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2022年6月17日金曜日

中国の3隻目の空母について

 週末の残業が決まってブログ書く予定でなかったけど暑くて他にやることもないので書きます。

 さてメディアでも大きく取り上げられていますが、今日上海の造船所で中国にとって3番目となる空母の「福建」が浸水したとのことです。電磁カタパルトを備えた甲板については覆いがなされて公開されていませんが、外見からまずはっきり言えることは先の二つの空母と違い、滑走路がスキージャンプ方式ではなく平坦なものとなっています。
 先の二つの空母は発艦能力が低かったことから戦闘機がきちんと離陸できるよう、先がつんのめったようなスキージャンプ台と呼ばれる形状をしていましたが、福建は明確に平坦となっています。これはカタパルトで発艦をアシストできるようになったからと言われていますが、肝心の艦載機がはっきり言って無駄にでかすぎるフランカーをベースにしたJ-15なため、素人ではあるものの正直、その空母運用能力についてはかなり疑問視しています。少なくとも、もう少しサイズの小さい艦載機じゃないと発着艦でかなりもたつくんじゃないかな。

 あとこれも個人的な意見ですが、艦名と言い、この福建は台湾有事を強く意識したものと報じられていますが、果たして中国が台湾を攻め込むに当たり、そもそも空母が必要かという点で前から疑問を持っています。

 というのも、福建省と台湾を隔てる台湾海峡の距離は約300㎞で、増槽なしで半径2000㎞を飛べる中国のフランカー系統の戦闘機であれば、行って帰ってくるにはそもそも問題にならない距離です。わざわざ発着艦が不安定で作戦中に攻撃にさらされる空母から飛び立たなくても、沿岸の陸地から飛び立って攻撃する方が安全安心確実です。上陸作戦に使う揚陸艇とか沿岸砲撃に使う巡洋艦、潜水艦とかならまだしも、台湾有事における空母の役割って何なのか、自分にはいまいちメリットというか運用方法が浮かびません。

 台湾有事に当たってやはり一番問題というか課題となるのは上陸です。如何に確実に兵員を上陸して台湾を占領できるかが肝心ですが、防御設備を攻撃するに当たっては、大陸本土からのミサイルと航空機で行うのが常道だと考えています。
 では上陸では何か秘策はあるのか。ぶっちゃけて言うとアッシマーが一番効果的なんじゃないかと密かに考えています。

 飛行形態で台湾島まで飛んできて、そのまま上陸できたりしたら、台湾から見たらかなり脅威です。中国本土から台湾海峡を無数のアッシマー(飛行型)が飛んでくる光景を想像したらなんか壮観な気がしますが、こうした海を挟んでの上陸作戦であればアッシマーのような変形モビルスーツが一番厄介というか使われたらいやな感じします。そういう意味では今後、変形できる大型ドローン兵器とか出てくるのかも。

2 件のコメント:

上海熊 さんのコメント...

わざわざ武力衝突しなくても大陸が西側の価値観を多く取り入れれば台湾簡単に取れると思うのですが、そこまで思い至れないのが何とも。。

花園祐 さんのコメント...

 この辺も今度記事に書いていいですが、米国と違って中国は他国の信頼を集めようという素振りが全くないのが前からすごく不思議です。基本的に居丈高で偉そうに振舞っており、それで世界を従わせようというのだからうまくいきっこ内に決まってます。世界の覇権取りたいってんなら、もう少し謙虚になるか、米国の自由のような概念をもうちょっと持てよとコンサルっぽくアドバイスしたいです。