ただわずかな停戦期間の間にイラン産原油を満載したタンカーはホルムズ湾を出たと報じられており、これが事実ならこのわずかな停戦で得したのはイランだったように思えます。
そもそもこれ以前からも停戦合意が交わされるやイスラエルが邪魔して解かれるということが何度もあり、そうした経緯からも今回もああやっぱりと誰もが思っていたことでしょう。結局のところ米国がイランとどれだけ交渉しようがイスラエルはレバノンへの攻撃をやめることはなく、イスラエルを止めない限りは米国とイラン間の戦争も正式に和睦へ至ることはほぼないでしょう。
さすがにあのトランプ大統領もこうした仕組みに気づいてはいるようですがネタニヤフ首相を口汚く非難するだけで中身のある行動はとらなかったことから、今回のような結末を自ら招いてしまっています。口先では今後もイランを攻撃するかもと言っていますが、基本的にこの人は思っていることと反対のことを言うことが交渉で優位だと考えている節があり、基本的に逆に意味を取る方が正解に近くなる気がします。即ち、米国にはもうイランを攻撃する能力はほとんどなく、また和睦を1秒でも早く取り付けたいのが本音でしょう。
それに対しイランは原油を輸出できない状態が続くと財政的にはマイナスですが、それ以上に世界経済の混乱と米国へのヘイト高まりが期待できるため、じらせばじらすほど米国に対し優位となれる状況です。またイスラエルが攻撃をやめないという事実上の合意破りを行っていることから大義もあり、私自身ももしイランの立場だったら余裕でホルムズ湾再封鎖を選びます。まぁぶっちゃけ、米国以上にイスラエルに対する世界のヘイトが高まっているようにも見えますが。
では結局のところこの戦争はいつ和睦が結ばれ終わるのか。なんかこのままグダグダな状態がずっと続くというかトランプ大統領自身がこういう時の決断力が極端に低いため、マジで米国の中間選挙直前まで続くんじゃないかという気がしてきました。果たしてそれまで世界の原油在庫は持つのか色々不安はありますが、なんだかんだ言いつつホルムズ湾が封鎖された状態に世界も慣れてきているようにみえ、だからこそ今回の再封鎖にも係らず日経平均も高値を維持してるんだと思います。
日本としてはガソリン自体は足りているもののナフサに関してはどうやらマジで不足しているため、煽り食らって影響を受ける企業や産業が今後も増加してくるかもしれません。実際戦前においてもナフサ備蓄についてあまり議論されたことがなかったし。
あと細かいことを書くとこれだけ原油不足が話題になりながら、誰も代替エネルギーとして太陽光とかの話をしないのはいろんな意味で闇が深い気がします。何となく日本人全体でソーラーはもう当てにならないし頼ってはならない存在として認知されているように見えます。
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