このところ毎日総裁選の記事を書いていますが、今日のところでようやくひと段落つけそうです。今日は自民党総裁選の公示日に当たり、立候補者がようやく固まりました。結局最初に立候補した七人のうち、棚橋氏と山本氏は推薦人が確保できなかったのか降りることになりました。山本氏なんて総裁になった時点ですぐに選挙を行うことを約束すると言っていましたし、過去には安倍政権時に郵政選挙で離党した議員が復党する際に、この人は安倍元首相べったりかと思ったら堂々と、「今度の復党は私が考えていたものとは大きく異なります」と、はっきり安倍元首相を批判していたので、なかなか見直していた矢先だったので残念です。
もう少し深く書くと、人によっては山本氏をテレビばっかり出てパフォーマンスばっかの人間だと批判する方もおられるようですが、私は政治家たるもの自分の考える政策を常に有権者に訴え、説明してなんぼだと思います。テレビにも取材にも出ず、じっと黙っているというのが理想の政治家像というのはどう考えても間違っているし、そんな人間らよりきちんとテレビなどに率先して出て、自分の政策を訴える政治家の方を私はずっと評価します。第一、政治活動自体一つのパフォーマンスなんだし。
それで話は変わりますが、実はこの七人のほかにも、立候補者に名を連ねかけた人物がもう一人いたそうです。何を隠そう、野田聖子です。
・野田消費者相、森氏の出馬要請を断る(YAHOOニュース)
リンクに貼ったニュース記事によると、福田首相の辞任会見の翌日に森喜郎が野田聖子に総裁選への立候補を促していたそうです。もっとも野田聖子は修行不足を理由に断ったそうですが、はっきり言ってこの森喜郎の行動に激しい怒りと呆れを私は強く感じました。というのも、先ほどにも少し触れましたが野田聖子は郵政復党組です。こんな人間が総裁選に立候補するなんて、それこそ旧利権を断ち切るために行ったあの郵政選挙とその後に行われた改革をすべて無にするような愚考です。さらに言えば、もし森喜郎が野田聖子を応援していたのならば、まず間違いなく森喜郎のいる町村派は上げ潮派の中川秀直氏が小池百合子氏らとともに派閥を出て、町村派は分裂を起こしていたでしょう。それくらい野田聖子の立候補は強いアレルギーを含んでいます。
その森喜郎は今じゃ素知らぬ顔で麻生氏支持を表明しています。政策的に麻生氏と野田聖子は真逆ではありませんが、かといって重なるものもないでしょう。何故こうもころころと適当な支持を見せるのか、またなんで何の考えも持たずに分けのわからない行動を取るのか全く理解できません。それほど発言力が強い人間ではありませんが、今じゃ立派な自民党の老害となっています。そういえばもう一人の老害、参議院の青木氏はなんかすっかり影が薄くなったなぁ。
ここは日々のニュースや事件に対して、解説なり私の意見を紹介するブログです。主に扱うのは政治ニュースや社会問題などで、私の意見に対して思うことがあれば、コメント欄にそれを残していただければ幸いです。
2008年9月10日水曜日
矢野浩二氏について
最近中国ネタを書いてなかったので、近々またでかい連載でも始めようかと考えていた矢先、個人的に非常に興味の持てる記事に本日巡り合えました。その記事というのは今日発売の文芸春秋の最初のエッセイに、題に書いてある矢野浩二氏が寄稿している記事のことです。
この矢野浩二氏については私は前々から知っており、その活躍に陰ながら心躍らせていた一人でした。この人の職業は俳優で、単身中国にわたっていわゆる反日ドラマ、悪い日本の軍人が中国人をいじめて最後に中国人に倒されるというドラマにおいて、日本の悪い軍人役などをやり続けている方です。
ここで軽く解説しますが、向こうでは本当にこれでもかというくらい反日ドラマのレパートリーが豊富です。よくもまぁこんな作ったもんだと思える量に飽き足らず、本当に毎日、昼ごろとかゴールデンタイムには何かしらが放映されて、しかもよく見ると延々と再放送が繰り返されたりしてます。
それで話は戻るのですが、この矢野氏は日本で売れなかったために中国に渡り、比較的役にも恵まれて演技活動を行ってきていたようなのですが、やはりひたすら悪い日本人の役をやり続けることに呵責を感じていたようで、あるドラマ(烈火金剛)の撮影において、自分が演じる悪い日本兵が中国兵に撃ち殺されるシーンにてアドリブ、というより自然に涙が流れたそうです。
矢野氏が言うには日本兵も一人の人間で、異国で死ななければならないという不条理を考えたら自然に涙が出てきたそうなのですが、このドラマが実際に放映されるや、ドラマを見た中国人も日本兵も自分たちと同じ人間なのだ、家族もいれば守るものもある、そして同じように命を失うのだ、といった具合に受け止められたらしく、矢野氏のこの演技が高く評価されたそうです。
その後は矢野氏が言うには相当に顔が売れたらしく、「君はあの恐ろしい日本兵役の人じゃないか。すごい演技だったぞ」とか「君はあの日本鬼子か」などと、タクシーなどに乗るたびに声をかけられるようになったそうです。
この今出てきた「日本鬼子」というのは中国語における日本人への蔑称ですが、日本のホームページの中にはこの言葉を未だに中国人が日本を見下している言葉だなどと説明する人もいますが、私自身の実感だと、確かに蔑称から生まれてきた言葉ですが、今じゃ半ば冗談をやり合う際の言葉として使う方が断トツに多い気がします。私自身、中国で教室に入る際に「日本鬼子来了!(日本鬼子が来たぞっ!)」などと言ったりしましたし、さらに言えばタイでもこのような日本人の蔑称があるそうです。
矢野氏自身も同じようで、街中で日本鬼子とよく言われるそうですが、彼自身の演技で日本兵のイメージが変わるのならば、「全然気にしていません」と答えるようにしているようです。
よく両国における相手のイメージというのは歴史的なものからくるのは固定的で、一生変えることができないという人もいますが、韓国のヨン様の件もありますし、昔ならともかく今の時代なら結構くだらないことで好転したりすることも私はありうると思います。そう思うからこそ、外国人に会った際はなるべく丁寧にしていいイメージを持ってもらうようにと、私はいつも心がけています。
この矢野浩二氏については私は前々から知っており、その活躍に陰ながら心躍らせていた一人でした。この人の職業は俳優で、単身中国にわたっていわゆる反日ドラマ、悪い日本の軍人が中国人をいじめて最後に中国人に倒されるというドラマにおいて、日本の悪い軍人役などをやり続けている方です。
ここで軽く解説しますが、向こうでは本当にこれでもかというくらい反日ドラマのレパートリーが豊富です。よくもまぁこんな作ったもんだと思える量に飽き足らず、本当に毎日、昼ごろとかゴールデンタイムには何かしらが放映されて、しかもよく見ると延々と再放送が繰り返されたりしてます。
それで話は戻るのですが、この矢野氏は日本で売れなかったために中国に渡り、比較的役にも恵まれて演技活動を行ってきていたようなのですが、やはりひたすら悪い日本人の役をやり続けることに呵責を感じていたようで、あるドラマ(烈火金剛)の撮影において、自分が演じる悪い日本兵が中国兵に撃ち殺されるシーンにてアドリブ、というより自然に涙が流れたそうです。
矢野氏が言うには日本兵も一人の人間で、異国で死ななければならないという不条理を考えたら自然に涙が出てきたそうなのですが、このドラマが実際に放映されるや、ドラマを見た中国人も日本兵も自分たちと同じ人間なのだ、家族もいれば守るものもある、そして同じように命を失うのだ、といった具合に受け止められたらしく、矢野氏のこの演技が高く評価されたそうです。
その後は矢野氏が言うには相当に顔が売れたらしく、「君はあの恐ろしい日本兵役の人じゃないか。すごい演技だったぞ」とか「君はあの日本鬼子か」などと、タクシーなどに乗るたびに声をかけられるようになったそうです。
この今出てきた「日本鬼子」というのは中国語における日本人への蔑称ですが、日本のホームページの中にはこの言葉を未だに中国人が日本を見下している言葉だなどと説明する人もいますが、私自身の実感だと、確かに蔑称から生まれてきた言葉ですが、今じゃ半ば冗談をやり合う際の言葉として使う方が断トツに多い気がします。私自身、中国で教室に入る際に「日本鬼子来了!(日本鬼子が来たぞっ!)」などと言ったりしましたし、さらに言えばタイでもこのような日本人の蔑称があるそうです。
矢野氏自身も同じようで、街中で日本鬼子とよく言われるそうですが、彼自身の演技で日本兵のイメージが変わるのならば、「全然気にしていません」と答えるようにしているようです。
よく両国における相手のイメージというのは歴史的なものからくるのは固定的で、一生変えることができないという人もいますが、韓国のヨン様の件もありますし、昔ならともかく今の時代なら結構くだらないことで好転したりすることも私はありうると思います。そう思うからこそ、外国人に会った際はなるべく丁寧にしていいイメージを持ってもらうようにと、私はいつも心がけています。
2008年9月9日火曜日
三笠フーズの事件について
既にニュースなどで取り上げられていますが、食品卸売り販売会社の三笠フーズが農薬などに汚染されのりの製造といった工業用にしか本来使用が許されない「事故米」を、酒造会社などに販売していたそうです。そのおかげで今、どこの酒販売店でもリコールの嵐になってるそうですが、鹿児島県生まれのうちのお袋に言わせると、鹿児島の人間なら事故米の酒だろうと捨てるならくれと言い出すだろう、とのことです。実際、親戚見ていてそんな気がします。
今回のニュースに始まるわけじゃないですが、こうした食品関係のはちゃめちゃっぷりは昔からだそうです。今回表に出たのも氷山の一角と言いますし、慌てるだけ損、どうせ日本人はただでさえ長命なんだから、そんなに大きく気にしてはいけないと思います。もちろんこんな不正をしている会社を許してはいけませんが、だからといって消費者が過剰に怒りを持つのはかえって危険な気がします。それこそ以前に書いた「韓国BSE騒動について」で触れているように、途中からわけのわからないほうにその怒りが向けられる可能性があります。実際、日本でもBSE騒動の際はその兆候がありました。
ここでちょっと書きますが、私は単純に被害者意識ほど危険で手に負えない感情はないと思います。以前に教わっていた人の受け売りですが、戦争と平和というのは必ずしも対立関係にあるわけでないそうです。というのも、国や家族を守るために戦争をする、というような理由立てで戦争が引き起こされることも珍しくないそうです。実際、戦争というのはかつての日本や今の北朝鮮のように貧しい側から引き起こされることの可能性が高く、その際には富める国に対して、「あいつらのせいで自分たちが苦労しているんだ」というように、被害者意識を為政者は掻き立てて戦争にします。
また今度にこれについて深く書きますが、くれぐれも言っておくことは被害者意識はないに越したことはないということです。社会での不正や悪巧みに対して怒りは必要です。しかし、冷静さを失った怒りというのもまた悪だということです。
今回のニュースに始まるわけじゃないですが、こうした食品関係のはちゃめちゃっぷりは昔からだそうです。今回表に出たのも氷山の一角と言いますし、慌てるだけ損、どうせ日本人はただでさえ長命なんだから、そんなに大きく気にしてはいけないと思います。もちろんこんな不正をしている会社を許してはいけませんが、だからといって消費者が過剰に怒りを持つのはかえって危険な気がします。それこそ以前に書いた「韓国BSE騒動について」で触れているように、途中からわけのわからないほうにその怒りが向けられる可能性があります。実際、日本でもBSE騒動の際はその兆候がありました。
ここでちょっと書きますが、私は単純に被害者意識ほど危険で手に負えない感情はないと思います。以前に教わっていた人の受け売りですが、戦争と平和というのは必ずしも対立関係にあるわけでないそうです。というのも、国や家族を守るために戦争をする、というような理由立てで戦争が引き起こされることも珍しくないそうです。実際、戦争というのはかつての日本や今の北朝鮮のように貧しい側から引き起こされることの可能性が高く、その際には富める国に対して、「あいつらのせいで自分たちが苦労しているんだ」というように、被害者意識を為政者は掻き立てて戦争にします。
また今度にこれについて深く書きますが、くれぐれも言っておくことは被害者意識はないに越したことはないということです。社会での不正や悪巧みに対して怒りは必要です。しかし、冷静さを失った怒りというのもまた悪だということです。
首相辞任劇の政治風刺について
・ロンドンの甃 「首相11号」の辞任(MSNニュース)
リンクに貼ったニュースによると、英紙「フィナンシャルタイムズ」では日本の首相はころころと変わることから、唯一任期の長かった小泉元首相を除いて90年以後からは番号で呼ばれていたようで、今回の福田首相辞任劇も福田首相のことを「首相11号」と呼んで、
「鳥だ! 飛行機だ! いや、奈落に落ちていくのは日本の首相だ!」
という風に書かれたそうです。表現的に非常にうまいですし、いい意味で政治風刺になっていると思います。こうした政治風刺表現は昔はそうでもなかったのですが、今じゃ日本にはまともなジャーナリストはいないのか、こうしたシニカルで面白みのある政治風刺はほとんど見られなくなりました。
今回の辞任劇でも、辞任会見の際に福田氏が言った「あなたとは違うんです」という、中国新聞記者の質問に対して言った言葉が評判になってますが、これは言葉自体がネタにされているだけで別にジャーナリストが自ら作った表現でもなく、現段階で今回の辞任劇を言い表すうまい表現というものは未だに出てきておりません。
さてそんな風に政治風刺のことを考えていた時、突然ちょうど一年前の出来事を思い出しました。その一年前の出来事というのも、安倍前首相の辞任劇です。
今回の福田首相同様に臨時国会の開会直前の突然の辞任劇に当時もマスコミはあれこれ安倍氏(どうでもいいけど、テレビで見てて毎回「あべし」と、北斗の拳っぽく聞こえていたが誰も突っ込まなかったなぁ)を非難する報道ばかりで、最初に紹介したような思わずうならせるような政治風刺表現はあまり見受けられませんでした。
しかしそんな中、唯一ある全国紙の新聞が冒険をしてきました。何を隠そう、朝日新聞です。
「近頃OLたちの間で、『アベする』という言葉が流行っている」
とか言うような書き出しだったかな。
一年前、朝日新聞は自紙の社説にて、突然予定をキャンセルする、責任を果たさないということを安倍前首相の突然の辞任劇に喩えて「アベする」という言葉が出来、この言葉がこのところあちこちで流行っているという社説を書いてきました。
もちろん私個人の実感でもこんな「アベする」という言葉は一度も聞いたことがなく、お世辞にも流行っているとはとても言えない状況で、まず間違いなくこの社説を書いた人が自分が作った表現を大げさに書いたに過ぎないものでした。しかし朝日新聞に対して反感の強い「2ちゃんねる」などではこの社説が出るや、やれ捏造癖が出ただの、いやらしい表現だの、果てには今年のネット流行語は捏造を行うという意味の「アサヒる」だとあれこれ騒ぎになりました。
私としては確かに表現に行き過ぎはあったものの、朝日新聞は他のジャーナリストが安倍首相の辞任劇を風刺する表現を一切行わない中で唯一挑戦してきたので、その点を考えると、表現に挑戦してこなかった他紙よりはずっと立派だと思う……一方で、確かにくだらない表現だなぁとも思っちゃいます。まぁ頑張ったけど努力が足らなかったんだねというような評価です。
しかしこの問題は、その後何故だか場外乱闘にまで発展する事態になっていきます。
私が憎んでやまず、毎夜北斗七星に向かって呪いを送り続ける中日新聞がこちらも社説にて、
「いや、朝日の言うとおり確かに『アベする』という言葉は流行っているぞ」
とか言い出してきました。こちらも2ちゃんねるの方々から嫌われているだけあって、こんなこと言い出してまたあれこれ叩かれました。はっきり言って私も、だったらきちんとRODでもいいから統計調査した結果を出してみろよとか思いましたよ。朝日は行き過ぎがありましたがあくまで事態を表現しているのにとどまっているのに対して、中日は主観で分けのわからないことを言い出してきた辺り、余計始末に置けない気がします。ほんと、この新聞社は早く潰れてくれないかな。今日もまた呪おう。
さて、何故私がこんなことを今日になって思い出したのかというと、今の状況こそまさに、朝日新聞の言う「アベする」という状況なんじゃないかなぁ、と思ったからです。首相の突然の責任放棄による辞任、状況から主役まで全く一緒なんですし、せっかく作った表現なんだから朝日新聞も再利用して、
「去年に引き続き、OLたちの間で『アベする』という言葉が流行っている」
という風にまた社説を書いてきたら、捏造とはいえその熱意だけは認めてもいいのではと思いました。しかし一応やめるのは福田首相なのですから、
「去年の『アベする』に引き続き、OLたちの間で今年は『フクダる』という言葉が流行っている」
という風にでもなるのでしょうか。にしても、OLばっかじゃなくてたまにはOG(オフィスジェントルマン)の間で流行ってもいい気がします。それと、「フクダる」と書くとなんとなく、「突然キャンセルする」という意味より、「オランウータンに似てくる」というような意味合いに聞こえてきそうです。もしくは、「あなたとは違うんです」と、自分を客観的に見られる人間になってきたというような意味合いでしょうか。どっちにしろ、こんな言葉が流行ることは永遠にありえないでしょう。
リンクに貼ったニュースによると、英紙「フィナンシャルタイムズ」では日本の首相はころころと変わることから、唯一任期の長かった小泉元首相を除いて90年以後からは番号で呼ばれていたようで、今回の福田首相辞任劇も福田首相のことを「首相11号」と呼んで、
「鳥だ! 飛行機だ! いや、奈落に落ちていくのは日本の首相だ!」
という風に書かれたそうです。表現的に非常にうまいですし、いい意味で政治風刺になっていると思います。こうした政治風刺表現は昔はそうでもなかったのですが、今じゃ日本にはまともなジャーナリストはいないのか、こうしたシニカルで面白みのある政治風刺はほとんど見られなくなりました。
今回の辞任劇でも、辞任会見の際に福田氏が言った「あなたとは違うんです」という、中国新聞記者の質問に対して言った言葉が評判になってますが、これは言葉自体がネタにされているだけで別にジャーナリストが自ら作った表現でもなく、現段階で今回の辞任劇を言い表すうまい表現というものは未だに出てきておりません。
さてそんな風に政治風刺のことを考えていた時、突然ちょうど一年前の出来事を思い出しました。その一年前の出来事というのも、安倍前首相の辞任劇です。
今回の福田首相同様に臨時国会の開会直前の突然の辞任劇に当時もマスコミはあれこれ安倍氏(どうでもいいけど、テレビで見てて毎回「あべし」と、北斗の拳っぽく聞こえていたが誰も突っ込まなかったなぁ)を非難する報道ばかりで、最初に紹介したような思わずうならせるような政治風刺表現はあまり見受けられませんでした。
しかしそんな中、唯一ある全国紙の新聞が冒険をしてきました。何を隠そう、朝日新聞です。
「近頃OLたちの間で、『アベする』という言葉が流行っている」
とか言うような書き出しだったかな。
一年前、朝日新聞は自紙の社説にて、突然予定をキャンセルする、責任を果たさないということを安倍前首相の突然の辞任劇に喩えて「アベする」という言葉が出来、この言葉がこのところあちこちで流行っているという社説を書いてきました。
もちろん私個人の実感でもこんな「アベする」という言葉は一度も聞いたことがなく、お世辞にも流行っているとはとても言えない状況で、まず間違いなくこの社説を書いた人が自分が作った表現を大げさに書いたに過ぎないものでした。しかし朝日新聞に対して反感の強い「2ちゃんねる」などではこの社説が出るや、やれ捏造癖が出ただの、いやらしい表現だの、果てには今年のネット流行語は捏造を行うという意味の「アサヒる」だとあれこれ騒ぎになりました。
私としては確かに表現に行き過ぎはあったものの、朝日新聞は他のジャーナリストが安倍首相の辞任劇を風刺する表現を一切行わない中で唯一挑戦してきたので、その点を考えると、表現に挑戦してこなかった他紙よりはずっと立派だと思う……一方で、確かにくだらない表現だなぁとも思っちゃいます。まぁ頑張ったけど努力が足らなかったんだねというような評価です。
しかしこの問題は、その後何故だか場外乱闘にまで発展する事態になっていきます。
私が憎んでやまず、毎夜北斗七星に向かって呪いを送り続ける中日新聞がこちらも社説にて、
「いや、朝日の言うとおり確かに『アベする』という言葉は流行っているぞ」
とか言い出してきました。こちらも2ちゃんねるの方々から嫌われているだけあって、こんなこと言い出してまたあれこれ叩かれました。はっきり言って私も、だったらきちんとRODでもいいから統計調査した結果を出してみろよとか思いましたよ。朝日は行き過ぎがありましたがあくまで事態を表現しているのにとどまっているのに対して、中日は主観で分けのわからないことを言い出してきた辺り、余計始末に置けない気がします。ほんと、この新聞社は早く潰れてくれないかな。今日もまた呪おう。
さて、何故私がこんなことを今日になって思い出したのかというと、今の状況こそまさに、朝日新聞の言う「アベする」という状況なんじゃないかなぁ、と思ったからです。首相の突然の責任放棄による辞任、状況から主役まで全く一緒なんですし、せっかく作った表現なんだから朝日新聞も再利用して、
「去年に引き続き、OLたちの間で『アベする』という言葉が流行っている」
という風にまた社説を書いてきたら、捏造とはいえその熱意だけは認めてもいいのではと思いました。しかし一応やめるのは福田首相なのですから、
「去年の『アベする』に引き続き、OLたちの間で今年は『フクダる』という言葉が流行っている」
という風にでもなるのでしょうか。にしても、OLばっかじゃなくてたまにはOG(オフィスジェントルマン)の間で流行ってもいい気がします。それと、「フクダる」と書くとなんとなく、「突然キャンセルする」という意味より、「オランウータンに似てくる」というような意味合いに聞こえてきそうです。もしくは、「あなたとは違うんです」と、自分を客観的に見られる人間になってきたというような意味合いでしょうか。どっちにしろ、こんな言葉が流行ることは永遠にありえないでしょう。
2008年9月8日月曜日
韓国経済ニュースについて
・韓国ウォンが過去10年余りで最大の上げ、当局が介入実施のもよう(YAHOOニュース)
前々から韓国の通貨「ウォン」が大幅に下落して、第二のアジア通貨危機が起こるのではないかと噂が流れていましたが、このニュースによるとどうやら危機感は一時的に解消され、ウォンの価格も値上がっているようです。今日の日経平均株価も先週に一気に400円位下がり、景気の先行きに不透明感が広がっていましたが今日は一転400円以上の値上がりを見せています。
あまりこれらの激しい変動の背景などを把握はしていませんが、中国もオリンピックが終わってそろそろ世界的にも景気後退期に入るのではないかと思っているので、何かしら情報があればご提供ください。
前々から韓国の通貨「ウォン」が大幅に下落して、第二のアジア通貨危機が起こるのではないかと噂が流れていましたが、このニュースによるとどうやら危機感は一時的に解消され、ウォンの価格も値上がっているようです。今日の日経平均株価も先週に一気に400円位下がり、景気の先行きに不透明感が広がっていましたが今日は一転400円以上の値上がりを見せています。
あまりこれらの激しい変動の背景などを把握はしていませんが、中国もオリンピックが終わってそろそろ世界的にも景気後退期に入るのではないかと思っているので、何かしら情報があればご提供ください。
2008年9月7日日曜日
自民党総裁選予想
今朝のテレビ番組サンデープロジェクトにて与謝野、麻生を除く残り五人の自民党総裁選立候補者が出演し、意見を知る機会がありました。昨夜に友人から今度の総裁選で誰が勝つのだろうかと尋ねられたので、予想を含めて各人の意見などを現段階で簡単にまとめます。
まず、結論から言って現在の本命候補は与謝野氏でしょう。麻生氏ではないのかという意見もあるでしょうが、彼の場合早くにマスコミに注目されたこともあり、またよくテレビなどに映し出されることから他候補としては彼を批判すれば政策などで独自性が出しやすくなるので、今後も集中攻撃を受けることが予想されます。そういったことを考慮すれば、現時点で麻生氏の線は相当低いのではないかと私は予想します。
では残りの候補はどうかというと、これは前の記事でも書きましたが石原氏を除く他の若手候補者は皆支持議員が被っており、推薦人確保すらはっきりしない現状です。早くも山本一太氏と棚橋泰文氏がどちらか候補を一本化することを協議したらしく、小池氏、石破氏も今後同様の動きを見せるのではないかと思います。
今回の候補者のうち、棚橋氏はこれまで私はデータを持っていなかったのですが、今朝のサンデープロジェクトを見て思想や政策ビジョンなどを簡単に知ることができました。まず私の第一印象を言わせてもらうと、彼は非常に四角い価値観の持ち主で、あまり融通の利かなそうなタイプに見えました。政策ビジョンとしては小泉改革の継続ということで、山本氏と基本路線は大きく違いがなさそうです。にしても、田原氏はこの人嫌いだったのかな、やけに質問が厳しかったけど。
さて今朝のサンデープロジェクト内でも少し議論になりましたが、マスコミの方があまり質問しないので代わりに私がここで提言させてもらいますが、候補者たちが次の総選挙で優勢復党組、落選組、小泉チルドレンの処遇をどうするのかということが一番気になります。
はっきり言いますが、この問題は自民党にとってのどに刺さった魚の骨です。山本氏なんて自分が総裁になったら即解散すると言っていましたが、この問題に対して各候補がどのように対処するのかがある意味政策以上に自民党、ひいては国政にとって大きなポイントになると私は考えています。マスコミの方にも少し苦言を言わせてもらいますが、何故誰もこの質問を出さないのか非常に私は呆れます。この問題の対処の仕方、それこそ復党組を優先するのか小泉チルドレンを優先するのかという態度だけでもその候補がどのような政策を続けようとするのかという姿勢がすぐにわかるというのに。
それで一気に結論ですが、何だかんだ言ってこれらの候補の中で一番無難そうなのは与謝野氏で、大きな番狂わせがない限りこの人に決まると私は思います。それこそ小泉氏が始めて総裁選で勝利した際の田中眞紀子旋風のように、国民から熱烈な支持が誰かに集まるなどというのがその番狂わせですが、恐らくよっぽどのことがない限りそれは起こらず(選挙期間が短いため)、党内の覚えがめでたい与謝野氏に行くというのがその根拠です。
私としては若手の候補者の中で石原氏は国土国通大臣をやってた際に藤井治芳にいい様に振り回されたりして頼りなく、山本氏、棚橋氏も未知数で、石破氏は専門性の高い場所では活躍しそうだけど総理大臣には……と思うと、まぁ与謝野氏でいいんじゃないかと思います。まぁこの人は以前に民主党の長妻昭氏に明らかに論戦で負けてたけどこの人。
小池氏も未知数ではありますが、前回の記事同様に就任後すぐに民主党に負けることが折込詰みなら一番いいと思います。詳しくは前の記事を読んでください。
と、ここまであれこれ理由は挙げていますが、私が一番今回の選挙で望んでいないのは麻生氏が勝つことです。ここではっきり言いますが、この人は経済政策のことを何も理解しておりません。理解しているとしても、それは高度経済成長時代の手法だけで、今の時代には何の役に立たず、かえって日本を駄目にさせるだけです。つまるところ、麻生氏以外なら誰でもよいというのが私の立場です。
まず、結論から言って現在の本命候補は与謝野氏でしょう。麻生氏ではないのかという意見もあるでしょうが、彼の場合早くにマスコミに注目されたこともあり、またよくテレビなどに映し出されることから他候補としては彼を批判すれば政策などで独自性が出しやすくなるので、今後も集中攻撃を受けることが予想されます。そういったことを考慮すれば、現時点で麻生氏の線は相当低いのではないかと私は予想します。
では残りの候補はどうかというと、これは前の記事でも書きましたが石原氏を除く他の若手候補者は皆支持議員が被っており、推薦人確保すらはっきりしない現状です。早くも山本一太氏と棚橋泰文氏がどちらか候補を一本化することを協議したらしく、小池氏、石破氏も今後同様の動きを見せるのではないかと思います。
今回の候補者のうち、棚橋氏はこれまで私はデータを持っていなかったのですが、今朝のサンデープロジェクトを見て思想や政策ビジョンなどを簡単に知ることができました。まず私の第一印象を言わせてもらうと、彼は非常に四角い価値観の持ち主で、あまり融通の利かなそうなタイプに見えました。政策ビジョンとしては小泉改革の継続ということで、山本氏と基本路線は大きく違いがなさそうです。にしても、田原氏はこの人嫌いだったのかな、やけに質問が厳しかったけど。
さて今朝のサンデープロジェクト内でも少し議論になりましたが、マスコミの方があまり質問しないので代わりに私がここで提言させてもらいますが、候補者たちが次の総選挙で優勢復党組、落選組、小泉チルドレンの処遇をどうするのかということが一番気になります。
はっきり言いますが、この問題は自民党にとってのどに刺さった魚の骨です。山本氏なんて自分が総裁になったら即解散すると言っていましたが、この問題に対して各候補がどのように対処するのかがある意味政策以上に自民党、ひいては国政にとって大きなポイントになると私は考えています。マスコミの方にも少し苦言を言わせてもらいますが、何故誰もこの質問を出さないのか非常に私は呆れます。この問題の対処の仕方、それこそ復党組を優先するのか小泉チルドレンを優先するのかという態度だけでもその候補がどのような政策を続けようとするのかという姿勢がすぐにわかるというのに。
それで一気に結論ですが、何だかんだ言ってこれらの候補の中で一番無難そうなのは与謝野氏で、大きな番狂わせがない限りこの人に決まると私は思います。それこそ小泉氏が始めて総裁選で勝利した際の田中眞紀子旋風のように、国民から熱烈な支持が誰かに集まるなどというのがその番狂わせですが、恐らくよっぽどのことがない限りそれは起こらず(選挙期間が短いため)、党内の覚えがめでたい与謝野氏に行くというのがその根拠です。
私としては若手の候補者の中で石原氏は国土国通大臣をやってた際に藤井治芳にいい様に振り回されたりして頼りなく、山本氏、棚橋氏も未知数で、石破氏は専門性の高い場所では活躍しそうだけど総理大臣には……と思うと、まぁ与謝野氏でいいんじゃないかと思います。まぁこの人は以前に民主党の長妻昭氏に明らかに論戦で負けてたけどこの人。
小池氏も未知数ではありますが、前回の記事同様に就任後すぐに民主党に負けることが折込詰みなら一番いいと思います。詳しくは前の記事を読んでください。
と、ここまであれこれ理由は挙げていますが、私が一番今回の選挙で望んでいないのは麻生氏が勝つことです。ここではっきり言いますが、この人は経済政策のことを何も理解しておりません。理解しているとしても、それは高度経済成長時代の手法だけで、今の時代には何の役に立たず、かえって日本を駄目にさせるだけです。つまるところ、麻生氏以外なら誰でもよいというのが私の立場です。
野球の今シーズン終盤について
ちょっと息抜きに趣味の話でもしようと思います。
恐らく自分だけじゃないでしょうが、今セパ両リーグで野球がめちゃくちゃ面白いことになっています。パリーグではシーズン前にぶっちぎりで最下位予想が高く、またシーズン中に監督が交代してやっぱり今年も駄目かと思われていたオリックスがここに来て脅威の連勝劇を見せ、いつの間にやら首位西武を追いかけて二位に張り付いているじゃないですか。シーズン前にカブレラを取って、またロートルを取っちゃってと思ってたらローズと一緒に打つわ打つわ。ピッチャーは前からいいのがいたからこの結果にもなんとなく納得できるけど。
同じパリーグだと首位争いだけじゃなくプレーオフ争いも今熾烈で、ソフトバンク、日ハム、ロッテでこっちも熾烈な争いを繰り広げているのが面白いです。さすがに楽天は大分交代しちゃったけど、個人成績で岩隈が今シーズン20勝達成なるかが気になります。
セリーグはオリンピック前まで阪神のぶっちぎりの独走かと思われましたが、星野が新井を故障させてくれたおかげで一気に負けが越してきて、一昨日なんか一時マジックが消滅するし。こっちも三位争いが激しくなってきて、中日と広島が激しく争っています。
ちなみにうちの親父は今広島にいるのですが、なんでもオリンピック期間中に広島はえらいことになっていたようです。全くニュースなどで報道されていない期間中にえらく勝ち越し今のように中日と順位を争うところまで来て、広島県民は狂喜乱舞していたそうです。私としても広島が好きなわけじゃないですが中日が大嫌いなのでひどく溜飲の下がる思いをします。
さて今後の終盤戦ですが、個人成績もさることながらプレーオフが楽しみです。私の贔屓にしている球団はソフトバンク、阪神なので、この二チームにはぜひともプレーオフに進んでもらいたいです。それにしても、オリンピックがなければ阪神の藤川はシーズン最多セーブ記録を更新できのになぁ。
恐らく自分だけじゃないでしょうが、今セパ両リーグで野球がめちゃくちゃ面白いことになっています。パリーグではシーズン前にぶっちぎりで最下位予想が高く、またシーズン中に監督が交代してやっぱり今年も駄目かと思われていたオリックスがここに来て脅威の連勝劇を見せ、いつの間にやら首位西武を追いかけて二位に張り付いているじゃないですか。シーズン前にカブレラを取って、またロートルを取っちゃってと思ってたらローズと一緒に打つわ打つわ。ピッチャーは前からいいのがいたからこの結果にもなんとなく納得できるけど。
同じパリーグだと首位争いだけじゃなくプレーオフ争いも今熾烈で、ソフトバンク、日ハム、ロッテでこっちも熾烈な争いを繰り広げているのが面白いです。さすがに楽天は大分交代しちゃったけど、個人成績で岩隈が今シーズン20勝達成なるかが気になります。
セリーグはオリンピック前まで阪神のぶっちぎりの独走かと思われましたが、星野が新井を故障させてくれたおかげで一気に負けが越してきて、一昨日なんか一時マジックが消滅するし。こっちも三位争いが激しくなってきて、中日と広島が激しく争っています。
ちなみにうちの親父は今広島にいるのですが、なんでもオリンピック期間中に広島はえらいことになっていたようです。全くニュースなどで報道されていない期間中にえらく勝ち越し今のように中日と順位を争うところまで来て、広島県民は狂喜乱舞していたそうです。私としても広島が好きなわけじゃないですが中日が大嫌いなのでひどく溜飲の下がる思いをします。
さて今後の終盤戦ですが、個人成績もさることながらプレーオフが楽しみです。私の贔屓にしている球団はソフトバンク、阪神なので、この二チームにはぜひともプレーオフに進んでもらいたいです。それにしても、オリンピックがなければ阪神の藤川はシーズン最多セーブ記録を更新できのになぁ。
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