2026年6月30日火曜日

下から裁量権を奪うだけの日本式管理

 今回日本に仕事で滞在しに来て1ヶ月経ちますが、改めて日系企業を見ているとともかく現場ことボトムの裁量権を奪う現状に若干ビビっています。

 元々、中国企業と比べて日本企業は階級の低い従業員の裁量権が小さいと感じてはいましたが、なんか今見ると数年前と比べてもさらに輪をかけてひどくなっているというか、コンプライアンスとかガバナンスに内部統制を口実に、これまで以上に裁量権を下から奪っているような気がします。
 その結果として、マネージャークラスの中間管理職の負担が極端に大きくなっているように見えます。こまごまとした内容にもいちいち確認決裁しなくてはならず、それでいて重要な決裁は自分で処理で着なくなって上に仰がなくてはならず、文字通り板挟みな状態です。こういう状態だからこそ、出世を望まない若者も増えてるんじゃないかと思います。

 あくまで私の持論ですが、裁量権というのはやはり下にある方が組織としては機敏さで確実に有利になると思います。例えば中国なんかだとレストランのウェイターにすら割引を行う決定権があり、実際に日本に来る前に友人と行ったレストランで団体客が来たため席を移してあげたところ、「お願い聞いてくれてありがとう(^ω^)」と言って小皿メニュー一つ分の請求額をチャラにしてくれました。
 もちろんこういうのに毎回巡り合えるわけじゃないですが、こんな具合に中国では価格設定や請求に関してかなり現場に裁量権が持たされており、一般企業でも平社員クラスが値付けや契約書内容の変更などでかなり大きな権限を持っており、やる気のある奴はどんどん仕事を広げてくれます。まぁ別な意味でやる気のある奴は、購買とかで不正を始めたりもするんだけど。

 こうした中国を見ている自分からみて、社員が成長するにはやはり裁量権を一定程度持たせて経験を積ませるのが必須だと考えています。私自身も致命的な影響が及ぶ内容は部下の業務をチェックするようにしていますが、致命傷にならないのならかえって自由にさせて、何か問題起きたら自分が前に出てことを収めるようにします。すべてチェックすれば自分が頭下げる必要はないですが、そしたら部下の成長は望めなくなり、長期的に自分が楽できないと考えているゆえの判断です。

 何が言いたいのかというと、下から裁量権を奪いまくっている今の日系企業では社員の成長がこれまで以上に悪くなり、業績にも今後出てくるのではないかということです。決済金額とか月間10万円だけでもいいから平社員に持たせ、その金で色々調達なり運用なり任せてみた方がいいと思うのですが、中央管理を口実に裁量権を狭めている日系企業にやや懸念を覚える次第です。
 っていうか日系企業がいう管理とは、裁量権を奪うということとほぼ同義に見えます。

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