一部で報じられていましたが、雑誌ホビージャパン編集と思しき人物がツイッターにて転売行為を容認していた発言について本日、ホビージャパン編集部が当該社員を解雇したと発表しました。また今k内の事件について責任を取るとして、複数の上長をそれぞれ降格させるなど、厳しい処分内容になっています。
この発表を見てまず思ったのは、「ざまぁ」って一言ですが、取引先にバンダイなど転売被害をある意味最も受けている模型メーカーを抱える中、あんな発言してタダで済むと思う感性はある意味見事なものです。というより、これほどの迂闊さどうしてこれまで死なずに済んできたのかが不思議なくらいで、敢えて例えるならジムに乗ったまま逆襲のシャアまで戦い抜いて来れたような強運だと思います。
まぁPSPのバトルユニバースってガンダムゲーだと、できなくもないんだけれどね。
ただそれ以上に驚いたのは、上場の降格を含むホビージャパンの厳しい処分内容です。当該社員については解雇で当然だと思えるので驚きはありませんが、複数人を一つずつ降格させるという処分はなかなか厳しいように思え、同時にこうした問題に対してきちんと管理責任者が責任を負うという姿勢を見せ、非常にしっかりとした意識を持っている編集部だと感じ入ります。
ついこの前にも責任意識の弱いメディアとして北海道新聞を名指しで批判しましたが、新聞社は全般的にこうした責任意識は上の人間ほど低いというか取らず、毎日新聞も例の事件の時に責任者を処分したと見せかけて実は昇格だったというわけのわからない人事異動を発表するなど、結構やばい組織だと感じました。唯一、共同通信は文句なしに責任意識が高く、自分もかねてより敬意を覚えていると書きましたが、今回の一件でホビージャパンに関しても同じような敬意を抱くに至ります。
逆を言えば今度また記事書く予定ですが、日本で責任を取るべき立場にありながら全く責任を取らない人間が多すぎるというか、五輪組織委というか。自分のアホな発言で辞任した森は問題外として、これまで発覚したやばすぎる連中の任命責任とか、パクリロゴ問題、国立競技場デザインひっくり返し問題で誰か責任取った奴いるのかというと、多分いないでしょう。当事者への処分や追放は当たり前として(それすらも拒絶しようとしていたが)、こんな無責任な連中が枢要な地位に就くこと自体に疑問を感じないと駄目な気がします。
この辺、今構想している記事の中で書く予定ですが、日本社会はある一定の地位より上に行くと、一切責任を取らずに自由勝手に行動や発言できてしまう風土がある気がします。本来逆なんだけどな。
2 件のコメント:
どちらかと言うと日本は一定以上の人には責任を「取らせてはいけない」文化があったように思います。主君を守るのが家臣の使命だったと言うか。
ただ、今の権力者世代はそうやって主君を守ることから逃げて苦労せずに権力を得て、重い判断ミスをしては無理矢理家臣に責任を押し付けてる「自分大好き世代」なイメージがあります。
自分たちだけはできるだけ美味しい思いをして逃げ切ろうという意図が見え、年金も税も国債もそのまましのごうとしている感じです。
以前腐りきったSHARPを買収した鴻海の人が「金持ちの息子のようなお金の使い方をしていた」と旧体制を喩えたことがありましたが、日本のあらゆる部分でそういう層がそのままじじいになっても権力を握ってる印象がありますね。
連帯責任といえば聞こえはいいですが、実際にはあいまいにして、誰も責任を取らずに逃げ切るという習慣が自分も日本にはあると思います。ただ一部、どう考えてもしゃくの根源はお前だろ的な案件にも平気でこの論法を使ってくるようになったのが、この10年くらいじゃないかという気がします。
SHARPは同じ家電業界からもあそこは末端からトップまでまともな人材がいないと言われていましたが、それを自分が居酒屋で話してたら自分の席の後ろの人がやたら振り向いてたそうです。あとSHARP案件のファイルを作った時何故か「プシャー」というフォルダ名にしてました。
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