ミャンマーについて決して詳しいわけではないのですが、同僚でミャンマーに留学経験ある人がいたり、また傭兵でミャンマーのカレン族側で戦っていた高部正樹氏の本などを読んでかじった程度ですが、内戦というか紛争の多さと長さで言えばアジアでミャンマーがナンバーワンではないかという風に思っています。アフガニスタンを除いて。
そのミャンマーですが、日本とはあまり関係が深くないこともあって報道されることもあまり多くないと思います。それだけに先の留学経験のある同僚などからも話を聞いたりしていますが、ミャンマーの代名詞ともいうべきスーチーさんについて、
「あの人は反軍事政権を掲げた民主主義者ではあるが、ミャンマーの国粋主義者でもあり、カレン族などの少数民族に対する同情とかは一切なくむしろ叩き潰そうとする側だ」
という風に語っていました。何となく自分も報道を見る限りだとそういう価値観の人であるように見えるとともに、ミャンマーというのは民族勢力同士の争いが激しく、今後統一国家としてやっていくべきなのだろうか、むしろばらけたままの方がいいのではないかなどとも考えたりします。
そのミャンマーが何で今気になるのかというと、このところミャンマ国軍の苦戦のニュースをよく見るからです。先日も徴兵逃れを防止しようと国外での勤務を希望する若者へのビザ発給を止めたり、路上で着の身着のまま徴兵したりするなどなりふり構わぬようになる一方、重要な拠点を他の民族勢力によって陥落させられるなど、端的に言えば政権基盤が不安定となってきているようです。
もちろん現場ではまた違うのかもしれませんが、仮に今後戦闘が激しくなったり、ミャンマーの軍事政権が揺らいだりした場合はタイ、中国と国境を接するだけに、その影響も波及するのではないかという気がします。
何気にこのところのミャンマー国軍の不振は、中国の不景気も影響しているという声も見ます。中国の不景気を受けこれまで中国と取引していた軍事政権の台所事情が悪くなり、治世も悪化しているという分析で真偽は確かめられませんが、こうした影響の波及というのは陸続きの国だとやはり大きくなるようにも見えます。それだけにミャンマーの戦闘が今後どうなるかはあながち対岸の火でもないように思え、こうして気になっている次第です。
逆にというかパレスチナの戦闘には関わりたくないため、あっちはなるべく対岸の火として扱うのが日本の国益的に正解である気がします。岸田総理もその辺わかっているのか、変にしゃしゃり出ずあまり言及していないように見えますが、意図的な態度でしょう。
2 件のコメント:
放置すれば軍政は倒れますが少数民族の群雄割拠状態になりそうです。
中国もASEANもインドもそういう状況を望んでないので、ビルマ人とその他の少数民族との和解へ働きかけるでしょうね。
自分の同僚にも話しましたが同じ見解とのことです。暴政を振るうけど倒れたら群雄割拠って、今のミャンマー軍事政権は三国志の董卓政権みたいですね(´・ω・)
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