そんな感じで強い期待感とともに先日も3巻を購入してみたのですが、結論から言うとびっくりするくらい面白くなく、マジで強い衝撃を受けました。一体何故3巻から急につまらないと感じたのか、自分の中で理由は割とはっきりしています。
そのつまらなくなった理由は、セリフ量が明らか且つ異常なくらいに増大しているためです。話数が進むごとにこの傾向はどんどん増しており、3巻後半の話に至ってはほとんどのコマがセリフの吹き出しだけで余白が半分以上埋まっています。元からセリフ量の多い漫画でしたが3巻に入ってからはそれに輪をかけるようになっており、セリフの多い銀魂ですらここまでは多くないでしょう。
そのあまりのセリフ量というか文字数の多さに加え、四コマ漫画という形式からコマが小さいため、マジで読んでて老眼でもないのに見づらいと感じます。でもってそのセリフもウィットにとんだものでもなく、あんまひねりのないしょうもない内容が多いように感じます。
一体なんで急にセリフが増えたのかですが、作者のインタビューなどを聞いていると主人公のぼっちにあまりに注目が集まり、ほかのキャラがあまり印象に残っていないという読者の反応を見て、ほかのキャラにスポットを当てるようになったと語っていることから、恐らくこれが原因だと思います。実際、ぼっち以外のキャラに対する描写が増え、それに伴ってセリフ量も増えています。
ただちょっと理解しがたい点として、ほかのキャラにスポットを当てながら、自分の中の印象だとむしろそれ以前よりも陰が薄くなっているような気がします。何故かというと3巻に入る辺りで、やたらと新キャラを投入するようになり、結果的に1キャラ当たりの描写がそれ以前よりも減っているからです。これは主役のぼっちにも当てはまり、ある意味彼女の奇行が作品の主軸でもあっただけに、作品全体の面白さも一気にトーンダウンしてしまったかのように感じます。
また前述の通り吹き出しが多くなりすぎて、絵で見せる描写が減ったせいか見栄えも悪くなっているように感じます。元々、この漫画は表情の微妙な変化を見せるのがうまいなぁと感じていたのですが、そうした表情が吹き出しで見えなくなるというのは本末転倒もいいところでしょう。
あくまで以上は私個人の感想ですが、こうしてみると漫画とかのテコ入れって難しいんだなと改めて感じます。読者の反応を受け入れて描写を変えたら逆に人気が落ちたっていう話はほかでもよく聞きますが、その反対に読者の反応を無視し続けてたら作者の自己満といわれて人気が急減するという話もよく聞きます。割合的には後者の方が高い気がしますが。
オチらしいオチがあるわけではないですが、セリフに関しては工夫次第で同じ内容でも短くまとめることもできるので、ぼっちざろっくに関してはこの方面でもっと上達が見れたらいいなと思いつつ、4巻を買うかは若干悩み中です。
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