日本帰国費用の値下がり、スマホによるあらゆる中国国内サービス予約・決済・リサーチ等々。あとこれは私だけですが、あんま日本だと店舗数が多くないGIANTの店舗が中国には多く、パンク時などの自転車メンテナンスが中国の方が充実してます。っていうかなんで日本人はGIANTブランドの自転車にあまり乗らないのか内心不思議です。

4 件のコメント:

  1. GIANTは安価なのに質も良くて結構いいブランドですよね。僕もクロスバイク持ってますよ。大学時代に購入したやつです。最近ではあまり乗らなくなりましたが。。。それと日本には確かにあまり専門店はないように感じますね。

    最近『サピエンス全史』という本を読んでいるのですが、なかなか面白いです。人類史と歴史学から人間社会のありようを考察していくような内容で、まだ上巻しか読んでませんが、ブログに書くことになったら、また連絡します。

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    1.  せっかくやからGIANTについて先ほど記事を書いてみました。高い自転車に乗ったことないので実態はどうかわかりませんが、普通に乗る分ならGIANTのモデルが安価で性能的にも必要十分でしょう。惜しむらくはご指摘の通りに専門・取扱店が少なく、メンテナンス方面でやや省があることですね。
       自分は最近「インフェクション」というやたらエロいパンデミック漫画読んでるというか大人買いしました。なんか自分の感性にあったというか、このところ仕事がマジ忙しいから現実逃避するような作品を求めているのかもしれません。あと中国で「低俗」認定された「五等分の花嫁」もマジお気に入り。

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  2. 「多分、日本帰ったら私に仕事くれるメディアはないんだろうなって思います。」絶対そんなことないですよ。

    「単純に中国語、英語の原文読んで資料集めて記事書ける」人で私が最初に思い浮かんだのが安田峰俊氏、西村友作氏ですが、「中国屋さん」はどうしても政治経済面に偏りますね。

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    1.  私も最近その点に留意しており、他の中国方面のライターが「政治」、「社会」、「ゴシップ」しか実は書けないことに気が付き、穴を埋める形でJBpressで「経済」、「歴史」関連記事を意図的に増やしています。元々私自身が経済紙で最初に叩き上げられ、日経の人にも、「専門媒体で何かしら手ほどきを受けた書き方だ」と思われていたそうですが、中国関連経済記事は割と今、ネットメディアの中では自分が強い立場になりつつあります。
       ただこう言っては何ですが、日本の経済ライターの質は年々下がっており、逆の方面の理由で自分は日本帰っても評価されないかもしれません(´;ω;`)ウッ…

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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